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サラワク二次林調査五日目 [研究]

昨夜は遅くまで飲んでいたので、寝不足気味。6時半に朝食が食べられると思って部屋を出てくるとまだ準備中だった。6時半に準備を始めるということか?フルーツとコーヒーをいただき、徐々に準備されてくる料理を少しずつ食べて7時にホテルからマングローブの植林地の見学に出発。今日はマレーシアの総選挙で、休日。道路はガラガラでスムーズに移動ができる。Kuba方面に向かって道路沿いからアクセスできるマングローブを探す。

1時間ほどうろうろしてから、一度、道端に車を止めて、数年前に植林された場所を見学。確かに数メートル間隔で生えている。ただ、自然に散布されてきたものもちらほら見られる。なるほど定着するときには、こんな感じで成長していくのですか。大型のハゼが水の上をはねるように泳いでいたり、シオマネキの仲間がさっと巣穴に逃げこんだりして、生き物の気配がするのは良いなあ。開花中の個体もちらほら見られたけど、だらだら咲くものもいるらしい。2か所目は廃船の近くのところで川岸までアクセスできるところで観察。さすがにキナバタンガンの湿地林とは雰囲気が違う。講義用にマングローブらしい写真がいくつか撮影できたので、写真を入れ替えておこう。

ホテルに戻る前にThompson Cornerという屋台街で早めの昼食。こちらで有名な土鍋ラーメンをいただく。朝食でも昼食でもない時間帯なのにほぼ満席で、人気があるらしい。たくさんの屋台が集合していて、おいしいものが集まっているらしい。ただ、土鍋ラーメン前に揚げパンのおやつをいただいてしまったので、ちょっと食べすぎた。

その後はホテルに戻って、今回の調査中のメモ書きをまとめておく。現地でやっておかないとすぐに忘れちゃうからなあ。あとは帰国後すぐに対応する必要がある仕事の確認。さすがに昼食は抜きにして、夕方までホテルでデスクワークしてからクチン空港へ移動。空港カウンターはガラガラで、すぐにゲートまで移動して、ラウンジでのんびりする。小さなラウンジだけど、ラクサやコロミーはおいしかった。

クチンからのフライトは予定より早く出発してKLに到着したけど、乗継便が1時間以上、遅れるらしい。こちらでもラウンジで時間をつぶしていたけど、24時で終了したので、移動。さすがに眠くなってきた。1時間以上遅れる予定なので、明日の午後の会議は無理だな。まあ、もともと間に合わないかもと伝えてはあるのでいいでしょう。ただ、レポートの締め切りがあるから、回収には行かないといけないなあ。
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サラワク二次林調査四日目 [研究]

のんびりと起床して、荷造りを進める。エネループの充電はすべて終わったので、置いていく予備の自動撮影カメラともども箱詰めしてしまう。今日は良い天気になりそうなのが、ちょっとうらめしい。この天気がわかっていたなら、昨日、無理に調査に出かける必要もなかったのだけど、仕方がない。

9時まで後片付けをして、宿舎を出発。次、都合がつけば8月に調査に来るらしいので、その時までしっかりカメラが作動しているとよいのだけど。Serianでラクサを食べてから、クチンの大学へ向かう。1時間ほどのドライブで到着。途中、選挙準備と思われる集団も見かけた。

こちらに残していく荷物を持って、研究室を訪問して、こちらの共同研究者にご挨拶。ついでに実験施設などを見せていただく。まあ、わたしは使うことないだろうけど。その後、ホテルのチェックインまで時間があるので、大学キャンパス内に残されている演習林のようなものを案内してもらう。一部は散策路も整備されていて、湿地帯の上を歩くことができるようになっていた。マングローブガザミを捕獲するのか、カニかごのようなものが放置されていた。

その後、今夜宿泊するホテルに送り届けてもらい、近くで遅めの昼食。まわりものんびりしている人が多いと思ったら、こちらの昼休みは14時までらしい。確かに14時前に急に店から客が減っていった。夕飯までの時間は熱帯生態学会の資料作成などデスクワーク。うーん、なかなか査読者が見つからないのはつらい。忘れないうちに先日の講演会の資料を読み直して、依頼先へ送付しておく。

夕飯はマレーシアの共同研究者と一緒に中華料理をいただく。マレーシアの大学も教育や研究予算の削減が厳しいらしい。明日のマレーシアの選挙の結果も気になるところ。夕食後は場所を変えて、情報交換の続き。サラワクに行っている人たちから話に聞いてはいたけど、こんなお店でしたか。日本人の交流サイトになっているんだなあ。23時ごろまでいろいろな話をして、ホテルに戻って就寝。
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サラワク二次林調査三日目 [研究]

昨夜は夜中に雷で停電して、空調がストップしたので、暑くて目が覚める。ただ、雨が降ってからは多少、気温が下がったようす。朝になっても雨が残っており、一日中雨が降りそうな気配。今日の目的地、Sabalは晴れている可能性もあるので、調査準備をしてSerianに朝食に出かける。

前回もよく朝食を食べに来た場所で、クチンからくるユニマスの共同研究者を待ちながら朝食。8時半ごろに到着し、30分ほど簡単な打ち合わせ。順調なら今日で野外調査は終わりそうなので、明日からクチンのホテルを予約しておいてもらう。明日は朝食後にクチンへ移動して、明後日はクチン周辺のマングローブの植林地の見学に出かけることになりそう。

雨が降ったりやんだりの天気の中、1時間ほどかけてSabalへ移動。雨やみそうにない。カメラの交換だけなら、雨が降っていても問題はないので、土砂降りにならないことを祈りつつ、現地の調査協力者の家から最寄りのプロットへ出発。最初の道路からすぐ近くの場所はほとんど動作していなかったけど、マメジカは撮影されていたのでカメラは問題なさそう。次の場所では、ホエジカが撮影されていた。タイの調査では普通種だけど、今回の調査では初の大物。あまり気配は感じないのだけど、いるらしい。

最初のプロットは小雨でスムーズに仕事ができたけど、次のプロットに移動する途中で雨が激しくなる。仕方がないので、プロット近くまで移動後、車内でお弁当を食べて、雨宿り。多少、雨が弱まったところで、カメラの交換に出かける。こちらはアカシアやアブラヤシに隣接したところで、あまりたくさんは撮影されていなかったけど、林床を歩くキジ科やアカハラシキチョウみたいな鳥が撮影されていた。このサイズでも十分に反応しているので、カメラのセンサーに問題があるわけではないと思うのだけど。

最後のプロットは最初から雨の中を歩く。ギャップの近くに設置したカメラの電池がすでになくなっていた。これは直射日光を浴びているかもしれないなあ。カメラの設置場所に問題がある可能性もあるのだけど、この雨の中ではあまり検討することもできないので、同じ場所に設置しておく。少し調査期間が短くなってしまう可能性があるのだけど、まあ仕方がない。結局、こちらのカメラは盗難にあう可能性も考えていたのだけど、すべて無事に交換することができた。これで必要最低限のデータは確保できたので、なんとかあと数か月はデータを継続して得られるとよいなあ。

雨の中、1時間ほどかけて宿舎に戻る。こちらも雨が降り続けていた様子で涼しい。夕食までに回収してきたカメラの映像確認とこちらに残しておく荷物の準備。なぜか夜間に撮影できていないカメラがあるので、これは持ち帰りだな。あと電池がなくなっていたカメラは液晶表示もダメになっていた。直射日光で温度変化しているのかもしれないので、来月の確認作業時に場所変えてもらうかなあ。

夕飯は軽めにチキンライスをいただく。タイのカオマンガイそのもの。コインランドリーで洗濯中に小型ドライバーを購入しておく。結局、宿に戻って分解してみたけど原因はわからず。まあ、置いておいても仕方がないので持ち帰ろう。シリカゲルで乾燥させると液晶は復活するかもな。

今日は雨の中の調査で疲れたので、早めの22時に就寝。明日は荷物を片付けてからクチンへ移動。

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サラワク二次林調査二日目 [研究]

6時半に起床して、メール対応できるところは済ませておく。調査地でもギンリョウソウが咲きだしたらしいとの情報が学生から届いていた。7時半に朝食。今日は軽めにするつもりだったけど、いろいろとおいしそうなものが並んでいたのでついついつまんでしまう。

9時半にお迎えが来るので、少し早めにチェックアウトして、近くで両替するつもりだったけど、まだ空いていなかった。仕方がないので、空港に送ってもらって、4万円両替する。そのあと大学に置いてきた荷物を回収して、Serianへ移動。選挙期間中だけあって、道路沿いは政党の旗が多数並んでいた。クチン周辺は青色が多かったけど、Serianに近づくとロケットマークやら違う政党の旗もちらほら見られた。

11時にSerianに到着して、ドライバクテーをいただく。その後、宿舎に移動して、荷物を準備して、12時半からGunung Apengの調査地へでかける。しばらく雨が降っていないらしく暑い。1時間ほどで最初の調査地に到着。林内は落葉がたくさん見られた。落葉も踏むとぱりぱり音を立てるので、かなり乾燥している様子。カメラを交換するにはちょうど良いタイミングだったかも。

しばらく歩いてカメラを回収。3台とも無事だったけど、1台は前回設定ミスをしていて、動画撮影のはずが静止画撮影になっていた。まあ、動物が撮影されていれば問題はないけど。ヤマアラシ、ブタオザル、ミケリス、マメジカなどが撮影されている様子。ただ、思っていたほど撮影枚数が増えていないのはセンサーをNormal設定にしたからだろうか?

ほかの2か所の調査地もそれぞれ1時間ほどかけてカメラを交換してしまう。夕方まで雨に降られなかったので、今日でこちらの調査地のカメラの確認作業は無事に終了。明日はもう一か所へ移動すればよいので、天気にもよるけど、クチンに戻る日程を一日早めるつもりで、検討。2か月前に開花していたBaccaureaが果実になっていたりして、月日の流れを感じる。

宿舎に戻ってカメラデータをPCと外付けHDに分散して保存。電池を充電して、明日の調査地用のカメラの準備。18時半にSerianにでかけて夕食と洗濯。夕食は中華料理をおいしくいただく。昼食と同じくらいの料金で満腹。コインランドリーは少人数だと早く乾く。21時前に宿舎に戻って、充電した電池をカメラに挿入して、明日の準備を整えてから就寝。夕方に雨が降ったので少し涼しい。

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サラワク二次林調査初日 [研究]

6時に起床。今日のフライトは11時だけど、GW中ということもあり、早めに6時半から朝食。前回の調査で食べ過ぎて増えた体重がそのままなので、控えめにしておく。7時からwifiの受け取りが可能なので、関空に行って先に回収。これでマレーシア滞在中も安心。AirAsiaのカウンターの場所を確認して、8時のチェックイン開始時間にあわせて移動する。

昨日の夜に気が付いてwebチェックインを済ませておいたので、あまり並ばずにさっさと荷物を預ける。調査用具を含めて25kg。チェックインを終えたら、さっさと出国手続きを済ませて、ゲートへ移動。待っていた熱帯生態学会ニューズレター用の原稿が届いたので、ダウンロードしておく。機内で編集作業を進めておけば、通常通り発行できそう。高知大のIさんと合流して、クアラルンプールに向かう。

タイ南部で調査していた時には、バンコクからの移動にAirAsiaを使っていたので、よく乗ったけど、10年ぶりくらいに使った。機内が寒かったと思ってフリースを持ち込んだのは正解だった。機内では、編集作業と最近ダウンロードした論文をいくつか読んでメモ書き。久しぶりにまとめて論文を読む時間とった気がする。機内食はかなり濃い味付けのスパゲッティ。搭乗直前にいろいろと食べている人たちがいたけど、ちょっと食べておいてもよかったか。小さな子供がえらくたくさんいた気がする。

予定通りにクアラルンプールへ移動。AirAsiaが並んでいるなあ。こちらのターミナルを利用するのは初めてかも。次のクチン行きのフライトまでは2時間ほどあるので、簡単にカレー味ラーメンで夕食を済ませておく。時間的にクチンの空港では両替が閉まっているだろうから、ここで両替しておきたかったけど、ないものは仕方がない。クチンまでは1時間半のフライトで、こちらも先ほどと同じ機内食だった。さすがに国内線は機内食を頼んでいる人も少なかったので、無理に頼まなくてもよかったかも。まあ、帰りも食べるんだろうな。

予定通りの時刻にクチンに到着。暑い。外に出るなりメガネが曇る。やはり両替はできなかったので、明日の朝、ホテルの近くで両替しておこう。空港からタクシーで移動して、10分ほどで前回と同じホテルにチェックイン。ここのホテルのネットはスムーズにつながる。メールを確認して、編集を終えたNLの校正用原稿を著者に返送しておく。帰国までに確認してもらえば、十分に間に合いそう。明日はSerianへ移動して、午後に余裕があれば自動撮影カメラの確認にも出かけたい。
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