SSブログ

タイ調査三日日 [研究]

ニワトリの鳴き声で目が覚めたら5時だった。さすがに暗いし、散歩に出かけるような場所でもないので、5時半ごろに起床。さすがに乾季の朝は冷え込む。といっても涼しくなったのは今週になってかららしい。大陸の寒気団が降りてくるとタイも寒くなる気がする。ナローングさんが7時前にやってきて現在のサイチョウプロジェクトの宿舎で朝食をとる。カオヤイの公園内にあった研究者用施設が使えなくなった2年前からいくつか場所を転々として、現在の場所に落ち着いたらしい。

近くのトウモロコシ畑では朝から収穫作業が行われていた。お弁当をもって、途中でオーツさんを乗せてカオヤイへ移動。途中で追加のお弁当を購入したこともあるけど、33Kポイントまで車で30分ほどかかった。カオヤイに住んでいた頃には、宿舎から10分で移動できたことを思うと不便だ。途中、ブタオザルが朝から道路に出てきていたし、アジアゾウの真新しい糞も落ちていた。ビューポイントからカオヤイの周辺を見るとずいぶんとリゾート施設が増えたことがわかる。

いたるところでイチジクが結実しているのか、キュウカンチョウの鳴き声がよく聞こえていた。森の中は乾燥しており、ヒルの姿はほとんど見ることはなかった。その分、やぶ狐疑するとダニだらけになったけど…。まずは4haプロットに移動して、アグライア実生の確認。私たちが使わなくなってからは、あまり頻繁に4haプロット内は訪れていないらしく、一番近いコースではなく、少し遠回りしてプロットへ入る。さすがにこの時間はまだ観光客がウロウロしていないので森の中を気楽に歩ける。

4haプロット内へ移動して、まずはたくさんの実生がいたイチジクの周辺を探索。しばらく探索して、さすがに2000年につけたタグは見当たらないかと思ったら、地面に埋もれていた!連続番号の個体も見つかるので、意外と死亡していないらしい。1時間ほどプロット内をうろうろしてみて、次回の本格調査時の調査手順や必要な調査用具を確認する。3人一組で、一人が記録、二人が根堀り、折れ尺、ナンバーテープ、ホチキスを持って歩き、一列ずつ探していけば、1週間以内には終わりそう。新しい個体識別用タグがバンコクのオフィスに残っているとよいのだけど。今回、調査用具で持ち帰る必要のないものは、すべてオフィスにデポしていこう。12月下旬のクリスマス前に1週間ほどかくほできないだろうか?

10年前と大きく違うのは、いたるところにガウルの糞が落ちている。私がカオヤイに住んでいた頃には、東の乾燥林にはガウルがいるという話は聞いていたけど、姿や糞は見たことがなかった。初めてガウルを見たのは2004年にホイカーケンを訪れたとき。今回は半日、森の中を歩いただけで10個以上の糞を見かけた。一部はフレッシュだったので、まだ一日も経過していないだろう。カオヤイの森からトラがいなくなって、増えたのだろうか?それとも今までの環境が悪化して移動してきたのだろうか?

明日の午前中にバンコクに移動予定。
コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0