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能登島丸かじり2017初日 [日常]

早起きして朝食を準備して、7時過ぎに自宅を出発して大学へ。涼しくて気持ちのよい実習日和。研究室に準備しておいた荷物を車に積み込んで、集合場所へ移動。7時45分には参加学生とTAがほぼそろい、予定通り8時に大学を出発。私も車で能登島へ向けて移動。海側環状が結構混んでいて、のと里山海道に行くまでに結構な時間がかかる。今年も能登島の手前のコンビニでおやつを買って休憩して、10時ちょうどに今回お世話になる長崎地区の民宿、浜弥と吉兵衛へ到着。

バスが予定よりも遅れて10時半に到着。午前中の散歩の時間を少し短くすることにして、荷物を宿において、10時45分からこれからの3日間の実習で使う場所を散歩する。3班12名の学生とTAと教員がいるので、目が届きやすい人数ではある。デジカメと双眼鏡を渡して、明日の河川実習で使う川、里山、今日の午後に生き物を探す海を順番に歩いていく。ミンミンゼミとツクツクボウシの鳴き声が響く中を散歩しながら、見かけた生きものを解説していく。ジャゴケやクロモジの匂いを嗅いでみたり、スダジイや枯れかけたアカマツなどを観察してもらう。2014年に来たときと比べるとイノシシの足跡が増えている。明日、里山調査をするメンバーには、ヤマウルシとツタウルシをしっかり覚えてもらう。ネジバナが咲いているけど、これって秋に咲くタイプ?1時間ほど歩いて、午後に調査する海を見てから、宿に戻る。

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昼食は毎年の定番カレーをいただく。13時からは学生たちは海で海藻と生きもの調査の実習。私たちはTAを連れて、明日の里山調査の準備にでかける。尾根と谷に調査区を設定して、土壌断面を見てもらって、そこに生えている樹木の毎木調査をしてもらう予定。

最初の調査区はスギ人工林で、もとは水田だったところに50年ほど前に植林されたものらしい。こんな海の近くまで稲作していたんだなあ。谷間で湿っており、林床はリョウメンシダに覆われていたけど、ちょっと黄色くなりかけたサトイモ科の葉が見えると思ったら、立派なウラシマソウだった。お、果実があるじゃないですか。もっと近い場所だったら自動撮影カメラで観察するけどなあ。教員とTAで順番に交代しながら1mほど穴掘りしたけど、教員Kさんの圧倒的なパワーの前に残りのメンバーはちょっと手伝ったくらいになってしまった。さすが専門ですな。1時間ほどでスギ林の調査区の準備を終えて、次は尾根沿いの照葉樹林のところで調査区の設定。こちらは1m掘るのはしんどいので、斜面を削って、土壌を観察してもらう。きれいな褐色森林土が見える。2時間半ほどかけて明日の実習の準備を終える。ついでにTAに植物を覚えてもらって、明日に備える。まあ、いままではブナ林でしか調査していないから、すぐにはわからないかな。

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山の中にはアカテガニ

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その後は海調査を終えた学生たちの同定作業を見に行く。海藻・海草は普段、同定したことがないだろうから、苦労している様子。例年よりも実習参加者が少ないので、数をこなすのは結構大変。ホンヤドカリやイシダタミなど、たくさんいる生物の他にもサザエやムラサキウニ、アメフラシを捕まえてきた学生もいたようす。ホンダワラの仲間の同定に苦労しているようだけど、Iさんにヒントをもらいながら同定を進める。まあ、難しいよね。

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17時20分ごろまで同定作業を進めて、その後は一人1枚の海藻標本を作成して、夕食へ。18時30分からの夕食タイム後はお風呂休憩と明日と予習。わたしは布団に寝ころびながら、来週が締め切りの査読原稿を読み直す。来週初めには仕上げてしまいたい。22時半ごろに早めに就寝。

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