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研究室の打ち上げ終了 [日常]

朝から咳込んで目が覚める。先週からの体調不良がまだすっきりしない。朝から先週どうにかこうにか仕上げた南アフリカのサイチョウ絡みの学位論文2つの評価手続きの仕上げの書類を作成。うーん、自分で調べて対応できるところは書きあげたので、あちらに送ってみて不足があれば連絡してくるだろう。

午後は卒論の修正が終わった学生の原稿を順番にチェック。例年、もういいかとさぼってしまって、統一感がない卒論になっているので、今年は文献情報などの形式も細かくチェック。毎年、同じことを学生に伝えるのは面倒なので、既定の書式を作っておくのがよいのだろうな。ただ、タイピングをもうちょっと練習してもらわないと困るなあ。ワードにしてもエクセルにしてもコピーペースト作業までマウス使っていると時間がかかりすぎる。

夜は研究室の打ち上げ。ジビエ料理の店で、クマ刺し、クジラ煮込み、イノシシ鍋、スズメの焼き鳥、シカしゃぶなど珍しいものを食べて過ごす。学生の口にはスズメは合わなかった様子。まあ、普通に考えたら、イノシシとかの方がおいしいわな。普通にバイガイの刺身とかがおいしかった。3時間ほど楽しく飲み食いして終了。明日は共同研究絡みの論文読みと生態学会のポスターにとりかからねば。

テンナンショウ属の果実消費の論文 [論文]

昨夜、めでたく受理通知が届いた論文。

小林禧樹, 北村俊平, & 邑田仁. (in press) 日本産テンナンショウ属(サトイモ科)の果実熟期の分化と種子散布:季節で異なる果実食鳥類とその果実持ち去り率・速度. 植物研究雑誌

兵庫にいた頃に筆頭著者の方から何度か相談を受けていたテンナンショウ属の果実消費者を自動撮影法により調査した研究です。関東地方ですでに自動撮影法によりテンナンショウ属3種の果実消費者は明らかにされていますが、より幅広い分類群を対象とした自動撮影法から、夏に熟すテンナンショウ属と秋以降に熟すテンナンショウ属では、果実の消失速度が随分と違うことが示されています。

私は秋以降に熟すテンナンショウ属しか見たことがないのですが、夏に熟すテンナンショウ属はヒヨドリがほとんど食べてしまうようです。さて、卒論でまとめてもらったカントウマムシグサのデータもどうするか検討しなければ。

卒研発表会初日終了 [日常]

今年も卒研発表会の時期になった。自分の研究室の学生は例年よりもプレゼンの完成度が低いけど時間切れ。卒論そのものが仕上がってないので、イントロにしても考察にしても詰めが甘い。毎年、少しずつ締め切りを早く設定しているけど、今年はデータ解析に手間取ってしまい、これまでで一番遅い仕上がりになってしまった。3人とも集計ソフトを使っているのではなく、集計ソフトに使われている感じだったものなあ。去年みたいにエクセルでもマクロ書いたり、Rを使うのに抵抗のない学生が一人いればずいぶんと違うのだけど。

あと今年は3人とも私の専門分野と直結する内容だったので、多少、遅れていてもどうにかなるかと思っていた私も読みが甘かった。とりあえず3人(カントウマムシグサ、ヨウシュヤマゴボウ、ヤマナメクジ)とも発表自体は無事に終了。プレゼンはしっかり聴衆の方を向いて話そうと努力していた点は評価したい。文章は急には書けないので、これから頑張ってもらいましょう。今年は44名が発表で、朝から夕方までに半分の22名が終了。残りは明日。

まだまだ雪の中 [日常]

朝一番に畑のキャベツを確認。またヒヨドリに食べられている。ずいぶんと糞が増えたので、一つずつ回収して種子を確認。マンリョウやジャノヒゲ以外に小さい種子がたくさん散らばっている。ナス科に見えるけど、ヒヨドリジョウゴだろうか。これって、ヒヨドリ食べるんだっけ?と思って、ネット検索してみると食べている瞬間をとらえた写真などもヒットする。ただ、好き好んで食べているわけではなさそう。林業試験場のヒヨドリジョウゴもどうなったかチェックしてみよう。

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午前中は3年生のEssentials of Ecologyの輪読。まだまだ日本語訳を作ることもできていないので、引用文献まで目を通すことができるようになるまでの道のりは長そう。2時間ほどで予定の範囲を終了したけど、もう少ししっかり予習してきて欲しい。

小雨だったので、調査に出かけることにして、林業試験場に向かう。新しいカメラに交換するつもりだったけど、まだまだ積雪が多くて車で近くまではアクセスできなかった。今回もカメラは交換せずに雪に埋もれているかどうかだけを確認。一部、雪が解けた個体で果実がなくなっていたものは回収してしまう。さすがに雪が多くて、長靴では対応できなかった。スノーシューも持ってきておいてよかった。そろそろスギ花粉を気にしないといけない時期になってきたけど、小雨の日に調査しようか。

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一旦、研究室に戻って、荷物を減らしてから角間に移動。ほとんど雨が降っていなくて、こちらは雪もほぼなくなっていた。駐車場のすぐ近くに設置してあるカメラのところにもジョウビタキが来ていたらしい。さすがに森の中ではほとんど撮影されていないけど、明るい場所はジョウビタキがウロウロするらしい。雪に埋もれて見えなくなっていたジャノヒゲも一部は食べられていた。もうちょっと真面目にマーキングして果実を数えてみようかな。

夕方は共同研究の申請書チェック。今まで書いたことがある申請書のワード書式はこれよりずっとましだなあ。なんでこんな情報を繰り返し記載させるのやらとか思いながらも自分が関係する部分を対応。でも私が対応する部分は世界的には結構先行研究が進んでいるらしい。まあ、誰でもそう思うわな。予算が通らなくてもネタとしては面白そうなので、誰か興味を持ってくれる学生がいるとよいのだけど。