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ESJ66三日目 [学会]

朝はのんびりと朝食。ここのホテルのマットレスは好みの固さで、よく眠れている。今日は近隣イベントの最終日だけど、朝の時間帯はバッティングすることはなさそうなので、のんびりと出かける。

午前中は学生ポスター。コアタイムの時間帯は野外安全管理委員会のフォーラムがあるので、会場に早めに出かけて、すでに張りだしてあるポスターを確認。ついでに発表者がいれば、すぐに話を聞かせてもらう。植物繁殖とか動物と植物の相互作用を中心に見て回っていた。研究室によって、特定のテーマに集中しているところもあれば、学生毎にかなりバラバラのテーマに取り組んでいるところもあり面白い。

午前中は発表者がいないポスターも多く、空いた時間は会場をウロウロして、たまたま見つけた立山のヤマナメクジとか、瀬田でカタツムリを調べた研究などの話を聞く。白山を登山中にヤマナメクジを見たことはないけど、立山だと高山帯でも見られるらしい。まだ低地のサンプリングが十分ではなさそうだけど、ようやくヤマナメクジでもこういった基礎情報が充実してきたようでうれしい限り。わたしのヤマナメクジの飼育状況と金沢大学グループの研究を簡単に紹介しておく。瀬田のカタツムリの研究は、毎日、下宿から生態学研究センターに通っていた通学路での調査。マーキングした個体を野外で追跡調査しているのだけど、もう少し短いタイムスケールでの移動情報を知りたいところ。今年は高校生発表も多く、地元神戸からも多数参加していた。以前の職場で関わっていた高校などのポスターなども確認。

お昼は野外安全管理委員会のフォーラムに参加。例年よりも参加者が少ないのは、若手のポスター発表と重複する時間帯だからだろうか。本当は高校生や指導教員などにも参加してほしいところだけど、そうすると別の日程のほうが良いのだろうか?まあ、ポスター会場でも発表しているので、そちらで見てもらうことにしよう。

午後は明日の総会の投影資料などの最終確認。夕方はW30の夜行性動物による花粉媒介と種子散布に参加。最初のFさんはインターバル撮影、赤外線ビデオ、自動撮影カメラなどを利用した研究の紹介。わたしが使っているシステムだとスズメガやマルハナバチ程度くらいのサイズまでしか対応できないけど、ミツバチくらいまで撮影できるようなシステムがあるらしい。確かに南アフリカでカメラトラップを利用した送粉系や種子散布系の論文がいくつか出ているのは知っていたけど、そこまで撮影できるようなシステムもあるのか。インター×撮影などで、ある程度の傾向をつかんでから直接観察という研究のアプローチとしては、今後増えるだろうなあ。オオコウモリのNさんとビントロングのNさんは二人ともさまざまな道具を組み合わせながらも、結局、夜間の直接観察が一番、有効な調査手法として活用していた。ビントロングのイチジクの研究は、オナガサイチョウがしっかり観察されている貴重な研究事例。

自由集会の総合討論の前に抜け出して、三ノ宮での飲み会に参加。最初はお店の場所がすぐにわからず、途中で、道を一本、間違えていたことに気が付き、遅れて参加。20年前と同じような感じのメンバーで同じような飲み会もどうかと思うけど、楽しい時間を過ごしました。さすがに二次会にいくと明日の総会に支障が出そうだったので、一次会でホテルに戻る。
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