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ESJ65四日目 [学会]

今朝はバイキングではなく、和食のお店へ行ってみる。窓際の席で非常に眺めがよい席だったけど、料理はバイキングのほうが良かったかな。明日はまたバイキングに戻ることにしよう。

朝一番にポスターを張っておいて、あとは総会に参加。懇親会の次の日が総会だったので、参加者数が少ないことが心配されたけど、理事の皆さんは欠席することなく、みなさん参加。すばらしい。ただ、総会会場は100名ほどのスペースで十分だよなあ。例年とはちょっと違って、会計の部分はわたしが説明。科研費がとれないと大幅な赤字になるんだけど、みなさん意義なさそう。まあ、1年くらいならこの赤字になっても問題はないかという判断なんだろうけど。

表彰式後は第二総会に参加し、その後は第一回理事会に参加しながら、お弁当を食べる。コアタイムの終わりかけになって、ポスター会場に出現してみると、縮小版はすでになくなっていた。午前中とかコアタイムに来ていただいた人には申し訳ないけど、すでに論文が出ているので、そちらを読んでもらうことにしよう。2時間ほどポスター会場でぱらぱらとやってくる人に簡単に解説。イチョウの話をしたときもそうだけど、タイのサイチョウの話をする時よりも圧倒的に聴衆が多い。まあ、身近な生きものの方が話題として興味をひくんだろうなあ。来年は○○の種子散布の話題提供できるように論文化してしまおう。

夕方は実行委員会の引継ぎ会議、途中からシステム改修の会議に参加。来年度は神戸大会、その次は中部大会。神戸大会はいろいろな意味で実験場的な意味合いがあるので、なかなか大変そう。その後は執行部の打ち上げでジンギスカンをいただく。今回の初ジンギスカン。結構わかりにくい場所だったらしく、みなさん到着までに苦労した様子。食べ放題といわれても一番若いのが私なので、それほどみなさん食べられません。2時間ほどおいしくいただいてすでに23時。

ここからさらにセンター飲み会に合流。歩いて出かけたけど、途中、電話で呼び出され、合流。すでにみなさんできあがっていますな。ほぼ20年前と変わらんような感じの飲み会メンバーで、教授になったメンバーをお祝いする会らしい。○○なくても教授になれるんだ!との名言(迷言?)があったらしい。閉店まで飲み明かし、その後、ホテルでの見続けるグループとはお別れして、宿に戻る。25時ですがな…。まあ、明日は朝の打ち合わせがないので、のんびりしよう。
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ESJ65三日目 [学会]

昨夜は早めに宿に戻って寝たこともあり、今朝も早くに目覚める。朝からおいしい朝食をいただいたけど、バイキング形式の料理を一通り食べたので、明日は別のお店に行ってみよう。

今日は大会本部で明日の総会資料の作成作業。初日の委員会から送られてきた資料の確認やいろいろな表彰式のスライドとか、執行部で作っているんですな。午前中は資料作成でほぼ終了。昼は歴代会長・幹事長会食なるものに参加して、午後は資料作成の続きで、途中から口頭発表で種子散布関係の発表を聞いたり、ポスター発表で面白そうなものをちょこっとだけ聞く。

夕方からは懇親会に参加するためタクシーで移動。あまり参加者は多くなさそうだったけど、料理はまあまあのスピードで消えていった。懇親会中に雪が降りだしていて、帰るころには結構な降り方だった。ホテルが近くてよかった。今日も査読しようと思って居た論文を読み終わることなく寝てしまった。

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ESJ65二日目 [学会]

6時過ぎに起床。さすがに眠い。今日もおいしい朝ごはんをいただく。朝食後は眠気覚ましにシャワーを浴びて、すっきり目を覚ましてから、会場へ向かう。昨日よりは早めに出てきたつもりだったけど、地下鉄を乗り継いで会場に到着したのは8時15分だった。

今日はポスター会場での仕事がメインなので、午前中はポスター会場をウロウロする。いろいろとポスター作成のノウハウが伝わっているので、わかりやすいポスターが増えている。種子散布の研究は少ないけど、送粉はなかなか面白そうなネタが含まれている。コシノコバイモとか、身近な植物でも結構面白いことが見つかっている。なるほど、そんなメカニズムがあったのか。よく観察しているなあ。

午後はエコリサのフォーラムに参加。以前のアンケート結果のまとめなどを聞く。査読にまわった論文は結果的に受理されようが、リバイスだろうが、リジェクトだろうが、審査にかかる日数は同じくらい。やはり査読者が見つからないというのが大変そう。わたしもちょっと分野が違うと査読者探しは結構苦労するし、著者が指定してきた査読者が怪しい人ではないかは簡単に調べてはみる。ただ、査読結果が割れると悩む。

フォーラム後はポスター会場をさらにウロウロして、いろいろと雑談などして過ごす。マムシグサの発表もそれなりに人が来ていた様子だけど、来年はタイトルから工夫する必要はある。面白いと思ったモズのはやにえの研究は最優秀賞を受賞していた。そりゃそうだよな。昨日のナメクジの研究も優秀賞をもらっていてめでたい。

今日は早めにホテルに戻って休む。
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ESJ65初日 [学会]

6時15分に起床して、6時半からの朝食に移動。朝食がおいしいことが売りのホテルだったらしく、たいへん満足。これは食べ過ぎてしまいそう。ネットで札幌の花粉状況を確認してみるとマスクは必要なさそう。ただ、足元はかなり雪が解け残っており、ツルツルの路面になっているところもある。最初は会場までバスで移動するつもりだったけど、適当な時間に到着することができないので、地下鉄を乗り継いで移動。8時半の集合時間の少し前に大会本部に到着。

午前中は大会本部で留守番なので、今日の夕方の自由集会のプレゼンファイルの確認。これまでは企画委員会に参加している時期が続いたので、初日の朝に委員会がないのは久しぶり。時々、くる事務仕事を適宜こなす。次は保全誌の編集委員会にオブザーバー参加。こちらもそのうちPDFファイルを即時公開する形になる方向で話を進めるのだろうなあ。会議終了後、小池さんと種子散布の本に関する打ち合わせ。確かに赤緑本がでてから20年近く経過するので、新しい教科書を出す時期なのかもしれない。次は野外安全管理委員会に参加し、長年の懸念事項になっている野外安全マニュアルの完成に向けての打ち合わせ。今年度中に和文誌に掲載する方向で作業を進める。

その後は大会本部で夕方からの代議員会の資料作成のお手伝い。その後は代議員会に参加。途中で中抜けして、きのこる5に参加。最初の講演者の宇高さんの発表をちょっとだけ聞いて、あとは20分だけ、自分の発表をこなして、代議員会に復帰。自由集会の発表は、ちょっとスライドを詰め込みすぎて、時間ぎりぎりまでしゃべってしまったので、反省。70名ほど参加していて、ちょっとびっくり。理事会はほぼ時間通りで終了したので、再び自由集会にもどり、最後の時間もちょっとだけ参加して、そのまま札幌駅近くの飲み会へ移動。17名が参加して、飲み屋で2時間ほどナメクジやキノコ談議。サインもらおうとを持っていたのに宇高さんの本を持ってくるのを忘れたのは失敗だった。

懇親会に参加したのち、ナメクジのUさんと胞子散布のKさんと一緒にヤマナメクジ談義。どうもヤマナメクジの生活史は基本的なところもわかっていないことが多い様子。まだまだ調べることがありそう。いろいろ話しこんでしまって、結局、夜中になってしまった。12時過ぎにホテルに戻り就寝。

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サラワク二次林調査10日目 [研究]

昨夜はなんやかんやで23時まで調査メモをまとめたり、自動撮影カメラの地図を作っておいたりとしていたので、のんびりと6時に起床。もう一度、荷造りを確認して、7時に朝食に出かける。今朝のラクサは結構、ビーフンの量が多くて、満足感があった。店によってずいぶんと違うなあ。いずれにしてもSerianでの食事はどれもおいしくいただきました。少し早目の9時に出発することにして、残り時間でメールチェックと荷物の再確認。スーツケースはまだ余裕があるけど、20kgは超えていそう。

調査前半は体調不良だったこともあり、朝のバードウオッチングにも出かけなかったし、自動撮影カメラもチェックするほど動物が撮影されていなかったので、Birds of BorneoとかMammals of Borneo全く使わんかった。今度来るときに必要になりそうなら、KLの空港でトリムに乗るところに売っていたので、購入することにしよう。いずれも電子版で購入できるなら、そうしておくのがよさそう。何せ2冊持つと重いからなあ。調査用に購入したレッツノートに保存するのがよいだろう。

予定通り9時に宿舎を出発して、クチンへ向かう。こっち方面の道路はこんなにきれいだったっけか?今までの調査で悪路を走ることが多かったので、穴ぼこのない片側2車線の舗装道路は走りやすい。1時間15分ほどで空港近くの森林局の建物に到着。まずは図書室に立ち寄り、書籍を眺める。本当はサラワクの樹木の現地名のチェックリストを購入したかったのだけど、すでに絶版になっていた。仕方がないので、まだ購入していないTree Flora of Sabah & SarawakのVol. 7とVol. 8を購入。ただ、このプロジェクトもこれで終了したらしい。Volume 8はバンレイシ科が含まれているので楽しそう。

その後、こちらのカウンターパートの方にご挨拶してから、ユニマスへ移動。滞在中、ずっと調査に付き合ってくれたユニマスの学生の指導教員のところにマレーシアに置いていく荷物を置かせてもらう。その後は空港近くの中華料理屋へ移動して、昼食。金曜日の昼前は小学校に迎えに行く車で渋滞していた。今回の中華料理は散々食べてきたけど、今日のお店はさすがに同じメニューでもちょっとずつ高級感あふれる料理でおいしくいただいた。

その後は空港に移動して、荷物をチェックインしてしまう。ミリに移動するIさんと空港で仕事をするつもりの私はそのまま出国審査場へ向かい、残りのメンバーはクチン市内に出かける。今年中にどうにか自動撮影カメラの設定はすることができたので、あとはカメラが盗まれずにデータを得られることができるとよいのだけど。少なくともサラワク州で行われた自動撮影カメラの文献情報は早めにまとめておこう。

クチンの空港での待ち時間はネットにつないでメールチェック。査読依頼していた論文の結果が戻ってきていたので、編集仕事に取り掛かるつもりだったけど、評価が割れているときは対応が難しい。帰国後にもう一度しっかり読み直して、私のコメントも付け加えて判断しよう。ちょっとだけ生態学会の自由集会のスライドを準備。持ち時間は20分なので、レビュー部分を減らして、ヤマナメクジとノトマイマイのデータをできるだけ見てもらうことにしよう。

クチン市内から戻ってきた京大グループと合流して、KLへ移動。うとうとしている間にKLに到着。あまり待ち時間は長くないので、KLでは大学用のお土産を購入して、その後は2Fのスタバでメールチェック。卒業旅行の学生に見える日本人がたくさんいる。日本への帰国の機内では、邦画を見てのんびりと過ごす。3時間ほどしか眠れなかったけど、まだ肌寒い関空に無事に到着。
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サラワク二次林調査9日目 [研究]

あっという間に野外調査も最終日。今朝は6時半過ぎまで寝てしまった。昨日の雨でひんやりした空気の朝。7時にSerianに朝食に出かけて、お弁当を確保して、Sabal方面に向かう。今日は霧が濃く、ノロノロ運転気味だけど仕方がない。わたしは自動撮影カメラの設置が主な任務で、残りのグループは調査アシスタントの焼き畑を見せてもらい、比較的若い森で新しいプロットの設置の予定。ケランガス土壌のところを少し歩き、焼き畑場所へ向かう。小型のウツボカズラがチラホラ見られるが、菌従属栄養植物は見あたらない。

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実際に焼き畑を行って、陸稲を育てている場所をこんなに近くで見たのは初めての経験。すでに刈り取りが終わっている場所もあれば、これから実ってくる場所もある。一度に収穫するのは難しいので、微妙に時期をずらし、別品種を栽培しているらしい。確かに見た目がちょっと違うかも。正しい生物多様性の使い方だよなあ。10年サイクルくらいで回すらしい。近くにはコショウ畑、バナナなどが植えられており、いかにも熱帯の里山らしい風景。陸稲のところには切り株からDilleniaの萌芽が見られた。

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結局、本当に若い林は林床に草本がぎっしりと生えていて、全く見通しが効かないので、今日半日では調査が難しそう。仕方がないので、もう少し遷移が進んだバッファーゾーンとして使われている場所に20×20mの調査区を設定する。調査区の設定までお手伝いして、わたしたちは別の調査区に自動撮影カメラの設定にでかける。もっと簡単に終わるかと思ったけど、意外とカメラの設置位置などに悩んでしまい、4か所のプロットに6台のカメラを設置し終えたのは13時半だった。まさかカメラのベルトの数を間違えて持ってきていたとは。宿舎の荷物をしっかり確認しておくのだった。

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毎木調査も終わっており、遅い昼食をいただき、次の調査と思って移動したところで雨が降り出す。確かに暗い雲が広がってきていたので、今日の調査はここまで。まあ、タイミング的にはちょうどよかったかも。これで今回の野外調査は終了。1時間かけて宿舎まで戻り、シャワーを浴びて、ネットチェック。マレーシアに置いていく荷物と持ち替える荷物を整理する。

夕飯は再び中華料理だけど、別のお店にチャレンジしてみる。最終日ということもあり、普段よりも多めに注文して食べまくる。学生たちが遠慮しているのか、あまり高いものを注文しないので、金額的には普段と同じくらいで収まってしまった。今回の調査では運転があるのでビールこそなかったものの、毎晩、おいしい料理をいただきました。このペースで食べないように気を付けておかねば。

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サラワク二次林調査8日目 [研究]

今朝も5時半に起床して、メールチェック。昨夜雨が降らなかったこともあり、朝から雨を心配していたのだけど、とりあえず曇り空。昨日と同じような天気で持ってくれるとよいのだけど。今日は植林地に設置したカメラの確認作業がメインだったけど、10時ごろに植林を行っている方が見えるらしい。噂には聞いたことがあったけど、本人にお会いするのは初めての機会になりそう。

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朝食は昨夜と同じ中華料理屋で、ワンタンメンをいただく。あっさりしていて、昨日のエビの甘辛で胃もたれ気味のお腹にはちょうどよい。お弁当はチキンライスを詰め込んで、調査へ出発。移動途中で雨が降り出し、調査地に到着するころには降ってきた。激しくスコールになるのなら、短時間で終わるけど、これは雨が長くなりそう。午前中の調査は難しいかもと思いながらも、道端で新しく調査区を設定できそうな場所を探して歩き、その後は雨があがるのを植林ステーションで待つ。結局、雨が上がらないままに来訪。1時間ほどおしゃべりして過ごす。いろいろと有名な方らしい。

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一旦、雨があがったかと思ったけど、また降り出したので、お弁当を食べて時間をつぶしてみる。結局、すぐにはやみそうにないので、雨の中、自動撮影カメラの確認に出かける。最初に設定した場所で4日間が経過したので、どの程度、撮影されているのかを確認してみる。本当は雨の中、データの確認はしたくないのだけど、仕方がない。最初のカメラには17ファイルの映像が記録されており、最初にリスが倒木の上を歩いているところが撮影されていた。ここが通り道になっているらしい。次のカメラは日光、その次も日光で動物は撮影されていなかったが、問題なく動作していた。このまま3か月ほど放置して、データになるか試してみよう。

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カメラを確認して戻ると残りのメンバーが新しくプロットを設置に出かけるところだったので、合流する。20x20mのプロットを作成し、DBH5cmで毎木調査。レーザー距離計とか、いろいろと便利そうなものを記録しておく。植物の同定は属レベルくらいまでならどうにかなりそうなので、とりあえず私がつけておく。イチジクは複数種あるけど、葉っぱの形が違うように見えても同じ種かもしれんな。ニクズク科はHorsfieldiaに見えるけど、どうだろう?大人数で調査したので1時間ほどで毎木調査も終了。調査アシスタントで手伝ってもらっているマレーシアの学生が根堀に興味がある様子。土壌関係の研究で、便利そうだと思ったらしい。10日間も手伝ってもらっているし、日本には予備もあるので、1つおいていくかな。

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17時すぎに宿舎に到着。水浴びをして、メールをチェックして、夕飯へ。昨日と同じ中華料理屋へ行き、昨夜食べることができなかったエビの紹興酒蒸しを作れるのかどうかを確認してから、注文。昨日、食べ過ぎて反省したので、今日は大皿を5皿頼んで、山盛りの焼き飯はやめておいて、通常の白飯を注文。さすがに昨夜と朝食と続けて食べに来ているので、お店の人も顔なじみになりつつある。きっと、大量に注文する怪しい日本人グループと思われているに違いない。最後に出てきたエビの紹興酒蒸しは大変おいしいものでした。昨夜もこのメニューなら食べつくせたと思うけどな。

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夕食後はコインランドリーで洗濯してから、宿舎に戻る。明日も7時に出発して、最後の調査の予定。
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サラワク二次林調査7日目 [研究]

今朝も6時前に起床。今朝も宿舎前にはさまざまな昆虫たちが来ていた。でも初日のカマキリモドキを上回るものは見ていない。今日で調査地を離れるIさんは荷造り中。わたしは自動撮影カメラ10台を準備して、ケースに詰め込んでおく。今日は普段よりも少し歩くそうなので、荷物を少し軽くしておく。雨が降っても雨具を着ることはなさそうなので、置いていくことにする。まあ、そんな日に限って雨に降られることもあるけど、傘があればずぶぬれになることはないだろう。7時に宿舎を出発して、Serianの町で朝食。昨夜、夕食を食べたところでおかゆをいただく。アツアツのおかゆでなかなかおいしかった。

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1時間ほどかけて調査地近くへ移動。今日は車で少し移動してから、ケランガスっぽいところで、やぶを切り開いた道を歩いていく。当初は1時間ほど歩くと聞かされていたのだけど、15分ほどで目的地に到着。どうも最初歩いた時にやぶを切り開いて大変だったらしい。ここもGPSで表示を見るとかなりインドネシア国境に近いところの様子。山の方はまだ森が残っており、インドネシア側にも森が広がっているようなので、あちら側からやってくる動物はいるのかもしれない。ただ、調査区内はあまり動物の気配はしない。唯一、けもの道のようなところに自動撮影カメラを設置しようかと思ったら、そこはハンターが通るから少し離れた場所の方がよいと提案される。あ、やっぱりここ歩いているよね。

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わたしがカメラを設定している間は、キノコ調査と森林構造調査が同時並行で行われている。ここは2013年ごろに設定した調査区らしいけど、結構、ナンバーテープが残っている。2時間ほどかけて、この調査区での仕事を終える。葉の小さいフタバガキ科のHopea kerangensisなどが優占しているような場所だった。アカテツ科の果実も実っていて、それを食べに来る動物を狙っているとのこと。なるほどね。その場所から少し離れた場所にカメラを2台設置してみた。3か月後に回収に来る予定だけど、それまで無事に稼働していてほしいもの。

昼食後は来た道を戻って、途中のプロットで調査。こちらは先ほどのプロットよりも明るく、MacarangaとかEndospermumなど見慣れた植物が生えている。Xylopiaもあるなあ。種までわかるものは少ないけど、属レベルくらいなら、なんとかなりそう。ここもトレイルが多いので、少し離れた場所に自動撮影カメラを設置しておく。これでもう一日調査に来てカメラを6台設置しておけば、調査地間の比較をするくらいのデータ量にはなりそう。まあ、すべてのカメラをきちんと回収することができるかどうかが問題なのだけど。

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調査アシスタントの方の家に立ち寄り、大量にココナツジュースをいただく。なんでも体調不良のメンバーが多いとの話を聞いて、自宅のココナツをとってふるまってくれたらしい。こんなに大量にココナツジュースを飲んだのは久しぶり。結構、お腹いっぱいになった。帰りも1時間かけて宿舎に戻りシャワーを浴びて、メールに返信など。えー、ここから遠隔操作では対応できないようなメールを送られてもやなあ…。

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今夜はコインランドリーが使えることを祈りつつ、夕飯に出かける。ここ二日間、開店していなかった中華料理屋でしっかりと食べる。今日はかなり腹ペコだったので、一人減ったにもかかわらず大皿料理を6皿も注文した上に、チャーハンをお替りで頼んだのが失敗だった。あと最後のエビメニューが思っていたものと違った形で出てきたので、今回も食べきれず、頭を少し残してしまった。ただ、学生たちはお腹いっぱい食べられて満足した様子。今夜は8人で230RM。昨夜は150RMだったから、結構たくさん食べた。

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今夜はコインランドリーは問題なく稼働しており、14kgの2台に別々に二日分の洗濯ものを放り込んで、洗濯。その間はFreeWifiでネットにつないで、ニュースなどを眺めたり、今日、調査したところをネット上で確認してみる。便利な世の中になったものだ。確かにインドネシア側には森が広がっているので、多少は動物が撮影される可能性がありそう。

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明日も7時に朝食に出かけて調査に出かける予定。残り2日間、雨に降られないとよいのだけど。

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サラワク二次林調査6日目 [研究]

今日は朝から水道が止まっている。水が使えないのは辛い。とりあえず朝は回復しそうにないので、そのまま朝食を食べにSerianにでかける。今日は昨日と同じ場所に出かけるチームと植林地へ出かけるチームに分かれての調査。

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朝食後、8時過ぎに出発して植林地へ向かう。わたしは自動撮影カメラを設定するために前回、下見を終えた場所でカメラの設置場所を決める。残りのグループは森林のレーザー測量で、森林構造の把握を試みている。結構、お高い機械らしいけど、測量結果をすぐPC上で見ることができるのは面白い。へー、障害物が少ない造林地のような場所なら、毎木調査が効率よくやれそう。予定通り午前中に隣接する2か所のプロットの設定を終えて、車まで戻って昼食。今日は曇っているせいか、蒸し暑い。

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午後は別の下見済みのプロットへ出かけるつもりだったけど、車止めのチェーンのキーが変わっていたらしく、途中から徒歩で出かける。そのため、前回カメラを仕掛けたプロットまでは到達することができないままで終わってしまった。まあ、そんなこともあるけど仕方がない。7日は別のイベントがあるそうなので、その時に確認できればよいだろう。調査終了後に別の比較的若い二次林を確認するべくウロウロしてみたけど、道がないので到達できず。おとなしく宿舎に戻る。

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16時ごろに宿舎に到着。別グループもほぼ同時刻に到着していた様子。早速水浴びと思ったら、断水が続いているらしい。さすがに暑いので、近くの川へ水浴びに出かける。やっぱり水着をもってきておかないといけないなあ。水浴び中の地元勢がいるなかで、さっぱりと川の中で汗を流す。冷たくて気持ち良い。

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宿舎に戻るとすでに水道が復活していたので、ありがたく利用する。18時まで写真の整理やメール返信などを行い、洗濯物をもって夕食へ。今日は中華料理の別の店を試してみる。ただ、座った場所が店の隅っこで、やたらと暑い場所だった。マレーシアに来てから、ほぼ毎食、甘い紅茶ミルクを飲んでいるので、ちょっと糖分をとりすぎかもしれない。ただ、夕食後、コインランドリーへ出かけたところ、水が止まっているとかで、洗濯できなかったのは予定外だった。仕方がないので、宿舎に戻ってから軽く洗濯してから寝る。
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サラワク二次林調査5日目 [研究]

いつもどおり6時半前に起床。今朝は雲があついけど、晴れている様子。調査に出かける準備をして、朝食にいく。今日は植林イベントがあるらしく、そこでのお弁当を大量に準備中だった。昨日はカレー風味の麺で失敗したので、今日は普通にラーメン風のものを注文。お弁当をもって、今日は別方面の二次林にでかける。片道1時間ほどの道のりで、こちらも道路拡張工事中で、道路がデコボコのところが多かった。

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今日は調査地の下見で、以前にIさんが作成したプロットへでかける。この辺はケランガスっぽく、土壌も白っぽいし、今まであまり見かけたことのないウツボカズラを見かける。これは講義用に写真を撮っておかねば。ついでにランも写真撮影しておく。最初に訪問したプロットは20年くらいが経過した二次林。結構、ごちゃごちゃしているなあ。道路からも近いし、個人所有の土地だそうなので、自動撮影カメラも置けそう。シカがここでの調査は後回しにして、次のプロットに向かう。

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道路からわき道にそれて、しばらく悪路を進んだ先で森に入る。こちらはしばらく歩くとヤシが多い二次林に出てきた。ここも2か所のプロットが比較的近い距離で隣接している場所。このヤシは酔っぱらう花蜜を出す種に似ている。林床は比較的歩きやすいけど、このヤシがいたるところに生えている。毎木調査の種名の確認をして歩いている際に先日見かけたのとよく似たBurmanniaを発見。お、これは開花している。せっかくなので黄色の花を撮影しておく。ここもレーザー測量を行っている間に倒木調査のお手伝い。ムジサイチョウの鳴き声がしたと思ったのだけど、地元の人からあれはムササビの一種だとの返答。確かに羽音がしなかったから、そうなのかも。それにしてもテナガザルとかサイチョウの鳴き声が響かない森はさみしい。

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帰り際に残り2か所のプロットを確認して、今日の調査は終了。雨が降りそうだったけど、大したことはなくて助かった。途中、結構路面がぬれた場所もあったので、場所によっては激しく降っていた場所もある様子。1時間ほどかけて宿舎に戻る。今日はあまり観光客がいなかったのか、水道の水も問題なく出てきた。

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明日は最初に下見したプロットを再訪して、自動撮影カメラを設置する予定。
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