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SCB-Asia2014四日目 [学会]

起床後、すぐに朝食を済ませて、朝食後に2回練習してから、会場へ。プレナリー講演後に発表会場で企画者のForgetさんとアイムサさんに挨拶。アイムサさんは、今大会の実行委員長として取り仕切っているだけではなく、複数のシンポジウムの企画者としても関わっているし、自分も発表をこなしているというハードスケジュール。今の職場に来てからまだ数年しかたっていないはずだけど、2010年以降、ものすごくアクティブに活動している。アジアゾウの種子散布で学位をとって、その後も大型哺乳類を中心に研究していて、マレーシアではかなりいいデータを集めつつある様子。今回はアイムサさんの学生が数名同じシンポジウムで発表していた。

シンポジウムの最初はForgetさんか東南アジアのげっ歯類による貯食散布の研究について、簡単なレビュー。いつまでたっても東南アジアの貯食散布の研究が進まないので、ついにアイムサさんと一緒にマレーシアで予備調査まではじめているらしい。ただ、ジャックフルーツみたいにおいしい種子は設置したら比較的早くに消失するけど、それ以外の種子の調査は大変なんだよね。続いて、わたしが日本のイチョウの種子散布、といっても種子を持ち去る動物について自動撮影カメラと糸つけ法を利用した調査を紹介。サンプル数が少なすぎて、ちょっと恥ずかしいけど仕方がない。今年、もうちょっと頑張りましょう。

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PM Forgetさん

その後はボルネオとインドのパームシベットの果実選択と種子散布に関係した発表が続いて、コーヒーブレイク。ボルネオは夜中に個体追跡した研究、インドはGPSテレメをつけた研究。種子散布にかかわるジャコウネコの研究者層も広がってきた。一時期のサイチョウ類の研究と同じで、同時多発的に研究が一気に進んできた様子。

コーヒーブレイク後は、シロテテナガザル(タイ)、ヒヨドリ(インド)、マレーグマ(マレーシア)、アジアゾウ(マレーシア)、そして最後にドリアンやパルキアの送粉(タイ)の話で終了。中国の発表がなかったけど、かなりさまざまな分野の発表が行われた。最後のまとめでは、Brodieさんから個体群動態へとつなげる研究の重要性、CorlettさんからN=1の観察事例などをどこかに集めておくことの重要性などが指摘された。最後に南アフリカのFSD2015の宣伝をして終了。

午後は気候変動のセッションに参加。Corlettさんはこんな形でICPPにかかわっていたのか。プレゼンの最後にThe Ecology of Tropical East Asiaの2版が出版されるとの宣伝。相変わらず、仕事が速い。初版には、含まれていなかった北西インドの情報なども含まれているらしい。

夕食は通常よりも少し豪華で、マレーシアの民俗舞踊も行われた。サイチョウの飾りはぬいぐるみだったけど、セイランの羽はすべて本物が使われていた。まあ、尾羽は抜けるから、飼育個体がいれば集められるか。

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夕食後は多国籍の若者たちと一緒にホテル近くのナイトバザールへ。週末だけあってかなり込み合っていた。なぜか日本の音楽で社交ダンス?のようなものを踊っていたのは、地域のコミュニティ活動の一環らしい。他にも演奏会など、夜にそういった活動を行っているとのこと。途中のお店でこの辺の名物のカキ氷、チェンドルをいただく。ヤシ砂糖でほんのりとした甘みでおいしい。あっという間に10時半になっていた。さすがに疲れたので今夜はすぐに就寝。

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