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新しい自動撮影カメラが届いた [日常]

朝一番はサバ調査許可新瀬手続き書類の続き。1か月前に終わらせておかないといけない書類だったけど、申請手続きの手順と書類内容を確認していなかったので、失敗してしまった。今月末が締め切りだけど、間に合いそうにないので、できるだけ早く書類を提出しておいて、次回の審査に間に合うようには準備しておくしかなさそう。この面倒くさそうな書類を最初に出す必要があったんだな。11月にお会いした担当者ができるだけ早く出してくれれば、チェックするからと話していた意味をようやく理解。

その後は石川県内での共同研究の打ち合わせ。これまでの継続調査のデータを活用することができるのと卒業研究のネタにもなりそうなので、できる限り協力したい。多分、こんな情報を提供すればよさそうと思っていた内容と近かったので、あまり無理をしなくても対応はできそう。申請書作成に必要な情報を確認したけど、今までに書いたことがない形式の書類なので、担当者に確認しておく必要がありそう。

午後は研究室のゼミ。12月と比べるとずいぶんとプレゼンはわかりやすくなったけど、まだまだ練習が必要。統計処理のやり方がきちんと伝わっていなかったようだ。しかし、今年は原稿がまったく進んでいないので、提出締め切りギリギリまでかかりそう。まあ、2月末までしっかり書いてもらいましょう。

その後は学位論文の公聴会。私がこちらにきたころに大学院に進学するかかなり迷っていた学生が無事に学位を取得。もうちょっと元気よく発表したらよかったのではないかと思うけど、プレゼンはわかりやすく作られていてよかった。学位とった県職員が活躍してくれると、大学院に進む意義みたいなものが伝わりやすいので、ぜひ、頑張ってほしいところ。

夕方に注文していた自動撮影カメラがようやく到着。デフォルトよりもピントを近いところに設定してもらったので、研究室内でハリネズミのぬいぐるみを使って確認してみる。確かに1mくらいの距離でも十分にピントがあっている様子。画像を確認するまで気が付かなかったけど、新しく気温も記録してくれるようになったらしい。今週、自動撮影カメラの確認時に交換してみようかな。今年度の研究費は3月の生態学会の旅費を残して、ほほ使い切り。あとは注文中のPC待ち。少額のお金だけど金沢大学との共同研究の報告書も仕上げてしまわねば。

明日は卒論タイトル、しっかり考えてもらいましょう。

スノーシューで雪山を歩いた [日常]

朝から良い天気。この時期の数少ないチャンスなので、一人で林業試験場の自動撮影カメラの確認に出かける。本来は学生を連れていきたいところだけど、装備品が足りていないので仕方がない。朝の冷え込みの影響で、新雪のサラサラ。濡れないのはよいのだけど、スノーシューをはいていてもかなり沈み込むので、歩くのは疲れる。ザックの交換用の自動撮影カメラも結構重い。ただ、静かに雪が落ちてくる林の中を歩くのは気持ちが良い。時々、コゲラやヒヨドリの鳴き声が聞こえてくる。

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さすがに大学周辺よりは積雪が多く、50cmから80cmくらい積もっており、設定中の自動撮影カメラの三脚は半分以上が埋まっていた。まあ、あと50cmくらいは大丈夫そう。ただ、カメラの向きによっては、かなり雪が積もっていた。さいわい、カメラはきちんと動作していたみたいなので、もうしばらく放置しておく。ただ、あんまり食べられていない感じだな。1時間ほど林の中をウロウロする。たまたま、のぞいた幹の穴の中にコナラのドングリを発見。カケスの貯食だろうか?まあ、鳴き声はよく聞くので、あっても不思議ではない。

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帰りに道沿いのスーパーによって、カキをチェックしたら岡山産と石川産だった。石川、岡山、兵庫、広島、宮城からなかなか増えない。一旦、研究室に戻りメールをチェック。共同研究のお誘いメールに返信して、昼食後は角間に出かける。こちらは大した雪ではなさそうなので、スノーシューははかずに、長靴で登り始める。お、駐車場近くの個体も雪が解けた時に一気に減少したらしい。こちらは先週、しっかりチェックしたので、カメラを交換して持ち帰る。もう少しピント距離が近いときれいに映っていたと思われる映像がいくつかあったけど、データとしては十分に使えるので問題なし。ウサギの足跡が目立つ。3時前に研究室に戻ってきたけど、さすがに通常よりも体力の消耗が激しいので、早めに帰宅。

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去年中に終わらせたかった2014年の撮影データの仮入力作業がようやく終了。今週中に入力ミスをチェックして、種名を統一すれば、共同研究者に納品できる形にはなった。

今週はだいぶ積もった [日常]

午前中は3年生を連れて野外調査に出かける。まあ、卒業研究で雪の中を調査することはないのだけど、大学院志望の学生もいるので、冬の調査もちょっとだけ体験してもらう。ただ、スノーシューは自分の分しかないので、50cmほど積もっている林業試験場の調査はあきらめて、長靴でも対応できる角間を歩く。駐車場のすぐ近くのカメラでも動物が確認されていた。

角間はずいぶんと果実が減ってきたので、シロダモ、ヒメアオキ、ヒサカキ、ハイイヌツゲ、キヅタなど常緑の植物を見ながら、ゆっくりと雪の中を歩く。高木の果実で残っているのはカラスザンショウくらいか。時折、エナガの群れやヤマガラなどが通過していく。林床のヤブランはほとんど食べられていたけど、ジャノヒゲはまだ残っていた。ヤブランは雪からちょうど果序がでていて、食べやすかったのかも。

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昼食後は卒論データの確認作業。図表をチェックして、ここ数日、撮影写真から読み取った果実データを確認してみると、意外にきれいな図に仕上がった。へー、ちゃんと鳥が訪問しているときに果実が減少しているパターンが見えそう。1種しか鳥が食べていないので、クリアーに出ているのかもしれないけど、毎回、調査時にこまめに写真撮影しておいてよかった。あと、意外に虫害を受けている果実が多いということもわかった。果実が持ち去られたのは3-4割といったところ。大学キャンパス内でも果実が食べられることはわかったので、来年はポケゼミとかで調査をしてみても良いかも。

年末に引き受けた南アフリカからの学位論文2つがようやく到着。150ページ×2つは結構大変そう。1つは自分の専門分野、もう一つはジサイチョウのネタ。ジサイチョウはちょっと勉強しないと難しいかも。

ようやく雪が降りだした [日常]

本当は昨日、調査に行きたかったのだけど、時間を作れなかったので仕方がない。午前中は雪の予報だったので、定例調査に出かける。林業試験場内もまだ雪が積もってくるまで移動できないほどではないので、果実の状況だけ確認に出かける。雪の中、カメラは無理に確認する必要はないだろう。果実がよっぽど減少していない限りは、交換するまでもないだろう。ただ、本格的に雪が降ってきて、埋もれてしまうとどうなるかちょっと心配。30分ほどでほとんど変化がないことを確認して移動。1か所だけ食べられていたのは、道端のところで目立つのだろうか。雪が強くなる前に確認を終えることができてよかった。

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そのまま角間に移動して、こちらも定例調査。林業試験場ほどの雪ではないけど、寒い。いつも車を止めている場所にやたらとカラスが群れていた。ハシボソガラスか。数十羽いるなあ。窓開けて写真を撮ろうとするとすぐに逃げていく。駐車場から竹林を抜けて、調査トレイルに向かう。尾根沿いだと雪で埋もれているわけでもない。林床のヤブコウジ、カラタチバナも少しずつ食べられて数が減ってきた。一度に全部を食べてしまうわけではないらしい。量的には一度に全部食べてもよさそうな気がするけどなあ。

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タヌキの糞を回収しようと思っていたのに袋を忘れてきてしまった。ケンポナシの種子が多い。イチョウの種子だけ発芽実験用に回収しておこう。もっとたくさんあるのいいのだけど、まあ、何もないよりはまし。

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そういえば、年末に共著論文が一つ受理されたとの連絡を受けていたのだった。わたしは種子の同定が主なお仕事。もうちょっと種レベルまで落としたかったけど、行ったことがないところだけに仕方がない。

Tsuji, Y., Ningsih, J. I. D. P., Kitamura, S., Widayati, A., & Suryobroto, B. (in press) Neglected seed dispersers: endozoochory by Javan lutungs (Trachypithecus auratus) in Indonesia. Biotropica.

昨年末に投稿した和文の共著論文もコメントが返ってきた。コメントにしたがって改訂すれば受理されそうな雰囲気なので、早急に対応する。コメントを反映させるために追加で必要な文献を集めて、読み直す。先行研究が先に出てしまったのはちょっと残念だけど、十分に面白いデータを提示できていると思います。

週末はセンター試験の監督業務。毎年のこととはいえ、体調管理に気を使う。

今年の初調査は曇り空 [日常]

どうにか天気が持ちそうだったので、朝から林業試験場へ自動撮影カメラの確認に出かける。何も考えずにいつもの道で移動してしまい林業試験場の手前で渋滞にはまる。ああ、白山比咩神社に初詣に出かける人たちがいるんだった。駐車場に入るために渋滞しているらしい。そういえば、去年も同じようなことを思ったのだった。大した渋滞ではなかったけど、来年も忘れそうなので、メモを残しておく。

キツツキのドラミング音がするので、見上げるとアカゲラがいた。天気がいまいちだったから、Coolpix持ってこなかったんだよなあ。仕方がないのでTG4で記録しておく。拡大するとどうにか見える程度には撮影できた。時折、雨がぱらつく間は傘をさしたりして、2時間ほどでカメラの確認を終了。2週間前と同じでほとんど変化なし。ただ、去年も1月4日に確認したときはほとんど変化がなく、その次の1週間で急激に果実が減少した。今年もこれから食べられるのかもしれないので、注意しておかねば。

いったん大学に戻り、昼食会に参加して他の研究室の教員と卒業研究の進み具合について情報交換。どこの研究室も苦労している様子。うちの研究室も例年と比べると進み具合が遅いので、これから頑張ってもらいましょう。まずは図表を完成させてくれないことには、本文が書き進められんからなあ。例年は年明けに方法と結果くらいは仕上げているのだけど、今年はどうなることやら。

昼食後、天気予報をチェックして、角間にカメラの交換に出かける。金沢大学はすでに講義が始まっているのか、駐車場がほぼ満車。4日から講義って、結構大変だなあ。林業試験場とは違って、こちらはかなり果実が減少していた。まあ、角間の雑木林の方が林業試験場のスギ林よりは果実食鳥類の個体数は多いだろうからなあ。マムシグサ、ヤブコウジ、カラタチバナなど赤い果実は林床でよく目立つ。前回の調査時に確認したタヌキのため糞サイトはまだ利用されている様子。新しい糞が追加されていた。最寄りのイチョウからの距離を考えると軽く数百メートルは移動している。もうちょっとたくさんのため糞サイトを見つけることができるとよいのだけど。

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夕方に研究室に戻って撮影された映像を確認。シロハラは林床で落ち葉をひっくり返している。ルリビタキやヒヨドリもこのあたりをウロウロしているらしい。来週、もう一度天気が良い日にしっかり確認しておきたい。