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ESJ71六日目 [学会]

ホテルを早めにチェックアウトして、横浜駅構内のコインロッカーに荷物を預ける。みどりの窓口周辺にたくさんあるけど、現金払いのやつはカギが大きくて持ち歩きが少し面倒なのがデメリット。バス停に行くと出展者の知人にお会いしたのでいろいろと情報交換。今回の参加者数は、例年の3分の1くらいかなと話していたけど、さすがだ。オンライン開催があるとどうしてもオンサイトの参加者数は少なくなるので、出店者側のメリットは減りそう。

今日はどれにしようか悩ましかったけど、[S20]歴史の古い草原に隠された環境価値に参加して、草原について学ぶ。途中、地震でちょっと揺れた。石川県内はほとんど草原といえるような環境は残っていないけど、スキー場とか減りそうだからなあ。草原の価値を上手く可視化できるような取り組みまで進んでいて素晴らしい。草原の植物もある程度、長期間、草原として維持されていないと大きくならないものとかいるみたい。

シンポジウム終了後はたまたまバス停で一緒になったG君と話しながら横浜駅まで移動。20年くらい前のイメージしか残っていなかったけど、そりゃわたしも年をとるわけです。横浜駅から東京駅まで移動して、明太子やで昼食を済ませる。わたしが乗る新幹線になると遅れもなくなっており、予定通りの時間に帰宅。久しぶりの生態学会で楽しんだけど、宿題は3月中に間違いなく仕上げないと。ESJ71の企画委員会とか実行委員会のみなさん、ありがとうございました。

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ESJ71五日目 [学会]

昨夜少し遅くまで作業していたのと完全に遮光されているので、起きたらすでに6時半だった。今朝も最寄りのコンビニで朝食と昼食を購入して、移動。ただ、祝日で大学構内にまでいくバスがないので、今日は電車。ただ、電車だと結構な距離を歩くことになる。今日は午後に天気が崩れる予報だったのでちと心配。

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朝は[S15]種の保存法に基づく保護増殖事業対象種の保全ゲノミクスに参加。自分では遺伝情報を扱ったりすることはないけど、今後の石川県内の絶滅危惧植物のことを考えると知識は仕入れておく必要がある。いくつか前提条件を満たす必要があるとはいえ、個体数が少ないからこそ使える手法もあるのか。

昼食後はポスター発表をざっと眺めていると鳥類のくちばしに関するポスターを発見。へー、こんなアプローチで研究していた人がいたのか。オンラインで見ていた時には見逃していたな。残念ながら発表者は不在だったので、あとでしっかり見ておこう。午後は[W17]あなたの知らないサトイモ科植物の世界2:系統・分布編。前回の自由集会も話を聞いたけど、なかなかマニアックな集まりでよろしい。テンナンショウ属に関しては、特に夏に結実するグループはほぼヒヨドリしか種子散布者がいないと思われるので、それほど広範囲に種子散布されることはないだろう。秋以降に結実する分類群にしても短期滞在する連中はコマドリ以外、基本、他の果実を優先して食べるだろうし、冬場にヒヨドリやシロハラが食べる場合は、その周辺にしか散布されないだろうから、鳥散布とはいえ、種子の移動距離は少ないのではないかと思う。

夕方は[W20]カメラ使いはひかれ合う:カメラを使った観察向上術に参加するつもりだったけど、天気が悪くなりそうだったので、ホテルに戻ってオンライン参加することにする。タイミングよくバスが来たので、スムーズにホテルまで移動できた。なかなかマニアックな自由集会だけど、ラズパイ使ったシステムとか、自作でいろいろ試すことができるシステムは楽しそう。長期運用する際は、自分の分身として自動撮影カメラを設置することを考えることが重要ではないかな。

今夜もタイ料理を食べるつもりだったけど、満席だったので、すぐ近くでカレーうどん。あっという間に最終日か。
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ESJ71四日目 [学会]

今回は宿泊に朝食が付いていないプランなので朝からコンビニに出かけて朝食と昼食を購入。会場にコンビニはあるけど、結構遠い感じなので、こちらから持っていったほうがよさそう。ちょうどよい時間帯のバスは込みそうなので、一番早いバスで移動することにして、横浜駅に向かう。天気は良さそうだけど、明日は午後に崩れる予報。バス停で待っていると今大会の大会実行委員長のKさんにお会いする。そこで昼食をホテルの冷蔵庫に忘れてきたことに気が付いたけど、あきらめて会場へ移動。バスで学内のコンビニの最寄のバス停まで移動して降りる。

前回、横浜国立大学に来た時は雨で、あまりキャンパス内の写真は撮影しなかったので、今回は照葉樹林っぽいところなどを撮影しておく。キャンパス内に小規模な鎮守の森がたくさんある感じ。卒研生への卒業記念をいつもお願いしているお店でオオサイチョウの柄が入荷していたので、さっそく注文して、マグネットに仕上げてもらう。研究室のメモ書きを張り付けるようにしておこう。ハエハンドブックは楽しみ。

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朝は[S04]生物群集の安定性と生態系機能:大規模データと理論でよみとく、に参加。CRESTでこんなプロジェクトが走っているのか。オーダーメイドのグラノーラとかあるのか。腸内細菌叢を調べてみたい気はする。微生物群集を活用して大規模データに基づいた解析とか、通常の野外実験では取り組むことが難しいテーマにチャレンジしているんだなあ。

午後は[S08]“空中庭園”はいかに形作られるのか~アジアでの着生植物研究のこれまでとこれから~に参加。確かに以前と比べれば、林冠にアクセスする手段は増えているけど、まだまだお手軽にとまでは言えなさそう。環境DNAとかで着生植物相をきちんと把握できると大きな進展はありそう。まあ、わたしも高いところが好きなので自分で登りたい気はする。

夕方は「W10」と「W11」で迷ったけど、おとなしく散布がらみの「W10」に参加。海鳥の付着散布の研究も継続されている様子。残念ながら島絡みの共同研究がなかなか採択されないので、今のところ島で調査していないけど、そのうち舳倉島とかに行きたいところ。

終了はバス停に向かったらちょうどバスが来たので、横浜駅へ移動。昨夜はちょっと贅沢したので、今夜は駅近くのタイ料理を食べる。夜はおとなしく原稿の修正作業。ちょっと進んだ。

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ESJ71三日目 [学会]

朝から横浜へ移動。最寄り駅まで家族に送ってもらい金沢駅へ移動。今回はパック旅行で事前にチケットが自宅に送付されていたからよかったけど、IRになって最寄り駅でJRチケットが発券されなくなったのが面倒。まあ、あんまり電車に乗ることはないんだけど。予定通りの時間で横浜に到着。まずは横浜まで移動して、ホテルに荷物を預けてしまう。何年か前に熱帯生態学会に参加した時と同じホテルにしたので、土地勘がある程度あるのは安心。でも最初はホテルに行く道を間違えてしまった。

開始時間には早いけど、とりあえず総会会場まで移動することにする。総会会場の最寄り駅で早めの昼食を済ませて、会場へ。まだ受賞者が試写をしているところだったけど、知り合いの受賞者にご挨拶と本の執筆のお礼を伝えておく。最初の総会はさすがにほとんど人がいなかったけど、総会後はかなり人が集まってきて、広い会場がすかすかという感じではなくなった。

生態学会賞、宮地賞、鈴木賞と続き、どの発表も大変面白かった。種子散布関係の研究はもちろん、他の分野でも最新技術を駆使しながらも自然史情報の重要性を指摘していた人がちらほらいた点が印象に残った。発表中に紹介された論文とか見て、この論文書いた人かと認識した人が二人いた。新しい自然史関係の賞についても本来はもっと早くから生態学会が自然史情報の充実に貢献した人を評価する仕組みがあってもよかったのかもしれない。ただ、途中から目がしょぼしょぼ。花粉対策で朝投薬してきたけど、今日は寝る前にも飲んでおいたほうがよさそう。春から異動するめでたい話も聞いた。

夕食はホテルの近くの飲み屋でちょっと贅沢。ホウボウのお刺身、カキフライ、川エビから揚げなどをいただく。夜は昨年末が締め切りだった宿題に取り組む。
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ESJ71二日目 [学会]

今日は朝一のセッションで口頭発表。朝食後に大学へ移動して、研究室でオンライン参加の準備。昨日は口頭発表の音声ファイルの再生時にトラブルがあったけど、今日は大丈夫そう。最初は種子散布がらみの発表が3件、そのあとは昆虫とかに絡んだ内容。わたしは2022年のノブドウのデータで口頭発表。音声ファイルをアップロードしてあると安心だけど、その日の発表内容を踏まえたアドリブができないところはライブ感がない。音声ファイルがちょうど12分くらいだったので、二人の質問に答えたら終了。インターバル撮影については、他にも質問が出る可能性がありそうだったので、オンラインサイトにも情報を載せておく。

ノブドウの果実の着色パターンとして当たり前だと思っていたことを話してこんなに質問が多いのは不思議な気がするけど、楽しんでいただけたようで何より。まあ、普通はノブドウを見かけても、いちいちつぶしてみたり、味見をしてみたりしないのかもしれない。あと、大学内のノブドウにはタマバエのゴールが形成されないので、その点を考慮する必要がなかった点はわかりやすかったのかもしれない。発表では2022年のデータを紹介しましたが、2023年も同じ個体で同様の着色パターンが生じることは確認したので、この時期のノブドウは一定の順番で着色するのは間違いなさそう。ただ、別の着色パターンの可能性がありそうなので、2024年に追加調査をする予定。開花からきちんと追跡してみようと思います。

午後は自宅に戻って、明日からの出張の準備と教科書原稿の修正。10月中旬に戻ってきていたけど、まとまった時間が取れていなかったので、放置していたものにようやく対応。たくさんのコメントや削除方針に従うと原稿が半分くらいの文字数になってしまった。ただ、まだまだわかりにくいところや、修正が必要なところが残っている。群集生態学分野の最新情報も取り込んだほうが良いかと思ってフィルターモデルとかコラムに入れてみたものの、その情報は不要だった様子。ただ、仮想的な生物を事例として挙げた内容については、具体例に帰るとなると本当にそんなことがあるのかを確認する必要があるので、ちょっと文献調査をしてみないといけない。せっかく群集生態学の分厚い訳本を購入してあるので、探してみよう。
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ESJ71初日 [学会]

今日から生態学会が開始。今日は自分の発表はないけど、明日のオンライン発表に備えて、口頭発表セッションを聴講する。ただ、最初は動画ファイルを再生すると画面に見えないところが出るトラブル。スライドの肝心の部分が見なかったりするのは、ちょっと残念だけど、いくら事前に確認しても本番になるといろいろトラブルがあるのは仕方がない。発表順序が入れ替わるトラブルもあったけど、途中からうまくいくようになった様子。

午後は種子散布とか自動撮影カメラを使った研究のポスターを見て回る。気になったところはいくつかコメントつけていく。オンライン形式だとポスターは4枚くらいで提示してあるとわかりやすいものが多い。印刷用に設定してあるやつもきちんと見えるけど、パッと見るには別々のスライドで流したほうがわかりやすいかな。
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ESJ68五日目 [学会]

日曜日だけど、午前中は職場の卒業式なので、休日出勤。10時からの卒業式まで、ギリギリの時間帯まで「S15 「送粉」研究が拓く新境地」を聞く。夜行性動物による送粉サービスはかなり過小評価されているのは間違いないので、夜間になっても閉じない花とかでは、意外と夜の生き物たちが頑張っているのかもしれない。その点、ギンリョウソウの昼夜の訪花昆虫の比較を試みた研究の方向性は間違っていなかったと思うけど、もう少ししっかり研究計画を練る必要があった。

卒業式は例年よりも簡素化した形で開催。今日はあまり寒くないのでありがたい。学生数が少ない大学なので、これまでは卒業生全員が学長から卒業証書を受け取っていたけど、去年からコロナ対応で学科の代表者が受け取る形式。しかし、一年経過しても日本国内の状況がこんな感じだとは思ってもみなかった。シンポジウムの最後の方だけ参加して、昼食。

午後は毎年開催しているフォーラム「U09 野外調査に初めて行く人のための安全講習」に参加。例年は30人くらいの参加者だけど、今年は明らかに多い。最大80名ほどの参加者がいた様子。今年のプレゼンでは、野外調査中に起きうる仮想的な事故例を紹介し、調査を行う参加者が事故を避ける、あるいは被害を最低限に留めるためにすべき事を考えてもらう形式で、その辺は好評だった様子。確かに今回の発表が会員向けにオンデマンドで見られる形式になっているとよさそう。雨具や長靴などの調査用具をどこまで個人にそろえてもらうのか(研究室により対応は様々、うちは雨具・長靴・ザックは学生用に3セット常備)、簡易トイレに使えそうなものとか(トイレポンチョとか紹介された)、渡航前の予防接種や保険のお金をどこから出すかとか、例年よりも具体的かつさまざまな視点からの質問があった。

わたしも今年度はいつものクマ鈴だけではなく、学生分のクマスプレーそろえたからなあ。途中、ネット検索していて気が付いたのだけど、麻布大学では、野外安全管理マニュアルを教科書にした講習会が行われている様子。ブログを見てみたけど、素晴らしい。うちの職場でも自分の研究室の入り口にはポスターを張り続けてあるけど、3年生の専門的な実習が始まる前にこんな講習会をやるとよいのかも。

最後は夕食を食べながら、「U11 コロナ禍で生物学の実験・実習はどう変わるか」に参加。
ついに野外からの配信。なるほど調査用にGoProとかあまり考えていなかったけど、こういった講義の導入として映像を活用する方法もあるのか。生態学教育専門委員会のサイトから見られるようなので、フルバージョンも見ておこう。

いろいろとてんこ盛りな5日間だったけど、無事に終了。大会運営に関わったみなさま、ありがとうございました。ポスターがまだしばらく見られるようなので、空き時間に見切れなかった分を眺めてみよう。

来年は福岡国際会議場で2022年3月15日(火)~19日(土)に開催予定か。
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ESJ68四日目 [学会]

今日は自宅の改修工事があるので、朝から工事する場所の片付け。10年たつといろいろと壊れてくるところとか出てくるのは仕方がないが、比較的、状態よく保たれているらしい。ただ、外壁など、一部剥がれてきているところもあるなあ。工事対応の準備を終えてから、総会に参加。今年はオンラインなので参加者が増えるかと思ったけど、それほど多くはなさそう(ちょっと増えたらしい)。それでも選択肢としてオンラインでの提供はあってもよさそう。任期満了で退任する役員のみなさま、引き継いだ時には全く予想していなかったコロナ対応で大変だったと思います。ありがとうございました。

その後は受賞式と記念講演を聞きながら、相互作用系以外のところのポスターを見ていく。カメラたくさんあるとデータ処理が大変だけど、その背景データをうまく活用した研究とかいいなあ。大島賞のCO2ホットスポットの話は以前、熱帯生態学会で聞いたと思うんだけど、その後の進展が紹介されていた。やはり土壌生物が関係していたようす。日本生態学会賞は、私も少しかかわったS9でサンプリングされた植物多様性調査の結果を見る限り、タイのクスノキ科もまだまだ新種が見つかりそう。果実食動物はみんな大好きな果実なので、植物側の情報が充実することで、いままで気が付いていなかったパターンが見えてくるんじゃないかな。変なフェノロジーを示す個体がいるのが、別種だったりすることがありそう。

その後は昼食を準備しながら、本を出版する予定があるわけではないけど、「U06 英文書籍を出版しよう! ウェビナー版」に参加。今まであまり英語化されていない情報や眠っているデータを発掘する機会になるのはいいなあ。ニホンジカってそんなにたくさんGPSの位置情報が取得されているのか。付着散布でどのくらいの距離、運ばれるのかもそれらのデータが公開されたかなり詳細に推定できるかもしれないなあ。

午後は授賞式と受賞講演の続きを視聴。参加者が多くなると重くなるかと思ったけど、特に気にならなかった。もう少し、参加者がいるかと思ったけど、意外と少なかった気もする。旅費がかからないんだし、研究室の3年生に参加登録するように知らせておけばよかった。個人的にはソテツの話が面白かった。鳥かネズミが種子を運んでいるんだろうなあ。その間に無事に改修工事は終了。

夕方の自由集会は「W13 手法から読み解く生態学」に参加。分析手法などは、研究者個人で試行錯誤することも多いけど、意外とどこかで似たようなことを考えている人は多いかもしれない。手法に特化した雑誌などもあるし、そうでなくても調査手法のちょっとしたTipsには需要があるだろう。うちで使っている自動撮影カメラとかも置くときのちょっとした工夫とか、どこかにまとめておいたら役に立てるのかもしれない。
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ESJ68三日目 [学会]

今日は朝のシンポジウムに間に合うようにいろいろと終わらせておく。S9の長期観測とS13のフェノロジーと迷ったんだけど、「S10 花を利用する虫、虫を利用する花」に参加。全く知らない内容は二つ目のカザリショウジョウバエの話だけだったけど、いろいろとフォローできていなかったので、とても面白かった。アゲハチョウの実験系、シンプルにすごい。送粉系でも送粉者の雌雄差とか個体差を考慮する仕事が増えてきたなあ。もととも種子散布系よりは、送粉者の行動特性に注目した研究は多かったと思うけど、ますます行動生態学とのつながりがでてきた感じ。海外のスズメガの実験系なんかもこんな形でやっているだろうなということが想像できた。

お昼は自分の口頭発表の時間を測ってみる。というか、この発表形式なら、事前に音声録画したファイルを流したほうがいいんじゃなかろうか。その後は口頭発表RoomAをしばらく聞いた後、RoomBに移動。わたしの直前の発表はヤドリギの果実を食べる鳥類、特にレンジャク類が来た年とこなかった年を比較していたけど、周辺果実の結実状況が気になるところ。石川県だとレンジャクがやってくるのはかなり冬の遅い時期、2月下旬とかなので、その時期にまで果実が残っているということは、ヤドリギの果実って、あんまりうまくないんじゃなかろうか。定住しているヒヨドリがいるなら、果実に気が付いていないということはないだろうし。オンラインの口頭発表だと聴衆に受けているのかどうかよくわからないけど、付着散布種子だらけのツキノワグマの写真のインパクトはあったのではないかと思う。このネタこそエコリサ向きか?ただ、今回の発表はあくまで森林の話なので、もっと開けた環境や水辺などでは、おそらく鳥類、特に水鳥による付着散布のインパクトが大きいんじゃないかなと思います。

今夜は懇親会なんだけど、帰宅して夕食を食べてから参加しようとしたら、なかなかつながらないので、あきらめる。アバター見てみたかった気もする。
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ESJ68二日目 [学会]

昨日、調査し忘れた個体にカメラをおくために今日は朝飯後にすぐに角間に移動。さっさとカメラをおいて、帰ろうとしたら、オモトの果実を発見。こんなところにあったっけ。いや、3年前にこの辺、歩き回った時に個体は見つけたような気もする。まだ果実があるというか、果序を見ると食べられていない様子。雪で埋もれていたんだろうか。予備のカメラがあったので、一応、おいてみる。来るとしたらヒヨドリか。

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朝一番からは少し遅れて、生態学会に参加。マルミミゾウ、聞き逃してしまった。邪魔が入らないように研究室のドアには学会参加中の張り紙をしておくけど、職場が工事中なのでいろいろと雑音が入ってくるのは仕方がない。午前中はポスターを見ながら、口頭発表会場の様子を眺める。Zoomで発表するので、それほどややこしいことはなかろうとは思ったけど、質疑とか発表入れ替わりの時間ロスが大きいな。タイムキーパーが書き込んでも見えていないんじゃないかな。ヘッドホンで聞いていると疲れてきたので、途中からPCのスピーカーから音声を流す形式に変更。ところどころ休憩時間をはさんで時間調整しているのはよいな。

ポスターはとりあえず種子散布で検索をかけて関連ポスターを順番に確認。いくつか気になったものにコメントを記入しておく。ポスターはこれまでの形式のものが多いけど、口頭発表ファイルそのままから、やたらと情報量が多いポスターとか、非常に多様性が高い。大阪市大グループ、群集レベルの果実の色彩データをしっかり測定しているんだ。ようやく日本の果実でもそこまで情報が整ってきましたか。Corlettさんが前に紫外線反射するのはブルームが見られるブルーベリーみたいな一部の果実と話していたけど、まさにそんな結果。ただ、果実の持ち去りパターンと対応しているのは面白い。Acorn使っている研究もあるけど、ピントをいじらずにそのまま使っているのか、かなりボケボケに見える。

昼食を早めに済ませて、午後は「U03 生態学会員の動向から学会の未来を考える」に参加。学会員の人口動態は真面目に解析してあって興味深い。日本熱帯生態学会でも年会費の値下げとか検討しているんだけど、こんな感じのデータ解析はしていないし、高齢化の影響が日本生態学会よりもずっと大きいから、学生会員の減少とかの影響はより早くなりそう。受賞者のジェンダーがかなり偏っている問題も悩ましいところ。そもそも応募の段階で、偏っている可能性も大きいので、その辺は再解析される様子。

その後は「S07 切る・巻く・潜る・コブつくる:植食性昆虫による多様な植物加工行動の実態と適応進化」を聞きながら、プレゼンファイルの原稿を作る。オトシブミとか、しっかり葉の加工の様子を見たことがなかったので、なかなか面白い。ハクサンカメバヒキオコシとか、学生に説明するときにも使えそう。発表時には研究室の電話線は抜いておこうと思った。

その後、途中で晩御飯のおかずを購入して帰宅。夕飯の準備をしながら、「W07 生態学者の2020:多様な立場でのコロナ禍体験談」に参加。コロナでフィールドワークが難しくなった場合、そこでデータ収集をあきらめて、手持ちのデータで論文化に専念したのか、それともコロナ禍でもやれることを少しずつ進めていったのか、いろいろなパターンがありそう。私の場合、明らかに特定のグループからの論文の投稿が増えて査読依頼が多かったのは、フィールドワークに制限がかかって、これまでのデータを論文化する方向に専念していたからだと思う(まあ、面白い論文だったからよいけど)。あと査読を引き受ける余裕がある人が減っていたこともあるかも。
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