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自動撮影カメラの調整と修理 [日常]

今日は朝から一日空いている珍しい日。今年の卒論調査に追加で調査用具を購入する必要はなさそうなので、10年近く使っている自動撮影カメラFieldnoteDUOを確認して、修理できそうな個体は修理依頼することにする。同じシステムで10年以上、林業試験場で継続調査をしているので、できるだけ使い続けたい。使用しているデジカメ用のバッテリーはまだ販売されている様子。純正品は高いけど仕方がないか。現在使用しているものと交換で使えば、まだ数年は大丈夫だろう。

午後は果実消費調査に使っているAcorn6210の確認。こちらも販売は終了しているけど、修理できるのであれば、台数がそろっているので使いたい。昨日、ノブドウに10台設置して、交換用に10台準備。壊れているのが20台ほどあるので、故障個所をメモしていく。電源が入らないのはダメだろうなあ。電源が入るけど、録画ができないものもあるなあ。全部で15台はこのままでは使えそうにないので、一応、販売元に問い合わせてみる。

月曜日が卒論の中間発表にそなえて、明日は研究室メンバーで練習。過去の先輩たちの資料をわたして、原稿もしっかり確認してもらう。グラフの説明とかもう少し丁寧にして欲しい。
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ノブドウの果実に関する大事そうな文献メモ [日常]

石沢進(1990)ノブドウ毒性の有無. 新潟県植物保護 7:20.
・ノブドウに毒があるかどうか、複数の図鑑の記載内容を確認している。自分でなめてみたが、味もなく、おいしさを感じなかった。大量に食べていないので、毒性は不明。知人へのインタビューなども含めて、毒はなさそうだが、牧野図鑑の記載にあるように「敢テ食ニ中ラズ」と伝えるのが妥当と書かれている。

Yoshitama et al. (1992) Effect of anthocyanin, flavonol co-pigmentation and pH on the color of the berries of Ampelopsis brevipedunculata. Journal of Plant Physiology 139(5):513-518.
・メインの結果はノブドウ果実の成熟時の色彩変化(赤紫から青)は、アントシアニンとフラボノールのコピグメンテーションと組織のpHの増加によって生じる。
・イントロでノブドウ果実の成熟にともなう色彩変化として、緑、赤紫、紫、空色、最終的には白(fadedと記載)に変化するとの記載がある。
・個々の果実の成熟度合いは異なるので、同時期に同一のクラスター内にさまざまな色の果実が見られる。
・熊本大学キャンパス内の1個体のノブドウを対象として、10月から11月に繰り返し果実を採集している。
・果実の成熟度合いを5段階に区別しており、ステージ1:緑色で固い(hard)、ステージ2:暗赤色でまだ固い(still hard)、ステージ3:紫または青紫(ここだけ果実の固さに関する記載がない)、ステージ4:青または空色で少し柔らかい(slightly soft)、ステージ5:白(本文はfaded)でかなり柔らかい(appreciably soft)。
・ステージ1からステージ5まで2週間かかる。

Witty et al. (2010) Ampelopsis brevipedunculata berries are simultaneously attractive to birds and repulsive to mammals. International Journal of Botany 6(1):35-40.
・アメリカのニュージャージーで外来種として広がっている。
・成熟果実として、紫色の果実の写真をあげているけど、Yoshitama et al. (1992)の記載内容から判断すると、成熟一歩手前ではないだろうか?ただ、白っぽい紫で、果実サイズも大きめなので、すでに柔らかくはなっているように見える。
・中果皮の異形細胞内にシュウ酸カルシウムのラファイドが含まれていることから、採食時に果実をつぶす哺乳類ではなく、丸呑みする鳥類が種子散布者である可能性を指摘。

Nagasaki (2021) Functional specialization for pollination by scoliid wasps and solitary bees of Ampelopsis glandulosa (Vitaceae). Flora 284 (2021) 151921.
・兵庫県でノブドウの訪花昆虫を調べている。
・イントロでノブドウの学名としてAmpelopsis brevipedunculataがよく使われているが、これはA.glandulosaのシノニムであることを述べている。北米では、外来種として問題になっていることもイントロで紹介されている。
https://doi.org/10.1016/j.flora.2021.151921
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ついにカオヤイの種子散布ネットワーク論文が受理 [日常]

朝一番に共著論文の受理メールが届くめでたい日。

Albert-Daviaud, A. , McConkey, K., Jha, N., Fontaine, C., Kitamura, S., Nathalang, A., Savini, C., Savni, T., Forget, P. M. (2022) Threatened species are disproportionately important interactors in a seed dispersal network in Southeast Asia. Integrative Conservation 1 (in press).

元々は2015年に南アフリカで開催されたFSD2015に参加した際、ネットワーク分析するために既存データを統合してみようという話からスタートしている。カオヤイで植物視点で種子散布情報を収集していた人たちと、動物視点で種子散布情報を収集していた人たちでデータ共有して、カオヤイ全体の種子散布ネットワークの構築を試みたもの。

当初は筆頭著者でキタブタオザルを研究していたアルバートさんが中心になり、2016年2月に最初の原稿がスタートして、投稿したのは2016年11月が最初。Ecology Letters、Ecographyまでは査読にまわらず、エディターリジェクト、次のJournal of Ecologyは査読にまわったけど、リジェクト。そこからしばらく時間が空いて、次のBiotropicaはメジャーリビジョンになったけど、なかなか難しい査読対応を迫られた。結局、Biotropicaはやめて、Xishuangbanna Tropical Botanical Gardenが中心となって創刊される新しい雑誌Integrative Conservationに9月に投稿していたもの。創刊号に掲載予定とのこと。

https://onlinelibrary.wiley.com/journal/27709329

20年前にぼんやりと考えていたことが形になって何より。ただ、わたしが20年前に書いた論文でコウモリやネズミの仲間の研究は進んでいないので、情報不足であると言い訳したのと同じ言い訳をこの論文でも書くことになったので、まだまだ情報ギャップは大きい。

久しぶりに自分の論文ファイルを開いて、1パラグラフだけ書き進める。10年前に学生と集めたデータなので、今年こそ終わらせたい。
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2週間遅れで提出した [日常]

早朝にもう一度、教科書原稿を読み直して、大学到着後、朝一番で担当者にメールで原稿と図表ファイル、それから参考文献のPDFのリンク先を送付。2週間遅れですみません。自分が担当するのかよくわからないけど、キーワードから必要だと思って書いてみた数理モデルの説明はいらなかった。逆にキーワードになかったから必要ないかと思っていた植生遷移は必要だったか。他の人が書いているとは思えないので、週末に準備しておこう。

午後は停水期間になったので、早めに帰宅して、用水で魚とり。まずは自宅近くのところで、モクズガニを探してみる。まあまあの収穫。今年は魚影が少ない。アユはほとんどいなさそう。そのまま下流へ向かって歩いたけど、久しぶりにナマズを見た。小さいころに飼育していたサイズだな。カマツカも数は少ないけど何個体か見かけた。

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笹寿司のシイラを記録した [日常]

連休中にかなり形になったけど、冷蔵庫のドタバタで時間を使ってしまったので、教科書原稿を詰め切れていない。緯度勾配と種多様性の論文とか読んでいるけど、全くフォローできていない分野なので、なかなか難しい。ただ、この分野でも数々の仮説を統一的にとらえる試みが進んでいるようす。2018年のTREEの総説とかでもヴェランドと同じ枠組みを利用して、既存の情報を統合しようと試みているようす。日本語の教科書もいろいろ読んでみたけど、さすがに20年前の教科書に掲載されている仮説だけではなく、もうちょっと別の形でも紹介したけど、前提条件が多すぎるので、スペース的に難しいか。

連休中に地元の祭りだったこともあり、実家からもらった笹寿司をお弁当に持っていく。Facebookにも記録写真を残しておいたら、シイラの写真を見たいとのコメントが付いたので、ちょっと確認。ただ、笹寿司の中身を確認はしていなかったので、弁当の中の4つを開いてみると、シイラ、サバ、サケと3種がそろっていたので、写真撮影しておく。

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この辺では普段、シイラとか食べることはないのに、どうして笹寿司のネタにシイラがあるのかちょっと不思議だったこともあり調べてみる。実家は昔からシイラを使っていたそうだけど、以前は魚屋から塊で買ってきていたけど、最近は薄切りになったものを地元のスーパーで購入している。母親が小さいころには、ササ寿司用の笹を近くの山まで取りに行った記憶があるらしい。

文献情報を探してみたところ、笹寿司のネタとしてシイラを使うのは全国的にもかなり稀らしい。ただ、JA白山女性部のサイトの「笹寿司」のところにもシイラとサケがネタとして掲載されているので、この辺りでは普通らしい。この時期になるとスーパーに並んでいるんだから、いまでも一定の需要があるということだろう。

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冷蔵庫が壊れた [日常]

昨夜、帰宅すると冷蔵庫にエラーメッセージの表示。該当番号をネットで調べてみると、基盤の交換が必要な面倒なメッセージの様子。とにかく冷凍庫がダメになっているようなので、対応できそうな処理をやってみる。冷蔵庫を動かしてみたら、ほこりだらけだったので掃除してみたり、電源を外してしばらく放置してから再投入してみたけどダメ。すでに電気屋は閉まっている時間なので、クーラーボックスなどに冷凍庫の中身を非難させて寝たんだけど、朝になって直っているわけもなく、急遽、年休にして電気屋へ。

事前にチラシで確認して、目星を付けてはいたけど、実物を見ているといろいろと気になるところが出てくる。最近の冷蔵庫の方がスリムで高さがあるので、容量は増えそう。ただ、早いものでも納品は日曜日になるとのこと。今日と明日は冷蔵庫なしのつもりでいないといけない。30分ほどいろいろ見てみて、在庫のあるものから良さげなものを選択。

帰宅後は処分することになる冷蔵庫の中身を料理したり、中身がなくなったところは掃除してみたりする。さすがに大型冷蔵庫を即納してくれるようなところはそんなにないか。とにかく日曜日までを何とか乗り切れるように冷凍食品とか、解凍されてしまった食品などを優先的に調理していく。ここで1日つぶれてしまったのは結構、スケジュール的には痛いなあ。明日からの連休で取り返せるように頑張りましょう。
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