SSブログ

カオヤイツアー二日目 [日常]

昨夜は日本人参加者の一人が航空チケットと現金の入ったケースをカオヤイでなくしたみたいと夜中に起こされる。とりあえず宿の主人にカオヤイのヘッドクオーターに電話してもらい、ツーリストポリスに土産品売り場周辺を確認してもらう。翌朝の6時まで入口ゲートも公園内の施設も閉まっているので、朝一番に再確認してもらうことにする。パスポートは別に持っていたそうなので、万一紛失していたとしても帰国はできそう。とりあえず自分の荷物を部屋でもう一度確認してもらうことにして、就寝。今朝になって、そのケースが見つかったとの報。部屋のベッドの下から出てきたらしい。昨夜はあわてていたのと部屋の電気が暗かったので見えなかったらしい。ありがちな話とはいえ、よかったよかった。

今日はカオヤイへ7時に出発して森の中を歩くグループと8時に出発して道沿いにバードウオッチングをするグループにわかれる。私は当然というか森の中をある20人ほどのグループを案内することになる。私がよく調査でも使っていた33kmの道路標識のあるところから、草原の中にあるウオッチングタワーまでの約3kmの道のり。普通に歩くだけなら1時間もかからないのだけど、今日は熱帯雨林を歩くのは初めてという人も多いので、ゆっくり歩く。

8時にトレイルを歩き出して、比較的早い段階でイチジクが熟しているのを発見し、シロテテナガザルの家族が来ているのを観察することができた。ボルネオで調査をしている人たちはこんなに近くで見たことがないと言っていたけど、今日は人が多くてえらく警戒しているなあといった感じで見ていたので、感覚の違いというのは大きい。イチジクにはクロオオリスもいたし、林床で落果を食べに来たであろうジャワマメジカを見ることもできた。トレイル沿いにちょうど何本かイチジクが熟していたのはとてもラッキーだった。カササギサイチョウの鳴き声は頻繁に聞かれたが、結局、姿を見ることはできなかった。他のサイチョウは鳴き声すら聞くことができなかった。

動物を見るだけでなく、いたるところに残されたマレーグマ・ツキノワグマの爪痕を見てもらったり、シナモンの樹皮の匂いをかいでもらったり、落ちているチャンチンモドキの果実を味わってもらいながら、ゆっくりと進み、とりあえずの目的地であるウオッチングタワーに着いたのは11時。

そこでヘッドクオーターに向かう5kmほどの山道を行くグループと道路の迎えの車に向かうグループに別れて、私は山道グループの先頭にたって進む。気になっていた途中の川はそれ程増水していなかったが、雨で丸木橋がかなり滑るので、苦労して渡っていた人が多かった。それ程、水面から高くないとはいえ、誰も落ちなくてほっとする。一部倒木でルートがわかりにくいところがあったもののトレイルを逸れることなくスムーズに歩く。途中の板根の大きさではカオヤイ一と思われるTetrameles nudifloraのところで記念撮影。2時間ほどでヘッドクオーターに到着し、遅い昼食を食べる。私は体調があまり思わしくなかったので、先に帰るグループと一緒に山を降りたが、夕方まで残ったグループは再びウオッチングタワーに戻り、数十羽のカササギサイチョウがねぐらに向かうところを見ることができたらしい。よかったよかった。

今日、森の中を歩いた感じでは、今年のカオヤイは果実が多い年に当たるような感じ。Pheobe cathiaやMastixia pentandraなどが結実していたし、Symplocos cochinchinensisも若い果実が大量に結実していた。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0