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ついにカオヤイの種子散布ネットワーク論文が受理 [日常]

朝一番に共著論文の受理メールが届くめでたい日。

Albert-Daviaud, A. , McConkey, K., Jha, N., Fontaine, C., Kitamura, S., Nathalang, A., Savini, C., Savni, T., Forget, P. M. (2022) Threatened species are disproportionately important interactors in a seed dispersal network in Southeast Asia. Integrative Conservation 1 (in press).

元々は2015年に南アフリカで開催されたFSD2015に参加した際、ネットワーク分析するために既存データを統合してみようという話からスタートしている。カオヤイで植物視点で種子散布情報を収集していた人たちと、動物視点で種子散布情報を収集していた人たちでデータ共有して、カオヤイ全体の種子散布ネットワークの構築を試みたもの。

当初は筆頭著者でキタブタオザルを研究していたアルバートさんが中心になり、2016年2月に最初の原稿がスタートして、投稿したのは2016年11月が最初。Ecology Letters、Ecographyまでは査読にまわらず、エディターリジェクト、次のJournal of Ecologyは査読にまわったけど、リジェクト。そこからしばらく時間が空いて、次のBiotropicaはメジャーリビジョンになったけど、なかなか難しい査読対応を迫られた。結局、Biotropicaはやめて、Xishuangbanna Tropical Botanical Gardenが中心となって創刊される新しい雑誌Integrative Conservationに9月に投稿していたもの。創刊号に掲載予定とのこと。

https://onlinelibrary.wiley.com/journal/27709329

20年前にぼんやりと考えていたことが形になって何より。ただ、わたしが20年前に書いた論文でコウモリやネズミの仲間の研究は進んでいないので、情報不足であると言い訳したのと同じ言い訳をこの論文でも書くことになったので、まだまだ情報ギャップは大きい。

久しぶりに自分の論文ファイルを開いて、1パラグラフだけ書き進める。10年前に学生と集めたデータなので、今年こそ終わらせたい。
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