SSブログ

クワゴマダラヒトリだらけ [日常]

朝から学生と一緒に角間に出かける。登り口付近のヤマネコノメソウやスミレサイシンが咲いてきた。ノブキも葉を広げてきたけど、クワゴマダラヒトリの幼虫がいた。葉に食べ跡はないので移動中だろうか。尾根沿いを歩いていくとシュンランにもいた。去年もかなり食害されていたし、結構、よく食べている気がする。でも葉は全く食べていない。

その後もショウジョウバカマの花を食べている個体とか、ニワトコの新葉を食べつくさんばかりの大量の個体が見られたところもあった。これは近くで越冬していたのだろうな。ヒメカンスゲの花も咲いていたけど、こちらもよく食べられている。広食性とは言え、葉よりも花の方が好きらしい。ヒメアオキの果実をかじっている個体もいた。そういえば、去年も見たな。真面目に早春の花に与える影響を調べると面白いのかもしれない。途中、モミジイチゴが咲いていたけど、さすがにまだマルハナバチはいなかった。2020年は3月23日に咲いていたので、去年より少し遅いのか。2時間ほど角間をウロウロして、大学に戻る。そろそろスギ花粉は終わるころだと思うけど、油断は禁物。

午後は来週のゼミ資料を準備して、その後はオンライン会議。うう、来年度は1年生の担任なので、オリエンテーション絡みの仕事が多いと思っていたけど、キャリアセンター委員も兼ねているから、4月の最初はほとんどその辺の対応でつぶれてしまうのか。こりゃ、講義資料の準備を早めに終わらせておかないといけない。
コメント(0) 

ESJ68五日目 [学会]

日曜日だけど、午前中は職場の卒業式なので、休日出勤。10時からの卒業式まで、ギリギリの時間帯まで「S15 「送粉」研究が拓く新境地」を聞く。夜行性動物による送粉サービスはかなり過小評価されているのは間違いないので、夜間になっても閉じない花とかでは、意外と夜の生き物たちが頑張っているのかもしれない。その点、ギンリョウソウの昼夜の訪花昆虫の比較を試みた研究の方向性は間違っていなかったと思うけど、もう少ししっかり研究計画を練る必要があった。

卒業式は例年よりも簡素化した形で開催。今日はあまり寒くないのでありがたい。学生数が少ない大学なので、これまでは卒業生全員が学長から卒業証書を受け取っていたけど、去年からコロナ対応で学科の代表者が受け取る形式。しかし、一年経過しても日本国内の状況がこんな感じだとは思ってもみなかった。シンポジウムの最後の方だけ参加して、昼食。

午後は毎年開催しているフォーラム「U09 野外調査に初めて行く人のための安全講習」に参加。例年は30人くらいの参加者だけど、今年は明らかに多い。最大80名ほどの参加者がいた様子。今年のプレゼンでは、野外調査中に起きうる仮想的な事故例を紹介し、調査を行う参加者が事故を避ける、あるいは被害を最低限に留めるためにすべき事を考えてもらう形式で、その辺は好評だった様子。確かに今回の発表が会員向けにオンデマンドで見られる形式になっているとよさそう。雨具や長靴などの調査用具をどこまで個人にそろえてもらうのか(研究室により対応は様々、うちは雨具・長靴・ザックは学生用に3セット常備)、簡易トイレに使えそうなものとか(トイレポンチョとか紹介された)、渡航前の予防接種や保険のお金をどこから出すかとか、例年よりも具体的かつさまざまな視点からの質問があった。

わたしも今年度はいつものクマ鈴だけではなく、学生分のクマスプレーそろえたからなあ。途中、ネット検索していて気が付いたのだけど、麻布大学では、野外安全管理マニュアルを教科書にした講習会が行われている様子。ブログを見てみたけど、素晴らしい。うちの職場でも自分の研究室の入り口にはポスターを張り続けてあるけど、3年生の専門的な実習が始まる前にこんな講習会をやるとよいのかも。

最後は夕食を食べながら、「U11 コロナ禍で生物学の実験・実習はどう変わるか」に参加。
ついに野外からの配信。なるほど調査用にGoProとかあまり考えていなかったけど、こういった講義の導入として映像を活用する方法もあるのか。生態学教育専門委員会のサイトから見られるようなので、フルバージョンも見ておこう。

いろいろとてんこ盛りな5日間だったけど、無事に終了。大会運営に関わったみなさま、ありがとうございました。ポスターがまだしばらく見られるようなので、空き時間に見切れなかった分を眺めてみよう。

来年は福岡国際会議場で2022年3月15日(火)~19日(土)に開催予定か。
コメント(0) 

ESJ68四日目 [学会]

今日は自宅の改修工事があるので、朝から工事する場所の片付け。10年たつといろいろと壊れてくるところとか出てくるのは仕方がないが、比較的、状態よく保たれているらしい。ただ、外壁など、一部剥がれてきているところもあるなあ。工事対応の準備を終えてから、総会に参加。今年はオンラインなので参加者が増えるかと思ったけど、それほど多くはなさそう(ちょっと増えたらしい)。それでも選択肢としてオンラインでの提供はあってもよさそう。任期満了で退任する役員のみなさま、引き継いだ時には全く予想していなかったコロナ対応で大変だったと思います。ありがとうございました。

その後は受賞式と記念講演を聞きながら、相互作用系以外のところのポスターを見ていく。カメラたくさんあるとデータ処理が大変だけど、その背景データをうまく活用した研究とかいいなあ。大島賞のCO2ホットスポットの話は以前、熱帯生態学会で聞いたと思うんだけど、その後の進展が紹介されていた。やはり土壌生物が関係していたようす。日本生態学会賞は、私も少しかかわったS9でサンプリングされた植物多様性調査の結果を見る限り、タイのクスノキ科もまだまだ新種が見つかりそう。果実食動物はみんな大好きな果実なので、植物側の情報が充実することで、いままで気が付いていなかったパターンが見えてくるんじゃないかな。変なフェノロジーを示す個体がいるのが、別種だったりすることがありそう。

その後は昼食を準備しながら、本を出版する予定があるわけではないけど、「U06 英文書籍を出版しよう! ウェビナー版」に参加。今まであまり英語化されていない情報や眠っているデータを発掘する機会になるのはいいなあ。ニホンジカってそんなにたくさんGPSの位置情報が取得されているのか。付着散布でどのくらいの距離、運ばれるのかもそれらのデータが公開されたかなり詳細に推定できるかもしれないなあ。

午後は授賞式と受賞講演の続きを視聴。参加者が多くなると重くなるかと思ったけど、特に気にならなかった。もう少し、参加者がいるかと思ったけど、意外と少なかった気もする。旅費がかからないんだし、研究室の3年生に参加登録するように知らせておけばよかった。個人的にはソテツの話が面白かった。鳥かネズミが種子を運んでいるんだろうなあ。その間に無事に改修工事は終了。

夕方の自由集会は「W13 手法から読み解く生態学」に参加。分析手法などは、研究者個人で試行錯誤することも多いけど、意外とどこかで似たようなことを考えている人は多いかもしれない。手法に特化した雑誌などもあるし、そうでなくても調査手法のちょっとしたTipsには需要があるだろう。うちで使っている自動撮影カメラとかも置くときのちょっとした工夫とか、どこかにまとめておいたら役に立てるのかもしれない。
コメント(0) 

ESJ68三日目 [学会]

今日は朝のシンポジウムに間に合うようにいろいろと終わらせておく。S9の長期観測とS13のフェノロジーと迷ったんだけど、「S10 花を利用する虫、虫を利用する花」に参加。全く知らない内容は二つ目のカザリショウジョウバエの話だけだったけど、いろいろとフォローできていなかったので、とても面白かった。アゲハチョウの実験系、シンプルにすごい。送粉系でも送粉者の雌雄差とか個体差を考慮する仕事が増えてきたなあ。もととも種子散布系よりは、送粉者の行動特性に注目した研究は多かったと思うけど、ますます行動生態学とのつながりがでてきた感じ。海外のスズメガの実験系なんかもこんな形でやっているだろうなということが想像できた。

お昼は自分の口頭発表の時間を測ってみる。というか、この発表形式なら、事前に音声録画したファイルを流したほうがいいんじゃなかろうか。その後は口頭発表RoomAをしばらく聞いた後、RoomBに移動。わたしの直前の発表はヤドリギの果実を食べる鳥類、特にレンジャク類が来た年とこなかった年を比較していたけど、周辺果実の結実状況が気になるところ。石川県だとレンジャクがやってくるのはかなり冬の遅い時期、2月下旬とかなので、その時期にまで果実が残っているということは、ヤドリギの果実って、あんまりうまくないんじゃなかろうか。定住しているヒヨドリがいるなら、果実に気が付いていないということはないだろうし。オンラインの口頭発表だと聴衆に受けているのかどうかよくわからないけど、付着散布種子だらけのツキノワグマの写真のインパクトはあったのではないかと思う。このネタこそエコリサ向きか?ただ、今回の発表はあくまで森林の話なので、もっと開けた環境や水辺などでは、おそらく鳥類、特に水鳥による付着散布のインパクトが大きいんじゃないかなと思います。

今夜は懇親会なんだけど、帰宅して夕食を食べてから参加しようとしたら、なかなかつながらないので、あきらめる。アバター見てみたかった気もする。
コメント(0) 

ESJ68二日目 [学会]

昨日、調査し忘れた個体にカメラをおくために今日は朝飯後にすぐに角間に移動。さっさとカメラをおいて、帰ろうとしたら、オモトの果実を発見。こんなところにあったっけ。いや、3年前にこの辺、歩き回った時に個体は見つけたような気もする。まだ果実があるというか、果序を見ると食べられていない様子。雪で埋もれていたんだろうか。予備のカメラがあったので、一応、おいてみる。来るとしたらヒヨドリか。

P3180056.jpg

朝一番からは少し遅れて、生態学会に参加。マルミミゾウ、聞き逃してしまった。邪魔が入らないように研究室のドアには学会参加中の張り紙をしておくけど、職場が工事中なのでいろいろと雑音が入ってくるのは仕方がない。午前中はポスターを見ながら、口頭発表会場の様子を眺める。Zoomで発表するので、それほどややこしいことはなかろうとは思ったけど、質疑とか発表入れ替わりの時間ロスが大きいな。タイムキーパーが書き込んでも見えていないんじゃないかな。ヘッドホンで聞いていると疲れてきたので、途中からPCのスピーカーから音声を流す形式に変更。ところどころ休憩時間をはさんで時間調整しているのはよいな。

ポスターはとりあえず種子散布で検索をかけて関連ポスターを順番に確認。いくつか気になったものにコメントを記入しておく。ポスターはこれまでの形式のものが多いけど、口頭発表ファイルそのままから、やたらと情報量が多いポスターとか、非常に多様性が高い。大阪市大グループ、群集レベルの果実の色彩データをしっかり測定しているんだ。ようやく日本の果実でもそこまで情報が整ってきましたか。Corlettさんが前に紫外線反射するのはブルームが見られるブルーベリーみたいな一部の果実と話していたけど、まさにそんな結果。ただ、果実の持ち去りパターンと対応しているのは面白い。Acorn使っている研究もあるけど、ピントをいじらずにそのまま使っているのか、かなりボケボケに見える。

昼食を早めに済ませて、午後は「U03 生態学会員の動向から学会の未来を考える」に参加。学会員の人口動態は真面目に解析してあって興味深い。日本熱帯生態学会でも年会費の値下げとか検討しているんだけど、こんな感じのデータ解析はしていないし、高齢化の影響が日本生態学会よりもずっと大きいから、学生会員の減少とかの影響はより早くなりそう。受賞者のジェンダーがかなり偏っている問題も悩ましいところ。そもそも応募の段階で、偏っている可能性も大きいので、その辺は再解析される様子。

その後は「S07 切る・巻く・潜る・コブつくる:植食性昆虫による多様な植物加工行動の実態と適応進化」を聞きながら、プレゼンファイルの原稿を作る。オトシブミとか、しっかり葉の加工の様子を見たことがなかったので、なかなか面白い。ハクサンカメバヒキオコシとか、学生に説明するときにも使えそう。発表時には研究室の電話線は抜いておこうと思った。

その後、途中で晩御飯のおかずを購入して帰宅。夕飯の準備をしながら、「W07 生態学者の2020:多様な立場でのコロナ禍体験談」に参加。コロナでフィールドワークが難しくなった場合、そこでデータ収集をあきらめて、手持ちのデータで論文化に専念したのか、それともコロナ禍でもやれることを少しずつ進めていったのか、いろいろなパターンがありそう。私の場合、明らかに特定のグループからの論文の投稿が増えて査読依頼が多かったのは、フィールドワークに制限がかかって、これまでのデータを論文化する方向に専念していたからだと思う(まあ、面白い論文だったからよいけど)。あと査読を引き受ける余裕がある人が減っていたこともあるかも。
コメント(0) 

ESJ68初日 [学会]

朝は学生と一緒に角間の様子を見に行く。これから調査で使うことになりそうなので、一通り、角間で行ってきた研究の紹介とすでに設置してある自動撮影カメラの確認など。シュンランは早い個体はそろそろ花が咲きそう。ショウジョウバカマは咲き始めた個体が多い。オウレンのピークは過ぎて、早い個体は果実が見える。キンキマメザクラが咲くはずなんだけど、つぼみが食べられているのか、ほとんど花が見えない。とりあえず調査中の個体の確認はできたけど、学生が発見した新規個体にカメラを設置するのを忘れてしまった。

P3170023.jpg

P3170025.jpg

P3170027.jpg

いったん大学に戻り、そのまま林業試験場の自動撮影カメラの確認を終わらせてしまう。あまり撮影枚数は多くはなく、まだツキノワグマも写ってはいなかったけど、オスジカが撮影されていた。まだウロウロしているのか。さすがにスギ花粉が多く、カメラの防水カバーの上にもそれらしいものが固まっていた。室内まで持ち込みたくないので、できるだけ現地で払い落としておく。前回は雪で確認できなかったけど、今日はヒメカンアオイが咲いているのを見ることができた。少しずつ個体数は増えているけど、あまり大きな個体は多くはなく、葉を出しているのは多くても2枚。それでもしっかり開花していた。

P3170032.jpg

P3170036.jpg

P3170041.jpg

P3170042.jpg

先日確認したヤマアカガエルはすでにオタマジャクシになっていた。これだけ早いなら、林道上の水たまりでもどうにかなるか。横から渓流の水が流れ込んでいたので、そのまま大きくなれるかな。残っていたカントウマムシグサの果実が今頃ヒヨドリに食べられていた。

P3170047.jpg

P3170053.jpg

急いで自宅に帰り、島の生物学の自由集会に参加。送粉はともかく、種子散布でも島関連の文献はあまりフォローできていないなあ。タイトルは見た覚えがあるけど、しっかり中身を確認していないものも紹介されていて勉強になった。

明日は朝から生態学会に参加予定。
コメント(0) 

合同ゼミを開いた [日常]

午前中は生態学会のプレゼン資料の手直しをしながら、Ecological Research刊行協議会に参加。オンサイトの時も自己紹介とかあったけど、Zoomの方がしっかり顔が見えてわかりやすい。専門分野の紹介などもあったけど、なんで私のところに鳥の群集生態とか、鳥のニッチモデリングの論文がまわってくるのか、わかった気がする。キーワードはTropical ecology、plant-animal interactions、phenologyになっているから、鳥とは書いてないんだけどなあ。エコリサへの投稿数はここ数年、減少気味なのに2020年はやたらとハンドリングした気がしていた。実際、ハンドリングエディターになってから過去最高だった。エコリサだと年間4-6本くらい査読しているとTop-Reviewersになるらしい。私が依頼することもある人が載っていて、ありがたい限り。でも10年くらい前にそのくらい査読したことあるなあ。しばらくエコリサに投稿したことがないけど、学生の論文、投稿してみようかな。

午後は生産科学科の弘中さんの研究室と大学院に進学する学生3名の合同卒論発表会。今年はうちの研究室でもマルハナバチを扱っていたのと、今年は生産科学科の卒論発表会を聞くことができなかったので、ちょっとお願いして合同発表会を開催してもらった。擬装や光拘束される話題など、面白い内容盛りだくさんで非常に良かった。キカラスウリにもスズメガがたくさん来ていて、その活動時間と少し違っていたと思ったけど、あとで確認したら、わたしの勘違いだった。もう少し定期的に情報交換の機会があってもよいかもしれない。こちらの学生もいろいろとコメントをいただけたので、生態学会での発表に役に立ったでしょう。

明日から生態学会。午前に一斉開花のシンポがあるけど、角間調査を優先するので、午後から参加予定。
コメント(0) 

ヤマアカガエルが産卵していた [日常]

今日は朝から雨が降っていたので、スギ花粉も少なそう。ということで、林業試験場に卒業研究の後片付けに出かける。雨が降っているし、まだサクラには早いので、駐車場もガラガラ。本館への建物と途中の斜面のカタクリが葉を広げていて、つぼみをあげてきた個体も見られた。今年も1か月後の実習で訪問するころには、カタクリの花を見るのは難しそう。まあ、去年は緊急事態宣言下で、そもそも訪問できなかったわけだけど。

DSCN4792.jpg

林床ではヤマコウラナメクジがウロウロしている姿を見ることができた。このくらいの気温で、湿度が十分ならすでに普通に活動している様子。へー、こんなところにも普通にいるんだ。目的地の近くまで歩いていくとキャララ、キャララとヤマアカガエルの鳴き声が響いていた。これはたくさんいそう。水たまりに近づくとパシャパシャ逃げていく。たくさんの卵塊もあり、貯水池の池のふちにも何個体も並んでいた。水の中を覗き込むとしがみついた個体とか、たくさんいた。こんな時期に産卵しているのか。雨の日に歩くとまた違った発見があって面白い。クロサンショウウオはすでにかなり大きく膨らんでいるので、結構、時間が経過していそう。

DSCN4795.jpg

DSCN4797.jpg

DSCN4800.jpg

DSCN4804.jpg

帰路は少し遠回りして歩いていくとサクラの花芽をウソがついばんでいた。あまり赤くないけど、久しぶりに見た。

DSCN4820.jpg

DSCN4827.jpg
コメント(0) 

まだ見逃している個体がいた [日常]

車がかなり汚れていたので、出勤前に軽く水洗い。ただ、花粉も飛んでいるから、またすぐに汚れそう。午前は昨日の続きで、実験室に残っていたカメラ15台と三脚を持って角間を再訪。昨日、カメラをおかなかった場所に順番に設置していく。それほどの距離ではないけど、さすがに重い。来年のことも考えて三脚のサイズもメモしておいたほうが良いな。結構な斜面だから、結果的に普通サイズの三脚を設置したほうがいろいろと融通がきく。

今日は去年の野帳をもってきたので、去年のデータを確認しておく。タグがなくなってしまったものは次を準備しておく必要がある。昨日のカメラも一応、確認していたら、日光が当たる時間帯が長いところがあるので、これはちょっと問題。尾根沿いを少し探索してみたら、キクザキイチゲがすでに咲いていた。ここは日光が入りやすくて、暖かいのだろう。スギ花粉が大量飛散する前にさっさと撤退する。3時間ほどで予定の作業は終了。

途中で昼食を購入して、次の調査の準備と去年の卒論データの確認。気になっていたところを元データまでさかのぼって確認。去年の春の野帳と自動撮影カメラの映像を確認して、データのおかしなところを修正。去年と今年のデータを追加して、個体別のデータセットを作成しておく。やっぱり調査タグがなくなっていて、見逃している個体がいる。久しぶりに雪が多かったせいか、林床にいろいろなものが倒れていたり、雪と一緒に流されたりしたのかも。来週は学生と一緒に行けそうなので、その時にしっかり探して、GPSデータも取得しておくか。

明日は後期入試。この時期に雪がちらつく年もあるけど、天気は良さそうで何より。
コメント(0) 

去年のカメラを見つけた [日常]

二日間で調整を終えた自動撮影カメラをもって、朝から角間に出かける。天気が良いはずなんだけど、小雨。まあ、花粉が飛ぶよりはずっと良い。本格調査にはまだ早いのだけど、来週は生態学会でフェノロジーがどうなるか読めないので早めに準備。とりあえず12台分のカメラを準備して、調査地へ登る。さすがに重い。まあ、今日は近くから設定していくので、残りは明日にまわそう。

去年の調査個体を確認しながら、一台ずつカメラをおいていく。数台、設定を終えたところで、カメラをおこうとしたら、目の前にカメラが設定してある。一瞬、何が何だかわからなかったけど、カメラの識別番号を確認して、一瞬で理解する。去年、回収し忘れていたから、この番号だけ抜けていて、三脚が一台足りなかったのか!去年のデータ、卒論で使わなかったから、きちんと確認していなかったのか。去年は調査を初めてから、いったん調査を中断してから再開したので、その時に行方不明になっていたらしい。さすがに起動しなかったけど、カメラ自体は特に壊れている様子もなくきれい。三脚は折れていたけど、雪だろうか。電池を入れ替えて確認してみたら、2020年3月17日に設置して、2020年9月8日まで稼働していた。1分間の映像ファイルが612個記録されていた。

結局、持ってきたカメラをすべて設置したけど、まだ半分くらい残っているので、明日、もう一度出直してこよう。三脚も小さいものだけではなく、半分くらいは普通サイズの三脚を持って来たほうがよさそう。もう一日頑張れば、設定は終わりそう。今年はしっかりフォーカス位置も再確認したので、きちんと映像がとれるだろう。

昼に大学に戻り、午後は林業試験場に設置中の自動撮影カメラの回収。さすがに冬の果実はほとんど残っていないので、スギ花粉が降り積もる前に回収してしまう。ただ、カントウマムシグサが雪解け後にも少しだけ食べられていた。ここは目立つところなので、ヒヨドリが探しに来たらしい。全部で20台ほどのカメラを回収して戻る。そのまま実験室に放置して、花粉が飛び散ったことがあったので、さっさと洗浄して洗い流しておく。思ったほど花粉は付着していなかったけど、微妙に頭が重い感じがするので投薬しておく。これ以上、悪化すると仕事にも差し支えるので、早めに対処しておこう。
コメント(0)