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河川水辺の国勢調査データの探索 [日常]

今年の卒論では手取川扇状地の扇頂部付近で植物相の調査をしてきた。もともと地元の人が1980年代に詳細な調査記録と標本を残していたので、そのデータと比較して、手取川ダムが建設後の河川植生の変化を検討するつもりだった。ただ、河川水辺の国勢調査での調査ポイントと調査地が重複していたので、そちらのデータも活用することにした。河川環境データベースから電子化されているエクセルファイルをダウンロードして、比較していたけど、最初は2007年と2017年のデータとしか比較されていなかった。もっと古いデータもあるはずだからとデータを確認しなおしてもらうと調査年によって、同じ地区名(天狗橋左岸)だけど地区番号が違っていたので、1997年と2002年のデータは活用していなかったらしい。このデータの元になっている報告書があったので、そちらを確認すると地区番号が違っても調査範囲は同じだった。これなら問題ないので、古いデータも活用することにした。

一年前に調査計画を立てる段階でもっと情報探索しておかないといけなかったな。まあ、来年度に活用することにしよう。河川水辺の国勢調査自体は1990年代前半に最初の調査が行われているはずだから、1997年以前の情報があるはずなんだけどと思って探してみたら、古いデータは冊子体の年鑑に掲載されているようす。大学図書室で文献検索してみると、探していたものがヒット。さすが農業土木系の情報は充実している。電話帳のように分厚いので、期待して中身を確認してみると、手取川の1992年の植生調査データも掲載されていた!けど、ポイント情報ではなく、数キロの区間ごとにまとめられたデータしか掲載されていない。ないよりはましだけど、そのまま比較するのは難しそう。でも、この年鑑の元データになっている報告書がどこかにあるはず。この時に誰が調査したのかわからないけど、そんな情報がありそうなのは、自然史資料館なので、問い合わせてみるとオリジナルの資料が残っていた。というか、当時、調査した人から寄贈されていたらしい。

報告書を確認してみるとこのポイントはしっかり植物相調査が行われていて、これまでの河川水辺の国勢調査のデータと比較できそう。電子化されていないけど、数百種の情報なので、さっそく入力。ただ、どう見ても入力ミスと思われるデータもそのまま残っている。ある地点だけ、コメツブツメクサの分布がなくて、コメツブが分布しているのは入力ミスだよな。まあ、今回の卒論データの比較には関係しないので、そのままにしておく。あとは追加したデータの科名を新しいものに更新して、他のデータセットと組み合わせる。これで1987年、1992年、1997年、2002年、2007年、2017年、2022年の7回分のデータセットがそろったので、経年変化の傾向もしっかり検討できそう。

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Windowsの色の管理を設定した [日常]

卒論執筆中の学生が、先週から画像ファイルの色がおかしいというので、確認。確かにフォトビューワーで開いた画像が、黄色っぽくなっている。他のアプリに読み込むと治るので、フォトビューワーの問題らしい。ネット検索してみると、同じような症状が見つかる。「色の管理」でカラープロファイルを設定すればよさそう。ただ、関連サイトの情報を見ながら、やってみたけどうまくいかないとのこと。もう一度、同じ作業手順をしてもらうと、デュアルモニターにしているので、症状が出るモニターの設定が変更されていなかったためでした。データの復旧とかではなくほっとする。でもどうして急にそんな症状が出るようになったわけ?

卒論提出まであと3週間。
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