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石川県哺乳類研究会に参加した [日常]

さすがに視察の移動で疲れたので、朝はのんびりと起床。朝のうちにいろいろと片づけ物を終わらせて、体をほぐしに子供とプールに出かける。温水プールとはいえ、さすがに長時間は寒いので、ほどほどにして帰る。

午後から石川県哺乳類研究会の総会が開催されるので、お弁当を持って、研究室に向かう。たまっていたメールのうち、急ぎのものは返信して、その後は同行者から送られてきていた報告書の内容確認。視察に行ったものの、この内容を生かした形のコース設計にまで持ちこめるかは難しいところ。少し写真を並べ替えたりして、全体の体裁を整えて返信。その後、使用する会議室にプロジェクターとPCを設置して、あとは部屋を空けておく。開始時間の2時までに時間があったので、研究室のヤマナメクジたちにエノキを与える。

2時から予定通り総会がスタート。石川県内の哺乳類の情報はこの会に参加したときに聞くくらい。最近は登山客や観光客が気軽に写真を撮影して、報告することができる。真面目にシステムの構築に取り組めば、もう少し希少種の情報を集めることができるかもしれない。しかし、哺乳類研究会もメンバーの年齢構成が非常に高い方に偏っているので、現在改訂作業中のレッドデータの作業を次は誰がやることができるだろうか。

最初は石川県の大型哺乳類の現状について、Nさんからの報告。行政データとして収集されているものだけど、管理計画に利用している個体数推定や分布拡大情報などが紹介される。参加者からニホンカモシカの推定値はかなり古いので更新が必要とのコメント。

次は環境アセス絡みで行われているコウモリ調査。タイ南部にいたころにコウモリ調査をちょっとだけ手伝ったことがあるけど、カスミ網に絡んだ個体を外すのは結構大変だった覚えがある。ハープトラップって普通に使われているのか。コウモリでも音で誘引するようなことが行われているらしい。ちょっと驚いたのはコウモリの寿命。こんな体サイズなのに、寿命は長いのね。いろいろ個体識別で来ているので、個別データをしっかり解析すると面白そう。

最後は能登半島のコウモリ相の調査の話題提供。海外の風発ではコウモリがぶつかる場合もあるらしい。森林性のコウモリは調査がなかなか難しいようす。確かにねぐらを頻繁に変更すると追跡調査は難しいだろうな。人工ねぐらなどを利用するような仕組みを作ることができれば、面白いことがわからないだろうか。実はかなり移動している可能性も高そう。ほとんど聞いたことがないコウモリ調査の実際をじっくりと聞くことができてよかった。

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