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能登旅行初日 [日常]

台風の予想進路からは外れそうだったので、そのまま能登旅行へ出かけることにする。波が強くなる前に磯遊びに出かけられるように早めに移動していく。道路はそれほど混んではおらず、スムーズに移動できた。途中、志雄SAで休憩して、浜辺をのぞいてみるとなぎさドライブウェイの影響で海の近くはまったく植生が見られないけど、陸側にはちらほらオニハマダイコンが分布していた。まあ、この辺ではどこにでも見られるんだろうなあ。かなり大型の個体も見られた。

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その後はふれあい海洋センターまで移動して、昼食。あまり人は多くはなさそうだけど、遊びに来ている人がチラホラいる。昼食後に着替えて、海洋センター周辺の散策路を見てまわる。ただ、波が強い場所も多く、子供が遊べる場所は限定されてしまい、観察プールだけになってしまったのはちょっと残念。アメフラシやウミウシを探しに来たのだけど、ちょっとこの中では難しそう。

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ただ、海藻にはいろいろな生き物がついているかと思い、散策路で海藻を回収して、白バットに広げて探して見ると、アメフラシを発見。小さいアメフラシの動きはほとんどナメクジだなあ。その後も海藻に付着している小型生物を中心に観察して磯遊びは終了。小型のウミウシと思われる全身が黒色っぽくて、小さな黄色の斑紋が見られた生き物も見つけたけど、名前はわからず。あとでネット検索したけど、よくわからん。○○ツバメとか○○ネズミとか呼ばれているグループが近そう。

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2時間ほど遊んだ後はふれあい海洋センターを見学。外来種絡みでタウナギとかミシシッピアカミミガメまで展示されていた。タウナギって、ウツボっぽい顔だなあ。タッチプールのヒトデ、ナマコ、ウニを講義写真用に撮影しておく。3D映画はいまいちポイントが絞り切れていなかったような気がする。3Dは子供にはウケるのかもしれないけど、わたしはあまり好きではないなあ。16時に今日の宿へ移動して、休憩。ここでふれあい海洋センターの入場券くれるのね。次回にとっておこう。きんぷらって、勤労者プラザの略だったのか。夕食はちょっと遅めに食べる人が多いのか、誰もいない会場でのんびりと食事する。もうちょっと量を減らしてもらった方が、しっかりと料理を楽しめる気がする。まあ、子供が残した分まで食べるからなんだけど。

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夕食後はアカテガニを観察するために宿舎周辺の散策路を歩いてみるとカブトムシのオスの死がいが転がっていた。これは夜に探して見る価値はありそう。海へ降りていく散策路を歩いていくと2012年8月にアカテガニの観察に来た記憶がよみがえってきた。夕方で薄暗くなっていることもあり、海沿いにはたくさんのアカテガニやベンケイガニが見られた。子供がつかまえようとすると上手に木登りをしてかわしていた。スムーズに動くなあ。

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散歩後はのんびりとお風呂。他の宿泊客は食事中なのか、誰もいなくて広びろと使うことができた。露天風呂に出てもまったく寒く感じないくらいの暑さ。暗くなってきたので宿舎周辺の電灯をめぐってみると、地面を歩いているカブトムシのメスを発見。今夜の収穫はこれ一匹だった。もうちょっと早い時間帯に周辺の雑木林の樹液酒場の位置を確認しておくべきだったか。

さすがに疲れたので早めに就寝。今日はまったく仕事はしていないけど、たまにはいいでしょう。
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白山高山植物園での実習 [日常]

実家のキカラスウリがたくさん咲いてる。カメラをおいてみたところ、夜は普通にスズメガの仲間が来ていたけど、朝はスズメバチとかクマバチもやってくるらしい。

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午前の植物生態学の講義は中立理論のさわりだけ紹介。本当はシミュレーションとかしてみるともうすこしイメージがわきやすいのかもしれない。ただ、講義時間中に地震の避難訓練があるのをすっかり忘れていた。大学生は机に潜り込んでも全身を隠すのは難しいよなあ。まあ、プロジェクターとか、直撃すると危ないものは避けるように隠れるくらいにしたほうが良いかな。

午後は日曜日に下見した白山高山植物園を訪問して、訪花昆虫の観察。大学からの移動中にだんだんと曇ってきたので、観察にはちょうど良い天気になりそう。遮るものが何もないので、直射日光さえ気にならなければ、蚊とかいないし、マルハナバチがどこに移動するのかも観察しやすい。

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せっかくなので、最初の30分くらいは開花中の植物を一通り観察してもらう。ニッコウキスゲがほとんど終わっているので、ゴージャスな花は少ない。ただ、オオバギボウシはちょうど開花ピークに向かうところで、トラマルハナバチが盛んに訪花する様子が観察できそう。同じ種の花を順番に訪問する様子やオオバギボウシの花序内のどの位置の花から訪問するのかなどを記録してもらう。今年は班ごとに2種の植物を選択して、15分×2セットの観察を行ってみた。

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ただ、今年の開花状況であれば、オオバギボウシに対象を絞って、1人10花序程度を観察対象にして、花の位置などを適当に記録して、行動を詳細に記録するような実習でもよかったかも。学生はみんなスマホが標準装備のようなので、訪花昆虫の写真を撮影する時間をしっかりとってもよいか。来年度以降の検討課題としておこう。

とにかく今日はマルハナバチとかしっかり観察してもらうことが一番の目的だったので、それは十分に伝わった様子でよかった。来年も実習に組み込むことにしよう。

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白山高山植物園の下見に行ってきた [日常]

週末の雨で土砂崩れが起きて、道路が通行止めになっていたけど、今日は開園しているとの情報がtwitter経由で流れていたので、昼前から白峰を目指す。それにしても暑い。途中、少し早めに昼食。おいしくソバをいただく。その後、移動中、瀬女を過ぎたところでニホンザルの群れに遭遇。大学の卒研生が追跡している群れかも知れないので、時間を記録しておく。とりあえず見えた範囲でテレメがついた個体はいない様子。

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白山高山植物園の駐車場には先客の車が止まっていたけど、大した数ではない。さすがに大雨の後だけにそれほど観光客はいない様子。登山道のオカトラノオにシロスジベッコウハナアブらしきものが来ていた。水路にいたアカハライモリを捕まえて、ちょっとだけ観察させてもらう。きれいな赤色が出ている。湿地帯はコガマが開花中。例年はモリアオガエルの卵塊が見られるのだけど、今年はちょっと訪問時期が遅いので、ほとんど卵塊は見られなかった。

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とりあえず園内で開花中の植物をリストアップして、訪花昆虫の写真を撮りまくる。水曜日に観察してもらう時には、写真ファイルを渡しておいて、その中から絵合わせで同定できるくらいのグループで記録してもらうことにしよう。さすがにトラマルハナバチとオオマルハナバチくらいは区別してもらうことにしよう。あとはセイヨウミツバチとか、ウラギンヒョウモン、キマダラセセリなどよく見かけた昆虫を中心に撮影。今年は見られなかったけど、過去にマメハンミョウがたくさんいた日もあったので、注意喚起のために掲載しておこう。

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トラマルハナバチがタカネナデシコに訪花しているときは、頭を突っ込んでいる様子がよくわかる。オオバギボウシにもトラマルハナバチ、オオマルハナバチなどが多数、見られた。あとはタカネマツムシソウやキリンソウにもマルハナバチとかハナアブが頻繁に見られたので、この辺を主な観察対象にしてもらうことにしよう。去年はイブキジャコウソウによく虫が来ていたけど、今年はすでに花が終わりかけ。

実際の生息環境ではないけど、こういった人工的な環境での送粉相を調べてみても良いかも。今年は観察中に花粉塊を背負ったマルハナバチには出会えなかった。とりあえず実習資料に必要な写真は撮れたことにしておこう。
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