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セイタカアワダチソウ刈り取り終了 [日常]

週末の学祭の後片付けで今日の講義はなし。ただ、月曜日の講義時間が少ないとのことで、火曜日に移動しているので、その準備を進める。リレー講義の方は森林の生態系サービスの話をすることになっているので、前期の講義内容の一部を修正して資料作成。大学院生向けなので、もうちょっと最新情報を盛り込んでも良かろう。

論文を探そうと自分のHPからリンク先へ飛ぼうとするとSpringerのインターフェイスが変更されたようなので、全て新しいサイトへ修正する。大学のサイトなどはいちいち雑誌を探すのが面倒なので、作ったリンク先だけど、意外といろいろな人に使われているようす。ちょっと時間ができたら、半年以上更新していないサイチョウの論文リストも更新しておかねば。

午後は卒業研究のサポートで調査地内のセイタカアワダチソウの刈り取り作業。4時間くらいかければ終わるかと思っていたけど、3時間で終了。花だけ摘み取ったので、微妙に中腰作業が多く、明日以降に疲れが出そう。どうにか暗くなる前には終了。あとは明日以降の観察で、花にくる昆虫相がどの程度変化するか。セイタカアワダチソウに依存している昆虫は多いだろうから、観察対象の花に何も来なくなる可能性も高そう。今日の刈り取り中にもいろいろな訪花昆虫が訪れていた。

先日、風で倒れてしまった自動撮影カメラも数枚はきちんと撮影されていた。

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イチョウにやってきたアカネズミ。

注文していたDispersal Ecology and Evolutionが届いた。けど、さらっと読むには分量が多すぎる…。こりゃ、かなり気合入れんといかんな。2版らしいけど、初版は読んでいないからなあ。ざっと見て知っている名前はあんまり多くなさそう。順番に読むと途中で挫折しそうなので、まずは種子散布関係のところを読んでいきます。

その他には世界で一番美しい果実図鑑を予約した時に世界で一番美しい種子図鑑と世界で一番美しい花粉図鑑もぽちっとしてしまったものが届いた。花粉はともかく種子と果実は研究に十分関係しているので、高い買い物でもなかろう。仕事に疲れたら、眺めるつもりで、職場においておきます。まあ、持ち歩くにはちと重い。

カオヤイでも人工衛星からのサイチョウ類の追跡調査をする予定なので、参考までにハチクマの人工衛星追跡サイトをタイの共同研究者に連絡。喜んでもらえた様子。これみると私がかつて調査をしていたタイ南部の奈良チワ県のブードーやハラバラは通過していない様子で、マレー半島の西海岸側を主に通過している様子。

玄関先のはやにえ [日常]

自宅の玄関にはヤマボウシが植えてあるのだけど、今朝、スズメがいたと思ったらモズのはやにえだった。

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突き刺しているわけではない。

スズメをはやにえにすることもあるとは知っていたけど、自分で見たのは初めて。自宅周辺でいつも鳴いている個体のものだろうか?と思ってあたりを見渡すと近くの電線に止まっているのを発見。あいつだろうなあ。

地上からの高さは120cmくらいで、あまり高くない。あまり適当な枝がなかったのかな?玄関先にこんなものがあるとなんだか猟奇的な家みたいだ。家の前を通過するくらいなら、気が付かないとは思うけど。玄関先なので毎日観察してみよう。近くの公園とかでも探してみようかな。

まだ食べられていなかった [日常]

午前中は水曜日に仕掛けたイチョウの自動撮影カメラの確認のために林業試験場へ出かける。今日は車が多いけど、散策に来ている人が多いのかな?カツラはかなり紅葉が進んで、ケヤキも色づいている。調査地はスギの植林地なので、あまり変化はないけど、先日の強風でたくさんの枯れ葉が落ちているので、いつもと雰囲気は違う。

イチョウは仕掛けた時と同じ状態で、20個の種子がきれいに並んでいた。まだ臭っていないので、この週末くらいになると食べられるかな?でもアカネズミとかは、種子の中身を食べるのであれば、種皮から匂いがしていなくても良いと思うのだけど、どうなんでしょうか?今日はカエルはいなかったのでホッとする。

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水曜日と同じ状態

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なかなかきれいなフェアリーリングに出会えない

週末が学祭ということで、今日と月曜日は休講。ただ、月曜日の講義は火曜日にシフトして開催されるので、講義資料を準備しなければいけないのは同じ。しかも来週はリレー講義の担当もあるので、火曜日の午前中は2コマ連続なんだな。というわけで、いつもより早めに準備を進めておく。しかし、自分が大学院生の時には集中講義しか出席したことがないので、大学院生に講義するというのは、なんとも不思議な感じ。

この週末に査読とか、先月のタイ出張のときに入力したデータを再確認して、生態学会の発表で使えるくらいの準備はしておきたいところだけど、なかなか集中できないだろうなあ。しかも学祭初日の土曜日は、教員による進学相談コーナーの担当なので、そちらの準備も必要。過去の入学者の出身都道府県や就職先・進学先などの情報を確認しておく。というわけで、明日はスーツで出勤予定。

種子散布関係は、自由集会で開催することになりそう。哺乳類の種子散布がメインテーマになるそうなので、ちょっと勉強しなければ。

邪魔しないでおくれ [日常]

午前中はルーチンの仕事で林業試験場へ。さすがに冷え込んでいる。一昨日の風と昨日の雨で林内はかなり落葉や落枝が目立った。

イチョウに設置中の自動撮影カメラは一台が三脚ごと倒れていた。たしかにこの場所は林縁で風が強かったのかもしれない。壊れていることも覚悟したけど、一応、データも大丈夫だった。倒れたせいで、かなり地面に近くなって、結果的に非常に至近距離でアカネズミが撮影されていた。ネズミだけを対象にするなら、このくらいの距離で撮影したほうが良いかもしれない。

別のカメラを確認するためにセンサーのスイッチを切ると指先に冷たい感覚。ナメクジでも入っているのかと思ったら、モリアオガエルだった。

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もしかしたら、前回、カメラの上にいた個体だろうか?そんなに居心地が良いのか?さすがにケージ内に入るといろいろと濡れてほしくない配線もあるので、出ていってもらう。

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シロダモ

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シオデ

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ムクロジ

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ムラサキシキブ

午後は明日の講義資料の作成に集中。昨年度の生態学会の自由集会の文章化されたものが早速届きだしたので、素早く返信。英語のコメントもこのくらい早く対応できると良いのに。とある雑誌から査読依頼が来たけど、その雑誌の方針だと方法論をシッカリ見ないといけないので、分野外と判断してさっさとお断り。自動撮影カメラを使った論文を書いているけど、そんなに複雑な解析はしていないからなあ。

科研費書類はだいたい完成したので、今夜もう一度読みなおして、明日の講義を終えてからポチッとして事務に提出する予定。

島の種子散布の特集 [日常]

FSD2010のシンポジウムで開催されていた内容から発展させたものがJournal of Biogeographyの11月号にSpecial Issue: Seed Dispersal on Islandsとして特集されているのでメモ。すぐに読みたいけど、今の職場はWileyにアクセスできないんだよな。まあ、別刷りPDF依頼のメールを書けば済むので、来週やろう。

子供の風邪をもらってしまったのか、はたまた先週は前半に卒研調査のサポートをしながら、自分のデータを収集し、夜に申請書を書いて疲れが溜まったのか、金曜日の午後から体調不良。夜は早めに休んだけど、発熱してあまり眠れなかった。土曜日の午前中はおとなしくしていたせいか、比較的ダメージは小さかった。ただ、週末に申請書を書き上げるつもりだったのに、ちょっと遅れ気味。

日曜日は子供をあずけて申請書に専念したので、かなり仕上がってきた。サイチョウ類の研究をすることによって、どれだけ普遍性のあることをいえるのかだよなあ。対象種が広分布域種だけど、十分なサンプルサイズを稼ぐことができるのはカオヤイくらいというのはポイントにはなるだろう。今日は一日、申請書から離れていたので、明日、もう一度見直して、最終チェックをして、締め切り前日には、プリントアウトまで終えておこう。次の仕事も待っている(涙)。

次回の生態学会では、種子散布関係の集会はPDが中心となって準備される様子。わたしは別の集会で種子散布関係の話をするように依頼があったので、そちらの準備に集中。でも早めに準備しておかないと1月以降は卒研の対応で忙しいだろう。忘れないうちに参加登録は済ませた。例年、人柱で一桁番号で登録していたのだけど、今回はすっかり遅くなってしまった。でも登録番号はまだ二桁です。

イチョウを食べる動物たち [日常]

林業試験場のイチョウの下に設置している自動撮影カメラで動物が撮影されだした。林床で撮影されているのは哺乳類ばかり。撮影頻度では、タヌキ、アナグマ、アカネズミが多いけど、実際に消費した個数からするとタヌキかな?結構、しっかりと選んで食べているらしく、設置した複数の種子の中から種皮がジュクジュクして匂いが強いものを選んでいる。

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アナグマ

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タヌキ

タヌキは1個ずつ上を向いて丸呑みするらしい。多分、どこかにタヌキのため糞があるはずなので、そこを探し当てれば、おおまかな種子散布距離は計算することができると思う。アナグマは種子を破壊している可能性もあるのかな?いしかわ動物園で飼育していなかったかしらん。来年度、もうちょっとサンプル数を増やせば、卒業研究のネタにはなりそうだけど、ちょっと時期が遅いのが問題。

科研費の学内締め切りまで1週間に迫ってきたので、そろそろ書類を仕上げてしまいたい。いろいろと頼まれ仕事をこなし、卒業研究のサポートをしているとついつい後回しになってしまう。ただ、来年度はアルゴスシステムを利用したサイチョウ類の長距離移動の追跡調査も同じ調査地でスタートするので、そちらのデータを上手く流用できる形にして、超長距離散布もきちんと評価できるようになると面白い。

朝から訪花昆虫の観察 [日常]

今日は大学の調整池で本格的観察する卒研生のサポート。アキノノゲシは朝9時頃から開花するので、その前に蕾の状態を数えて、今日の開花数を記録する。花が咲いてからのほうが数えやすいのだけど、昼間は訪花昆虫の観察をメインにしたい。本当はもう一人サポートの学生がいれば調度良いのだけど。

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前日に開花した花とこれから咲く花

今日は観察個体を決めて、観察時間内に訪れる訪花昆虫のカウント。本当は滞在時間を記録し、訪れる花の個数などまで追跡できれば良いけど、人手が足りないな。これは来年以降の卒研生で誰かやりたい人がいれば考えるか。まずは花を訪れる昆虫相をシッカリ把握することにしてもらう。私はその隣で訪花昆虫の写真図鑑作り。自宅で観察していた時とはちょっと違う昆虫も来ている。大学だとセイヨウミツバチが来るけど、自宅だとニホンミツバチなんだよね。

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オオハナアブ

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食べられた花弁

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犯人はこいつ

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ハナアブの仲間、アシブトハナアブ?

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光沢が特徴的

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クマバチ、素早い

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セイヨウミツバチ

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最初はまっすぐ

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昼ごろには反り返る

明日は林業試験場のイチョウのチェック。夕方から天気が崩れそうなので、雨対策をしっかりしておかねば。三脚が届いたので、ベルトで固定しているカメラを一台三脚に変更して、撮影環境を改善する予定。

セイタカアワダチソウとアキノノゲシ [日常]

今朝は朝から神社の掃除や新聞回収などのお手伝い。しかし、たくさん子供がいる地区になったものだ。知らない顔が多すぎる。その後は散歩がてら、アキノノゲシの花を訪れている昆虫相を観察。オオハナアブが目立つけど、イチモンジセセリやニホンミツバチなどもいた。セイタカアワダチソウとアキノノゲシは同じような場所に生えていることが多いのかな。とにかく自宅の周辺には、たくさん生えていることがわかった。

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科研費書類の内容は少し整理できたけど、調査スケジュールをどうするかが悩ましい。1年目は例年の結実フェノロジーのパターンだと結実時期にタイに行くのは難しい。やはり1年目は実生調査をメインにして、予測をサポートするデータを収集して、2年目以降に実験的に確認する計画にした方が現実的か。

カメラの上に何故かモリアオガエル [日常]

昨日の午後に林業試験場のイチョウの確認にも出かけたのだけど、タヌキ、アナグマ、アカネズミ以外には、新しい動物は撮影されていなかった。林業試験場内でもう一箇所、結実している個体がいたけど、他の2個体と違って、観光客が結構歩く可能性が高いところ。カメラを設置するリスクはちょっと高い。ただ、2箇所だけよりも3箇所のほうが当然いいわけでどうしたものやら。

昨日もカモシカがのんびりと食事しているところに遭遇した。私がカメラの写真をチェックしているとカモシカが歩いてきたので、私がうまく気配を消すことができているのか、カモシカが人馴れしてしまっているのか。

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モリアオガエル

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アカネズミの食痕(多分)

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綺麗に整列

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秋ですねえ

うちの職場は地方大学でもかなり規模が小さいので、当然、Web of Scienceは使えない。文献検索はほとんどGoogle Scholarに頼っている。この辺の状況は大学院卒業後、同じ状況が続いているので、あまり困っていないけど、最近、Google Scholarを使うとマイアップデートなるものが表示されるようになった。好みの引用に基づいたおすすめの論文なるものらしいけど、かなりツボ。

一番最近のものだとDispersal Ecology and Evolutionという書籍中の論文をオススメされた。中身を見たところ書籍そのものを読まねばいけないような気がしたので、アマゾン経由で注文。ハードカバーを購入する余裕はないので、半額以下のペーパーバックを注文。最近、論文を読むペースが落ちているので、種子散布以外の論文までは目を通せていないしな。一冊にまとまっているものを通読して、最近の情報を整理しておきたいけど、520ページか。結構ハードルが高い。種子散布といえば、そろそろ生態学会の集会とかどうするか考えないといけないのだけど、PDのみなさんは余裕が無いかな?

自宅の近くでアキノノゲシが群生している場所があったので、ちょっと観察。自宅の横のあぜ道にも生えているので、マーキングして確認しても良いかも。

お仕事を一つ読み終えた。コメントは月末までにまとめればよいので、来週末。

アキノノゲシ観察中 [日常]

朝から卒研の調査で大学横の調整池内に生えているアキノノゲシの個体識別と訪花昆虫の観察。30個体くらいかと思っていたけど、75個体も生えていた。全個体のサイズを測定して、花数をカウント。8時から観察に出かけたけど、まだ咲いていなくて、個体識別している間に咲き出した。時間帯としては、9時ぐらいに咲き出して、午後4時前には閉じてしまう感じ。訪花昆虫の観察をするのであれば、午前中から午後にかけての時間帯に集中すればよさそうかな。そろそろセイタカアワダチソウも本格的に花を咲かせてきた。

調査中にもいろいろな虫が訪れていた。

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大衆酒場タイプの花だから、いろいろな虫が訪れるのですね。

月末締め切りの3つの仕事のうち、この週末に一つはめどを付けてしまいたい。日中はあまり仕事はできないだろうから、夜かなあ。