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締切だらけ [日常]

9月末が締め切りの共著論文へのコメントを返したら、もう一つ共著論文が届く。先ほどコメントを返した論文と同じ特集号に掲載予定らしく、こちらも1週間以内のコメントが欲しいとのこと。8月末にこの解析を使って論文を書くからデータを送ってくれという連絡があったけど、1か月で本当に仕上げてきた。

図表を含めても15ページしかないので、さっさと読んでしまうことにする。わたしが提供したハラバラのデータもかなり解析に貢献しており、図の一枚としてしっかりと主張されている。自分だけではこういった解析に使った研究にまで発展させることを考えなかったので、共同研究をすることのメリットを十分に感じる。来週末には投稿するそうなので、現在投稿中の原稿は自動撮影カメラを使った論文ばかり。

英語圏の共著者が多く、アクティブな人が多いので、コメントの返却が早い。半日ですでに二人からコメントが戻ってきた。わたしも読んで気が付いたところを短くまとめて、8月末にRaffles Bulletin of Zoologyに掲載された関連論文の情報と一緒に返信。同じ号に掲載されているCorlettさんの東南アジアの捕食動物をまとめた総説は素晴らしい。さすがに何冊も教科書を書く人は違う。

先日、英文校閲に出した論文が土曜日の午前中くらいに戻ってきてくれると週末にしっかり見直して、投稿することができるかな。11月のタイの調査の準備も進めなければいけないので、関係者にいろいろと連絡をはじめる。まずはチケットを抑えてしまわねば。

そろそろ集会の準備 [日常]

職場の仕事でいろいろと締切が設定されつつあり、10月はどのくらい研究の時間を確保できるのか怪しい。かといって11月のメインイベントが終わると次のイベントの準備があるので、なかなか忙しい。そんな中、3月の生態学会での自由集会の企画のお誘い。こういった機会に関連論文をレビューして発表するというのは、締切を設定することになり、いやでも読まなければいけなくなるので、よいことでしょう。若手の研究者を増やすには、まずは身近な自然として国内の温帯林での調査の最新動向を紹介するのでよいと思いますが、コメンテーターを確保しないといけないですね。FSD2015までの4回のチャンスをどう生かして、構成していくのかを考えてみましょう。

インドネシアから帰国後に推敲していた考察の最後をまとめて、夜中に英文校閲に送付。本文は3000字程度と短いので、特急仕上げにすれば、月末に投稿できそう。たまには違う英文校閲会社を使ってみようかと思ったけど、今回も同じところに依頼。金額的には他会社と変わらない値段になっており、あまりメリットを感じなくなってきた。

Annals of New York Academy of Scienceに特集が組まれた論文のうち、種子散布に関連するPDFファイルを著者経由で送ってもらう。コウモリの生態系サービスの話と森林の空洞化の話は読んでおかねばなるまい。COP10に合わせて、生態系サービスの話はいろいろな分類群でまとめられているけど、一つ一つがかなり長い総説になっており、しっかりと目を通す時間がなかなかないのが実情。

インドネシア滞在中にドイツから取材依頼。ピライさんにはすでにバンコクでインタビューしたけど私にも話を聞きたいらしい。すでにネット上のインタビュー記事は読んだとのことなので、あまり追加で説明することはないような気がするけど、とりあえず最近の論文を送付して、メール取材なら対応できますよと返信。こちらも準備しておかねば。

インドネシアから帰国しました [日常]

今朝の飛行機で予定通り帰国しました。ジャカルタからシンガポールを経由してのフライトで、シンガポールから関空までは6時間。朝食で起こされるので、実質の睡眠時間は4時間程度で、さすがに眠い。昨日は一日中タクシーに乗っていたようなものだし、その後はフライト続きだからちょっと腰が痛い。

朝食時に機内映画で「Children who Chase Lost Voices from Deep Below」というアニメーションを見た。邦題は「星を追う子ども」。ずいぶんと英語のタイトルと感じが違う。情景描写は非常に美しい映画でした。

関空には8時30分に到着して、9時20分のバスで三宮に移動。下宿に到着したのは11時半ごろ。その後は洗濯と荷物整理をしてちょっと休憩。その後は職場でメールチェック。9月19日までのメールは一度チェックしているので、残りはそれほど多くはない。ただ、メールに書かれていない業務がいろいろと発生しているらしい。なかなか大変そう。

インドネシア出張中に食べ過ぎたかと思ったけど、体重は出国前と同じ。インドネシア滞在記はぼちぼち掲載していきます。

インドネシア調査八日目 [研究]

それほど寝心地の良いベッドではなかったけど、6時間ほどはしっかりと睡眠をとることができた。5時40分に起床して、周辺を散歩に出かける。ジャカルタも早朝は車も少なく、街中を歩いていても気持ちの良い空気。特に当てもなくぶらぶらと歩いて、途中のお店で朝食。ホテルに朝食は付いているのだけど、どんなものが出てくるか怪しいからなあ。朝食時間込みで1時間半ほど散歩して、ホテルに戻る。

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夜明け

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たくさんのバイクや車

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濃厚マンゴージュース

ホテルでの朝食後、ジャカルタ市内の古本屋を目指してタクシーで移動。すでに渋滞気味で、50分ほどかけて到着。この雰囲気はバンコクのウイークエンドマーケットの古本屋街と一緒だなあ。1時間ほど古本屋街をうろちょろしたけど、めぼしいものは見つからず。なかなか掘り出し物というものを探すのは難しい。できればインドネシア滞在中にEcology of Kalimantanを購入したかったけど、古本屋でも発見できず。

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古本屋

11時の待ち合わせだったので早めにタクシーで移動。ところが渋滞にはまり、目的地がよくわからなかったこともあり、到着したのはほぼ11時。が、ついてみるとそこは引っ越した後…。いや、3週間くらい前に引っ越したという情報はすでに把握していたので、てっきり新しい方へ向かっていたのかと思っていましたよ。引っ越し先は10キロ以上離れた所で、スムーズに行っても30分、渋滞していると1時間とのこと。相手先に電話してもつながらず、とりあえずタクシーで再び移動。結局、1時間遅れでWWFに到着。

あちらも古い建物に向かっていたのではないかと思っていたらしい。1時間ほど二人の研究者の方からインドネシアWWFの活動内容について話をうかがう。この時は気が付いていなかったのだけど、一人は自動撮影カメラを使って調査を行っている人でしたか。

その後はホテルに直行して、帰国する私と湯本さんは空港へ移動。ホテル前に止まっていたレンタカーで空港に向かったのだけど、かなり運転の荒い運転手。車線変更を繰り返し、どんどん先へ進む攻めの運転。でもこれって燃費悪いよなあ。空港まで1700円だったけど、途中で1000円くれというので渡すとガソリン代に使っていた。これでもうけになるのか?1時間ほどで空港に到着。途中、高速道路とは思えないほど混んでいた場所もあった。明るい時間帯に見るとジャカルタの空港はなかなかおしゃれな感じ。

チェックイン時の手続きに一つ手間かかったけど、無事にインドネシアを出国。出国審査場を過ぎて本屋を巡ってみたところ、Ecology of Papuaが山積みで売られているのを発見。店員に別のシリーズの在庫がないか尋ねてみたけどすでに売り切れとのこと。残念。職場へのお土産にチョコレートを購入。封入標本がたくさん販売されていたけど、3層から5層構造になっているものが多かった。トビトカゲとかも封入するんですな。

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その後もシンガポールでの乗り継ぎ時に本屋を巡ってみたけど、めぼしい本はなかった。シンガポールの生物多様性の本はきれいだったけど、今すぐは必要ないのでパス。シンガポール空港ではたくさんの日本人を見かけて、すっかり帰国したような気分になる。さすがに夜中のフライトの乗継は疲れる。今日はタクシーと飛行機と座り続けた一日だった。明日から現実に引き戻されるのか…。

インドネシア調査七日目 [研究]

6時ごろに目が覚めた。体調はかなり改善しており、体温も36.6度と平熱に戻った。これなら大丈夫そう。ただ、今日もあまり無理はせずにおとなしくしていることにする。朝食時に昨夜到着した九州大学のチームリーダーにご挨拶。

午前中にDedyさんの車でチビノンのLIPIを訪れる。10年程前に建てられた建物でとても広い。広々とした敷地内に建物が点在しており、移動には車かバイクが必須。最初にこちらの担当者と打ち合わせを行い、その後は地図局へ行き、インドネシアのGIS情報などについて教えていただく。shpファイルもあるけど、そちらはあらかじめ予約しておかない購入できないらしい。メッシュあたり4700円ですべて購入するとなるとかなりの金額になる。

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LIPIの建物

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地図を検討中

今日の午後にジャカルタのWWFオフィスを訪れる予定だったけど、午前中の仕事が長引いたためにWWFの訪問は見合わせることになった。明日の昼前にWWFを訪問することになったので、急遽、今日の午後にジャカルタに移動してしまうことに。わたしと湯本さんはそのまま帰国するので、スーツケースを持って電車でジャカルタへ移動。まさかインドネシアで電車に乗ることになるとは想定していなかったのでちょっと移動が大変だった。

ボゴール植物園の最寄り駅からジャカルタまでは特急で一時間ほどのはずだったけど、すでに特急は廃止になったとのこと。乗った車両は国鉄時代の古い車両で、製造年は昭和51年。わたしの年齢と大して変わらんな。冷房と扇風機がついている車両。途中すれ違った車両は東京メトロだった。日本の古い車両が好きな人はたまらないんだろうな。電車の中にさまざまなものを売り歩く人がいるのはタイと変わらないけど、ライブをする人がいるのはちょっと違う。

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ホテルの最寄り駅についてからスーツケースを転がしながら結構歩いて、ようやく到着。タイを含めても最安の宿だなあ。かなり狭くてトイレのドアはカギが壊れているし、荷物が安全に保管できるかちょっと不安を感じた。ただ、最後に残っていた部屋で汚かったということもあるかも。一応、地球の歩き方には値段相応という評価がなされていたけど、1泊170円の格安ホテルに宿泊したのは初体験。

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こんな部屋

紀伊国屋で書籍を購入して、夕食はちょっと豪華に中華料理。食べ過ぎた…。明日の午前中は古本屋で書籍探し。その後はWWFを訪れて、ジャカルタの空港に移動する予定。

インドネシア調査六日目 [研究]

午前中にDedyさんにチビノンにあるLIPIに連れて行っていただくことになっていたけど、9時にDedyさんのところに集合だったので、朝食後の1時間半でボゴール植物園内の植物観察の続き。昨日購入した植物園のガイドブックによるとフタバガキ科などは入口から最も遠いところなので、そちらに直行するつもりだったけど、途中にもニクズク科やアカテツ科など熱帯雨林を代表する樹種で、トラップされる。いずれも花や果実を見ることができたのはよかった。

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植物園内でのイベント?

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Myristicaの果実

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アリはアリルが大好き

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いろいろな板根

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痛そうなトゲ


肝心のフタバガキ科は、Dipterocarpus、Shorea、Vaticaなどの花や果実を見ることができた。

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フタバガキ科のいろいろな果実

当初はフタバガキ科周辺の門から植物園外に出るつもりだったけど、空いていないとのことだったので結局、正門まで戻る。かなり時間をロスしたけど、ほぼ予定通りの時刻にDedyさんのところへ到着して、車でボゴール市内にある保全関係の情報センターであるPIKA(Pusat Informasi Konservasi Alam)を訪問する。

JICA関係で環境整備されたらしく、日本語でもコモドドラゴンがアピールされていた。こちらには保護区内の情報しかないことが判明。しかも図書室内の書物は書誌情報ごとに整理されていなかったので、手当たり次第に探していく羽目になる。何とも時間をロスした感じだけど仕方がない。

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書籍探索中

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今日のランチ

午後は植物園内の図書室を訪れることにして、再びボゴール植物園に戻る。植物園内の施設で昼食を済ませてから、図書室で書籍探索。こちらはさすがに書誌情報ごとに整理されているけど、インドネシア語しか書かれていない文献も多いので、中身を確認するのが大変な作業。閉館する午後4時まで延々と文献を探す作業をして、ホテルに戻る。

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こちらも書籍探索中

ちょっと疲れが出たのか夕方から発熱して、37.5度。風邪薬を飲んで、ポカリを大量に飲んで早めに就寝。途中、何度もトイレに起きたけど、悪化しなかったのでよかった。

インドネシア調査五日目 [研究]

今日の午前中は時間があるので、ボゴール植物園内を散策して、植栽されている植物を見る。植栽といっても大木も多く、詳細を見るには双眼鏡が必須だな。

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立派な並木道

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ソーセージノキ

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カカオの実

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いろいろなサトイモ科の果実

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カナリウムもたくさん実っていた

正門周辺からたくさん植えられているサトイモなどを見て、バンレイシ科、カンラン科などを見て今日のところは終了。午前中に銀行で両替する必要があったので、最寄りの門から植物園外へ。

月曜日ということなのか銀行はとても混んでいて両替にかなり時間を取られたが無事に終了。その後、急にイミグレに行くことになり、タクシーを飛ばして、イミグレへ。今日の午後のはずだったのに、その辺は臨機応変に対応する必要があるらしい。いくつか書類にサインをして、写真撮影と指紋押捺をして終了。正式書類が仕上がるのは明日以降に再び受け取りに来る必要があるとのこと。

午後はLIPIの共同研究者であるDedyさんとの打ち合わせ。その間に代理の方にジャカルタに出かけていただいて森林局と警察をまわっていただいて書類の提出と受け取りを行ってもらう。Dedyさんは東大でシダの複合体の分類学研究を行って学位を取得した方で、日本語も上手。PROSEAのDirectorとして働いており、部屋にはシリーズが並んでいた。こういうのを見ると欲しくなるけど、今回はお金がないのであきらめる。全巻そろえると10万円くらい。

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打ち合わせ中

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PROSEAシリーズ

どうも事前打ち合わせが不十分な様子で、いろいろと本体が到着してからやらねばいけないことが多そう。なかなか面倒だけど、新しいプロジェクトの開始はこんなものかな。

打ち合わせ中から激しい雨。雨季に入ったとはいえ、こんなに激しく振るのですな。1時間ほどでやむかと思っていたので、雨宿りしていたが結局やむことはなく、小雨になった段階でホテルに戻る。夕食時も雨が降っていたので、やむなく宿泊先のホテルのレストランで夕食。一人1000円のバイキングでかなり高くついた。

インドネシア調査四日目 [研究]

昨晩は早く寝たので、それほど疲れが残っていない感じ。でも上半身は筋肉痛。早起きして宿舎周辺を散策する。さすがに標高が高いだけあり、早朝は寒いくらいだった。朝早くからたくさんの人が活動している。キャンプをしていた子供たちは朝から元気に集団活動に取り組んでいる。

高原野菜の産地だけど複数の野菜を同じ場所に植えてあるのが特徴。ブロッコリーやカリフラワーと一緒にネギやニンニクが植えられている。高原野菜だけではなく、植木の栽培も盛んらしくいたるところに苗木が植えられていた。こういった商品作物の栽培の歴史はかなり古いらしい。家の裏庭にバナナとキャッサバとそのほかの野菜がごちゃっと植えられているのが標準的みたい。

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混植された畑

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植木

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もみ殻は長粒種

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昨日はどの辺を登ったのか?

早めの朝食を済ませて、渋滞を避けるためにさっさと下山。ボゴールへすぐに帰らずに、ジャワ島の里山的環境を見てまわる。ジャワ島西側のハリムン山方面にはそういった環境が多いとのことで、ゆっくりと周囲を見ながら、ところどころで写真撮影。それにしてもジャワ島はどこまで車で走っても対向車が次々と現れてくるような環境。タイだととっくに人が少なくなるような感じの場所でも次々とバイクに乗った人が現れる。

途中、立ち止まったところでは写真撮影と土地利用区分をメモして位置情報を取得。今後、航空写真などで土地利用区分を確認する際に対応させるとのこと。久しぶりに水牛が代かきをしているのを見た。そういえば、ブードーではこういった写真をほとんど撮影していないなあ。今にして思えばもったいない。

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ジャワ島の里山的環境

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写真撮影中

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脱穀作業

昼過ぎまでドライブをしながら里山的環境を探して、その後はCIFORなどを通過して、ボゴール植物園のゲストハウスに戻ってくる。今日からは植物園の最寄りのRoyal Hotelという宿泊先に移動。週末は特別価格ということで、ツインが6000円ほど。とても遅いけど無線LANでネットにフリー接続できる。あまりメールは読みたくないけど、一応確認と現状を伝えるメールを送付。

夜はちょっと豪勢にインドネシア料理をいただいく。高台からの眺めの良いレストランで、日本人研究者ご用達のお店らしい。帰りにスーパーで飲料水を調達してからホテルで休む。さすがに昨日の山登りと今日の車の移動で疲れた。明日は再びお役所巡り。

インドネシア調査三日目 [研究]

今朝は5時に起床して、6時出発に備える。日曜日に戻ってきてからはゲストハウスではなくホテルに移動になるので、スーツケースにいらない荷物を詰め込み、山登り用の荷物はザックに詰め替える。今日は別グループのメイン調査地となるGede Pangrango National Parkの下見。かなり高い山で一番高いところは3,000mを超えている。今日の下見では入口の1250mくらいから2100mくらいまで登る予定。

6時にはすでに道路沿いの市場は人であふれていた。買い物客の中にダンボールで作成した大きな名札を付けた学生が何人も歩いていた。あとでイベさんに教えてもらったところ、新入生の通過儀礼らしい。早朝の時間帯でもすでにチボダス方面は車でいっぱい。途中で、軽い朝食を食べたところはお茶畑が広がっていた。ジャワで有名なホームガーデンを横目に見ながら、宿泊先のチボダスを目指す。どこまで走っても人と車がたくさん。

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朝食

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ジャワの茶畑を見ながらいただくジャワティー

2時間半ほどで目的地であるチボダスの宿泊ロッジに到着。5部屋で、一人あたり2500円の宿泊費。登山用の荷物に詰め替えて、9時前から登山開始。なぜかレンタカーのドライバーも一緒に登る。ロッジに残しておくと荷物が心配だからか?それとも単に暇なのか?公園入口付近はお土産物屋さんがずらりと並んでいた。高原野菜の産地らしくアボカド、ブロッコリー、ニンジン、イチゴなどが山盛りで売られていた。白い大根のようなものはキャッサバを干したものらしい。なるほどカオヤイと同じで、大都市(ジャカルタ・ボゴール)から、数時間で行くことのできる避暑地として利用が多いのですな。

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今日の宿泊先

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公園事務所

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お土産屋さん

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公園入口

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登山道案内

まずは2100mのAir Panasを目指して歩くことになった。その名の通り、温泉があるそうな。今日は観光客なので、植物採集はなし。ひたすら写真撮影しながら山を登るので、かなりゆっくりした登山スピード。標高が高いので気持ちがよい。山道はかなり整備されているが、石が多いので滑りやすい。山道沿いの樹木はアカネ科、マタタビ科、クワ科など日本でも見かけるグループがちらほら。

本格的な熱帯産地林を訪れるのは今回が初めての経験。カオヤイの標高の高いところでも1,200m程度しかなく、雲霧林のイメージがどうもつかめていなかったが、確かに着生植物やコケが多い。この辺はほとんど種名がわからん。まあ、それはカオヤイでも変わらんのだけど。一方、樹木は花か実があれば属レベルまで大体同定できそう。タイで見たことのあるグループも多いけど、学名がすぐに出てこない…。フェノロジーのあそこの木とか、どこそこで採集したというのは記憶に残っているのだけど。

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途中で見た植物

途中に昼食休憩をはさんだり、調査地の下見などを行いながらも13時ごろに目的地であるAir Panasに到着。確かに湯気でいっぱい。暑いところは45度くらいの温泉がわき出ているらしい。眼鏡が曇ってまったく見えないので、メガネをはずして温泉が流れる山道を渡る。岩についている緑色は藍藻だろうな。一緒についてきた公園スタッフたちはここで1時間ほどのんびりするらしい。私たちはのんびりしても意味はないので、30分だけさらに登って戻ってくる。

帰りはサクサクと歩いて、下山途中に滝を見てから戻ってくる。当初は午後7時ごろに下山予定だったけど1時間以上早く下山。まあ、暗い中を歩くのは大変だから明るい時間帯のうちに戻ってくることができてよかった。ただ、着生植物の調査は大変そう。

インドネシア調査二日目 [研究]

5時半に起床して、周辺をウロウロ。日本との時差は2時間あることになっているけど、実質は1時間程度だろう。かなり朝が早い。ゲストハウスでの朝食は、毎朝、食パンとゆで卵とオレンジジュースもどきが定番らしい。湯本さんによると10年前も同じだったとのこと。

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食堂

6時45分の待ち合わせのはずが車が来ないと思っていたら、待ち合わせ場所を間違えていたらしい。20分遅れでボゴールを出発して、ジャカルタへ。今日のようなレンタカーは運転手つきで一日6500円くらい。ジャカルタ市内の交通渋滞はかなり激しいとのことで今日のように手続きの日は早朝の車の少ない時間帯に移動してしまうのがベスト。

まずジャカルタでRISTEK、警察、森林局をまわって調査許可がらみの申請書類を提出し、その後、ボゴールに戻ってきて、イミグレで出入国関係の手続きを進めるらしい。ひとつ前のお役所からの書類が完成しないと次の手続きが進まない仕組み。即日発給してくれる書類が少ないので、通常は月曜日から手続きを進めた方が効率良いとのこと。私たちのように木曜日に来てしまうと金曜日しか手続できずに時間がもったいない…。もう少しきちんと事前に国内で打ち合わせをしておく必要がありましたな。

9時20分に最初の訪問先RISTEKに到着して、調査許可関係の手続き。各階のエレベーターの降り口に水槽があり、RISTEKは巨大なアロワナが泳いでいた。申請書類と写真を提出して、調査用のIDカードを発行してもらう。ここで500ドルの調査手続きのお金を支払う。続いて警察署へ。

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アロワナ

10時10分に警察署に到着して、国内の移動関係の手続き書類を提出。何度も同じような情報を記入する必要があるので、自分のパスポート番号を覚えてしまった。この辺をすべて手書きで準備しなければいけないのが面倒。タイでは書類がすべてネット上に掲載されていたから、入力済みの紙を提出するだけだからなあ。書類ができあがるのは月曜日以降なので、また取りに来る必要がある。

その後、森林局を訪れて、国立公園への入園許可絡みの申請手続き。その後、小さなお店で昼食。おかずかけご飯のようなもの。

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今日のランチ

マレー語が使える人が一緒だと便利。昼食後はジャカルタからボゴールに移動して、銀行へ。4万円を両替して、イミグレの手続きへ。この辺のマルチビザと再入国申請手続きはイミグレの入り口付近をうろちょろしている代理人のおばさんがてきぱきと支持してくれるけど、急ぐなら追加料金が必要とのこと。インドネシアに関連する書物ですでに読んでいたとはいえ、こういった仕組みになっているのですね。

15時30分にゲストハウスに戻り、その後は周辺のスーパーマーケットなどをうろちょろ。夕食は近くのパダン料理屋へ。一度に料理が並ぶさまは確かにすばらしい。ただ、思っていたほど辛くはなかった。

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パダン料理

夕食後に明日以降の打ち合わせと九州大学のカンボジアの調査地の植物の写真を見せていただく。かなりカオヤイと同じものが多い感じがする。明日と明後日はゲテ山の調査地の下見。