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共同利用研究会「世界の霊長類を俯瞰する」二日目 [日常]

6時に起床して、朝ご飯を買いに近くのコンビニまで500mの散歩。川沿いの桜はつぼみが膨らんでおり、そろそろ開花しそう。川にはカルガモ、コガモ、オオバンなど。朝食後に昨日のメモをまとめて、9時前にホテルをチェックアウト。途中、開店直後のスーパーで昼食を購入して、会場へ移動。起床後に投薬しておいたので、花粉症は大丈夫そう。

2日目のプログラムは以下の通り。

マダガスカルの森づくり:キツネザルの役割を検証する
佐藤宏樹 (京都大学アジアアフリカ地域研究研究科)
ワンバの森ってどんな森?:植生からひも解くボノボとヒトの共存
寺田佐恵子 (東京大学)
ワンバの豊かな森に暮らすボノボとヒト
徳山奈帆子 (京都大学霊長類研究所)

ウガンダ・カリンズ森林の霊長類を多角的に研究する
橋本千絵 (京都大学霊長類研究所)
ガボンの森をガボン人が研究する
竹ノ下祐二 (中部学院大学)
カメルーン熱帯雨林の野生動物をマネジメントする
本郷峻 (京都大学アフリカ地域研究資料センター)

温帯と熱帯、ニホンザル研究と世界の霊長類学をつなぐ
半谷吾郎 (京都大学霊長類研究所)
地上性大型哺乳類の密度・群集構造を地域間で比較する
中島啓裕 (日本大学)
樹木の機能形質からみるアジア・アフリカの森
黒川紘子 (森林総合研究所)

コメント 安岡 宏和(京都大学大学院アジアアフリカ地域研究研究科)
コメント 湯本 貴和 (京都大学霊長類研究所)
総合討論

朝のセッションはキツネザルとボノボの話。佐藤さんの話は聞くたびに新しい情報が追加されて、種子散布研究が進展している様子が見える。ボノボの生息環境での植生調査とか、豊富な果実資源量とか。続いてウガンダ、ガボン、カメルーンとアフリカ中央部の話。昼食後は複数の調査地間比較を行った研究の紹介で、アジアの温帯と熱帯、アジアとアフリカ熱帯の地上性哺乳類、最後に森林間の樹木の形質の比較で話を広げて終了。中島さんがHPで公開していたシミュレーションはもともと講義資料だったのか。

14時50分からコメントの時間。最初は安岡さんで、次に湯本さん。二日間を通した発表に対するコメントや自分が霊長類研究所に来た時に目指していたことなどいろいろな視点からのコメントでした。その後の総合討論では、霊長類研究所のいろいろとか、今後の日本の霊長類学の話題など、いろいろ。帰りの電車の中で言い忘れたなあと思ったのは、種子散布機能をしっかり生態系サービスとして可視化していくこと。基本的には注目度が高い生き物だけど、多分、経済的な効果を具体的に示していく必要があるんじゃなかろうか。

湯本さん、霊長類研究所のみなさんから愛されているんだなあというのが伝わってきた会でした。取り仕切った半谷さん、ありがとうございました。
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