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食物サンプリング二日目 [日常]

今日も朝からよい天気。ゲストハウスに集合して、今朝はアケビ探しからスタート。目星をつけて置いた場所を訪問してみたら、一部は食べられていたけど、必要な量をサンプリングすることはできた。そのまま林業試験場を訪問して、ガマズミ、イチイなどを探してみる。ガマズミの果実は多少見られたけど、ほとんどがガマズミミケフシという虫こぶ。これが虫こぶになっていなければ十分な数をサンプリングできたんだけど…。また別のところで探しておこう。イチイはまだ果実が熟すには少し早かった様子。近くではニホンリスがオニグルミを運んでいた。この時期、ここに来ればだいたいリスがウロウロしていることが多い。自動撮影カメラにもオニグルミを運んでいるところが良く撮影されている。

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次は今日の本命のヤマノイモを掘るために白山自然保護センターへ移動。以前にも一度来たことはあるけど、周辺をきちんと歩いたことはない。こちらもニホンザルが頻繁に訪問しているらしく、先週末にやってきた群れがクリをほとんど食べつくしたそう。事前にいただいた情報に基づきヤマノイモを探してみると確かにいくつか見つかる。ただ掘り進めるのはなかなか大変。いくつか候補地を回っていると明らかに誰かが先に掘ったような場所を発見。これ、イノシシではないよなあ。小さな芋が転がっていたので、そちらを回収してサンプリングは終了。とおもったら、カヤも実っていたので、いくつか回収。これは予定外だったけど、十分な量をあつめることができた様子。

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ここで共同研究グループとはお別れして、いったん大学に戻り昼食。その後、卒研生を連れて、再び林業試験場へ。設置中の自動撮影カメラの確認。こちらもかなり果実が色づいてきた。クサギの果実は減ってきて、ムラサキシキブは色づいてきた。ただ、カントウマムシグサは昨日見た中宮展示館ほどは色がついていないので、もう少しかかりそう。

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ニホンザル食物サンプリング初日 [日常]

今日からニホンザルの植物食調査の共同研究。といっても新たに食性を調べるわけではなく、既存の食物資源の栄養分析を行う予定なので、果実集用に高枝切りばさみと15mカマを準備して、車に詰め込む。サンプリングにカマ使うの久しぶりだな。白山自然保護センターの中宮展示館に集合なので、調査補助の大学院生と一緒に大学を出発。途中のコンビニで昼食を購入して、ほぼ予定の時間に到着。途中、一里野のスキー場のあたりでニホンザルを見かける。

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中宮展示館で白山自然保護センターのKさんとも合流。今日は紅葉絡みでテレビ局の取材が入っている様子。中宮展示館までの道のりでは、紅葉はまだまだだったけど、もう少し標高の高いところでは色づき始めているらしい。ベンチでお弁当を食べながら、犬山からのチームを待つ。朝からとても良い天気で、風がないところでは暑いくらい。ただ、日陰は微妙に寒い。キノコの柄の部分だけなくなっているものが散らばっていたけど、ニホンザルが食べた後らしい。ここのニホンザルたちはキノコの傘の部分は食べずに柄の部分だけを食べるらしい。予定の時間に犬山からのチームも到着。あちらは教員一人と大学院生3名、計4名。

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まずは裏山を歩いてみるけど、低木の果実はほとんど見当たらない。お、こちらのカントウマムシグサはすっかり色づいている。林業試験場の個体はまだ色が付き始めたところなので、ずいぶんとフェノロジーが違う。クサギがきれいに色づいているけど、食べられていないところを見るとニホンザルは好んで食べなさそう。こちらもクマが頻繁に歩いている様子で、ナナカマドと思われる果実が詰まった糞が落ちていたり、ミズキの結実個体では、クマ棚もいくつか見られた。コナラはほとんど虫害の様子で、きれいなドングリはほとんどなし。林床では、アクシバの果実を見たけたけど、探しているガマズミやサルトリイバラは見られず。ヤマブドウも全く見られず。

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その後、河川敷の方に向かって歩き、クズを探す。イワギクがきれいに咲いていた。河川敷は石がごろごろしているので、なかなかサンプリングは難しそう。こちらのノブドウはカラフルな果実が大量に実っていた。これだけたくさんあって全く食べられていないということは、基本、ここのニホンザルはノブドウの果実は利用しないのだろう。大学周辺の果実よりもカラフルな気がする。ただ、ゴールになっているものは見かけず。ジョウビタキの鳴き声が聞こえてきた。

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最後は中宮展示館でニガキ茶をいただいて今日のサンプリングは終了。なぜか熱帯産の果実や種子の標本が転がっていたので、いくつか名前が確定できそうなものは情報提供しておく。久しぶりだとすぐにAfzelia xylocarpaの学名が出てこなかった。多分、この種で間違いないと思うけど、小物アクセサリー用とかに出回っているんだろうか?

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夜は鶴来のゲストハウスに宿泊するそうなので、そちらに移動。近くのスーパーで買い出しをして、とり野菜鍋をいただく。みなさん特に食べられないものはないとのことなので、刺身を含めていろいろと購入。草餅もおいしくいただいた。大型のテレビはあるので、ここで研究室の合宿とかしてもよいかも。

明日は林業試験場と白山自然保護センターでサンプリング。
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カメラ日を確認した [日常]

朝一番は学生が送付してきたゼミ資料の確認。イントロが長すぎるので、削ってもよいところがないか、論理構成を整理してもらう。結果のグラフもわかりにくい。データ入力した時点でとりあえずエクセルで作ってみるのはよいけど、プレゼン用には丁寧に軸やシンボルを修正して欲しい。一通りコメントを書いていたら、結構な時間がかかってしまった。撮影回数は調査努力量で補正しないといけないけど、カメラ日を確認し直さないといけない。

途中、注文していたデスクトップパソコン設置用のラックが届いたので、開封。実験室のPCは大型モニタを2枚並べるとちょっと狭いので、PC本体は机の横に設置する形にしてみた。これなら机の上のスペースも十分に活用することができるし、映像を確認する作業もやりやすい。今のところGISも問題なく動作している様子なので、このまま運用することにしよう。ただ、古いモニタは廃棄処分にするか考えておかないと。

果実食データを確認していた学生がネズミが食べているらしいことを伝えてくる。確かに食べているようだけど、Acorn6210の夜間の画像では、アカネズミかヒメネズミかは区別できないので、ネズミ類にまとめておいてもらう。鳥が来ている様子もなかったのに果実が減少していた理由が一つ解明されたのはよかった。一度、LEDライトが点灯するタイプのカメラを設置してもよいかも。

午後は卒論調査の解析に必要な自動撮影カメラの元データの確認。学生が既に入力したデータをこちらでも確認する。解析対象のメインは大型哺乳類なので、同定ミスはあまりないのだけど、一部、気になったところを確認。ニホンジカのメスが撮影されている割合が高まっている気がしていたけど、調査努力量で補正しても増加していることは間違いなさそう。自動撮影カメラが回収時にもしっかり稼働していればいちいち確認しなくてもすぐにわかるけど、時々、電池切れになっていて、調査努力量が少なくなっている。特にコナラ林は落葉後は一日で電池切れになっているときもある。とりあえず来週のゼミの発表に必要になる地点のデータは確認したので、送付しておく。冬場に設置していなかった時期で240日、年間通して設置するようになって340日くらいはデータが得られているようす。

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実家の庭でヒバカリを見つけた [日常]

今日は実家の庭の藤棚の選定作業で、高枝切りばさみと剪定ばさみで減らしていく。屋根に届いてしまっているものは、瓦の下に入り込んでいるツルもあるので、丁寧に取り除いていく。いい加減なキジバトの巣が残っていたけど、今年は繁殖しなかったらしい。相変わらず適当に枝をおいているくらいにしか見えない。1時間ほどの作業でかなり枝を減らしたので、後片付け。

藤棚の下に積み上げられていた枯れ枝と落ち葉を移動させるとなかからヒバカリがでてきた。こんなところにもいるんだ。調査中によく見かけていたけど、こんな人家の庭にも住んでいるのか。ご近所も比較的うっそうとした場所もあるので、以外と気が付いていなかっただけかも。

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角間の果実にカメラを設置した [日常]

週末は天気がいまいちなので、下見した場所にカメラを設置に出かける。ただ、今日も雨が降る可能性はありそうなんだけど、気温が低いほうが荷物を運ぶには便利。とりあえず9台分のカメラと三脚など一式を準備。これは一人ぐらいサポートの学生を連れて行った方が良かったか。カメラが小さいとはいえ、これだけの量を一人で運ぶと重い。

まずはカラタチバナに設置して、その後はチゴユリやヒサカキなど熟している個体にカメラを設置していく。チゴユリやヒサカキは日あたりもよさそうなので、ノーマル感度だとエラーが多くなりそうだけど、とりあえず1週間で様子を見てみる。冷え込んだ影響かこちらのオオスズメバチはおとなしくしていた。先日、下見しなかった場所を少し探索してみたら、ヒサカキが熟していたので、こちらにカメラを設置してみることにした。ただ、三脚を設置しようとしたら、目の前に急にオオスズメバチが出現。すぐに逃げたので、なんともなかったけど、カメラをおこうとした個体の近くのアベマキの根元が巣の入口になっていた。気温が低くて助かったというか、静かにしていると気がつかんな。近くで比較的新しいタヌキのため糞場所も発見。すでにカキの種子が混じっていた。ここもカメラを設置してみてもよいかも。

帰りにクロヤツシロランを探してみたけど、見つからず。すでに結実個体が見られてもおかしくない時期なんだけど、今年の猛暑の影響があるんだろうか。
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角間の秋の果実の下見 [日常]

9月はいろいろ忙しすぎて必要最低限の野外調査しかできなかったので、10月は少し頑張らないといけない。とりあえず角間の結実状況を確認するためにでかける。気温が高い時には歩く気にならなかったけど、今日は涼しい。駐車場のツリフネソウはようやく満開になってきた。先月、ツキノワグマが確認されたので、入り口には赤札が付けられていた。

いつものカラタチバナはそこそこ果実がありそうなので、今年も1台は設置しておこう。別の場所のカラタチバナにも多少の果実が見られたので、こちらにも1台設置。ヤブランはまだ咲き始めたところなので、もうしばらく後でもよさそう。先日のクマの糞と思われるものが落ちており、どこで食べたのかサルナシでいっぱいだった。今年はオモトが開花しなかったのか、果実は見られず。ただ、去年の散布されなかった種子から発芽した実生がたくさん出現していた。

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今年の狙いのヒサカキはこれから熟してくる様子だけど、条件の良い場所はすでに熟している様子。これならすぐにでもカメラの設置に来たほうが良いかもしれない。ガマズミなどはこれから熟してくる感じ。林床では、チゴユリがまとまって結実している場所が数か所あったので、こちらにもカメラを設置しておこう。少なくとも10個程度は果実がないとカメラをおく気にならない。今年もホクリクムヨウランの果実が一つ見られた。ただ、オオスズメバチとかはブンブン飛んでおり、営巣が確認されている場所は注意して歩く。

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竹林を伐採した場所では、日あたりが良いせいか、ヒサカキが完全に熟している個体もチラホラ見られた。ヒサカキは早い時期から果実を利用されることが多いので、カメラをおいてみたい気もする。日あたりや風の影響がでそうなので、センサー感度を下げてみるか。それにしてもカラスザンショウは見事に成長している。赤い実がたくさん落ちていたのは、アオハダだった。これも光環境が改善されたためか、たくさん熟している。

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久しぶりにイオン側の方まで歩いて生きたけど、タマゴタケがいくつも出現していた。以前からここには生えていたのか、それとも今年が豊作なのかわからないけど、卵の状態から傘が開いたものまで見ることができた。帰りは道路沿いを歩いたけど、カントウマムシグサやウバユリは草刈り時に刈り残されるようす。

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週末の地元の祭りに合わせて押しずしの準備が始まったので、写真記録を残しておく。魚の切り身は冷凍されているものを解凍して、酢漬けにしておく。シイラ、サバ、ベニザケ、あとはダイコン、エビ、こんのり。

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来年の実習用のメモ書きを残した [日常]

先月の能登島での実習は久しぶりだったので、いろいろと調査用具などの準備が不十分だった。そもそも同じ場所で繰り返し実習を行うのなら、出現した植物のデータベース化もしておくほうがよいだろう。とりあえず調査用具の写真を撮影して、来年用のメモにしておく。

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