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共用PCをセットアップした [日常]

卒論が落ち着いたこの時期、毎年、新しいPCをセットアップしているような気がする。さすがに作業メモを残してあるので、先月、購入しておいたPCを起動させて、学内ネットワークに登録するために必要な情報をメモして、プロキシ設定などを行う。その後はウイルス対策ソフトを入れ替えたり、備品シールを張り付けたりする。こちらは学生部屋で解析用にするので、あとで共同購入しているGISもインストールしておく予定。わたしが自分のPCで使うことはないので、解析用PCに2台ともインストールしておけばよいだろう。

去年から職場でもOffice365proplusを5台までは使えるようになったんだけど、自分のアカウントに入れず、パスワードを再発行してもらうことになる。去年、仮パスワードを変更した際に新しいパスワードを記録したつもりが、メモミスしていたらしく、アカウントに入れない。おっかしいなあ。今度は間違いなく入力したものをメモしておく。あとはメモリを増設しておくか。さすがに10年前に卒研生用に購入した3台のデスクトップPCは今年度で廃棄処分にする予定。液晶モニタは別PCのデュアルモニタ用に残すし、ここ数年は予備機扱いだったけど、十分に働いてもらった。

今年度の卒論は例年よりも遅れ気味だったけど、ようやく仕上がってきた。あとは体裁をととのえれば、印刷することができそう。例年、ここでしっかりと確認できていないので、今年は細かいところまで体裁を整えて、来年度以降はその作業をやらなくて済むようにしておく。もう少し文献情報をしっかり収集して欲しいところだけど、これはもっと早い段階から論文を読む必要があるので、ちょっと難しいところ。

Bird Research誌に受理されたキイチゴ論文は今日か明日に公開される予定。
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白菜がハタネズミ?に食べられた [日常]

朝からすっきりしない天気。畑の最後の白菜を収穫しようとするとなぜか倒れている。家族が収穫して忘れたのだろうか?と持ち上げてみると芯の部分が空洞になっていて、何者かに食べられている様子。地面に残された葉をどけると坑道が続いていた。ネズミだろうなあ。あとからFacebook経由でハタネズミではないかとの情報をいただく。確かに畑にはネズミが棲んでいて、以前はコンポストの中で暮らしていて、時々、見かけていた。直接野菜に被害が出たのは初めてだと思うけど、あまり増えてもらっても困るので、ちょっと本気出して捕獲してみてもよいかも。

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白菜はネズミにかじられて部分を除けば、食べられる部分は結構ある。ただ、これで白菜の収穫はおしまい。小さなキャベツは二つ残っているけど、ほっとくとヒヨドリが食べてしまいそう。オモトの種子が落ちていた。ブロッコリーはすでに収穫してあったけど、残してあった葉はほぼヒヨドリに食べつくされていて、キャベツよりブロッコリーの方が好きらしい。実家のヤブランに設置している自動撮影カメラにもここ数日、ヒヨドリが頻繁に来ているので、そろそろ食べ物がなくなってきた様子。

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新雪の上を歩いてカメラ交換 [日常]

明日は修士論文公聴会なので、フィールドに出かける余裕があるのは今日だけ。朝から卒論を修正しながら、雪が止むタイミングを雨雲レーダーでちぇっく。昼過ぎくらいに林業試験場にカメラ交換に出かけることにする。イントロの構成と各段落内の文のつながりとか、もう少し修正が必要。本当は2020年のオルソ画像データも解析して、個体数を集計してあるとまとめやすかったと思うんだな。

昼前に交換用の自動撮影カメラとスノーシュー用の装備を整えて、移動。途中、激しくふぶいたけど、到着したころにはすっかりやんでいた。こちらはさすがに雪が多く、駐車中の車の上に20センチくらい追加されていたので、朝からこれだけ降ったということか。ちょうどスタッフの人にお会いしたので、ちょっと情報交換。新雪の上を歩くのは楽しいけど、体力的には疲れるんだよな。今日はさすがに先に歩いている人はおらず、わたしが最初らしい。2月はあまり撮影頻度が高くないんだけど、時々面白い写真が撮影できる。雪の中をラッセルして進んでいくイノシシなどはこの時期しか撮影できないので、楽しみではある。ただ、そろそろスギ花粉が怖いので、なやましい。今日も山の中を歩いているときはマスクを外したい気分なんだけど、スギ花粉用のウレタンマスクは忘れてきた。おとなしく不織布マスクだと呼吸がかなり苦しい。しかし、これ以上積もると、ストックもいるな。

雪がない時だとのんびり歩いても1時間あれば作業終了するけど、積雪時は駐車位置からの移動距離も増えるので、2時間くらいはかかってしまう。途中、ヒメアオキがほとんど食べつくされていたけど、ニホンジカなんだろうなあ。カメラを持ち歩いていないときに限って、シロハラが目の前でのんびりしていたりする。そうそう、この時期植え込みの隙間の雪がないところによくいるんだよね。

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予定通り2時間ほどで終了。さすがにおなかが減ったので、途中で、栄養補給してから帰る。ただ、疲れたので、午後の作業は早めに切り上げて、時間休を申請して帰宅。この辺がオンラインで簡単に申請できるようになったのはありがたい。
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卒論発表会は無事に終了 [日常]

昨日と今日は職場の卒論発表会。昨日は9時から17時まで、今日は9時から15時までに41名が発表するスケジュール。今年はハイブリッドも考えたけど、リスクを考えて初のオンライン開催。同時期に開催していた他学科はハイブリッドにした様子。今年は発表会担当者だったので、要旨集作成やらオンライン開催の準備やら2月上旬はいろいろと忙しかった。ただ、今年度は中間発表会などもオンラインだったので、Moodleコースなどは再利用して、できるだけ来年度にも使いまわせるように情報を残しておく。

Zoomで発表時のタイマー設定をどうするのかという問題が悩ましいところだったんだけど、結局、ホスト側PCに外付けのカメラを接続して、別のノートパソコン上で動かしたタイマーを写すことで対応。毎回、ホスト側で作業するのがちょっと面倒だったのと初日はZoom側のノイズ設定を変更しておらず、ベル音が良く聞こえていなかった点が失敗だった。二日目はノイズ設定を切り替えたので、問題なかった様子。

オンライン開催した新しい試みとして、教員と学生で投票したことか。発表のわかりやすさ、重要性、オリジナリティ、工夫、面白さ、努力、地域やSDGsへの貢献など、多様な観点から評価して投票する形式。うちの研究室の二人は表彰台には届かなかったけど、その次のグループには含まれていたので、まあまあわかりやすい発表にはなっていたのだろう。

ただ、肝心の卒論はまだ例年と比べると完成度が低いので、残り2週間でしっかり仕上げてもらう予定。普段あまり使わないソフトの作業記録などは、別途、しっかり記録を残しておいてもらおう。オニハマダイコンの除去実験は、もう一年、続けてみようか。

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キイチゴ果実の量的に有効な種子散布者 [日常]

今日、めでたく受理通知が届いたクサイチゴ、モミジイチゴ、クマイチゴの果実食者を特定した論文です。

西野貴晴 & 北村俊平 (2022) 中部日本のスギ林に生育するキイチゴ類3種の量的に有効な種子散布者. Bird Research 18:A1-A19.
http://www.bird-research.jp/1_kenkyu/journal_vol18.html

2012年に石川県立大学に来てから、自動撮影カメラを利用して林床の果実持ち去りを定量化する研究を続けています。これまでにヒメアオキ、ヨウシュヤマゴボウ、カントウマムシグサなどを対象としてきましたが、いずれも単一種を対象とした研究でした。今回のキイチゴ属(クサイチゴ、モミジイチゴ、クマイチゴ)を対象とした研究では、ほぼ同じ時時期に同じ場所で熟している3種について量的に有効な種子散布者を自動撮影カメラで解明しています。ヒメアオキの研究では、静止画しか使えませんでしたが、今回は動画を利用することで、より詳細な果実消費行動を記録することができました。

調査は2019年5月9日~7月10日に行ない、自動撮影カメラLtl-Acorn6210MCを数十台同時に用いて、熟した果実(クサイチゴ108個、モミジイチゴ489個、クマイチゴ168個)と落果(モミジイチゴ32個)の果実持ち去り動物を記録しました。キイチゴ属3種ともに3週間で83%以上の果実が樹上から消失しました。果実持ち去り数の割合が上位の動物は、クサイチゴでアナグマ(総持ち去り数の30.4%)、ニホンザル(27.8%)、ヒヨドリ(19.0%)、モミジイチゴでヒヨドリ(59.7%)とニホンザル(37.4%)、クマイチゴでヒヨドリ(78.2%)とニホンザル(20.4%)でした。ヒヨドリが散布したクマイチゴの種子の発芽率は3.2%(N=189)でした。果実持ち去り数が上位であったヒヨドリとニホンザル、さらにアナグマはキイチゴ属3種の量的に有効な種子散布者と考えられました。

2020年の秋にバードリサーチ大会で発表した際、卒論データを見直していて、ヒヨドリなどが採食時に果実を飲み込まずに落とした数を再確認する必要があることに気が付き、時間を見つけて映像データを見直していました。2021年12月にようやく見終わり、卒論の図表を投稿用に手直ししていた年末に「キイチゴの世界 生活史の多様性とその適応・進化」の存在に気が付き、年明けまで投稿が遅くなりました。結局、2022年1月11日に投稿、2月1日にコメントが戻ってきて、2月8日にリバイスした原稿を再投稿して、2月9日に受理されました。

この論文のデータを引用する形で、卒業研究を進めていたので、卒論発表会前に受理されてよかった。次は長らく放置されている○○に取り組みます。
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