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ESJ71三日目 [学会]

朝から横浜へ移動。最寄り駅まで家族に送ってもらい金沢駅へ移動。今回はパック旅行で事前にチケットが自宅に送付されていたからよかったけど、IRになって最寄り駅でJRチケットが発券されなくなったのが面倒。まあ、あんまり電車に乗ることはないんだけど。予定通りの時間で横浜に到着。まずは横浜まで移動して、ホテルに荷物を預けてしまう。何年か前に熱帯生態学会に参加した時と同じホテルにしたので、土地勘がある程度あるのは安心。でも最初はホテルに行く道を間違えてしまった。

開始時間には早いけど、とりあえず総会会場まで移動することにする。総会会場の最寄り駅で早めの昼食を済ませて、会場へ。まだ受賞者が試写をしているところだったけど、知り合いの受賞者にご挨拶と本の執筆のお礼を伝えておく。最初の総会はさすがにほとんど人がいなかったけど、総会後はかなり人が集まってきて、広い会場がすかすかという感じではなくなった。

生態学会賞、宮地賞、鈴木賞と続き、どの発表も大変面白かった。種子散布関係の研究はもちろん、他の分野でも最新技術を駆使しながらも自然史情報の重要性を指摘していた人がちらほらいた点が印象に残った。発表中に紹介された論文とか見て、この論文書いた人かと認識した人が二人いた。新しい自然史関係の賞についても本来はもっと早くから生態学会が自然史情報の充実に貢献した人を評価する仕組みがあってもよかったのかもしれない。ただ、途中から目がしょぼしょぼ。花粉対策で朝投薬してきたけど、今日は寝る前にも飲んでおいたほうがよさそう。春から異動するめでたい話も聞いた。

夕食はホテルの近くの飲み屋でちょっと贅沢。ホウボウのお刺身、カキフライ、川エビから揚げなどをいただく。夜は昨年末が締め切りだった宿題に取り組む。
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ESJ71二日目 [学会]

今日は朝一のセッションで口頭発表。朝食後に大学へ移動して、研究室でオンライン参加の準備。昨日は口頭発表の音声ファイルの再生時にトラブルがあったけど、今日は大丈夫そう。最初は種子散布がらみの発表が3件、そのあとは昆虫とかに絡んだ内容。わたしは2022年のノブドウのデータで口頭発表。音声ファイルをアップロードしてあると安心だけど、その日の発表内容を踏まえたアドリブができないところはライブ感がない。音声ファイルがちょうど12分くらいだったので、二人の質問に答えたら終了。インターバル撮影については、他にも質問が出る可能性がありそうだったので、オンラインサイトにも情報を載せておく。

ノブドウの果実の着色パターンとして当たり前だと思っていたことを話してこんなに質問が多いのは不思議な気がするけど、楽しんでいただけたようで何より。まあ、普通はノブドウを見かけても、いちいちつぶしてみたり、味見をしてみたりしないのかもしれない。あと、大学内のノブドウにはタマバエのゴールが形成されないので、その点を考慮する必要がなかった点はわかりやすかったのかもしれない。発表では2022年のデータを紹介しましたが、2023年も同じ個体で同様の着色パターンが生じることは確認したので、この時期のノブドウは一定の順番で着色するのは間違いなさそう。ただ、別の着色パターンの可能性がありそうなので、2024年に追加調査をする予定。開花からきちんと追跡してみようと思います。

午後は自宅に戻って、明日からの出張の準備と教科書原稿の修正。10月中旬に戻ってきていたけど、まとまった時間が取れていなかったので、放置していたものにようやく対応。たくさんのコメントや削除方針に従うと原稿が半分くらいの文字数になってしまった。ただ、まだまだわかりにくいところや、修正が必要なところが残っている。群集生態学分野の最新情報も取り込んだほうが良いかと思ってフィルターモデルとかコラムに入れてみたものの、その情報は不要だった様子。ただ、仮想的な生物を事例として挙げた内容については、具体例に帰るとなると本当にそんなことがあるのかを確認する必要があるので、ちょっと文献調査をしてみないといけない。せっかく群集生態学の分厚い訳本を購入してあるので、探してみよう。
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ESJ71初日 [学会]

今日から生態学会が開始。今日は自分の発表はないけど、明日のオンライン発表に備えて、口頭発表セッションを聴講する。ただ、最初は動画ファイルを再生すると画面に見えないところが出るトラブル。スライドの肝心の部分が見なかったりするのは、ちょっと残念だけど、いくら事前に確認しても本番になるといろいろトラブルがあるのは仕方がない。発表順序が入れ替わるトラブルもあったけど、途中からうまくいくようになった様子。

午後は種子散布とか自動撮影カメラを使った研究のポスターを見て回る。気になったところはいくつかコメントつけていく。オンライン形式だとポスターは4枚くらいで提示してあるとわかりやすいものが多い。印刷用に設定してあるやつもきちんと見えるけど、パッと見るには別々のスライドで流したほうがわかりやすいかな。
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ようやく終わりそう [日常]

今年は卒論生が2名だけだったので、多少、締め切りから遅れてもどうにか対応できるだろうと思っていたら、提出ぎりぎりまで忙しいことになってしまった。一つはニホンジカの食害に関する卒論に取り組んでもらったことが理由。ここ数年、調査地の石川県林業試験場でもニホンジカと思われる食害が目立つようになってきた。一度、真面目に取り組んでみようと思ってデータを採ってみたら、ヒメアオキがかなり食べられていそうなデータが得られた。

しかし、ニホンジカの関連文献が多すぎて情報を網羅しきれない。Sika deerも購入したけど、GPSの移動データが掲載されている章くらいしか読めていない。単年度の卒論テーマで終わらせるにはもったいない感じなので、もうちょっと別のアプローチで広くデータを集めてもよいかもしれない。ただ、石川県では役立ちそうだけど、ヒメアオキ情報を使える地域があまり広くはないのが難点だな。

石川県でも何カ所かサンプリングした葉っぱのデータを使った論文が受理されたとのめでたいお知らせ。能登島でサンプリングしたのは、2020年か。
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ナニワズを見てきた [日常]

小雨だったので、スギ花粉が飛ばないうちに林業試験場のカメラの交換に出かける。ここ数日気温の高い日が続いていたせいで、まだ2月下旬だというのにまったく雪がない。カメラを確認したら、アナグマが2月12日に記録されていた。これまでは2019年2月13日が一番早かったので、冬眠あけの最速記録を更新したことになる。歩いているときから、何か聞きなれない鳥の鳴き声がすると思っていたけど、鳥ではなくてヤマアカガエルだった。ちょうど貯水池に向かうところで、多数のヤマアカガエルのオスがメスを待ち構えていた。貯水池の手前でメスにしがみついた個体も見かけたけど、そこでしがみついていたら、貯水池の壁をよじ登ることができないんじゃなかろうか。

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カメラを交換後は、去年の夏に確認できなかったナニワズの様子を見に出かける。生息地の場所は把握していたけど、常緑樹なんだから、冬の他の植物が枯れた時期の方が探しやすいに決まっている。そろそろ花が咲いていてもおかしくないので、前回と同じポイントにでかけてみる。さすがに他の植物が枯れているので、緑色は良く目立つ。前回、やぶこぎしてまったく見つけることができなかったけど、今回はすぐに見つけてしまった。しっかり花も咲いていて、よい状態。すでに報告書には間に合わないけど、しばらく周辺を歩き回って、見つけた個体をすべて写真撮影しておく。3週間くらいは開花するようなので、今度、まじめに個体識別してもよいかも。

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