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論文合宿三日目 [研究]

今日も天気は良さそうだけど、ちょっと雲が多い。さすがに昨日の夜に食べ過ぎたので、今朝は控えめにパンを食べて朝食を済ませて、メモ書きを書き上げる。朝一番は犬山城をざっと見てまわる。先月も来たけど、紅葉が進んでいたのでちょっと雰囲気が違う。さすがに平日の朝一番なので、ほとんど観光客がいない時間帯でスムーズに動くことができる。週末は紅葉シーズンだし混むんだろうなあ。

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1時間ほどで霊長類研究所に戻り、二人は別の研究者と打ち合わせ。わたしは昨日の宿題を解決する準備として、昔のデータを眺めてみる。今まで果実形質のデータは縦横しか公開してこなかったのだけど、実際は3次元で測定していたので、その未公開データを利用できるする形にする。ちょっと面倒くさいのは2002年の論文のデータは種名を更新して、数値ミスを再確認する必要があるところ。本当は研究室に戻ってから、大画面で確認したいけど、今日のところは仕方がない。

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今日は月末で食堂がお休みなので、移動販売のお弁当をいただく。お昼は滞在中のインドネシアの研究者も交えて、いろいろと雑談。みなさんカード情報が悪用された経験がある様子で、いろいろな経験談を教えてもらった。私も海外でカードを利用することもあるので、ちょっと気をつけておかないといけないこともありそう。

午後もひたすらデータセットの再確認と準備作業。手持ちのデータは確認したので、あとはブタオザルの論文から必要なデータを抜き出して、データベースに付け加えればよさそう。どうにか今夜中にはまとめることができるだろう。

今夜は回転ずしに行ってみる予定。

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論文合宿二日日 [研究]

今日も良い天気。朝からチンパンジーたちの騒ぎ声で目覚める。昨夜購入したパンで超勅を済ませた後は、テレビをつけてニュースを聞きながらハナグモデータの修正作業を続ける。データを見た時と統計処理の結果がなんとなく感覚的に一致していなかったところを再解析して、メールに返信するなどしているうちに時間が過ぎる。

9時から二人と一緒に辻さんの研究室を訪問して、前回と同様にお茶部屋をお借りして、仕事を進める。とりあえず辻さんがこれまでに収集したデータを二人に確認してもらう。へー、こんな風なアンケートだったんだ。サンプル数は十分に集められているようで、二人ともデータの中身を確認するのに忙しそう。

その後、共同研究で進めている論文の進行状況について簡単に説明。来年3月末にインドを訪問することになりそう。インド側は予算の終わる来年11月までに少なくとも2本の論文を投稿することが求められているので、そのノルマは必ず達成したいとのこと。わたしのサイチョウ論文の進行状況があまりよくないので、マカクの果実・種子サイズデータとの比較を提案される。わたしも記録はしていたけど、論文に使っていなかったデータを活用することを提案されたので、手持ちのデータを見せるとこれでよさそう。

サイチョウのことはよく知らないから教えてというので、種子破壊はほぼやらない(できない)、カオヤイではサイチョウ種間で利用できる果実・種子サイズにあまり差はない、サイズとしてはブタオザルと同じくらいの範囲だけど、種構成はかなり違うとか説明。そういえば、前にKitamuraがそんなことを論文で書いていたという話になり、ようやく本人が目の前にいることに気が付いた様子。ブタオザルの追加データが必要なので、同じ調査地の先行研究データに掲載されている種子サイズデータに私の果実サイズデータを組み合わせるか、わたしのデータセットにブタオザルの食性を追加すればよいだろう。

午後はセミナーで、Asmitaさんが学位論文の内容のメインテーマであるアカゲザルの種子散布とヒトからの餌やり行動が種子散布過程に及ぼす影響の紹介。アカゲザルはアジアに広く分布するけど、辻さんたちがベトナムで予備調査を行った以外に種子散布に関する研究はほとんど行われていなかった。AsmitaさんがインドのBuxa Tiger Reserveで進めた研究の成果として、情報がいろいろと蓄積されてきた。個人的には、野外で排泄された糞を追跡調査して、発芽を確認している点を高く評価したい。

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https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/ajp.22302
https://link.springer.com/article/10.1007/s10764-015-9869-6
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0140961
https://link.springer.com/article/10.1007/s10764-016-9933-x

最初AJPの論文は読んだけど、IJPとかPLoS ONEはアブストしか読んでいなかったので、まとめて話を聞くことができてよかった。あとで彼女はかなり早口だったけど、すごく聞き取りやすい英語だった。あとからコメントがついていたけど、彼女が質的要素の指標の一つとして使っていた種子散布距離は遺伝子レベルで確認しているわけではなく、糞からもっとも近い同種繁殖個体という定義で使っているので、過小評価しているのは間違いない。ただ、アカゲザルの体内滞留時間のデータと行動データと組み合わせれば、シードシャドウを推定できるので、そちらと比較することはできるだろう。

二人目は人類化石のかなりタイムスケールが大きい話で、人類進化の歴史とアフリカからアジア、アメリカへの広がりについての話題。教科書に出てくるような発掘場所の写真とか並んでいるとへーっとなってしまう。南米の標高が高い場所での人類化石の採集風景とか、すごく乾燥してそうなだった。

夕飯は前回も好評だったお好み焼き屋さんへ。最初はベジタリアンだと聞いていたのだけど、そうではなかったらしい。たまたま高校生たちが近くに座っていたのだけど、彼女たちはこんな時間まで何をしているのだと不思議だった様子。多分、部活動帰りなんだろうなあ。今回は二人ともあまり食べない人なので、1.5人前くらい食べたので、おなか一杯。

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論文合宿初日 [研究]

昨日の花粉症のような症状は治まった様子でちょっと安心。気温が高くて早くに開花したスギとかあったのだろうか?今日も先週と同じ電車で名古屋に向かう。さすがに1週間で3回乗ると多いなあ。

移動中の電車の中ではひたすら昨年度の卒業研究を投稿するための手直し。図表はカラーのままでもよいかと思ったけど、モノクロ印刷した際にいまいちわかりにくかったので、普通の論文用に色パターンなどを修正。卒論時はグラフ化した情報も整理して、簡単に傾向を示すだけでよいものについては、統計処理の結果を本文中で示すだけに変更する。インドからの二人も無事に成田空港から電車に乗ることができた様子。

名古屋駅で二人を迎えに来た辻さんと合流して、待ち合わせ場所で待機。予定の新幹線が到着した時間になってもなかなか姿を見せなかったけど、無事に合流できた。名古屋駅でエビフライランチをいただき、犬山へ移動。3時ごろに霊長類研究所に到着。さすがに移動でお疲れの様子なので、少し休んでいただいてから夕食に向かう。

明日は朝から研究室で打ち合わせと論文執筆作業の準備。

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ESJ中部地区会に参加した [日常]

朝はのんびりと起床して、朝市で買い物。時間帯が遅かったけど、3連休であまり客がいなかったのか、売れ残っていたものが多かった。朝ご飯のおかずを買って、帰宅。今日も23日と同じ時間帯の電車だけど、指定席がとれているので安心。日中は天気も持ちそう。ただ、帰ってくる頃には雨が降っているかもしれない。

今日の車中読書は先日購入してからまったく読む時間がなかったユリイカの図鑑の世界。行きの電車では全部を読むことはできなかったけど、いろいろと図鑑の知識を仕入れることができた。ポケモンに関する本はもう少し読んでみてもよさそうなものがありそう。久しぶりに米原で座席の回転作業をしたけど、周辺に座っていた人は初体験だった人が多かった様子。

予定通り12時半ごろに岐阜駅に到着。多分、岐阜駅に降りたったのは初めてではないかなあ。駅で昼食を購入して、会場の岐阜大学サテライトキャンパスに移動。JRの駅からこの距離でアクセスできる場所なら便利だなあ。

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最初は地区会の総会なので、淡々と進んでいく。地区会の配分の変更については特にコメントはつかなかった。地区会の選挙については、中部地区会は非常に緩いつながりなので、他の地区のように選挙をしてまで地区委員を決める必要があるかどうかは微妙なところ。ただ、各県の代表みたいなものは一人はいてくれると助かるんだろうな。来年の地区会は名城大学、再来年は順番からして石川県か福井県で開催をお願いしたいとのこと。金沢大学のメンバーにも連絡してもらいましょう。

岐阜の冠雪害の予測とヒノキ林の表土流亡の講演の後は学生主体のポスター発表。29件のポスター発表のうち、一般は2件のみで、残りは学生の発表。うちの研究室みたいにかなりばらばらのテーマのところもあれば、特定の植物を対象として複数のアプローチをとった研究など。10年前に播種したダストシードがしっかり回収されて発芽しているのを確かめていたのは参考になった。ドローンはかなりこの分野でも普通に使われるようになってきている。

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票は割れたみたいだけど、上位2件がポスター賞として表彰された。その後、学生たちと岐阜駅前で夕食。帰りの白鷺は3連休の最終日ということもあり、かなり満員だった。わたしは敦賀でサンダーバードに乗り換えて、21時前に予定通り帰宅。さて、来週は水曜日から犬山出張。
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おいしくいただいた [日常]

昨日、捕獲してきたアメリカザリガニの水を入れ替えて、泥抜きを進める。ちょっと泥汚れがひどい個体もいるので、軽く水洗いしておく。さすがに一晩放置するとかなり汚れが目立つ。ただ、水抜きグッズなども買いそろえたので、泥抜き作業はやりやすくはなった。

午前中は総合運動公園でジョギング。このところ週1回は軽く体を動かしているけど、10月に痛めた左足のアキレス腱の調子がいまいち。先週、こちらに来た時にヒヨドリがたくさんいたので、カメラを持ってこようと思っていたけど、今日も忘れてしまった。ここの池でもザリガニ捕りをしている親子づれがいる。トラック周辺をジョギングしているとイカルが10羽ほど来ていた。ヒヨドリは熟し始めたクスノキやナンキンハゼを食べている様子。天気の良い日にカメラを持ってきて、採食シーンを狙いたいけど、準備しているとなかなか見られないんだよね。2時間半ほど体を動かして、昼食を購入してから帰宅。これだけ暖かい日はこれから先あまりないだろうなあ。

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午後は自宅で去年のノトマイマイ卒論の修正作業の続き。先週から少しずつ修正作業をはじめて、必要な引用文献を追加したり、図表を作り直したりして、だいたい形は整った。生態学会の自由集会で話題提供したので、元図はすべてRで作り直していたのだけど、さらに論文投稿用に修正する作業を行う。卒論データの公開用によく利用している石川県立自然資料館の研究報告は冊子体がなくなって、PDFだけになったので、カラーの図でもよいけど、基本は白黒印刷でわかる図にしておきたい。

考察で国内の哺乳類とかアリによる種子散布距離をまとめておけば、カタツムリの位置づけが明確になるだろう。ただ、カタツムリの糞だと種子密度が高いので、そこから捕食されることもあるかもしれない。あとは先行研究で行われている発芽実験の情報を追加しておけば、今後、カタツムリとかナメクジの生態系機能に興味を持つ学生が来たときに活用できるだろう。毎年、この作業をやっていると卒論の完成度をもう少し高めたいと思うのだけど、ぎりぎりまでデータをとらなければいけないようなテーマになると難しいか。

夕方は一日泥抜きしたザリガニをゆでる。最近はゆでて、背ワタを取った後にオリーブオイルとハーブソルトで炒めることが多かったけど、今日はトマトソースに投入してパスタとしていただく。サイズが大きい個体が多かったので、十分に味わうことができた。残りの殻は煮だして、香辛料と牛乳を加えて明日の朝食用のスープ。さすがに今年は数回、調理したので、ずいぶんと調理は慣れた。

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竹松海岸ハマナス群生地を訪問した [日常]

午前中に家族と一緒に竹松海岸ハマナス群生地を訪問。夏に卒研生の海浜植物の調査で訪問して、オニハマダイコンが見られないか調べようと思っていた場所。その時は駐車スペースが良くわからなかったので断念した。今日は衛星画像を確認して、未舗装道路の先に数台の駐車スペースがあることを確認してから移動。この道を突っ込めばよかったのか。

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目的地は近所の小学校が苗木の植樹作業をしたばかりで、歩きやすくなっていた。ちゃんと看板も掲載されていた。小学生の頃に遠足できたことがあるはずなのだけど、さすがに記憶にない。海浜はハマヒルガオやコウボウムギなどが見られたけど、オニハマダイコンは見つからず。もう枯れちゃったかな。ハマニンニクの穂らしきものも見られたけど、葉っぱのにおいをかいでみればよかったか。ハマナスはさすがに果実もほとんど残っていないような状態だった。ただ、三角点の写真を撮るのを忘れてしまった。標高20mくらいで、決して高くはないのだけど、周囲に匹敵する高さのものはほとんどないので、かなり遠くまでよく見える。

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ハマナスの様子は確認できたので、CCZでオオカワヂシャと水路のアメリカザリガニを確認。今年はすでに捕獲に来るのは3回目だけど、ずいぶんと赤い大型個体が増えている。この秋はかなり強い捕獲圧をかけたつもりだけど、小さい個体が大きくなったのだろうか。子供と一緒に網で捕獲して、バケツに入れて持ち帰る。ミクリが種子散布していた。こんな風に浮かんで流れるのか。ミズアオイはすでに枯れてしまっていた。

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夜、自宅の前の道路を歩くモズクガニを発見。これは大きい。近くの用水から登ってきたのだろうか?とりあえず泥抜き中のアメリカザリガニのケースに放り込んでおく。実家で飼育しているイシガメのケースにもモズクガニが1匹同居しているのだけど、これで雄雌がそろってしまった。今日、捕獲した個体はずいぶん大きい雄だけど、ドロドロなので、食べるとしてもしばらくきれいにしてからかな。

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