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雨の中の回収 [日常]

今日は朝から雨が降っていたけど、たいしたことはなかったので、林業試験場に設置しているICレコーダーを回収。雨の中ではどの程度、鳥の音声が記録できているのか気になるところ。後はタイマー録音がうまく行っているかどうかなど、6月から本格的な調査を開始する前に確認しておきたい点がいろいろある。まあ、本来は5月中に調査を行う必要があるのだけど、仕方がないですな。

午後は別テーマの準備のためにホームセンターで買い出し。ミズゴケやら昆虫の飼育箱やらを購入。ついでに来月の実習で使うペグも購入。今年度は実習の参加人数が少ないので、チーム編成をどうしたものか。3チームではなく、2チームにするんだろうな。ただ、調査項目も多すぎるようなので、減らすことも検討したほうが良いかも。

来週は白峰のブナ林に実習の下見に訪れる予定。本当は5月前半に行くつもりだったのだけど、大幅に予定が遅れてしまった。

ヌメヌメたち [日常]

午前中は科研費の報告書の仕上げとNLの編集と発送作業。今年度から出版社を変更したのに前の出版社の名前をそのまま使っていた…。次号から気をつけねば。

午後は昨日設定したカメラの確認。昨日の午後から雨が降っていたので、林の中は随分としっとりしていた。そのせいかカタツムリやナメクジなどヌメヌメたちもうろちょろしていた。この辺りはクヌギが多く、樹液にはさまざまな甲虫がきていた。コクワガタを発見。昨日はコカブトムシもいたので、夏も近いのか。

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訪花昆虫は記録されていなかったけど、まあ、インターバル撮影でも調査はできそうなので、もうちょっと継続して見る予定。

まずは調査個体のマーキング [日常]

朝から4年生と金沢大学へ。天気が怪しかったけど、午前中はぎりぎり持ちそうなので、できるだけ手際よく仕事を進める。まずは最初の起点に杭を立てて、50mメジャーをひいて、位置を落としていく。半径5cm以内は同一個体と判断して、位置情報、花序数、開花状況、結実状況などを記録。どうも花の段階で何かに食べられているものもあるらしい。

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途中、木村さんに調査許可関係の手続きを教えてもらって、イロイロと情報交換。どうも今年は開花個体数が多いらしい。その間に学生たちは順調に位置情報を記録していく。結局、午前中に100mの調査区間を設定して、80個体ほどの位置を記録。その後、もう一箇所の調査区間では20個体ほどを記録したので、計100個体ほど。まずはインターバル撮影の練習がてら訪花昆虫を観察。ただ、この辺、あまりマルハナバチなどは多くないらしい。実際、調査中に見かけたのは1匹だけだった。エゴノキも多数開花しているけど、ほとんど虫がいない。

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今日の午後から雨だけど、どうなることやら。明日はカメラを回収して、撮影状況を確認。

モリアオガエル産卵中 [日常]

朝から林業試験場で自動撮影カメラの交換作業。5月は好天が多かったので、木漏れ日で撮影エラーとなっているものが多い。梅雨になればもうちょっと撮影効率があがるだろう。ただ、これまで展葉していなくてほとんど撮影できていなかったコナラ林でようやく撮影できていた。カモシカ、テン、アナグマ、タヌキ、キツネ、ハクビシンなどが撮影されていた。カモシカの糞を2箇所で見かけたけど、種子は見つからず。哺乳類以外に黒い鳥が撮影されていたので、クロツグミかと思ったけど、後からパソコン画面で確認したら、マミジロかも?背中から見たことないけど、クロツグミを後ろから見ても白い眉毛は見えないよなあ。

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水場の近くでモリアオガエルの卵塊を発見。このくらいの時期から産卵するのですな。林床にはフタリシズカが咲き出していた。ムラサキサギゴケもまとまって咲いていた。ハルジオンにいたコアオハナムグリは小刻みに飛び回っていた。歩いている間にアオダイショウとシマヘビを見かけた。そろそろヘビたちも活発に動く時期になってきた。

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午後は明日の調査の準備。自動撮影カメラは調査に投入して長いけど、明日からは卒研生のテーマとしてデジタルカメラのインターバル撮影を試みる。まずは訪花昆虫で練習して、メインは果実消費者を定量化したいところ。今年は例年よりも開花が遅いそうなので、どうにか調査になりそう。

ホトケノザは散布済み [日常]

ニクズク科論文の特集号がようやくまとまりそうなのだけど、もうちょっと修正してくれと編集者から連絡。わざわざ英語を直してくれただけではなく、Appendixにまとめられたデータからネットワーク図を追加してくれとの要望。わざわざRで図示してくれているので、断る理由はない。

明日は来月に福岡で開催される熱帯生態学会のプログラム原稿の編集作業と会議で終わってしまいそうなので、今日中に水曜日の講義資料を修正してしまう。次は種子散布の話題なので、余計なことを話してしまいそうなので、できるだけ情報量を減らす。今年度は教科書を指定したので、できるだけ教科書の内容に沿うように作ったけど、樹木に偏り過ぎなので、適宜バランスをとる。

アリ散布植物くらいなら、大学キャンパス内でも見つかるので、とりあえずホトケノザを採集に出かけたら、ほとんどの種子が既に持ち去られていた。枯れかけた植物体から、かろうじて数個の種子を回収。ファーブルで見せれば、エライオソームの部分もしっかり確認できるだろう。

Google Scholarが新しい論文を教えてくれたのだけど、ケンポナシの種子散布に関連した論文がAnnals of Botanyに掲載されるらしい。林業試験場にもケンポナシの木があるし、ハクビシンやタヌキもいるので、この秋には自動撮影カメラをおいてみるつもりだったのだけど、今更かなあ。筆頭著者は哺乳類の果実食と種子散布の研究を進めている方なので、こんなテーマをやっていても不思議はない。さっさと目を通さねば。

明日は晴れそうなので、大学キャンパス内での鳥見も再開する予定。スズメの巣がいくつかあるのだけど、無事に巣立つかな?

富山県中央植物園 [日常]

今日は朝から富山県中央植物園へ出かける。高速道路を使って車で1時間ちょっと。距離的には自宅から近いのだけど、行くのは初めて。富山市に行くのは久しぶりだけど、立山連峰はなかなか良いものですな。あまり下調べせずに来てしまったのだけど、今日は無料開園日だったらしい。

まずは植物画展をざっと眺める。ボタニカルアートは個人的な好みが出るので、なんとも言えんなあ。でもかなりマニアックな植物を対象として描いている人もいる。その後は植物園内をゆっくりと歩いて見学する。温室に思いがけずカンランが植栽されていたのでちょっと驚く。ただ、結実するほどの大きさにはなっていない感じ。コーヒー、パパイヤ、パイナップルなど馴染みの果実がなっていた。講義資料用に開花・結実しているものは手当たり次第に撮影しておく。

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ハンカチノキは初めて見たけどこんな感じでした。確かに大型の花びらのように見えて、とても良く目立つ。コンロンカとはまた違った感じでよろしい。雲南地方の植物にかなり力を入れているようだけど、この辺はタイと属レベルで重複するグループが多いので、何となくわかる。でも日本の海岸ゾーンや湿地ゾーンなどの草本のほうがさっぱりわからん。

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サクラの植栽の下で早目の昼食をとり、その後は植物園の奥の方へ。こちらはその辺の植生をイメージしたところなので、普通に林を歩いている感じ。ただ、あまり草刈りはしていないらしく、ハルジオンやマツバウンランやニガナなどが咲いていた。ハルジオンには、コアオハナムグリが訪花していた。意外と素早く動きますな。

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最後に立ち寄った熱帯温室内のウツボカズラにガガンボが入っていたけど、自然に入ったのだろうか?こちらは人が多くて、長時間のんびりと過ごす感じではなかったのでさっさと撤退。

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ウツボカズラの中

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園内からも立山連峰がきれいに見えた。

自動撮影カメラチェック [日常]

久しぶりに林業試験場に出かけて自動撮影カメラの確認。本当はフィリピンからの帰国直後に出かけたかったのだけど、今日になってしまった。設置してある6台のうち1台はコナラ林に設置してあるので、日光でどんどんと撮影されてしまっている可能性が高いので、もっと短い間隔で確認に出かけたいところ。

研究テーマを検討中の卒研生二人を連れて、カメラを確認して歩く。さすがに連休中で好天に恵まれていることもあり、登山客も多い。カメラにもワラビやゼンマイを採集中の姿や登山客の写真が多数撮影されていた。去年は7月になってからカメラを設定していたので、撮影された登山客が相対的に少なかったのだろう。

カメラを回収して歩きながら、開花中の植物は写真記録を残しておく。学生に教えながら歩くとこちらも覚えやすい。スギ林の林床はホウチャクソウやマムシグサが開花中。マムシグサってこんなにたくさん開花している割には、結実個体が少ないのは刈り取られているからだろうか?まじめに散布者を調査するとなると事前にマーキングして刈り取らないようにお願いするしかないか?ウマノアシガタもきれいに咲いている。

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ネコノメソウはすっかり結実していた。実験的に雨滴散布を調べても良いけど、時期が卒業研究向けではないか。標高が少し高い所ではニリンソウがまだ咲いていた。先日の実習中にキランソウは見ていたのだけど、ニシキゴロモも咲いていた。途中の川沿いの水たまりでヒキガエルを数匹発見。今まで見たことがなかったけど、ここで産卵するのかな?そういえば、去年はここでヤマカガシを見かけたっけ。

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カメラの確認を終えてから、試験場内をふらふら散策している時にユキグニミツバツツジを訪花するギフチョウを見かけた。シャッターチャンスを逃したのが残念。林床の植物を対象とした結実調査をするなら、そろそろ準備する必要があるかな。