ネコ科の活動時間帯 [日常]
自動撮影カメラのデータを活用した論文が公表されました。
Lynam, A. J., Jenks, K. E., Tantipisanuh, N., Chutipong, W., Ngoprasert, D., Gale, G. A., Steinmetz, R., Sukmasuang, R., Bhumpakphan, N., Grassman, Jr., L. I., Cutter, P., Kitamura, S., Reed, D. H., Baker, M. C., McShea, W., Songsasen, N., & Leimgruber, P. (2013) Terrestrial activity patterns of wild cats from camera-trapping. Raffles Bulletin of Zoology 61:407-415.
以下のサイトからダウンロードできます。
http://rmbr.nus.edu.sg/rbz/journal611.html
同所的に生息するネコ科の活動時間帯についてまとめた論文で、わたしはバラのデータを提供。アジアゴールデンキャットのデータはかなり提供できた。
同号のRaffles Bulletin of Zoologyには、東南アジアの動物による種子散布に関する貴重な論文がいくつか掲載されているので、さっさと読んでおかねば。カオヤイのブタオザルの種子散布に関係した論文とクマネコの種子散布に関係した論文。さらにタイ南部で記録されたオオサイチョウとツノサイチョウの雑種ペアについての論文。
Gonzalez et al. (2013) A comprehensive molecular phylogeny for the hornbills (Aves: Bucerotidae). Molecular Phylogenetics and Evolution (in press)
現存するサイチョウ類61種すべてを対象とした系統樹を構築している。今度からゼミでサイチョウの話をするなら、こちらの論文の系統樹を紹介することになるかな。私が共著論文として加わったJournal of Evolutionary Biologyの結果と結構異なる点もあるので、しっかり読み比べておく必要がある。
Lynam, A. J., Jenks, K. E., Tantipisanuh, N., Chutipong, W., Ngoprasert, D., Gale, G. A., Steinmetz, R., Sukmasuang, R., Bhumpakphan, N., Grassman, Jr., L. I., Cutter, P., Kitamura, S., Reed, D. H., Baker, M. C., McShea, W., Songsasen, N., & Leimgruber, P. (2013) Terrestrial activity patterns of wild cats from camera-trapping. Raffles Bulletin of Zoology 61:407-415.
以下のサイトからダウンロードできます。
http://rmbr.nus.edu.sg/rbz/journal611.html
同所的に生息するネコ科の活動時間帯についてまとめた論文で、わたしはバラのデータを提供。アジアゴールデンキャットのデータはかなり提供できた。
同号のRaffles Bulletin of Zoologyには、東南アジアの動物による種子散布に関する貴重な論文がいくつか掲載されているので、さっさと読んでおかねば。カオヤイのブタオザルの種子散布に関係した論文とクマネコの種子散布に関係した論文。さらにタイ南部で記録されたオオサイチョウとツノサイチョウの雑種ペアについての論文。
Gonzalez et al. (2013) A comprehensive molecular phylogeny for the hornbills (Aves: Bucerotidae). Molecular Phylogenetics and Evolution (in press)
現存するサイチョウ類61種すべてを対象とした系統樹を構築している。今度からゼミでサイチョウの話をするなら、こちらの論文の系統樹を紹介することになるかな。私が共著論文として加わったJournal of Evolutionary Biologyの結果と結構異なる点もあるので、しっかり読み比べておく必要がある。
ATBC Asian Chapterの種子散布シンポジウム [日常]
ATBC Asian Chapterの種子散布シンポジウムは人選が難航したらしい。半分のメンバーは、既に話したことのある内容で話題提供するのではないかな?わたしは大学の卒業式や友人の結婚式と重複したので、参加w断念。いずれにしてもちょっと時期と場所が悪いんだよなあ。
・Ahimsa Campos-Arceiz - Ongoing efforts to understand the role of megafaunal seed dispersers in tropical Asia
・Chution Savini - Factors influencing food choice by hornbills
・Sascha Asif Ismail - A story of small forests, big birds and big seeds
・Pierre-Michel AA Forget - Nutmeg family and seed removal rate as a tool to rapidly evaluate how healthy are Asian tropical forests
・David Westcott - Predicting dispersal in future landscapes
・Richard Corlett - Frugivory and seed dispersal: what don’t we know?
・Wangworn Sankamethawee - Fruit removal and seed dispersal by bulbuls in a seasonal evergreen forest of Thailand
・Uddipana Kalita - Diet selection by capped Langur Trachypithecus pileatus in Hollongapar Gibbon Wildlife Sanctuary, Assam, Northeast India
・Nurul L Winarni - Biodiversity ecosystem services between agricultural gardens and forest edge of the Bukit Barisan Selatan National Park, Lampung: How do they work along the park boundary?
・M Mohd Sanusi - The effect of herbivory on understory vegetation regrowth in Krau Wildlife Reserve, Malaysia
・Kwek Yan Chong - Spread and impacts of a Neotropical pioneer plant, Cecropia pachystachya, introduced to Singapore
例年、2月末は立て続けに査読依頼を引き受けることが多いけど、昨日は朝と夕方に査読依頼が来た。昨日は共著論文のリジェクトメールも来たので、そのコメント内容を反映させた形で論文をリバイスするか、今のまま別の雑誌に投稿するかを検討しないといけない。卒論が一段落したので、内容を覚えているうちに投稿できる形にまで整えておきたい気もする。ただ、投稿予定の紀要は12月末が締め切りなので、かなり先なんだよな。
生態学会のプレゼンファイルの暫定版を企画者に送付。とりあえずという形なので、一度、練習してみて、内容を精査する必要がありそう。Ecology Lettersにも種子散布の研究って、結構掲載されている。ただ、めちゃくちゃ多いわけでもない。プレゼンに二次散布の重要性を伝える内容を含めたほうが良いかな?意外な動物に種子散布されることで、寿命が長い植物にとっては、dispersal limitationはあまり働かないのかも?
就職が決まったとのめでたい連絡。新天地でがんばってください。
・Ahimsa Campos-Arceiz - Ongoing efforts to understand the role of megafaunal seed dispersers in tropical Asia
・Chution Savini - Factors influencing food choice by hornbills
・Sascha Asif Ismail - A story of small forests, big birds and big seeds
・Pierre-Michel AA Forget - Nutmeg family and seed removal rate as a tool to rapidly evaluate how healthy are Asian tropical forests
・David Westcott - Predicting dispersal in future landscapes
・Richard Corlett - Frugivory and seed dispersal: what don’t we know?
・Wangworn Sankamethawee - Fruit removal and seed dispersal by bulbuls in a seasonal evergreen forest of Thailand
・Uddipana Kalita - Diet selection by capped Langur Trachypithecus pileatus in Hollongapar Gibbon Wildlife Sanctuary, Assam, Northeast India
・Nurul L Winarni - Biodiversity ecosystem services between agricultural gardens and forest edge of the Bukit Barisan Selatan National Park, Lampung: How do they work along the park boundary?
・M Mohd Sanusi - The effect of herbivory on understory vegetation regrowth in Krau Wildlife Reserve, Malaysia
・Kwek Yan Chong - Spread and impacts of a Neotropical pioneer plant, Cecropia pachystachya, introduced to Singapore
例年、2月末は立て続けに査読依頼を引き受けることが多いけど、昨日は朝と夕方に査読依頼が来た。昨日は共著論文のリジェクトメールも来たので、そのコメント内容を反映させた形で論文をリバイスするか、今のまま別の雑誌に投稿するかを検討しないといけない。卒論が一段落したので、内容を覚えているうちに投稿できる形にまで整えておきたい気もする。ただ、投稿予定の紀要は12月末が締め切りなので、かなり先なんだよな。
生態学会のプレゼンファイルの暫定版を企画者に送付。とりあえずという形なので、一度、練習してみて、内容を精査する必要がありそう。Ecology Lettersにも種子散布の研究って、結構掲載されている。ただ、めちゃくちゃ多いわけでもない。プレゼンに二次散布の重要性を伝える内容を含めたほうが良いかな?意外な動物に種子散布されることで、寿命が長い植物にとっては、dispersal limitationはあまり働かないのかも?
就職が決まったとのめでたい連絡。新天地でがんばってください。
大学業務は無事終了 [日常]
今日は朝から大学の前期試験の監督業務。今日は250人くらいの受験者。わたしはセンター試験の時と同じ会場だったので、比較的対応しやすかった。英語の試験とはいえ、生物系の最近の時事ネタに関する出題もあり、面白いと思ったのだけど、受験生はそうでもなかったのかな?朝から寒かったけど、大雪にはならなかったので、遅刻する学生もなく、比較的スムーズに監督業務は終了。
午後は卒業論文の最終チェックと生態学会の発表資料の準備。明後日の夕方には企画者に原案を送付しないといけないので、サクサク作ってしまわねば。明日は唯一、一日余裕がある日程なので、全て片付けてしまいたい。
生態学会への移動の電車を予約。3月4日の夜から3月9日の昼ごろまで静岡県に滞在しています。3月5日は委員会をはしごして、自由集会の後は次の日の練習。比較的余裕が出てくるのは3月6日の企画集会の発表が終わってからかな。
午後は卒業論文の最終チェックと生態学会の発表資料の準備。明後日の夕方には企画者に原案を送付しないといけないので、サクサク作ってしまわねば。明日は唯一、一日余裕がある日程なので、全て片付けてしまいたい。
生態学会への移動の電車を予約。3月4日の夜から3月9日の昼ごろまで静岡県に滞在しています。3月5日は委員会をはしごして、自由集会の後は次の日の練習。比較的余裕が出てくるのは3月6日の企画集会の発表が終わってからかな。
一つ片付いた [日常]
先月のタイ出張時の宿題がようやく終了。前回よりも短いコメントだったけど、どんなものだろうか?論文のレフリーと違って、研究申請書へのコメントは実現性というところをどうやって評価するのかがポイントになると思うのだけど、うまく評価できただろうか?ただ、ちょっと調査対象の選定基準が弱いので、その辺をうまくフォローできる形で評価できていると良いのだけど。
昨年度の生態学会の自由集会のまとめの文章の校正が終了。自由集会のイントロで話した内容、発表があった4件の研究の位置付け、国内外の大学(特に非英語圏)の卒業論文や修士論文として眠っている情報の価値みたいなことをまとめてあります。
北村俊平. (2013) 日本における動物による種子散布に関する研究の現状と課題:FSD2010からFSD2015へ. フェノロジー研究48号, Pp 43-54.
最後の部分は2008年のATBCのAsian Chapterに参加した時にCorlettさんやその他の東南アジアで種子散布の研究を行なっている人たちと飲んだ時の話題。東南アジアの各国の大学の卒業論文や修士論文として眠っている情報をどうにかすることができないかということ。Corlettさんは期限を区切って、その期間内に著者が書かない場合は、責任著者になって書くと話していたけど、そこまでやれる研究者は多くはないだろう。ATBC Asian Chapterでもその辺の事を考えて、論文の書き方や解析方法のワークショップを開催しているのだろう。
カオヤイのブタオザルの果実食と種子散布の論文が出版されたようなので早速、著者にメールを送信。多分、学位論文とほぼ同じ内容だとは思うけど、査読者の意見が反映されているとちょっと変わっている場合もある。
昨年度の生態学会の自由集会のまとめの文章の校正が終了。自由集会のイントロで話した内容、発表があった4件の研究の位置付け、国内外の大学(特に非英語圏)の卒業論文や修士論文として眠っている情報の価値みたいなことをまとめてあります。
北村俊平. (2013) 日本における動物による種子散布に関する研究の現状と課題:FSD2010からFSD2015へ. フェノロジー研究48号, Pp 43-54.
最後の部分は2008年のATBCのAsian Chapterに参加した時にCorlettさんやその他の東南アジアで種子散布の研究を行なっている人たちと飲んだ時の話題。東南アジアの各国の大学の卒業論文や修士論文として眠っている情報をどうにかすることができないかということ。Corlettさんは期限を区切って、その期間内に著者が書かない場合は、責任著者になって書くと話していたけど、そこまでやれる研究者は多くはないだろう。ATBC Asian Chapterでもその辺の事を考えて、論文の書き方や解析方法のワークショップを開催しているのだろう。
カオヤイのブタオザルの果実食と種子散布の論文が出版されたようなので早速、著者にメールを送信。多分、学位論文とほぼ同じ内容だとは思うけど、査読者の意見が反映されているとちょっと変わっている場合もある。
やたらとメール [日常]
先週、コメントを付けて返した修士論文が戻ってきたので、もう一度じっくり読み直す。前回は内容にコメントする以前の問題だったので、今回のほうがシッカリと読む必要がある。モデル選択しているのだけど、論文を読んだ限りではどうしてその要因を選択しているのかがはっきりしない。主語と述語が対応していない文が散見されるなあ~。
今日は卒論発表会用のA4で1ページにまとめた要旨提出の締め切り。12月末の最後のゼミの時に提示したスケジュールよりも1週間程度、遅れ気味なので、来年はもっと早くからエンジンをかけてもらったほうが良さそう。ただ、3人ともこちらの修正案をそのまま受け入れることはなく、自分が主張したい形で要旨をまとめ直している点は評価したい。
インドネシアの研究結果をまとめて投稿した論文は、エディターリジェクトだったらしく、次の雑誌へ投稿するとのこと。でも投稿したのは12月だったことを考えるとかなり長期間ほったらかしにされたということだろうか?それともこの分野の雑誌はこの程度が普通なのか?
今日はやたらと取材関係のメールが多い。まあ、サイチョウの宣伝になるのであれば、できるかぎり協力することにしているので、素早くメールに返信する。4月のサイチョウ学会に来てくれると色々と情報を集めることができるのではないでしょうか?ただ、狙って撮れる映像ではないのが難しいところ。今年はスマトラではあまり雨が降っていなくて、結実フェノロジーが例年とは異なるパターンを示しているとの情報を教えてもらった。
査読お仕事が一見追加されたけど、生態学会の後でも良さそう。ざっと読んでみたけど特集号の内容だけあってあまり問題なさそうなのでちょっと安心する。訪れたことがない国であっても、種名からイメージが付く生物の論文は読みやすい。
今日は卒論発表会用のA4で1ページにまとめた要旨提出の締め切り。12月末の最後のゼミの時に提示したスケジュールよりも1週間程度、遅れ気味なので、来年はもっと早くからエンジンをかけてもらったほうが良さそう。ただ、3人ともこちらの修正案をそのまま受け入れることはなく、自分が主張したい形で要旨をまとめ直している点は評価したい。
インドネシアの研究結果をまとめて投稿した論文は、エディターリジェクトだったらしく、次の雑誌へ投稿するとのこと。でも投稿したのは12月だったことを考えるとかなり長期間ほったらかしにされたということだろうか?それともこの分野の雑誌はこの程度が普通なのか?
今日はやたらと取材関係のメールが多い。まあ、サイチョウの宣伝になるのであれば、できるかぎり協力することにしているので、素早くメールに返信する。4月のサイチョウ学会に来てくれると色々と情報を集めることができるのではないでしょうか?ただ、狙って撮れる映像ではないのが難しいところ。今年はスマトラではあまり雨が降っていなくて、結実フェノロジーが例年とは異なるパターンを示しているとの情報を教えてもらった。
査読お仕事が一見追加されたけど、生態学会の後でも良さそう。ざっと読んでみたけど特集号の内容だけあってあまり問題なさそうなのでちょっと安心する。訪れたことがない国であっても、種名からイメージが付く生物の論文は読みやすい。
締め切りまで1週間 [日常]
午前中は自然史資料館のイベントに参加して、雪山を歩いて動物の足跡を探すはずだったのだけど、天候不良のため中止。その分、大学に出かけて熱帯生態学会NLの編集作業などを進める。週末に予定の原稿が届いたので、ほぼ仕上がってきた。後は大会案内の文章が届けば、納品できそう。今回は奨励賞記事、大会案内、書評2つなので、それなりに充実した記事になりそう。問題は次号で、大会プログラムと書評以外には記事が予定されていない。やはり4月に出かける予定のサイチョウ学会の話を自分で書くかな。ATBCのAsian Chapterに出かける日本人研究者は結局見つからず。
昼食時にちょっと出かけて、午後は卒論のイントロや考察にコメントを付ける。来年度の卒研生は早めに関連文献を読んでもらって、ゼミでまとめて発表することをもう少し増やしたほうが良さそう。まだ1週間あるので、しっかりプレゼンファイルを作って、練習して、卒論もまとめてもらいましょう。まずは明日のプレゼン事前練習でどのくらいの完成度で仕上げてくるかを確認。
宿題になっているコメント書きがなかなか進まない。論文の査読とはまた違った難しさがある。
昼食時にちょっと出かけて、午後は卒論のイントロや考察にコメントを付ける。来年度の卒研生は早めに関連文献を読んでもらって、ゼミでまとめて発表することをもう少し増やしたほうが良さそう。まだ1週間あるので、しっかりプレゼンファイルを作って、練習して、卒論もまとめてもらいましょう。まずは明日のプレゼン事前練習でどのくらいの完成度で仕上げてくるかを確認。
宿題になっているコメント書きがなかなか進まない。論文の査読とはまた違った難しさがある。
ようやくインフルから復活 [日常]
火曜日にインフルエンザを発症して、すぐに病院で点滴治療。その日のうちに解熱したけど、木曜日までおとなしく自宅療養。ただ、今年度最後の講義をインフルエンザで休講にしてしまったのがちと残念。学生は喜んだかもしれんけど。その分、勉強しているといいのだけどね。
今日は大学院の採点仕事があるかもしれないので、午前中から大学で待機。その間に来週の生物分類学の試験問題を作成して、解答を作ってみる。8題から4題を選択してもらう形式で、新しい高校生物に対応した内容から大学院入試の基礎問題レベルまで、難易度はばらつかせてみた。結構、時間がかかる問題もあるので、どの問題なら確実に点数を稼ぐことができるのか、判断力が問われる。
大学院入試の採点業務自体はそれほど時間をとられなかったし、卒論は昨日、全て一旦返却しているので、その後は自分の仕事に集中。1週間前にひきうけた2ページの短報の査読に取り組む。最初は1週間で査読レポートを返却しろとかいうめちゃくちゃな内容だったので断ろうかと思ったけど、こんな短い論文を査読するのは初めて。でも微妙に専門範囲とは異なるので、調べ物をするのに結構時間をとられてしまった。どー考えても私ではなくて、Y本さんのほうが適切な内容なのだけどなあ。
空いた時間に今さらながらLevin et al. (2003) The ecology and evolution of seed dispersal: A theoretical perspective. Annual Review of Ecology, Evolution, and Systematics 34: 575-604を読みなおして見る。あんまりevolutionという観点からseed dispersalについてじっくり考えてはいないからなあ。
とある学会のシンポジウムに招待されたので、引き受けることに。ちょっと最新の送粉生態学を勉強しないといけないな。
今日は大学院の採点仕事があるかもしれないので、午前中から大学で待機。その間に来週の生物分類学の試験問題を作成して、解答を作ってみる。8題から4題を選択してもらう形式で、新しい高校生物に対応した内容から大学院入試の基礎問題レベルまで、難易度はばらつかせてみた。結構、時間がかかる問題もあるので、どの問題なら確実に点数を稼ぐことができるのか、判断力が問われる。
大学院入試の採点業務自体はそれほど時間をとられなかったし、卒論は昨日、全て一旦返却しているので、その後は自分の仕事に集中。1週間前にひきうけた2ページの短報の査読に取り組む。最初は1週間で査読レポートを返却しろとかいうめちゃくちゃな内容だったので断ろうかと思ったけど、こんな短い論文を査読するのは初めて。でも微妙に専門範囲とは異なるので、調べ物をするのに結構時間をとられてしまった。どー考えても私ではなくて、Y本さんのほうが適切な内容なのだけどなあ。
空いた時間に今さらながらLevin et al. (2003) The ecology and evolution of seed dispersal: A theoretical perspective. Annual Review of Ecology, Evolution, and Systematics 34: 575-604を読みなおして見る。あんまりevolutionという観点からseed dispersalについてじっくり考えてはいないからなあ。
とある学会のシンポジウムに招待されたので、引き受けることに。ちょっと最新の送粉生態学を勉強しないといけないな。