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ESJ68五日目 [学会]

日曜日だけど、午前中は職場の卒業式なので、休日出勤。10時からの卒業式まで、ギリギリの時間帯まで「S15 「送粉」研究が拓く新境地」を聞く。夜行性動物による送粉サービスはかなり過小評価されているのは間違いないので、夜間になっても閉じない花とかでは、意外と夜の生き物たちが頑張っているのかもしれない。その点、ギンリョウソウの昼夜の訪花昆虫の比較を試みた研究の方向性は間違っていなかったと思うけど、もう少ししっかり研究計画を練る必要があった。

卒業式は例年よりも簡素化した形で開催。今日はあまり寒くないのでありがたい。学生数が少ない大学なので、これまでは卒業生全員が学長から卒業証書を受け取っていたけど、去年からコロナ対応で学科の代表者が受け取る形式。しかし、一年経過しても日本国内の状況がこんな感じだとは思ってもみなかった。シンポジウムの最後の方だけ参加して、昼食。

午後は毎年開催しているフォーラム「U09 野外調査に初めて行く人のための安全講習」に参加。例年は30人くらいの参加者だけど、今年は明らかに多い。最大80名ほどの参加者がいた様子。今年のプレゼンでは、野外調査中に起きうる仮想的な事故例を紹介し、調査を行う参加者が事故を避ける、あるいは被害を最低限に留めるためにすべき事を考えてもらう形式で、その辺は好評だった様子。確かに今回の発表が会員向けにオンデマンドで見られる形式になっているとよさそう。雨具や長靴などの調査用具をどこまで個人にそろえてもらうのか(研究室により対応は様々、うちは雨具・長靴・ザックは学生用に3セット常備)、簡易トイレに使えそうなものとか(トイレポンチョとか紹介された)、渡航前の予防接種や保険のお金をどこから出すかとか、例年よりも具体的かつさまざまな視点からの質問があった。

わたしも今年度はいつものクマ鈴だけではなく、学生分のクマスプレーそろえたからなあ。途中、ネット検索していて気が付いたのだけど、麻布大学では、野外安全管理マニュアルを教科書にした講習会が行われている様子。ブログを見てみたけど、素晴らしい。うちの職場でも自分の研究室の入り口にはポスターを張り続けてあるけど、3年生の専門的な実習が始まる前にこんな講習会をやるとよいのかも。

最後は夕食を食べながら、「U11 コロナ禍で生物学の実験・実習はどう変わるか」に参加。
ついに野外からの配信。なるほど調査用にGoProとかあまり考えていなかったけど、こういった講義の導入として映像を活用する方法もあるのか。生態学教育専門委員会のサイトから見られるようなので、フルバージョンも見ておこう。

いろいろとてんこ盛りな5日間だったけど、無事に終了。大会運営に関わったみなさま、ありがとうございました。ポスターがまだしばらく見られるようなので、空き時間に見切れなかった分を眺めてみよう。

来年は福岡国際会議場で2022年3月15日(火)~19日(土)に開催予定か。
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