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赤い実で悩む [日常]

昨日のゼミで発表してもらった修論データの再確認。大量の自動撮影データから、3種の果実の量的に有効な種子散布者は特定できた。残り3種もサンプル数は少ないけど(そもそも結実数が少ないのでこれ以上増やすのは難しい)、2年とも同じ傾向なので、まあ、この連中が量的に有効な種子散布者であることは間違いないだろう。2017年に予備調査した時も同じような傾向だったし。あとは、この果実の持ち去りが始まるタイミングが周辺の果実資源量とかで決まりそうかどうかを果実の個数ではなく、カロリーベースで計算できるところまで持ち込めるかどうか。先行研究で眠っているデータも教えてもらったので、自分たちで栄養分析したデータと合わせて、何か言えそうにないか検討してもらう。

初夏に林床で結実している果実って、夏に繁殖する果実食鳥類の幼鳥にとって重要な餌資源になっているんじゃなかろうかというデータを示すことができるとちょっと面白いかもしれない。夏に結実するテンナンショウ属とか、ヒヨドリの幼鳥が食べているようだしい、以前、学生と調査したヨウシュヤマゴボウにもムクドリやヒヨドリの幼鳥が来ていた。まあ、でも修論のメインテーマではないので、論文化するときにまた考えよう。

正月明けから微妙に風邪気味なので、早めに就寝。
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