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もう一度はまった [日常]

朝から昨日、うまくいかなかったOfficeのセットアップ作業。セットアップ用のサイトにアクセスして、コードを入力してもうまくいかない。古いバージョンなどがインストールされているとうまくいかないこともあるらしいので、一応、修正プログラムもあててみたけど、だめ。結論からすれば、うちの職場のプロキシ経由では、普通にインストールするのは難しそう。仕方がないので、インストールディスクを作成して、CD側からインストールすることで解決。もう1台分のインストール作業が必要なので、忘れないようにメモ。

午後は卒論の現状確認。提出まであと3週間をきったので、そろそろ追い込みをかけてもらわないといけない。今日は学生間で原稿を読んでもらって、お互いにコメントしてもらう。去年よりは早めに書き出したこともあり、あと10日くらいがんばればどうにかなりそう。その後は来年度の卒研生の研究テーマの相談。鳥の種子散布は卒研テーマとして扱うには難しいと思うのだけど、まあ、もうちょっと勉強してもらうことにする。

在庫確認をお願いしていたデジタルカメラは必要な台数が手に入りそうなので、集めてもらうことにする。これである程度まとまってインターバル撮影に取り組む準備はできた。まあ、誰か虫好きがこないことには、訪花昆虫の調査は難しそうですけど、大学のポケットゼミのネタなんかに使えないかと考えている。

南アフリカでナキサイチョウの種子散布を研究していたドイツチームの学生の学位論文のPDFが公開されたので、さっそく読まねば。メインの研究結果は、Royal Societyに2011年に掲載されているけど、さらに2つの論文が投稿中になっているので、楽しみ。

明日は大学院入試の対応。いい天気になりそうなのに残念…。

PCセットアップではまった [日常]

朝から大学院のレポートを採点しながら、パソコン3台のセットアップ作業。まずは大学ネットワークへの登録作業のために物理アドレスなどをメモして、ネットワーク担当の方へ連絡。意外と早く手続きが済んだので、ブラウザのproxy設定を書き換えて、OSの認証手続きの準備。大学の学生用PCはChomeが多いけど、研究室PCは自分が使い慣れているFirefoxにしておく。

しかし、この職場はいつになったら無線LANになるのやら。昨日はスペースが十分にある実験室にパソコンを3台並べていたけど、セットアップするにはLANケーブルが届かない。結局、自室の文献机に並んでいた論文を片付けて、3台並べてセットアップ。OSの認証を終えて、次にウイルス対策ソフトをインストールして失敗。

プレインストールでウイルス対策ソフトは入っていないと思っていたのに、実はインストールされていた。後から入れたソフトと競合して、いちいちフリーズ気味の挙動を示す。3台とも同じ作業をした後で気がついたので、邪魔なソフトをアンインストールし終わるまでにかなりの時間を消費してしまった。結局、後でインストールしたソフトをいったん終了させないと、うまくアンインストールできないらしい。販売サイトで確認すると確かに競合するといろいろな問題が生じると書かれていた。インストール前にきちんと確認しておくべきだった。

その後、Officeのインストールでもうまくいかない。日中はアクセスが多いから、うまくいかないのだろうか?明日、もう一度やり直すことにして、後は研究室のプリンタードライバのインストールか。まあ、ネットにはつながるようになったし、卒研生のパソコンが急に壊れても大丈夫。

セットアップに多少、時間がとられたけど、不要なソフトが少ないから、今後もこういった形でパソコンを購入することにしよう。来年度から3年生の研究室所属時期が早まりそうだから、あと数台は追加購入する必要がありそう。

ヤマナメクジが産卵した? [日常]

卒論は修正原稿待ちの状態になったので、午前中は自分の仕事に集中。積んであったFleming本をようやく読みすすめる。果実食に関する内容はさすがにすらすら読めるけど、送粉系の仕事は知らないことも多い。これまでの仕事の集大成として書いているだけあって、情報量も充実していて読み応えがある。ただ、グラフはもう少し丁寧に作ってあってもよかったのではないかな。

マムシグサの調査に利用させていただいている角間の地図ファイルを送付してもらい、論文用の地図を作成する。論文化するのは来年のデータを収集してからになると思うけど、今年度末には報告書を書かないといけないので、早めに準備しておく。2月後半から生態学会まではいろいろと忙しい。後はマムシグサのGPSの位置情報を確認して、調査個体の位置を地図上にプロット。あんまり離れた場所では観察していないので、来年はもうちょっと多くの個体を観察対象としてみたい。そんな暇があるかどうかわからんけど。

実験室で飼育しているヤマナメクジが久しぶりにミズゴケの下から出てきて、朝から水槽内を這い回っていたのだけど、球形の物体がガラスに2個へばりついていた。野外では雪に埋もれている時期だろうから、今頃産卵するわけではないと思うのだけど・・・。ネットで検索するとこの時期に産卵報告もある。雌雄同体とはいえ、他の個体がいなくなってから数ヶ月も経過しているので無精卵だと思うけど、しばらく見守る予定。でも2個しか産まんのかな?ネットで見る限りはもっと大きな卵塊なんだけどな。

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薄いピンク?

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拡大。本体は20cmくらいあります。

夕方に乗り換え用に注文していたパソコンが届いたとの連絡がはいる。明日は消耗品の購入を兼ねて、電気屋に出かけてくる予定。春先の調査で必要なものは来年度の予算だと間に合わないかもしれないので、先に購入しておこう。

やっと食べられた [日常]

朝は冷えたので、水たまりはかなり凍っていた。それにしても今年の冬はずいぶんと晴れる日が多い気がする。仕事に出かけられるので、こちらとしてはありがたいのだけど。前回は準備不足のまま雪の中を歩く羽目になったので、今日はしっかりと防寒対策をとって山の中へ。さすがに長靴に靴下だけだとしもやけになりかねない。今日は雪の中を車が通過した後があり、上のほうから伐採音が聞こえてくる。竹を伐採しているらしい。ほー、こんな雪の中で伐採しているのですか。おかげであまり苦労することなくカメラ設置地点に到達。伐採音のせいか、混群に出会うことがなかったのがちょっと残念。

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青空

周辺の道路はすっかり雪が解けていたけど、カメラの周辺はまだまだ雪に埋もれていた。果実もほとんど雪に埋もれていたので、状態はそのまま。最初の設置から2週間以上経過しているので、今回はカメラを交換。最初の2箇所はカメラだけ交換。雪がなかった頃にシジュウカラやシロハラが通過していたらしい。ピンボケだけどリスも撮影されていた。

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誰かの食べ痕

3箇所目は果実が雪に埋もれなかったせいか、すべてきれいさっぱり食べつくされていた。これは期待できるとカメラを確認してみると、数回は果実を食べる瞬間が撮影されていた。ただ、すべての果実の持ち去りが記録できているわけでもない。うーん、センサーがうまく動作していないのか?一日でほぼすべてが食べつくされているので、他に食べるものがなくなると仕方がなく食べるようなものなのだろうか?自動撮影カメラを継続的に設置すれば、果実持ち去りは記録できそうだけど、次の一手がなかなか難しい。まあ、食べている証拠は撮影できたので、予備調査としてはこんなものか。

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食べつくされた痕

残り1ヶ月をきった [日常]

朝は昨日の夜に到着した卒論原稿の直し。方法と結果はだいたい書きあがったけど、イントロや考察は今日からの1ヶ月ほどで仕上げていくことになる。部分品としては、ある程度必要なものが散らばっているけど、一度、大枠の構成から考え直してもらう必要がありそう。この生物を研究することで何がわかるのかをしっかり考えてもらおう。ここからの1ヶ月でどれだけがんばれるかで、卒論の仕上がり具合が大きく変わってくる。

その後は査読仕事に時間を費やす。ちょっと分野が違うと関連文献を読むのにも時間がかかるし、判断が難しい。ただ、かなり時間をかけて読んだので、一通りの問題点は把握できたと思うので、コメントをまとめる。明日、もう一度読み直してから送信する予定。

明日は晴れそうなので、午前中に角間の自動撮影カメラを確認して、午後はセミナーと来年度の卒研生の打ち合わせ。研究テーマとしてどんなことを考えてきたのか話してもらう予定。就職するつもりでも、進学するつもりでも、しっかり自己分析していないと何も決められない。

フィールドの生物学シリーズ12 [本]

出版直後に購入したのだけど、卒論を書く際の参考になるだろうと学生に渡していたので、ようやく読了。調査対象は違うけど、研究テーマはよく似ているので、サクサクと読み進んだ。

フィールドの生物学シリーズ12巻
クマが樹に登ると―クマからはじまる森のつながり
著者 小池伸介
体裁 B6判 226頁 並製本
定価 2100円(税込)
出版社: 東海大学出版会
刊行 2013/09
ISBN-13: 978-4486019930

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ツキノワグマを中心に動物による種子散布の研究について必要な事柄や想定される困難など、いちいち納得しながら読んだ。日本国内の動物による種子散布の研究は、過去10年くらいに急速に論文化された情報量が増えた。その理由の一つは、著者である小池さんらによる種子散布者としてのツキノワグマの生態系機能に関する研究の進展がある。とても大型哺乳類を対象にしているとは思えないペースで数多くの論文を書いており、本書には、それらの内容がコンパクトにまとまっている。いきなり英語の論文には、手を出しにくいという学部生にもすすめやすい。国内外を問わず、動物による種子散布を研究テーマとして考えている大学生なら必読の一冊。

カオヤイにいた頃にツキノワグマやマレーグマの糞内容分析をやったことがあるし、森の中で遭遇したこともある。もちろん、サイチョウが調査対象だったので、積極的にクマを探していたわけではないが、糞を拾った回数もそれほど多くはなかった。ただ、ブタオザルやテナガザルと比べると一つの糞に含まれる種子の量が多く、洗ってから種子数を計数するのが結構大変だったことはよく覚えている。大量に種子が含まれていたCinnamomum subaveniumについては、いくつかの糞を野外で追跡調査もしてみたけど、発芽後に死亡したものがほとんどだった。当時はツキノワグマの糞から、直接発芽したものはあまり生存率が高くなさそうだと判断していたけど、小池さんの研究のようにネズミや糞虫の二次散布まで考慮すると意外とクマ糞から少し離れた場所で、ひっそりと生き残っていた実生がいたのかもしれない。

本文とは関係ないのだけど、同じフィールドワーカーとして感心したのは、著者本人が撮影された写真がいくつも掲載されている点。当時から、かなり意図して撮影していたのではないだろうか。それとも私が単に森のなかで単独行動をしていたことが多く、チームで動く場合はある程度、他の人が撮影することもあるか。

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全巻そろえるとこんなにカラフル(アリは貸出中)。

海外のマムシグサの種子散布について関連文献を取り寄せてみたら、野外で果実食を観察したのではなく、普段は食べていないけど、他の果実と一緒に給餌してみたというものだった。ちゃんと要旨を読んでから取り寄せ依頼するべきだった。まあ、食べているという情報にはなるから、とりあえずメモ。

撮影データ確認中 [日常]

朝一番に特集号業務。投稿されてきた論文を担当編集委員に依頼する。特集号に掲載予定の10報のうち、8報までが査読にまわった。そのままNL原稿の編集作業を進めて、著者に校正用原稿を送付。あとは依頼済み原稿2件が届いたら、次号の原稿はそろうのだけど、確認メールを送付しておこう。

その後は卒論対応。一番データ量が多い分なので、必然的に書く量も多い。さらに今年度から新しく調査を始めた場所なので、調査地記載などは昨年度の卒論を参考にできないので、ちょっと大変かも。同じ調査地での先行研究はいろいろあるけど、日本語で参考になる論文があんまりない。来年度はゼミで論文紹介を数回はしっかりやってもらうことにしよう。

午後は撮影データの確認作業。入力済みのデータだけど、大まかにまとめすぎているので、撮影データの確認をかねて解析手法を考える。全部プールしてしまうのはもったいないので、しっかり季節性を考慮して、一時期に集中的に消費されることを示したらよさそう。先行研究がどうして失敗したのかを明らかにすることはできるだろう。撮影データを25,000枚ほど眺めてわかったことは、来年度、同じアプローチで研究するのであれば、もっと撮影方法を考える必要がありそう。

3月末でXPパソコンがネットワークから追い出されてしまうので、学生用のパソコンとして何を購入しようか検討中。3台購入するとなるとそれなりの予算を残しておかんな。

雪の林業試験場 [日常]

午前中はセンター試験の監督業務。うちの職場はスタッフが少ないので、毎年、確実に監督業務が発生する。天気がよかったので、業務後に林業試験場のカメラ確認に出かける。大学周辺はまったく雪がなかったけど、林業試験場はさすがに雪の量が多い。土曜日ということで、今日はまだ歩いた人がいない様子。雪の上にも獣の足跡が多い。

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10日前とはずいぶん違う

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ツララ

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竹がかなり曲がっている

調査中のマムシグサ、イチョウともに完全に雪の下。カメラが置いてなければ、場所がまったくわからない。あと50cmくらいなら積雪が増えてもどうにか調査は継続できそう。回収せずに、春先までがんばってみるか。もっとも春になっても果実が残ったままの可能性も高いけど。10日前に交換した電池の状況をみると雪の中に放置しておいても1ヶ月くらいは動作するのではないかな。イチョウは積雪後にも食べられるのかと思ったけど、まったく減らない。卒論の調査は、12月初めに切り上げてちょうどよかった様子。ただ、これだけ雪があると足元の装備をしっかり準備する必要がありそう。

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マムシグサは雪の中

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こちらはカモシカ

林業試験場から戻ってきてからは卒論対応。3つのうち、2つは方法と結果はまとまってきたので、イントロや考察をしっかり考えてもらいましょう。ただ、もう少し人の論文を読み込むという作業を事前にやっておかないと難しいかな。

年明け後のマムシグサ [日常]

明日以降は雨で、週末から寒波が入りそうなので、朝から角間の里山へでかける。寒いけど、とてもよい天気。雑木林はすっかり葉が落ちて、晴天の青空がよく見える。コゲラが木をたたく音とヒヨドリの甲高い鳴き声が響く。後で写真を確認してからわかったのだけど、多分、林床に降りていたのだろう。

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快晴

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シロダモの果実も残っている

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樹液酒場は枯れていた

今回もウサギが撮影されていたけど、まだ白くなっていない個体もいるらしい。確かに今年の雪の量だと真っ白になっている方が目立つのかも。調査中のマムシグサはほとんどそのままだったけど、一部が食べられていた。へー、こいつは今頃になってようやく食べるのか。よっぽどまずいのだろうか?

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ウサギは食べません

その後、林業試験場に移動して、イチョウとマムシグサのカメラをチェック。こちらはまったく食べられていない。イチョウにはアカネズミが来ているようだけど、落下した種子はほとんどそのまま残っている様子。今日は冷え込んだこともあり、種皮がシャーベット状になっていた。

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この程度の雪なら楽勝

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獣の足跡

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立派な霜柱

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イチョウ

卒論第一弾が到着。これから1ヶ月は毎日、読んで直しての繰り返し。昨年度の卒論が参考になるし、今年はちょっと楽になるかな?

シマウマの年賀状 [日常]

自分が撮影した写真を年賀状に使うことが多いのだけど、ウマの写真は手持ちがなかった。仕方がなく、今年はPCソフトのイラストを背景に使ったのだけど、手元に届いた動物園関係の年賀状にシマウマの写真が使われているのを見て、シマウマを撮影したことがあったことを思い出した。2005年のサイチョウ学会で南アフリカに行ったときにシマウマの写真も撮影していたのだった。同行していた嫁さんも別アングルで撮影していたのにすっかり忘れていた。せっかく探したので、ブログで公開しておこう。

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サバンナシマウマ

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こちらは嫁さん撮影

もっとも昨年末は12月が忙しかったこともあり、いつもほど年賀状に時間をかけることができず、年末ぎりぎりになって仕上げて投函したので、こればっかりは仕方がないか。来年用に早めに大学農場のヒツジを撮影しておこうかな。

4日から通常業務に復帰して、6日の大学の仕事始めにはさくさくとやるべき仕事に取り掛かることができるように準備しておきたい。3月末が締め切りの総説の枠組みを早めに決めて、最新の研究成果をうまく取り入れる形でまとめてみたい。先日の集中講義で話した内容も取り入れたいけど、もう少し温帯での鳥類による花粉媒介の仕事を読み込む必要がありそう。あとは研究室の学生用PCのOSの入れ替え作業が必要だけど、新しく3台購入することになりそうだな。1月中にかなりの出費を覚悟しておかないといけなさそう。ただ、年度末までどたばたしたくはないので、早めに見積もっておこう。