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クマの勉強中 [日常]

ここ最近の通勤電車で読んでいたのはクマの本。生態学会の自由集会での発表に向けて、日本に在来の果実食動物についての最新情報を勉強中。さすがにツキノワグマの系統地理学的な論文まで目を通している余裕はないので、こういった形でまとまっている日本語の本はありがたい。

大井 徹(著) 東海大学出版会
ツキノワグマ―クマと森の生物学
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坪田 敏男 & 山崎 晃司(編) 東京大学出版会
日本のクマ―ヒグマとツキノワグマの生物学
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さすがに2冊続けて読むと最近のクマ事情についてちょっと詳しくなった気になれる。次は順番的にはJapanese MacaqueかSika Deerだけど両方とも持ち歩くにはちと厚い。果実食を考えるとテンとかタヌキの情報を同じような形でまとめてあるとよいのだけど。

午後は職場の仕事の関係で神戸大学発達人間学部へ。用事のある研究室にうかがう前に生協で昼食メニューを眺めているとU丸さんとT見さんに遭遇。一人で来ていたのなら、そのあと研究室にうかがうこともできたのですけどね。無事に用事を終えて、もう一件の依頼先からも返事が戻ってきたので、2月のイベントの準備が巣少しずつ進んできた。問題は参加者の確保だけど、こればっかりは私の努力だけではどうにもならないので、みなさんにもう一度依頼メールを送付。

リバイス中の共著論文はBiotropicaへ再投稿されたらしい。うまくいきますように。もう一件リバイス中の論文は責任著者がMAXENTがらみでわからないことがあったので、制作者にメールで問い合わせたところ、最近、Diveristy & Distributionsに掲載されたElith, J., Phillips, S. J., Hastie, T., Dudík, M., Chee, Y. E. and Yates, C. J. (2011), A statistical explanation of MaxEnt for ecologists. Diversity and Distributions, 17: 43–57を読めと返信がきたので、お前らも読んでくれと送ってきた。つい最近、この論文、プリントアウトしたんだよね。しっかり読めていないけど…。偶然とはいえ、やはり読まねばならぬのか。

よく見られているらしい [日常]

先日、公開された論文がActa Oecologica誌のMost Read Articlesのトップに掲載されていると教えていただいたので、記念にスクリーンショットを撮影。理由はわからないけど(単に特集号の最初の方に掲載されているからという気がしないでもないが)、注目していただけるのはありがたい。そのままMost Cited Articlesになるとよいのだけど、その辺は今後に期待。

12月のインドネシア調査の概要が固まってきたので事務書類を作成して送信。年末に帰国するフライトなので、31日は移動日になりそう。関空から帰省すると4時間だけど、下宿に戻るとかなり時間をロスするので、スーツケースを持ったまま帰省することになるか。31日のチケットを早めに抑えてしまわないと帰省ラッシュとかになるのだろうか?なんだか年始は学会と職場の仕事がものすごく立て込んでいるので早めに手を打たねば。

先週の出張中に測定した口幅データをエクセルに打ち込んで、データ整理の準備。データ入力用に購入していたテンキーの調子がいまいちで、あまりスムーズにいかない。安物はだめですな。散布図を作成して、入力ミスを確認して、和名と学名をつなげる作業。どこかに鳥類の学名と和名の対応リストが有ったと思うのだけど、見つからない。

出張中に仕上げた査読レポートをもう一度読み直して送信。そろそろ自分の投稿論文の結果が戻ってきてほしいところだけど、こちらはしばらく時間がかかりそうか?

2月の担当イベントの業務は事務仕事がいろいろと多いので、11月の担当イベントの報告書をさっさと仕上げて、会計処理を終えて、次の仕事に集中できる環境を整えねば。

雨上がりの夕方 [日常]

家族が出かけた留守番中にふと外を見ると大きな虹が見えていた。

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こんなにはっきりとした虹を見たのは久しぶり。

明日から山階鳥類研究所 [日常]

先日引き受けた査読仕事はなかなか手ごわい。N=4でSpearman rank correlationをして、有意差はありませんでしたと言われてもなあ…。統計処理以前の問題もあるので必然的にコメントが長くなる。ただし、新しい雑誌で記載的な内容も積極的に引き受けているようなので、今後に期待して、しっかりとコメントをまとめる。この辺の地域からの情報が上がってこないことには、底上げになりませんし。

明日から2泊3日で千葉県の山階鳥類研究所を訪れて、サイチョウ類の標本の口幅測定を行う予定。100個体以上のサイチョウ類の標本が収蔵されているのだけど、半分以上はフィリピンのサイチョウ類で、私の調査対象はあまり含まれていないのは残念。アフリカのサイチョウ類の標本はほとんどないらしい。ただ、東南アジアの果実食鳥類の標本はパラパラと含まれているので、その辺をしっかり測定できれば、カオヤイの果実食鳥類のデータはそろうかな。立教にいた頃に一度くらいは行っておくべきだったかな。

二度寝してしまった [日常]

さすがに疲れがたまってきたのか、朝は予定外に二度寝してしまった…。久しぶりに朝から良い天気でジョギング日和だったのに。今月に入ってから練習不足気味で、予定の半分も走れていない。これでは過去2年間と同じ結果になりかねないので、気を引き締めねば。

先週に引き続き館内のホールで大きなイベントがあるので、朝からごたごたしている。車での搬入はやはりゲートを開けて一方通行にした方が便利そうなのはよくわかった。今日は周辺でも高校の学祭やイベントが開催されているせいか、博物館の館内の来館者はかなり少ない。芝生で開催されているフリーマーケットも苦戦している様子。

6月末にMammaliaに投稿した自動撮影がらみの共著論文はメジャーリビジョンだそうな。転送されてきたコメントを読むとレフリーの一人はマイナーで、もう一人がメジャーだろう。長いコメントを書いた人はかなり大型の肉食動物を取り扱った論文に詳しそうで、かなり具体的なコメントが書かれている。筆頭著者の人が今週中に改訂するそうなので、その原稿待ち。しかし、いまどき4カ月以上も査読にかかるってのんびりしている雑誌だな。

リスの生態学 田村典子(著)
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最近の通勤途中で読了。ニホンリスによる種子散布の論文をいくつか読んだことがあったけど、まとまった形で読んだのは今回が初めて。内容的に面白いのは、著者自身が関わってきたリス類の研究の話だけど、前半のリス類についての教科書的な内容はちょっと必要としていた情報も含んでいたのでためになった。思いがけず自分の論文が引用されていたので、ちょっとびっくり。カオヤイで調査していた時にフィンレイソンリスとかクロオオリスの果実食も記録しているとはいえ、どこかでお会いしたことがあったのかな?

FSD2010の論文が掲載されました [日常]

午前中は久しぶりに有馬富士公園でカワセミの会に参加。雨が降るかと思っていたけど、曇り空の間に観察会は終了。やたらとハシブトガラスとトビが飛んでいて、小鳥をほとんど見ることができなかった。3年ほど継続しているけど3時間ほど歩いて16種はかなり少ないと思う。コジュケイの鳴き声をしっかり聞いた。

FSD2010の特集号が掲載されました。
http://www.sciencedirect.com/science/journal/1146609X/37/6

わたしの書いた論文はPart I - Animal Strategies and Natural History Oriented Researchの2番目に掲載されています。

Kitamura, S. (2011) Frugivory and seed dispersal by hornbills (Bucerotidae) in tropical forests. Acta Oecologica 37:531-541.

2010年段階で知られているサイチョウ類の果実食と種子散布に関する情報をまとめた論文です。Appendixに元のデータを全部掲載するべきだったかもしれないが、その辺はまた別の仕事で考えることにしよう。

来週からのタイ行きがキャンセルになったので、空いた日程で千葉県の山階鳥類研究所のサイチョウ類の標本の口幅を測定しに出かけることにする。昨日、メールで宿泊予約の連絡を送ったのだけど、返信が来ないので、電話で確認。きちんと予約されていたのでほっとする。もしかして、返信メールがジャンクメール扱いされてしまっていたのかも?

午後はEAFES関係のお仕事。今日の夕方が締め切りなので、それに対応するためのHPの準備など。次回、開催するとすればESJと合同大会で開催するメリットとデメリットをきちんと考えなおす必要がありそう。確かに国際学会では締め切りの延長は結構普通にあるけど、後ろが決まっていると結構大変。

夕方にマレーバクについてタイの現状をまとめて論文にしませんかという共同研究のお誘いメール。ネコ科を対象とした研究と同じように自動撮影データを活用するそうなので、断る理由はない。一度に複数個体が撮影された頻度などマレーバクは100枚近く撮影されているので、情報量としては多い。2月1日が締め切りなので、今月中にデータを集めて、来月は解析して、1月に本文を書き上げるらしい。

週末は11月6日のイベントの報告書をまとめてしまう予定。

11月はタイ行き中止 [日常]

職場で雨対応の準備をしていると携帯電話が鳴る。着信を見ると66から始まるタイからの国際電話。先週末に状況が悪化しそうなら連絡するといっていたので、何も考えずタイ語で応対すると職場の人がみんな振り向く。まあ、日本語とはかなり異なる発音体系だからなあ。秘書のカイさんからで、バンコクの洪水の状態は来週以降も改善するかどうか微妙なので、今回は調査を延期するようにとの連絡。ピライさんの居住地域も少し浸水し始めたらしく、別荘のある半島の方へしばらく退避するらしい。それでは打ち合わせもできないので、11月のタイ調査は延期するしかなさそう。

格安チケットで予約していたので、キャンセル料金が発生する可能性が高いけど、11月7日までの便については、払い戻し対応もしているらしいと代理店から連絡。このままの状態が続くようなら、期日が延期される可能性もあるので、しばらくキャンセルせずに待つことにする。

天気予報は変動なしで、日曜日は雨になりそうなので、その準備。晴れた時を考えてプログラムなどは作っているので、その辺を雨バージョンに作り替える必要があるのは面倒。館内の案内板などもいろいろと準備する必要があるので、その辺の作業も必要だな。この辺の情報がまったく記録として残されていないのが問題なので、その辺の引き継ぎ資料をしっかりと作成しておこう。

タイ行きをキャンセルして生まれた時間を何に使うか検討。山階鳥類研究所にサイチョウ類の口幅を測定しに行きたいところ。他の果実食鳥類もいろいろあるようなら、カオヤイに生息する果実食鳥類をすべて計測できると将来いろいろと役に立つ可能性が高い。3泊くらい千葉県に出かけてくるか?

登録手続き終了 [日常]

忘れないうちに3月の篠山マラソンの登録手続きを終わらせる。9月にインドネシアを訪れてからほとんど走行距離を稼げていないけど、今月からしっかり体を作り直さねば。まずは走る頻度と距離を増やして、1時間以上走る日を週に一度は入れたい。そのくらいの時間的な余裕が欲しい。来週のイベントが終われば、ちょっと時間ができるかな?補強運動を完全にサボっているので、筋力アップもしないとな。体重は過去数年間の同時期と比べて2キロ以上軽いけど、あと5キロくらいは減らしたいところ。

共著論文でときどき見かけるけどコイントスで著者順を決めるのって、結構普通に行われているのだろうか?先日のサイエンスに掲載されていた哺乳類の系統樹の論文も最初と最後の著者はコイントスで決めたと書いてあった。あまり日本語の論文では見かけない気がする。

日曜日を狙い澄ましたかのように雨が続いているけど、来週も雨の予報。その前後が秋晴れの天気予報だけになんだかなあ。まあ、あきらめて雨のバージョンで準備をしておきましょう。

熱帯生態学会NLの原稿もほぼ固まってきたので、さっさと編集作業を終わらせてしまいたい。