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タイの小型のネコ類の現状 [論文]

共著論文がCat Newsに掲載されました。

Tantipisanuh, N., Chutipong, W., Ngoprasert, D., Lynam, A. J., Steinmetz, R., Sukmasuang, R., Jenks, K. E., Grassman, Jr. L. I., Cutter, P., Kitamura, S., Baker, M. C., McShea, W., Bhumpakphan, N., Gale, G. A., & Reed, D. H. (2014) Recent distribution records, threats and conservation priorities of small cats in Thailand. CATnews SI8:36-44.

PDFファイルは以下のサイトからダウンロードできます。東南アジアのPanthera属以外のネコ科特集の一部として出版されました。

http://www.catsg.org/catnews/20_cat-news-website/home/index_en.htm

ハラバラの自動撮影データを提供したもので、このチームとしては5報目。先日、コメントを返却した6報目はSmall Carnivore Conservationに投稿予定だそうな。自動撮影データは、多少、カメラの機種が違っていたとしても、適切な設置方法がとられていればデータ共有が行いやすい点はよい。

ジャガイモ収穫 [日常]

午前中は家族サービスで近所の海へ出かけてみた。前回、でかけたときには最寄の駐車場がいっぱいだったので、今日は午前中の早い時間から出かけてみたけど、それでも結構、満車に近い状態だった。車が多いことが想定されるのか、トンネルの入り口には、道路整理の人までいた。みなさんテントなど持ち込んでかなり長時間過ごすつもりの人が多そう。先週の地引網イベントの際に海沿いにたくさんいたナミノリソコエビはまったく見られなかった。1時間ほど海で過ごして、日焼けする前に早々に帰宅。短時間でも子供たちは楽しんだ様子。

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近所の海

夕方、畑のジャガイモが枯れてきたので、掘り出すことにした。1畝分しか植えていないけど、結構な量が収穫できた。コリアンダーの花とかまじまじと見たのは初めてだけど、こんな花弁をしていたのか。講義用にトマトの花や実も撮影しておく。ただ、撮影した期日を忘れてしまってすぐに出てこないので、ブログ上に記録しておいて、あとから検索すればよいだろう。明日以降もしばらく天気が持ちそうなので、早めに風に当てて、保存することにする。小さいジャガイモはさっとゆでて、早速、夕飯のおかずにしていただく。

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トマトの実

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トマトの花

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コリアンダーの花

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掘り出す前のメークイン、隣のオクラはこれから。
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キノコが出現中 [日常]

卒業研究のテーマに絡んで、地表徘徊性の甲虫類を捕獲する必要が出てきた。火曜日にペットボトルで作成したトラップを設置したので、その確認作業。途中の樹液酒場では、今年初めてミヤマカミキリを確認。カブトムシやカナブンと一緒に食事中だった。伐採作業後のツルの根元で発酵したところにコクワガタやスジクワガタがうろうろしていた。こんなものにも集まるのね。小さなアベマキの樹液酒場には、ノコギリクワガタのオスが居座っていた。

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最近の雨で林床にはキノコが多数、出現中。ヤマナメクジも大型個体から小型個体までうろうろしていた。やはりキノコによく集まっている。糞虫がいたので、サイズ的にクマの糞かと思ったら巨大なキノコが腐っていた。先日、見つけたカキノミタケは少し成長していた。

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クロオオアリやムネアカオオアリが入っていたトラップもあったけど、いくつかオサムシやゴミムシの仲間が捕獲されていた。1個体だけ狙っていた虫が捕獲されていたので、研究室へ持ち帰る。多分、狙って捕獲するなら、餌を変えたほうがよいのだろうけど、これで2個体確保できたのでよしとする。

今年は1週間に1度は訪問したことで、植物のフェノロジー以外にもいろいろと気がついたことが多い。雨の日に歩くのも普段と違う生き物に出会うチャンスが増えて楽しい。一度は夜中に歩いてみたいところだけど、今年は時間とれないかな。

8月のマレーシア行きの飛行機と宿を予約したけど、肝心のプレゼンファイルを全く作っていないのは問題。来週中に少しは取り組んでおきたい。

高山植物園にもマイマイガ [日常]

早朝に自動撮影データを利用したタイの小型の肉食哺乳類の分布と現状についてまとめた共著論文へのコメントを送信。14日の夕方が締めきりだったので、どうにか間に合った。文章の言い換えなどはネイティブの共著者のコメントが既にいくつか返信されているので、わたしは自分のデータが絡んだところと論文中での引用文献をチェック。でも文献管理ソフトを利用していないらしく、10本ほど引用漏れがあった。しかし、ざっとしか読む時間がとれなかったと書いてある人のコメントがかなり多い。確かに種毎の記載内容に統一性がない点は読みにくいので、投稿前に修正することになりそう。首尾よく出版されれば今後、タイで小型の肉食哺乳類を研究する人は必ず引用する総説になるだろう。

今日は海で家族サービスの予定が台風の影響でイベントが延期になったので、急遽、白峰の白山高山植物園へ。こちらも以前から訪問したいと思っていた場所なのだけど、なかなか行く機会がなかった場所。今年も今週末で開園期間が終了だったので、ぎりぎりのタイミングで出かけてみた。途中、通過した手取川ダムは意外と貯水率が高そうだった。平地では梅雨入り後にあまり雨が降っていないけど、山ではそれなりに降っているのか?それともこれでも例年よりも少ないのだろうか?

10時前に目的地に到着。駐車場には既に先客の車が数台あった。こんな早い時間帯から来ている人たちもいるらしい。駐車場から200mほどある程度整備された登山道を登る。雨の日だと結構歩きにくいかも。植物園までの登山道沿いではオカトラノオがたくさん開花していて、ツマグロキンバエ、イチモンジセセリ、ウラギンヒョウモンなどが訪花中だった。ここでもマイマイガの幼虫がナナカマドを丸裸にしていたり、湿地でガマを食べていたりした。ミズスマシの仲間が水面スケートをしている様子なんて久しぶりに見た。

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既に花の見ごろは過ぎており、目立つニッコウキスゲはほとんどが果実だった。ただ、来月の白山登山時の予習をするにはちょうどよかった。タカネマツムシソウやキリンソウなど開花中の植物には、ハナアブやハナバチが訪花していた。もう少しマルハナバチの仲間がいることを期待していたのだけど、あまり多くはなかった。これだと先日の林業試験場のサンゴジュのほうがマルハナバチの仲間が多かったな。

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今日は植物園の花を見るのがメインだったので、周辺の登山道を歩くことはせずに白峰に戻って昼食。来年はもう少し早い時期に来て見たい。その後、先日の実習時に残しておいたペグなどを回収するために家族とは別行動をしてから、帰宅。途中で赤くないヤマカガシにかなり威嚇されてしまぅた。登山道の真ん中で日向ぼっこ中だったらしい。気がつくのが遅くなってすみません。

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まだクマがうろうろしている [日常]

午前中は定例の自動撮影カメラの交換作業のために林業試験場へ。朝から暑い。いつものコースを歩きながら、秋に調査する予定のマムシグサを駆り残してもらうためにピンクテープで囲む。でも既に下草刈り作業が終わってしまった場所もあり、刈り取られた個体もありそう。もうちょっと早くにマークしておけばよかった。去年もこんな時期に下草刈りがあったかな?道路際の個体は駆り残されていることが多いけど、こんな場所に鳥が来るかな?

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こんな感じ

途中、カメラの中でマイマイガがさなぎになっていた。林業試験場ではそれほど目立たなかったけど、それでもいるんだなあ。今年度、初めて確認したギンリョウソウが生えていた場所には多数のベニタケの仲間が出現していた。ベニタケが生えていた場所を覚えておいたら、ギンリョウソウの目安になるだろうか?まあ、それよりもギンリョウソウが出現する時期に歩いたほうが早いか。

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マイマイガのさなぎ

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たくさん出現中

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セミも羽化していた

カメラを確認していると6月28日の夕方にツキノワグマが撮影されていた。まだうろうろしている様子。ただ、子連れではなさそう。カモシカ親子は頻繁に撮影されていたが、新しい子供はまだまだかわいらしいサイズ。

サンゴジュにマルハナバチ [日常]

午前中は植物生態学の講義で、森林生態系の光合成生産に関する話題を紹介。午後はすっかり展葉を終えた林業試験場を散策して、光合成している様子を観察してもらう。今回は開花・結実している樹種を中心に解説。春先の実習では、歩かないコースを歩き、種毎に異なる枝ぶりや葉のつき方、単葉と複葉の違いなどを解説する。オニグルミとか知らんのか…。途中で学生がシマヘビを見つけたので、すぐさま捕獲して、ヘビ類の捕食者として生態系機能について解説。見つけるたびに捕まえているので、ヘビ好きだと思われているに違いない。

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学生とともに歩く

途中、枯葉がたくさんあるところで、複数のカマドウマを発見。こんなところで何しているんだろうか?

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カマドウマ

ホタルブクロを観察して、上を見上げると開花中のサンゴジュに多数のハナバチが放花していた。大きいほうからクマバチ、トラマルハナバチ、ニホンミツバチなど。トラマルハナバチはワーカーが目立つけど、時々、大型の個体も飛んでいる。いくつか花粉団子をつけている個体がいたので、その辺も解説。普段、調査ではあまり歩かない場所だったので、これほど簡単にハナバチ類を複数種まとめて観察できるとは知りませんでした。

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ホタルブクロ

途中、日本庭園で休憩した際に学生がヘビの死体を見つけたので、見に行くとシロマダラだったので写真撮影。持ち上げると猛烈な異臭。既に腐敗していたけ。道路で作業車にでもひかれてしまったのだろうか?この辺は石垣にニホントカゲがいるから、その辺を狙って食べているのだろうか?林業試験場で見たことがあるヘビは先月、モリアオガエルの卵の下の貯水場所で泳いでいたヒバカリを含めて6種になった。あとのジムグリとタカチホヘビは難易度が高いか?そういえば、ジムグリってしばらく見ていないし、タカチホヘビは生きた個体を見たことないかも。

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シロマダラの死体

来年度の実習では、最初から夏に林業試験場を歩くコースを組み込んでおこうかな。