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ダーウィンセミナー [研究]

一ヶ月ほど前に総研大の沓掛さんから発表依頼メールをいただき、ほいほいと引き受けて、総研大と東工大の数理生物学を専攻するグループが主催するダーウィンセミナーに行ってきました。昨年末に種生物シンポジウムで話した内容に最新の情報を付け加えて、1時間の発表スライド(80枚)を作成。USBメモリーにpptとpdf形式で保存して、万が一のためにweb経由でダウンロードできるようにしてから田町の東工大へ。池袋からだと山手線でぐるりと半周するような位置なのですね。

到着した時間が開始時刻よりもかなり早く、まだ会場が開いていなかったので、建物内をぐるりと見て歩く。かなり新しい建物で、東工大の施設は一部だけで、さまざまな地方大学の東京出張所も同居していました。前面ガラス張りでちょっとまぶしすぎる気がする。

参加者は20人ほどで、私は名前を知っている方が数名で、残りは初めてお会いする方ばかり。サイチョウのことを知らない人が多いだろうとかなりナチュラルヒストリーよりの話をしたのだけど、メンバーのことを考えるともうちょっと手持ちのデータをしっかりと見せた方が良かったのかも。肝心のアイデアのところをもう少しきちんと説明すればよかったと反省。なかなか参加者に合わせた適切な発表をするというのは難しいものです。

その後は経過報告セミナーという形で、ミツバチダンスの実証研究、マスティングと性比の理論研究、カニバリズムと協力の理論研究の3題。ミツバチダンスは個体識別したミツバチの行動を詳細に観察していたけど、ガラス張りにして観察しているのなら、ビデオ撮影した方が良いと思うのだけど?かなり生データが多く、発表方法を改善するともっと面白い内容にまで踏み込めたような気がするのは残念。

マスティングと性比の話は、風媒のブナ科植物のようなものを仮定しているのに、花粉制限が大きく、散布制限が全くないという前提条件は現実離れしすぎている気がして、正直???という感じ。そもそも性比が異なるのはサイズ依存性が強いような気がするし、途中で変化するのが普通だからなあ。

と、ここはまだ植物の話題でどうにか内容もフォローしていたけど、3題目のカニバリズムと協力の話は略号と数式がばんばん飛び交い、ほとんどついていけませんでした。まあ、今日の参加者にとって見れば、私の発表も見知らぬ生物の名前がばんばん飛び交う発表だったか?数理生物系の経過報告のセミナーには参加したことがなかったので、ちょっと新鮮でした。

夕食は駅の近くのドマドマという居酒屋で3時間ほどおしゃべりを楽しむ。私が全く知らないところで私のことが話題に出ていたそうで、いやー、世間は狭いということがよくわかりました。

みなさま、どうもありがとうございました。

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