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生態学会の中部地区会に参加した [日常]

土曜日だけど、午後から生態学会の中部地区会の座長仕事があるので、午前中に自宅仕事を片付ける。少し早めに昼食を作って、職場へ移動。オンライン開催なので、自宅から参加してもよいのだけど、職場の方がネットワークは安定しているし、何か調べものがあるときには便利。

去年はコロナで中止になり、今年も対面開催か微妙なところだったけど、一部だけ対面で、残りはオンライン。例年はポスター発表だけど、今年はZoomを使ったオンラインの口頭発表になった。A会場とB会場で、計19件の発表。どのくらいの数の参加者がいるのか全くわからないし、質問が出ないことも予想されるので、要旨集を読んで予習しておく。わたしが担当するA会場の前半は安定同位体を利用した物質循環とか菌根とかに関連する話題が4件、そのあとは両生類が2件、その後は震災関係のイノシシが2件とイトヨが1件。

13時から総会で、予算や自然保護関連の話題など。ほぼ予定通りの時間で総会は終了し、口頭発表会場へ。Zoomのブレイクアウトルームだと、会場の行き来がしやすいのは便利。まあ、わたしは座長なので、B会場を見ている余裕はなかった。タイマーをどうしようか迷ったのだけど、結局、ノートPCで学会タイマーを動かして、わたしのビデオ画面をオンにしておいて、時間になったら、そちらを写す形にしてみた。ただ、後から考えれば、カメラの前に設置できるようにしておけばよかったな。Zoom用にPC内臓カメラではなく、移動させるものがあればよいのか。仮想カメラを導入して、学会タイマーとかを写すことも考えたのだけど、座長仕事との切り替えが面倒だったので、結局こんなやり方になってしまった。

ただ、オンライン発表だとみなさん時計を見ながら発表しているのか、練習してきたのか、時間通りか早めに終了するものが多かった。一件、スライド共有がうまくいっていなかったのは、もっと早くに指摘すればよかったので反省。その後の発表はスライドショーになってから発表者を紹介したので問題なかった様子。学部生の発表よりは、大学院生、大学院生の中でも修士よりは博士課程の発表でデータが多いのは当たり前だけど、プレゼン資料や発表技術も上手だった。受賞はたまたま二つとも種分化を扱った発表だったけど、非常に面白かったし、データも重厚なものだったと思うので納得。

来年は研究室の学生たちも発表できるとよいのだけど。
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ヤマモモ調査四日目 [日常]

今朝は6時少し前に起床。昨夜は23時過ぎに寝たはずだけど、さすがに二日続けて6時に起こされていたので、勝手に目が覚めた。かなり強く雨が降った時間帯もあったようだったけど、今朝は降っていない様子。すでに近所を散歩してきた人もいた。今朝はヨーグルト、バナナ、パンで簡単な朝食。朝食後、すぐ近くの種子島宇宙センターの敷地内の展望台を見学。各テレビ局が中継時の場所取りをしてあったのがちょっと面白かった。砂の移動が激しいのか、植生があまり発達していなかった。石川県の海浜と比べると漂着ゴミが圧倒的に少ない。波に侵食されている様子とかも見学できてよかった。ゾウが水浴びというとかなり違ったものイメージしてしまうメンバーが多かったのだけど、確かにゾウの頭から背中にかけてのラインとよく似ていた。

その後は昼のフライトに乗る私たちに合わせて種子島空港へ向けて北上。途中、南種子町立中央公民館に併設されている南種子町埋蔵文化財センターと南種子町郷土館の見学。もともと鹿児島県立南種子高等学校だったもので、2010年の閉校後の建物を利用したもの。出土品の展示だけではなく、ヤクタネゴヨウを利用した丸木舟も展示されていた。かつてメジロとかホオジロを飼育していた鳥かごも展示されていた。

その後、隣の南種子町観光物産館トンミー市場で種子島土産を購入。「よもぎまんじゅう」という名称でカカラマンジューが売られていたのでお土産に購入。4個入りで400円だったので自宅へのお土産にする。カカラ葉も普通に1袋100円で売られていた。よもぎまんじゅうの隣に売られていたツノマキはHさんが購入したものを一ついただく。もち米にササゲが少し入っており、砂糖やきな粉をつけて食べる。タイだとバナナの葉になるんだけど、こちらはダンチクの葉で巻かれていた。昨日、運転中に道路際に見かけた巨大なヨシに見えたものがダンチクだったのか。これは道端に生えているので、わざわざ葉だけでは販売していない様子。宇宙関連のお土産あったので、自宅用に定規や鉛筆を購入。

その後は種子島空港まで送り届けてもらい、別便を利用するメンバーとお別れ。お世話になりました。種子島空港でチェックインして、荷物を小松で受け取ることを確認。鹿児島空港までは、小型機でそこそこ揺れたけど、無事に到着。20分遅れだったけど、鹿児島で3時間ほど待ち時間があるので、空港内で昼食を済ませる。天気が良ければ周辺を歩いてもよかったんだけど、おとなしくラウンジでメールチェックと今回の調査メモの記録。

福岡行きの搭乗ゲートには余裕を持って移動したけど、遅れている様子。福岡での乗り継ぎ時間があまりなかったので、ちょっと心配だったけど、10分遅れほどで乗り込む。ただ、福岡に到着したのは乗り継ぎにはギリギリの時間帯。バスを降りてからチェックインカウンターにダッシュして、乗り継ぎ荷物を確認してもらい、手荷物検査場へ移動。20分前のギリギリで通過。ただ、福岡でお土産を購入する時間的な余裕はなかった。

小松空港には定刻より少し遅れた程度で到着。まだ売店が開いていたので、自宅用のお土産を購入してから帰宅。20時前にはたどり着いた。さすがに1日で3便乗り継ぐとなかなか疲れた。
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ヤマモモ調査三日目 [日常]

今朝も6時の放送で目が覚める。宿泊先の部屋からは、微妙に海からの日の出が見えないのがちょっと残念。今朝は35.7度でちょっと体温は低め。昨夜はよく眠れたので、頭はすっきりとした感じ。7時の朝食後、予定通り8時45分に集合して、宮之浦港へ向かう。途中、お土産用に屋久杉のスプーンとサバを購入して、港へ。条件付き出港らしいけど、多分、大丈夫とのこと。トッピーに乗るのは2回目だけど、前回も天候はイマイチだったことを思い出した。前回は鹿児島から屋久島に移動してきて、後半は結構、揺れて大変で、吐き戻した人も何人も見た。それと比べれば、今回は多少、揺れた程度で大したことはなかった。予定通りの時間に種子島に到着。種子島も天気はすっきりせず、風が強い。

今日はわたしがドライバーなので、助手席のWさんに案内してもらいながら、まずは市役所へ移動。種子島のヤマモモ調査でお世話になっているグループのメンバーの方々、さらに市役所の獣害担当の方からヒアリング。年間のシカの捕獲頭数や農業被害などの情報について教えていただく。シキミとかヒサカキの被害が計上されていて興味深かったのだけど、栽培しているらしい。あと牧草を食べる被害が出ている様子。昔はヤマイヌ(オオカミではない)が山の中にいたらしい。ただ、屋久島と比べると電気柵などの対策はあまり進んでいない様子で、ネットで対応しているところが多いらしい。そもそもシカの被害があまり大きくはない様子。

その後は昼食にパスタを食べて、会議にオンラインで参加する教員を残して、私たちは種子島開発総合センター「鉄砲館」で種子島について学ぶ。ヤクタネゴヨウの丸木舟とか、過去には巨木があったことがよくわかる。鉄砲に関する内容が多いけど、種子島の歴史を知るにはちょうど良かった。展示内容は更新中なのか、非常に古いパネルと最近、作成したばかりのパネルがごちゃまぜで、面白かった。丸木舟の漁を行っていた様子のスライドショウもなかなか味がある展示でよかった。展示内容で、サルの狩猟に関して出典を確認したいことがあったので、こちらのスタッフに問い合わせてみる。あとでわかったら連絡してもらえるらしい。

その後はWさんのヤマモモ調査地に向かって種子島を南下していく。種子島空港を通過して、さらに南下して、ヤマモモ調査地を訪問。地区の共有地らしい。隣のゴルフ場から飛んできたゴルフボールが森の中に時々落ちているとのこと。一昨日のプレゼンで見たときにかなり傾斜の厳しい尾根沿いで調査している感じはしていたけど、確かに大変そう。ただ、道を選べば歩けないわけではない。明らかに樹木の個体サイズは小さくって、とても100年以上経過しているように見えない。その点は再確認が必要なのではないかな。こちらも実生はほとんど見当たらないのだけど、シカの影響は屋久島よりも小さい感じ。屋久島のシカ柵外ではほとんど見かけかなった植物がちらほら見られる。萌芽も食べられている割合は屋久島よりもかなり少ない。1時間半ほど調査地を歩き回って、車に戻る。確かに道端には、森の中では見かけないサイズのヤマモモの稚樹が生えているのはちょっと不思議。ニホンザルがいなくなって数十年が経過しているので、これはヒヨドリが運んだのだろうか?

ヤマモモの調査地からさらに南下して、ロケットの打ち上げ場近くの宿を目指す。50分ほどカーナビに従って運転して、宿に到着。一瞬、宿の名前が違ったと思ったけど、ここであっていたらしい。夕飯を食べる場所は近くにはなさそうなので、車で再び移動。二つの候補のうち、最初のお店で決定。刺身定食で、今回の調査で初刺身。おいしい。そういえば、今回の参加メンバーだとわたしが1か月とはいえ、一番年上で、ずいぶんと年齢を重ねたものです。夕食後に近くのスーパーとコンビニを訪問して、お土産とかおやつの購入。

3日目になり、体が動くようになってきた気がするけど、明日には帰るんだよね。
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ヤマモモ調査二日目 [日常]

6時の放送で起床。タイ南部にいたころに朝のお祈りの時間に目が覚めるようなものか。体温は36.1度で普通。晴れているけど、天気は下り坂。7時に朝食を済ませて、朝はまずは京大のステーションなどを見学。へー、こんなところに長期滞在して、調査していたのか。これくらいの規模があれば、実習するには十分な広さ。立派なアシダカグモが住み着いている。その後、西部林道内のヤマモモ調査地へ。

今日も道端にサルたちがうろうろしている。どうも途中で倒木があって、通行できない様子。先行していた車が戻ってきていた。私たちはその手前で車を止めて、Wさんの案内で道路から森に入って、海に向かって尾根沿いを下っていく。照葉樹林だけあって、林床は薄暗い。尾根沿いだから比較的明るいんだろうけど。林床には実生だけではなく、緑そのものが少ない。よく見かけるのはハスノハカズラとか、いわゆるシカ不嗜好植物が残っている感じ。樹木の萌芽もほとんど食べられている。なるほどシカが増えるとこんな感じになるのか。シカの糞もよく見かけるし、そもそもシカが私たちを見かけても逃げずにのんびりと反芻していたりする。

途中、炭焼き跡や古い住居跡などあり、人の生活感が残っている場所もある。肝心のヤマモモは大きな個体はそこそこ見られるけど、昨夜のプレゼンで見せてもらったように小さい個体がほとんどいない。今年発芽したくらいの非常に小さい個体は時々見られるけど、それより大きくなった個体が全く見られない。ただ、種子ががんがんと散布されている割には、実生が少ない。石川県だとヤマモモは公園や道路際の植栽くらいしか見ないので、森で見かけるとずいぶんと変な感じがする。

ただし、シカ柵内は明らかに緑が多く、さまざまな実生も多い。シカ柵内はヤマモモだけではなく、他種の実生も多い様子なので、シカの採食の影響は相当にありそう。林内では、マテバシイ、マメガキ、シマサルナシ、シロダモなどの採食痕があった。シマサルナシは初めて見たけど、ほぼキウイだな。ただ、ヤマモモの更新がどこでダメージを受けているのかを調べるとなると、たんに実生を探して個体追跡するのではデータになりそうにない。発芽実験とか、うまく組み合わせる必要がありそう。

2時間ほど森の中を歩いた後は車で別の場所へ移動。確かに倒木で道がふさがれていたけど、ちょうど作業を終えるタイミングだったのでラッキーだった。道路沿いのクロマツが倒れていた様子。ワイヤーをかけて、車で引っ張って、うまく路肩に寄せていた。その後は南部林道などを通過して、昨夜の発表で聞いた電気柵などを見学して、昼食を食べる場所に移動。そこでゼミに参加する教員を残して、残りは昼食を食べに出かけたけど、結局、店に入れずにお弁当を購入してきて食べる。海岸で食べるつもりだったけど、小刻みに天気が変わるので、おとなしく小屋に戻って、食事を済ませる。

ゼミの終了後に学生がお世話になっている農園を訪問して、ヒアリング。東京農大の学生がインターンシップで毎年訪問しているらしい。サルの被害は電気柵でかなり軽減できている様子だけど、ヒヨドリの被害は袋をかけるしかないので、なかなか対応が難しい。居ついているヒヨドリがいると、縄張り防衛行動なのか、ほかのヒヨドリを追い払うので、被害がある程度は軽減されるような話もあるらしい。ただ、群れで訪問されると対応できないだろうから、完全に防衛するなら、袋をかけるしかないんだろな。ヒヨドリも爆発音などにはすぐに慣れてしまうようす。同じ株が狙われるようだけど、糖度などは変わらないようなので、皮が薄いとか、アクセスしやすいとか、何か特徴があるのかもしれない。

17時前に宿舎に戻って、少し休憩。部屋のお風呂を使ってみたけど、なかなか気持ちよかった。夕食は焼肉で、ヤクシカも少しだけいただく。夕食後に買い物をして、20時から地元のTさんによる屋久島紹介。わたしはピライさんたちタイのグループのツアーガイドをしたときに初めてお会いして、その後、2004年の釧路の生態学会でたまたまお会いしたのが最後なので、17年ぶり。90分のスライドショーで、過去の学会の招待講演で話した内容を中心として、屋久島の歴史とか最近の動向など。情報量が多すぎて、フォローしきれないところもあったけど、結果的には翌日、種子島を訪れた際にいろいろとためになる情報も含まれていた。
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ヤマモモ調査初日 [日常]

朝は良い天気。調査用具を確認して、朝食を済ませる。双眼鏡は持っていくかどうしようか悩んだけど、デジカメで代用することにした。小松空港まで車で移動。空港の駐車場もかなり埋まっていて、チェックインカウンターも結構人がいる。予定の飛行機も満席らしい。荷物を預けて、福岡空港でいったん受け取りかと思ったけど、JALのカウンターでもらった黄色い紙を見せれば、乗継できるらしい。帰りもそれで行けるのであれば、福岡での乗り継ぎが面倒ではなくなりそう。

福岡空港にはほぼ予定通りに到着。次の屋久島へのフライトまでは時間があるので、まずは昼食を済ませる。レストラン街をうろうろして、瓦そばをいただく。その後は、ラウンジでメールチェック。今後もしばらく海外出張などは頻繁に出かけられないだろうから、有効活用できるときに利用しておこう。屋久島行きのフライトはバス移動。定員50名だけど、こちらのフライトも満席だった。

屋久島空港には、予定よりも少し遅れたくらいの時間帯に到着。わたしは出入り口の最寄席だったので、最初に降りてきたんだけど、荷物が出てきたのが最後だった。先に屋久島入りしていたHさんたちに合流して、空港から西部林道を経由して、宿へ向かう。道端の白い花はセンダングサらしい。サキシマフヨウの花も多く、明るい場所には、クワズイモが見られた。クロマツの松枯れが目立っているけど、ここ数年、悪化してしてきたらしい。

西部林道に入ると普通にヤクシマザルもヤクシカも見られた。ブタオザルよりもずいぶんと小さくてかわいらしい感じ。人慣れしているので、すぐ近くで観察できるけど、ほとんど気にしていない様子。マテバシイのドングリを食べている様子で、かみ割ったドングリが多数落ちていた。しばらくサルとシカを観察してから、宿へ向かう。それにしても林床に緑が少ない。これがシカの影響なんだろうな。

今回の滞在は「浮雲」で有名な宿に宿泊。夕食後はプロジェクトに参加している学生二名の経過報告。最初にOさんの屋久島のサルの捕獲と被害についての話題。次はWさんの屋久島と種子島のヤマモモの分布調査の話題。毎木調査を相当頑張って行った様子だけど、実生がほとんど見つからないらしい。まあ、明日、実際に現地を歩いてみて、もう少しイメージを固めていこう。
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キイチゴを食べる動物たち [日常]

今日は朝からテレビで駅伝の映像を流しながら、明日の出張準備。その後は2年前の学生の卒論データの確認。去年、バードリサーチ大会で話したときに確認できればよかったのだけど、その時間が取れないまま一年が過ぎてしまった。今年の学生の卒論で一部のデータを使いたいこともあり、自動撮影カメラで撮影した採食行動を確認する作業を数日前から開始。

いくつか哺乳類の同定を間違えていた以外、各動物種の採食個数のデータなどは、ぴったり卒論の表と一致していたのは、素晴らしい。丁寧に確認してあるようで何より。いくつか不明種になっていたものは、アナグマの背中とかだった。アオゲラが採食していれば面白かったのだけど、たまたま林床に降りた瞬間をとらえていたらしい。空き時間はほとんどキイチゴを食べる映像を見ていたので、ちょっと疲れ気味。ただ、この週末でクサイチゴとモミジイチゴの映像の見直しは終わったので、残るはクマイチゴ。

明日から屋久島と種子島での共同研究に参加。屋久島は2003年4月以来、種子島は初めて。
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オニハマダイコンの埋土種子調査 [日常]

早朝から雨の音で目が覚める。調査地も雨が降っているだろうから、雨上がりに砂をふるって種子を探すのは大変そう。ただし、日程的に今日しか出かける日がないので、調査準備をして学生たちと一緒にオニハマダイコン調査にでかける。午前中は晴れ予報で気持ちの良い天気になりそうだけど、地面は濡れているところが多い。

1時間ほどで調査地に到着。さすがに濡れている。サンプリング前に砂をふるってみたけど、先週の予備調査のようにはいかないので、頭を抱える。これだと仕事にならないので、大きなバケツの中で砂を落とす作戦に変更。バケツに海水をくんで持ち運べば砂は一瞬でふるい落とすことはできるんだけど、砂が細かいので、バケツから砂を戻すのに一苦労。コンクリみたいに固まるな。オニハマダイコンの若い果実をつけている個体がいたので驚く。気温が高かった影響だろうか?それとも遅い時期に発芽してきた個体が再び成長したのかもしれないけど、明らかに種子散布前の個体がこの時期にも見られるとは知らなかった。あと7月にドローンで撮影されたオルソ画像を見ていた時に気になっていた植物はハマゴウだった。十文字型に見えていたものは、コウボウムギだった様子。

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結局、散布された果実や種子は1×1mで目視調査を行って、その範囲の一部の砂を集めてふるいにかける方法にする。8月にオニハマダイコンの大きな個体はすでに抜いているけど、小さな個体は残っているので、多少、果実が落ちていたりはするけど、目視でもほとんど見つからない。打ち上げ海藻が残っているとハマトビムシが入ってくるけど、肝心の種子は見つからない。0データばかりになると、そもそもの調査手法に問題がある可能性があると思われてしまうので、一応、結実個体の近くで明らかにたくさん落所でも同じやり方で確認してみる。しかし、果実の殻はたくさん落ちているんだけど、中身の種子は見つからない。コルク質の部分だけが流されずに残っているとは考えにくいので、種子は食べつくされたのではないだろうか。ネット検索かけてみると、カワラヒワがオニハマダイコンを食べている事例が少なくとも2件はヒットしているので、こちらで食べていても不思議はない。

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3時間ほどで予定の調査を終えて、遅い昼食を食べてから帰学。今年のオニハマダイコンの野外調査は今日で終了の予定。あとはしっかりデータをまとめてもらう予定。
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PCにメモリを増設した [日常]

卒論用にGISを使う必要が出てきたので、学生部屋で共用PCとして利用しているXPS8900を戦力化。毎年、学科で共同購入しているアカウントが研究室にもあるんだけど、ほとんど使っていなくて宝の持ち腐れ状態だったのがようやく役立ちそう。先週注文していた8GBメモリを2枚追加して、ついでに中を掃除。さすがに5年以上たっているので埃だらけだった。4スロットのうち、2スロットに4GBのメモリが2枚挿入されていた。空いているスロットに挿入すると認識はしてくれた様子。さっそくドローンで撮影した映像をオルソ化してもらった海岸線の写真を確認。ファイルを読み込むのに時間がかかってたけど、一度、読み込んでからはスムーズに拡大縮小ができている。これなら画面上で個体数を数えて、現地調査のデータと対応させれば、画像からどのサイズまで数えることができるのかをはっきりさせることができそう。

午後は学科全体での卒研中間発表。この大学に来て4年目の学生たちから中間発表を全体でやるようになってので、もう定例行事になりつつある。例年はポスター発表だけど、去年はコロナ対応で、学生それぞれがホストになってZoomで発表してなかなか大変だった。今年はわたしが担当なので、6月に参加した日本熱帯生態学会の方式を採用して、Zoomのブレイクアウトルームを活用してみた。メインルームで開会式と簡単な説明を行ってからは、5組に分けて40件ほどの発表を2時間でこなすスケジュール。講義でもブレイクアウトルームを使っている人はいるようだけど、教員側が学生に部屋を割り振っていることが多いので、フリーの部屋にどうやって入室するのかいまいち伝わっていなかった様子。ホスト側でさっさと割り振ってしまえばよかった。その後も、大きなトラブルはなく終了した様子。

明日はオニハマダイコンの埋土種子調査の予定。
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