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サラワク二次林調査5日目 [研究]

昨夜の雨で湿度が高まったのか、マレーシアの気候に慣れてきたのか、水分を取りすぎたのか、汗が少し多かった。今朝はミーゴレンの朝食で、のんびりとスタート。ヘイズの影響か、雲が多いのか、日差しが強くないのでありがたい。調査地までの移動時間がほとんどかからないけど、宿泊先周辺の二次林やアブラヤシ農園を歩くので、あまり楽しくはない。

まずは宿泊先の裏山に設置してある自動撮影カメラの確認。こちらは幹線道路からも近いので、前回はほとんど動物が撮影されていなかった場所。で、最初のカメラでいきなりSDカードがフルになっており、嫌な予感。別のカメラに差し替えて中身を確認すると前回の設置時から2日間で撮影が終了していた。どうも動作不良で撮影し続けてしまったらしい。最初のカメラからこんな不具合だとへこむなあ。次回の調査では少しでもデータが取れることを期待しつつ、カメラを交換。ついでに針金ワイヤーの固定具を交換しておく。もう一つの場所は両方とも問題なく動作していたけど、前回撮影されていたホエジカなどは記録されていなかった。燃やしている影響がでていると8月にあまり大型動物などは期待できないだろう。

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次はアブラヤシ農園を抜ける調査区。こちらはまだ焼きたてで、自動撮影カメラを設置している場所のすぐ隣まで燃え尽きていて、まだ、煙がくすぶっていた。こちらも大型動物は撮影されておらず、リスやツパイが多いけど、メガネザルも撮影されていた。林床の近くまで下りてくることもあるらしい。ただ、モノクロ映像だと種同定できるかな?

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最後は動物相が一番豊富だといわれていた幹線道路を挟んだインドネシア側の国境につながる二次林。こちらは前回、動作不良があった場所のカメラがきちんど動作していた点はよかった。ただ、一番奥の調査地のカメラがなぜか動画ではなく、静止画撮影に切り替わっていた。誰かに遊ばれたわけではないので、ハントゥか?ただ、こちらはブタオザルの群れが通過するところやヒゲイノシシの親子など、ほかの場所ではほとんど撮影できていない動物も記録されていた。インドネシア側から流入しているのかなあ?予定通り3時間ほどで自動撮影カメラの交換は終了。いくつかモニターに画面が写らなくなっていたので、あとで確認が必要。

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調査地に帰ると別動隊の学生が忘れ物を取りに来ていたので、一緒に裏山の調査地に戻る。GPSよりもまずは調査地を歩くときに後ろを振り返って確認するとかはしておいたほうが良いかな。ちょっと回り道をしたけど、無事に調査プロットに到着。こちらは数年前に設置したけど、植物標本の採集が終わっていなかったらしい。古いナンバーテープを確認しながら、必要な標本を採集する。昼食までに2つの調査地を終わらせて、必要最低限のデータは確認できたようす。帰り道に甘いにおいがしたところではShoreaの花が落ちていた。ここ2週間ほどの乾燥がトリガーになるのか?

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宿泊先に戻って昼食。わたしは自動撮影カメラの整理をするつもりなので、野外調査はこれで終了。昼食後に休んでいる間に雨が降りだして、あっという間に大雨になる。別動隊も調査は取りやめになる。まあ、昼食後、すぐに出かけていたとしても終わっていなかっただろう。その後は撤収準備で荷物を片付ける作業。雨が降ると少し気温が下がるけど、湿度がぐっと上がるので、蒸し暑い感じがする。わたしは午前中に回収してきたカメラのデータをコピーしながら、珍しいものを現地スタッフと一緒に見ていく。なんとか卒業研究をまとめることはできそうなくらいのデータ。

明日は早朝に出発なので、荷造りを終えてから就寝。
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