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シランの花粉塊でしたか [日常]

午前中は卒研生二人と金沢大学の角間キャンパスに出かけて、調査地の整備作業。100mほどを1時間ほどで作業する。暑すぎずすがすがしい天気。先週はサンショウクイやホトトギスの鳴き声が多かったけど、今日はカッコウの鳴き声が多い。切り株にキノコが生えていたので、ヤマナメクジはこんなキノコが好きなんだよなあと思って近づくと、すぐ近くで大型個体が休んでいた。これは立派、伸びると20cm級だな。角間では雨上がりのキノコでヤマナメクジを見かけることが多いけど、シェルターで休んでいるところを見つけたのは初めて。まあ、これだけ痕跡が残っていれば見つけやすい。

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予定よりも整備作業が早く終わったので、たくさん咲いているギンリョウソウの訪花昆虫を観察してもらう実習。今年の卒研生は送粉系を対象にしているわけではないけど、開花フェノロジーを調査しているので、訪花昆虫を見かけることはあるだろう。1時間くらい観察しても何もやってこないこともあるから、野外調査は忍耐力が必要だよと話すつもりが、開始5分でトラマルハナバチがやってきた。えー、なんとラッキーな。トレイル沿いのギンリョウソウを順番に訪花していく様子をじっくり観察することができたのは良かった。

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午後は定例の開花フェノロジー調査。その際にハルジオンに訪花していたハチが不自然だったので、よくみると背中に花粉塊がついていた。一度は飛んで行ってしまったけど、しばらく待っていたら戻ってきたので、粘って写真撮影。フェノロジー調査中に咲いていたのはサイハイランだったけど、後からSさんに教えてもらったところによるとシランの花粉塊らしい。近くに薬草園があるし、大学キャンパス内の花壇にシランが植えられていても不思議はないか。講義資料に使える写真が一枚増えたのでよかった。

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シランの花粉塊をつけたハキリバチの一種

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帰学後は大学業務でインターンシップの受け入れ先にメールを書いたり、電話で担当者の問い合わせなど。20人ほど希望者がいるので、いろいろと調整する必要があるのでちと面倒。途中、現実逃避して、学生実習の予備調査で捕獲された地上徘徊性の甲虫類を専門家に見ていただく。さすがに専門家のコメントを聞きながら、顕微鏡で観察すると同定ポイントがわかりやすい。ただ、学生が見てすぐわかるかといわれると難しいだろうな。オサムシはオオオサムシ、クロナガオサムシ、マヤサンオサムシなので、この辺は実習でも十分に使えるだろう。ついでに私の写真に含まれていたゴミムシを見ていただく。ゴミムシ図鑑を見比べて、これかなあと思っていた種で妥当そうなので安心する。なるほど樹液にもあつまるグループですか。

今週末は来週の公開講座の準備を終わらせてしまいたい。
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