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稲刈りが終わった [日常]

今日は午前中に稲刈りの予定だったけど、昨夜からすこし雨が降ったのと午後から天気が回復しそうだったので、午後に延期する。あまり暑くはないし、風があるので、過ごしやすい天気。家の中の掃除や簡易テントを干したりして、午前中を過ごす。夏休みも終わってしまいますなあ。

午後から予定通り稲刈りを開始。コンバイン用のスペースを先にカマで刈り取り、ついでにずいぶんと成長しているクサネムやイヌタデを抜く。ホタルイも結構大きいし、コナギがやたらとたくさん生えている。昔はコナギがこんなにたくさん生えていなかった。ようやくその辺の雑草を見かけても大体の名前がわかるレベルになってきたので、一度、真面目に自宅周辺の雑草を記録しておいてもよいかも。この田んぼ、雑草だらけのせいか、稲の生育状態はいまいち。ゆめみづほという早生品種だけど、コシヒカリと比べるとずいぶんと背が小さいようだ。ただ。背が小さいだけではなく、生育がいまいちだから、ほとんど倒れたりしていない。

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以前、稲刈りをしたときには大量に小さいカエルが飛び跳ねていたけど、今日はほとんどカエルを見かけなかった。コカマキリやオオカマキリは見かけたけど、カエルがいないなあと思っていたら、以前と同じ個体ではないかと思われるトノサマガエルを発見。きれいな緑色で、立派。コンバインにつぶされては困るので、田んぼの隅によけておく。同じ個体だとしたら、元気にしていて何より。

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もう一枚の田んぼでもトノサマガエルの別個体を見つける。こちらも茶色で立派な大きさの個体。依然、隣の畑で捕まえたやつと同じやつかもしれないなあ。ただ、こちらの田んぼは雑草が多すぎて、稲刈りにならないので、途中で一度、草取り作業。こんなに雑草だらけになったことあったかな?

結局、軽トラ1台分の微々たる収穫をカントリーへ運んで、今日の稲刈りは終了。早生品種はそろそろ終わりの時期なので、カントリーもガラガラだった。台風などの影響を受ける前に稲刈りを終えることができてよかった。

ヤマナメクジで再トライしてみた [日常]

前回、交尾したヤマナメクジのペアはその後も元気にしているので、残りの3個体のうち、2個体を昨日の帰宅前に一緒にしてみた。今朝、ケージ内をかなり動き回った形跡はあったけど、交尾した様子はなかった。相性が悪かったのかと思ったが、もうしばらく放置しておくことにした。昨日から開始した大学院生の実験はうまくいっている個体とそうでない個体がはっきりわかれていそう。個体差まで考慮した形で解析できるほどのデータを収集できるとよいのだけど。

今日は朝からインターバル撮影データの入力作業。本来は去年の卒業研究で取り組む予定だったネタだけど、データ解析が終わらないまま残っていたもの。学生アルバイトで対応するつもりだったけど、出現する生物種が多様すぎて、とりあえず自分でやってみることにした。昨日、診療所でマラリア予防薬を購入後、思い立ってデータ入力を初めて4,000枚ほどの写真記録を確認。昨年度末に一度ざっとは確認したのだけど、改めてじっくり見ると意外と面白い生物が撮影されていたりする。あと前回、きちんと区別できていなかった分類群もしっかりチェック。こりゃ、サンプリングサイトの微環境によって、かなり違いそう。

自分のデータ入力に集中するのは久しぶり。さすがに写真データを延々と見続ける作業ばかりで目が疲れるので、時々、静かな大学構内をふらっと歩いて気分転換。夏休み期間とはいえ、学生が少なすぎる。まあ、わたしも夏休み期間はほとんど帰省していたので、大学にはほとんどいなかったので、人のことは言えないか。

昼食前にヤマナメクジを確認するといつの間にか交尾をはじめていた。10時ごろに確認した時にはそんな気配はなかったので、この2時間ほどの間で盛り上がったらしい。その後、2時ごろまで交尾は続いて、今回もうまく生殖器がちぎれるようなことはなかった。ドックフードを入れておくと食べていたので、今回もうまくいったものと期待したい。増やしてどうするんだという気もするけど…。

ようやく月が見える空になったので、最大望遠で撮影してみた。三脚で固定しているけど、その他はオートで撮影してしっかり月のクレーターとかがお手軽に撮影できるなんて、最近のデジカメはすばらしい。

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カモシカで試し撮り [日常]

明日から天候が崩れそうなので、晴れている間に林業試験場の自動撮影カメラの交換作業。気温はそれほど高くはないので、森の中を歩いていてもそれほど蒸し暑くはない。最初のカメラでいきなりツキノワグマが撮影されていた。顔の右側に傷がついているので、今後、個体識別できる可能性がある。カメラが気になったのか最後は近寄った写真が撮影されていた。イノシシの親子が何度も撮影されている。どうりで林床が掘り返されているわけだ。

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キズのあるツキノワグマ

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イノシシの親子

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離れザル

その後、森の中を歩いていると急にカモシカの警戒音。トレイルの先にいる個体を目が合う。両方とも角がしっかりしているので、いつもの家族のおとうちゃんか。わたしが歩くのに合わせて、トレイルを先に進んでいくので、ちょっと立ち止まって、ザックからデジカメを出す。来月のアフリカ調査用に購入したカメラで試し撮り。手持ちでどのくらいぶれずにとれるのか、ズームをいくつか変えて撮影。あまり動かないし、適度に薄暗いスギ林内なので、森の中の大型動物の被写体としてはちょうどよい。トリミングなしでこのくらいとれるのか。最近のデジカメのズーム機能はすごいなあ。ただ、もう少し暗くなるとうまく固定する必要がありそう。一脚でももっていくかな。

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カモシカ1

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カモシカ2

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カモシカ3

今日は林床をウロウロしている青灰色のヤスデを何度も見かけた。繁殖期なのか、抱き合っている個体もいた。林床で咲いていたのは、ミズタマソウ、ミズヒキ、ヌスビトハギ、ヒヨドリバナ、ノブキ、ミョウガ、ツリフネソウ、ヨウシュウヤマゴボウなど。倒木の上にテンの糞なのか、ウワミズザクラの種子が詰まっていた。

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オオカマキリ

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ニクイロババヤスデ?

明日は雨が降るまでに角間のフェノロジー調査。

タケ林の林床で蚊が訪花していた [日常]

今日が前期試験の成績評価の提出締切なので、朝一番に作業をすすめる。今年度の一年生から評価システムが変わったのだけど、登録システムが対応していない。後日、手作業で修正することになるので、忘れずにメモしておく。今年は得点調整する必要はなく、ほぼそのまま成績評価にしても問題なさそう。まあ、勉強していれば単位とるのはそれほど難しくはないはず。

登録作業後は定例のフェノロジー調査のために山へでかける。あまり暑くなくて快適。ただ、学生もいないので、今日は一人でのんびりと調査トレイルを歩く。ミズタマソウにやたらと蚊がたくさんいた。よく見ると訪花している様子だけど、よく見えないので、デジカメ写真で確認してみると吸蜜しているようす。青い色が目立つきれいな蚊。しばらく進んだ先のミズタマソウにも数個体、その先ではミズヒキにも訪花していた。まあ、血ばっかり吸っているわけではないんですな。

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ミズタマソウ

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ミズヒキ

Facebook経由でキンパラナガハシカTripteroides bambusaの可能性が高いと教えていただいた。蚊の訪花記録はあまりないそうなので、今度、見かけたら標本も採集しておこう。口吻が長くてかっこいい蚊だった。ただ、撮影中に別の蚊にしっかり吸血されてしまった。うーん、ピントが微妙だけど仕方がない。

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開花フェノロジーは先週とあまり変わらないけど、ヤブツルアズキ、ベニバナボロギクなどが咲き出してきた。今週もアキカラマツにはクマバチ、トラマルハナバチなどハナバチが多数訪花していた。この時期の貴重な蜜源になっているらしい。よく見れば、ヒメキンミズヒキとキンミズヒキの両方が生えている。うーん、混じっていたのか。たしかにぱっと見、ごちゃごちゃした感じの花とすっきりした感じの花があったか。ヒヨドリバナ、オトコエシなんかも咲いていた。

今日の樹液酒場はカブトムシのメスが1匹とスジクワガタやノコギリクワガタ。ノコギリクワガタはなかなか立派なオスやちょっと小ぶりのオスもいた。オオスズメバチはいなくて、チャイロスズメバチ?がたくさんいる。帰り道は違うコースを歩いてみると道沿いにパンストがいくつもぶら下がっていた。バナナトラップか?

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観察会は無事終了 [日常]

今日は朝一番で職場のある町内の子ども会向けの生き物観察会。早めに職場に移動して、配布資料をプリントアウト。カラープリントするつもりが、どうにもうまくいかないので、仕方なく白黒印刷する。プロジェクターや延長ケーブルなどスライド上映に必要になりそうな道具を一式、車に詰め込む。調査で使っている自動撮影カメラとシャーマントラップも持っていく。

講演会場がかなり明るいけど、カーテンを全部しめると蒸し暑いので、できるだけ前の方に座ってもらう。持ち込んだプロジェクターは悪くはないのだけど、もう少し明るく見えるといいなあ。予定通りの時間に開始になり、まずはつかみの自己紹介で、ヤマビルの写真を見せて、反応を確認。お、悪くはなさそう。その後は大学周辺で拾ったロードキルの写真や足跡やウンコの写真から、哺乳類を同定する話を紹介して、最後に町内の神社に設置した自動撮影カメラに撮影された生き物について紹介。ハクビシンが以前は神社の建物内に住み着いていたらしいけど、今回は6週間で4回だから、住んでいるわけではなさそう。

その後は大学ビオトープへ移動して、ビオトープ研究会の学生にサポートしてもらいながら、ケヤキの木陰で生き物観察会。1時間ほど、子どもたちに補虫網と金魚網をかしだして、大学ビオトープ内で適当に生き物採集をしてもらう。7月中、学生のフェノロジー調査やポケゼミ時にこまめに写真撮影していたので、小学生が捕まえてきそうな生き物はだいたい同定できるように予習しておいた。ただ、ビオトープ中央付近のヤナギにセグロシャチホコが大量発生していたので、その周辺は近寄らないようにだけ伝えておく。

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ヤナギの樹上はセグロシャチホコだらけ

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ヤナギの根本はボクトウガ?

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アオメアブ

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アオドウガネ

今日、大学ビオトープで見かけた生き物たちは、アオドウガネ、マメコガネ、ゴミムシの一種、アゲハチョウ、イチモンジセセリ(捕獲なし)、ベニシジミ、モンシロチョウ(捕獲なし)、アオメアブ、シオヤアブ、シオカラトンボ(オス、メス)、ミヤマアカネ、ウスバキトンボ、マユタテアカネ?、アオモンイトトンボ(メス)?、コカマキリ(幼体)、オオカマキリ(幼体)、コバネイナゴ(幼体)、ショウリョウバッタ(幼体)、オンブバッタ(幼体)、ツユムシ、キリギリス(幼体)、ツヅレサセコオロギ(幼体)?、エンマコオロギ(幼体)、アメンボの一種、ナガコガネグモ、ムカデの一種、ツチガエル、トノサマガエル(捕獲なし)など。

目標の50種にはとどかなかったけど、まあまあ頑張って捕まえていたのではないでしょうか。ヤナギルリハムシがいたはずだけど、ヤナギに近づくなといったので、しっかりみんな守っていたらしい。暑い中、誰も倒れたりしなかったのが何より。小学生30名相手のイベントは久しぶりだけど、イベント用の調査道具や観察道具を一式まとめて準備しておいた方がよさそう。少しいい補虫網はお金に余裕があるときに購入しておこう。今後もここで観察会をやるなら、ビオトープにいる生き物チェックシートをパウチして渡すとかできるくらいの準備は必要だな。今年の卒研で植物はそろいそうだけど、昆虫は来年のポケゼミの目標かな。

昼食後は大学のオープンキャンパス仕事で、研究室前で高校生たちに研究内容をポスターで説明。さすがに地元高校が多いけど、昔と制服が違うからすぐにどこの高校かはわからない。昨年までと比べて、スムーズに見学者が流れてきていた点はよかった。まずは高校生が立ち止まるきっかけが必要なので、今年もつかみに巨大なヤマナメクジを展示しておく。ちょうど農場の果樹園でブドウを食べてきた高校生などがいたので、種子散布の話もわかりやすかった様子。

オープンキャンパス後は大学院生の中間発表に参加。大学院生がそれぞれポスターで中間発表する形式で、10分間の説明後、簡単な質疑応答。大学院生の仕事は研究室が異なるとこれまであまり話を聞く機会がなかったし、よい機会になったのではないでしょうか。その後は打ち上げだったけど、私は帰宅して、明日の仕事の準備。えーと、まずは明日が締め切りの査読かな。