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論文合宿初日 [研究]

昨日の花粉症のような症状は治まった様子でちょっと安心。気温が高くて早くに開花したスギとかあったのだろうか?今日も先週と同じ電車で名古屋に向かう。さすがに1週間で3回乗ると多いなあ。

移動中の電車の中ではひたすら昨年度の卒業研究を投稿するための手直し。図表はカラーのままでもよいかと思ったけど、モノクロ印刷した際にいまいちわかりにくかったので、普通の論文用に色パターンなどを修正。卒論時はグラフ化した情報も整理して、簡単に傾向を示すだけでよいものについては、統計処理の結果を本文中で示すだけに変更する。インドからの二人も無事に成田空港から電車に乗ることができた様子。

名古屋駅で二人を迎えに来た辻さんと合流して、待ち合わせ場所で待機。予定の新幹線が到着した時間になってもなかなか姿を見せなかったけど、無事に合流できた。名古屋駅でエビフライランチをいただき、犬山へ移動。3時ごろに霊長類研究所に到着。さすがに移動でお疲れの様子なので、少し休んでいただいてから夕食に向かう。

明日は朝から研究室で打ち合わせと論文執筆作業の準備。

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論文合宿4日目 [研究]

あっという間に週末になってしまった。今朝もKimさんは近くを散歩してきたらしく、白い鳥を見たといっていた。川にいたらしいので、コサギかチュウサギだろうか。眼鏡をしていなかったから、よく見えなかったとのこと。それにしても霊長類研究所の周辺はカラスが多い。所内には大きな木も多いから、ねぐらになっているのだろうか?まあ、チンパンジーの声が響き渡るのがずいぶんと違うのだけど。カリンズの森を思い出すなあ。

今朝も9時から論文合宿の続き。先日、再来年の3月上旬に開催されるFSD2020でのプレナリー講演者の候補として、日本人の研究者で私よりも若い世代の人のホームページ情報をまとめて二人に送付。論文リストだけではなく、被引用回数などもすぐに見ることができるので便利。本当はタイやカンボジアなどで種子散布に取り組んでいる研究者がいるとよいのだけど、適当な人が見つからないらしい。中国はドングリの種子散布の研究はすごく進んできたけど、他の分類群を対象としてガンガン論文を書いている若手は多くはなさそう。あとはマレーシアとかかなあ。候補者を探しておかねば。

昼食はうどんを食べに出かけたのだけど、結局、二人はそばを食べていた。まあ、自分でゆでて、適当なトッピングを選択する形式を楽しんでいた様子。あと週末に事に来ている家族連れを観察していた。マカクの論文は辻さんとKimさんがデータの再解析と論文の枠組みの再構築をかなり進めてくれたので、最初に投稿できることになりそう。3月までに2つ投稿するのがノルマなので、あと1つをどうにかしないといけない。インドの別の研究者にメールでデータの共有を依頼したところ、もうしばらくすると調査に出かけて、戻ってくるのは2月とかいう返信が届く。おっとそれはいけないとのことで、とりあえず食性と果実形質の情報だけでも送ってもらえるようにお願いしておく。

夕食はお好み焼きへ出かけてみる。Soumyaさんはインドで似たような料理を作ったことがあるので、小手を上手に使ってひっくり返していた。日本酒も少し飲んでみて、楽しんでいただけた様子。今日もおなかいっぱいで就寝。
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論文合宿3日目 [研究]

6時ごろに目が覚めるとKimさんがすでに起きていた。Soumyaさんもキッチンで見かけたので、二人とも結構早い時間から起きている様子。早朝、周辺を散歩したりして、来ている様子。昨日、二人ともセミナーを終えたので、今日からは論文書きに集中。朝いちばんには、作業部屋で湯本さんに大型種子コレクションを見せてもらう。今日はこれから会議が続くそうな。

Kimさんは辻さんとマカクの論文、Soumyaさんと私はサイチョウのデータフォーマットの作成に取り掛かる。私はサイチョウ類の図鑑から、体サイズのデータセットを作成して、アジアのサイチョウ類をサイズで分類してみる。種子散布のことを考えるなら、口幅サイズで定義したいけど、全種の口幅データはそろいそうにないし、体サイズと相関するだろうから、体長か体重を使っておけば、悪くはないだろう。食べる量とかを考慮するなら、体重のほうがよさそう。大型種では雌雄で体サイズがかなり異なる場合もあるけど、今回は種間比較が目的だし、大まかな区分を超えるような雌雄差はなさそう。体重順に並べてみて、うまく分かれそうな基準を決めて、Soumyaさんに送付して、確認してもらう。まあ、当初の3段階の区分でよさそう。

外から聞こえてくる騒がしい鳴き声は何の鳥だとSoumyaさんから聞かれたので、ヒヨドリだよと教える。日本では普通種だけど、他ではあまり見られないから、外国からのお客さんが喜ぶ鳥ではある。英語のバードガイドは持ってこなかったそうなので、辻さんの日本語の図鑑を貸していただく。まあ、写真と学名があるから、使えるだろう。英語のフィールドガイドは来客用に持っているけど、持ってくるのを忘れたなあ。キツツキの仲間が見たいそうなので、コゲラだったら見られるかな。

今日は霊長類研究所の食堂が清掃のため休みだということで、移動お弁当屋さんで購入。うちの大学にも移動お弁当屋さんとか来てくれないかなあ。午後も途中、休憩をはさみながら、データフォーマット作成作業を継続。カオヤイデータでは毎木調査データもあるので、その中で各種のサイチョウ類が種子散布する樹種の割合や個体数などを計算してみる。かなり食性の重複度が高いので、ほとんど変わらない数値。まあ、大型種が絶滅しても小型種が代替的な種子散布に貢献できる可能性を指摘することはできそうか。

二人とも生魚を食べることもできるので、夕食は回転ずしに行ってみる。金曜日の夜ということで、混んでいたけど、雰囲気は楽しんでもらえた様子。夜は宿舎でもう少しデータフォーマット作成作業を続ける。カオヤイとブードーのデータに加えて、果実の直径データしかないけど、ボルネオのデータまでは作ることはできた。
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論文合宿2日目 [研究]

6時に起床して、7時まではメール対応など。昨日の夜に購入した朝ご飯を寛太に済ませて、今日からの打ち合わせの資料準備。うーん、サイチョウ類の彩色データの集まりが悪いんだよな。とりあえず種レベルでの解析は難しそうなので、属レベルを機能群として扱って、その中で利用する植物の情報を属レベルとか科レベルでまとめてみることにしよう。種ごとのデータは属内の多様性が違いすぎるのであまり参考にならないだろう。果実食の程度を何とかして数値化したいけど、繁殖期に給餌する果実量のデータだと何を測定しているのか微妙な感じ。

9時から霊長類研究所のお茶部屋を借りて、打ち合わせ。わたしはSoumyaさんとサイチョウデータのとりまとめ、辻さんはKimさんとマカクの論文の修正。Kimさん、よく勉強しているなあ。アブストは読んだけど、中身を熟読していない論文とか、最近はたくさんあるからなあ。打ち合わせの結果、さらに未発表データがありそうな人のところ、数名に問い合わせてみることになりそう。SoumyaさんがキタカササギサイチョウにGPSロガーを取り付けて収集したデータはサンプル数が少ないけど、貴重なデータになりそう。

昼食は食堂で食べたけど、昨夜と同じ鶏のから揚げがメインだったのはちと残念。たただ、湯本さん会うことができたのはよかった。午後はデータセット作成作業の続きを継続して、夕方から二人のセミナー。参加者は15人ほどで多くはなかったけど、種子散布の話を2時間しっかり聞くチャンスはなかなかない。さすがにほとんどの研究内容は論文で読んだことがあったのでよくわかったけど、二人とも落ち着いた話しぶりで、非英語圏の人にとってもわかりやすいプレゼンでした。

夕食は中華料理をいただく。二人とも湯本さんの話を楽しく聞いていた様子。いろいろなところに出かけているからなあ。
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論文合宿初日 [研究]

7時の朝食開始に間に合うように起床。昨日の夜はなかなか寝付けなかったのは、寝る前まで本を読んでしまったからだろうか。朝食を済ませてから、電車の時間にあわせて、ホテルをチェックアウト。駅までは3分ほどだけど、スーツケースをもって会談を移動するのは大変かもしれないなあ。予約した電車のチケットはスムーズに受け取れた。帰るときには前日にホテルに行く前に購入しておけば、よりスムーズに対応できるだろう。

スカイライナーに乗って、成田空港を目指す。車内では、昨日の読書の続きで、気になったところをもう一度読み直してみるうちに空港に到着。合流予定の場所に移動して、フライト状況を確認してみると、1時間近く早く到着している!となるとすでに税関を通過している可能性が高いと思って周囲を探してみると、ちょうど二人が歩いてきたところだった。追い風だったのか、予定よりもかなり早く到着したらしい。両替も済ませているそうなので、JRで移動することにして、名古屋までのチケットを購入する。まだまだ霊長類研究所への道のりは長い。

電車に乗っている間に簡単にデータ収集の現状を話しておく。私のデータセットが一番進んでいないので、その辺をどうやってクリヤーしていくのかを明確にする必要がありそう。研究計画がサイチョウ類とマカク類の種子散布に関することをメインテーマに据えているので、わたしが今年中にもう少し頑張ってまとめてしまわないといけない。まあ、ある程度のデータは集まりつつあるけど、当初の計画とは少し違った形の解析になりそう。キタカササギサイチョウってかなり広範囲に分布しているけど、食性情報とか公表されているものは少ないんだよね。

名古屋で乗り換える際に昼食。日本食が食べたいというので、とりあえずレストラン街の地図を見て、何がよさそうかを選んでもらう。ヌードルがよさげだというので、蕎麦屋さんに行ってみる。手前のひつまぶし屋さんが長蛇の列だったので、ちょっと心配だったけど、蕎麦屋はちょうど開いた席があり、スムーズに座ることができた。さすがに名古屋駅だとメニューにも英語表示があるのか。二人とも山菜そばを注文。ゼンマイの干物を見ながら、同じようなシダをインドでも食べたことがあると話していた。

昼食後は犬山に向かって移動。準急に乗ったので少し時間がかかったのだけ、結果的には日本の高校生とかがどんな感じで電車に乗っているのかを観察できて面白かった様子。まあ、成田エクスプレスとか新幹線とかとはずいぶん違うわな。霊長類研究所まではタクシーで移動して、ちょうど14時に到着。時間ピッタリではないか。宿泊先のルームキーを受け取って、ゲストを部屋に案内してから、わたしは別の共同研究の打ち合わせ。調査手法はこちらの提案したものではなく、屋久島の調査をベースに考えることになりそう。

夕方、辻さんと合流して、夕食に出かける。今日は駅の近くの居酒屋で簡単に済ませる。二人ともベジタリアンではないけど、野菜が好きな様子。ただ、刺身も食べてみたいとのことで、注文してみる。夕食の帰りにスーパーマーケットで明日の朝食を購入してから、寄宿。わたしのPCだけなぜかネットワークに接続できなかったので、Wifiを貸していただく。自宅からのメールはちょっと驚く内容もあったけど、まあ、少しずつ対応するしかなさそう。夜は学生からの中間発表用のポスターにコメントをつけて、返却する作業。もうちょっと早く送ってくれると楽なんだけど、3人ともほぼ同時間帯に送られても順番にしか対応できないからなあ。

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論文合宿移動日 [研究]

2月にインドに出かけた際の仕事の続きで、明日から日曜日まで霊長類研究所で論文合宿。今日は夕方から東京方面に移動するので、まずは荷造りをしてしまう。合宿先には洗濯機もあるから、それほど着替えは必要ないだろうし、まだそれほど寒くはない。出発準備を終えてから、研究室に出かけて、飼育中のヤマナメクジたちのミズゴケを交換。エノキをあげておく。8月に交尾した個体が今週、飼育ケージ内の竹皮の中にこっそり産卵していたのだけど、もう片方はまだ産卵していない。黒いナメクジたちも久しぶりにしっかりカウントしてみたら、まだ9個体生存していた。ただ、あまり大きくなっていないので餌が足りていないのかも。

昼食後は論文合宿用のデータセットの作成作業の続き。ダウンロードした論文から、サイチョウ類の果実食情報を抜き出して、採食記録のデータセットを作成。2011年に出した論文から、食性情報はあまり増えていないので、それほどの量ではなさそう。集めたデータは属名が同じでも科が違うものになっているものをピボットテーブルで確認して、新しい情報に更新する。本当にこんな果実食べているのかと疑問に感じる情報も含まれているけど、とりあえずは文献情報を信用して、データセットを作成。

メールをチェックするとサンプリングに協力した論文が受理されたとのめでたい連絡。昆虫の雑誌に名前が載るのは初めてなのでちょっとうれしい。現在執筆中の論文もこれまでとは違うところに投稿してみるかなあ。ただ、日本のネタだからEcological Researchにまず投稿してみようかなどと考えてはいるけど、あと二日ほどかけて実体顕微鏡をのぞく作業が必要。これは論文合宿が終わってからスケジュールを考えよう。写真のデータ整理が終わったので、さっさと終わらせてしまいたい。

東京への移動の新幹線の中では、はじめてのフィールドワーク③日本の鳥類編を読んで過ごす。小さいころからバードウオッチャーの人と卒業研究くらいから何となく鳥を選んだ人など、多様な背景の人がいて面白い。メインの研究成果が未発表のものもあるけど、これからに期待。さすがに種子散布以外の研究はほとんどフォローできていないので、これだけまとまっているとわかりやすい。世界の鳥類編もあるのか?

日暮里の宿泊先のホテルにチェックインして、明日の成田行きの列車を予約。明日は成田で合流したインドからの共同研究者とともに霊長類研究所へ移動。到着フライトが遅れないとよいのだけど。
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能登島で海浜植物調査 [研究]

今日は朝から能登島の海水浴場を訪問して、オニハマダイコンを探す旅。これまでは内灘経由で出かけることが多かったけど、今日は津幡経由で白尾からのと里山海道にのり、能登島へ。最近の大雨で通行止めになっている可能性を心配したけど、2時間ほどで目的地の八ヶ崎海水浴場へ到着。魚釣りをしている人くらいで、海水浴場そのものはもう閉まっている様子。

衛星画像上から見る限り、能登島にはほとんど砂浜がなく、植生そのものが発達していない様子。最初に訪れた場所で見つかる可能性が一番高そうだったけど、ハマヒルガオやコウボウシバがあるくらい。目的のオニハマダイコンは見当たらなかった。時期的に枯れてしまっている可能性もあるけど、さすがに見過ごしてはいないだろう。ちょうど引き潮の時間帯だったのか、取り残されたイトマキヒトデとかクラゲが見られた。海草の間をハゼの仲間が泳いでいるのを見ることもできた。

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能登島の残りの場所は非常に小さい砂浜のようだけど、一応、確認のためすべて訪問してみる。こちらも植生そのものがほとんど見られなかった。まあ、植生がほとんどないので、規模が小さくて、砂浜自体が消失したりするのかもしれない。とりあえず、能登島にはオニハマダイコンは分布していなさそうということにしておき、帰路につく。2時間運転、調査に1時間、2時間運転とほぼドライブだった。

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今年の卒研調査で一通り石川県内の砂浜は調査して、オニハマダイコンの有無は確認したので、今後、分布が拡大してきた時の基礎データにはなるだろう。ただ、分布図はできたけど、次にどのような解析を行うのかはちょっと考える必要がありそう。本当は調査地の砂浜の砂もすべて採集しておくべきだったかも。

能登島から予定よりも早く帰ってきたので、午後は角間の調査地の様子を見てくる。8月中に草刈りが入ったのとこれから調査を行うカントウマムシグサの結実状況の確認。ハナンジャコの入り口付近はすっかりきれいに刈払われていた。秋に一度、調査区の草刈りを考えていたけど、これなら追加で草刈りする必要はなさそうなのでありがたい。いつもの樹液酒場を見に行くとやたらとノコギリクワガタが目についた。手に届く範囲だけで、オス4個体、メス1個体もいるのはちょっと不思議。果実は少なかったけど、キノコはたくさん出現していた。ただ、ヤマナメクジは見かけなかった。

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糞内容分析調査二日目 [研究]

5時に起床して、捕獲調査の準備に出かける人を見送り、わたしたちはのんびりと朝の準備。昨夜は雑魚寝で蒸し暑いかと思ったけど、そんなこともなかった。ただ、寝袋に入る必要はなかったな。ほとんど布団代わりのようなものだった。ただ、10月とかの調査では寒いだろうなあ。

朝一番はクロツグミが複数捕獲されていた。昨日はクロツグミがほとんど捕獲できなかったので、よいデータになりそう。実際、糞からも種子がいくつか出てきていた。茶色はヤマボウシ、黒はミズキだろうか。2回目の確認でも複数の捕獲があり、昨日よりはしっかりとしたデータになりそう、と思っていたけど、その後はあまり捕獲数が伸びず、結局、お昼までに捕獲できた数は昨日より少し多い程度だった。ヒヨドリが複数捕獲されていて、ヤマボウシの種子などが含まれていた。いずれも若い個体で、頭がうすい感じに見える。

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お昼で切り上げて、昼食をいただき、私とうちの学生は帰路につく。代わりにOさんの学生が1名追加。ただ、明日は朝から雨の予報なので、あまり期待できなさそう。2時間ほどで研究室に到着して、出張書類を提出してしまう。あとは福井滞在中に検討したデータ解析の準備をしてみる。

同一セル内に文字と数値が混在していて、そこから数値を取り出す方法はいろいろあるみたい。文字列+数値や数値+文字列の形式であれば、文字列の数が一定ならRIGHTやLEFTで抽出するのが簡単そう。ただ、私のデータセットのように文字列の数が違っていても複数の関数を組み合わせれば、うまく抽出できる様子。明日はこれで解析用のデータセットを作ろう。まあ、数値のデータはあまり使い道はなさそうなのだけど、最大値を示しておいてもよいだろう。

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初秋の糞内容分析調査 [研究]

今年も金沢大学のOさんのグループが糞内容分析を行うとのことで、昨夜の台風の雲がまだ残る中、3時半に起床して、研究室に向かう。大学の駐車場で同行する学生を乗せて、福井県の調査地を目指す。6時の現地集合予定時刻よりも少し早い時間に到着。さすがに昨日の台風の強風で倒木もあったけど、車が通れないほどではなかったので助かった。Oさんたちは一足先に調査地に入り、準備を進めていた。まずはのんびりとパンで朝食をいただく。雨はほとんどあがり、今日は天気がどんどん回復する予定。

午前中は1時間おきに捕獲された鳥類の糞内容分析のはずだったのだけど、台風の後であまり動きが活発ではないのか、はたまた運が悪いのか、あまり捕獲数が伸びない。空いた時間は、2013年のデータの確認作業。5年前のデータをようやく論文化するべく、もう一度、図表に使われている元データの見直し。自動撮影カメラのデータを一応、再確認してみたけど、さすがに哺乳類は同定ミスはなさそう。たまたま撮影されていたトカゲも学名を確認しておく。いずれにしても表で示すほどのこともなさそうなので、結果として本文で簡単に記載する程度でよさそう。

メインの果実消費のインターバル撮影のデータは入力済みのデータをうまく解析できる形に持ち込むことが必要。1つのセルに複数の情報が含まれているので、区切りを利用して、データをセル毎に分ける。そこからエクセルの関数をうまく組み合わせれば、解析に必要な情報は取りだせそう。個体数情報はあまり意味がないので、撮影回数を基準にして、種子散布している動物種のターゲットを絞る形にすればよさそう。

昼食をはさんで午後は調査地周辺の結実フェノロジーの調査。今年はあまり果実がないという話だったのだけど、ヤマボウシ、ナツハゼ、タムシバ、ユズリハなどの果実はそこそこ見かける。ヤマボウシはちょうど熟しているところで、調査ステーションの近くの結実木にも頻繁にヒヨドリが来ていた。林床でもヒヨドリの糞と思われるものから、ヤマボウシの種子が出ていた。

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夕方にもう一度捕獲調査にトライしたけど、成果なし。おとなしく夕食に出かけたら、目的の店が定休日と散々。お風呂でのんびりと体を休めて、調査ステーションに戻り、ビールをいただき早めに就寝。明日も5時起床で調査。
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能登半島調査二日目 [研究]

比較的涼しい朝。晴れ間が見えたので、宿の目の前の港の周辺を散策。船をとめてある場所の植生を確認したけど、オニハマダイコンは見つからず。まあ、その他の植物も少ないので、安定的な環境ではないのかも。わたしと同じ駐車場にとまっていたバスは大学の近所の会社のものだった。遠く北海道から大学のゼミグループらしい。隣は福井県からの団体バスだった。能登半島の先端まできて雨では運が悪いなあ。

朝食を食べて、早めに宿をでて、昨日の調査地に向かう。雨が降っていないとサクサクと作業が進む。カメムシ多いなあ。この辺にもしっかりオニハマダイコンは分布しているので、能登半島も砂浜があるところにはほぼ全域で見られそう。道路際の案山子たちの写真を撮って、一旦、宿の方に戻り、今度は能登町方面の海浜を目指す。先月、家族旅行で来た際に下見してあるので、ほとんどないことは確認済みだけど、一応、再調査に出かける。

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今日は何度もエリザハンミョウが交尾しているのを見かけた。ハラビロハンミョウも交尾中のペアを一回見かけた。交尾しているペアは動きがのろいので、目につきやすいんですな。一応、写真記録を残しておく。天気がいまいちなので、訪問先の海岸ではほとんど観光客を見かけなかった。能登半島の東側を海沿いに南下して、数少ない海浜をまわっていく。時々、オニハマダイコンが分布していない海岸もあるけど、これは海流の影響で種子が散布されていないのだろうか?過去の情報がないのでよく分からないのがもったいないけど、今年の情報は今後活用できるのかもしれない。

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昼食は七尾湾のカキをいただいたのだけど、この時食べたカキフライがいまいちだったのだろうか、帰ってからおなかの調子がいまいちだった。夕方前には研究室に戻り、二日間の調査は終了。あとは能登島の海岸だな。
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