SSブログ

金沢植物同好会の観察会に参加した [日常]

夏の白山登山が台風直撃でキャンセルになったので、その代わりでもないけど市ノ瀬ビジターセンター周辺を散策する観察会へ参加。雨が降るかもしれないのがちょっと心配だったけど、移動中も少しぱらついた程度で、どうにか持ちそうな感じ。気温はそれほど高くなさそうなので、散策にはちょうどよさそう。現地集合時間よりも少し早く到着したので、ビジターセンター周辺の街灯の下でクワガタ探し。ミヤマクワガタの雄が何頭も落ちていたけど、すべて腹を食べられていた。でもまだ頭部は生きていて、しっかり挟もうとしていた。すでにドロノキの種子が飛び始めていたけど、この辺のドロノキの大木は昭和9年の大洪水の後に定着したものらしい。

DSCN0888.jpg

参加者18名でビジターセンターからチブリ尾根方面への道を周辺の植物を観察しながら、のんびりと歩く。去年の11月に調査の手伝いで歩いたコースと同じだけど、今日は観察しながらなので、超スローペース。せっかくの機会なので、カメラをぶら下げたまま、いろいろと写真を撮影しておく。この時期にこの周辺を歩いたことはないけど、ツリフネソウ、クロバナヒキオコシ、クサボタン、オトコエシとか咲いていた。マタタビ、サルナシ、クマシデなどは果実があった。18日に実習の引率で再訪する際には、少しフェノロジーが進んでいるだろうけど、よい予習の機会になりそう。

DSCN0893.jpg

DSCN0896.jpg

DSCN0900.jpg

今回、初めて見た植物の一つがチョウジギク。こういった湿った岩場とかに生息しているものらしい。一体どうやったらこんなところに種子散布されて、流されずに定着できるんだろうか?ただ、チョウジに似ているかと言われると、どうもよくわからない。周辺にはダイモンジソウがたくさんあったけど、開花個体は少なかった。あまり気にしたことがなかったけど、こんな形の葉をしているのね。タマアジサイもちょうど咲き始めたところで、丸いつぼみと開花した花を同時に記録できたのは良かった。

DSCN0903.jpg

DSCN0906.jpg

DSCN0912.jpg

DSCN0921.jpg

DSCN0963.jpg

DSCN0965.jpg

昼食前までの散策で、一番衝撃を受けたのは、比較的最近になって記載されたテマリフジアザミの花とそれに訪問していたトラマルハナバチたち。一つの頭花に最大6匹のトラマルハナバチが同時に見られた。あとハサミムシも来ていた。それにしても立派なサイズの頭花。花の蜜がよっぽどおいしいのか、マルハナバチたちの動作が非常に緩慢で花に酔いしれているようだった。ただ、送粉者に興奮しているのは私くらいで、他の参加者は植物よりの興味が強い様子。

P9010625.jpg

P9010633.jpg

砂防堰堤のところで早めの昼食と休憩。河原で昼食をいただく。河原に転がっている石を少し眺めると爪石がいくつか転がっていた。砂が堆積したところがあったので、歩いてみるとハンミョウらしき動きをする虫を発見。コニワハンミョウか?こういったちょっとした砂のある環境をうまく見つけてくるんだなあ。

DSCN0955.jpg

DSCN0953.jpg

P9010574.jpg

P9010572.jpg

昼食後はチブリ尾根の方を少しのぼり、ブナ林の植物を観察する。ここは立派なトチノキがあるし、林床のヤブレガサはちょうど開花していて、トラマルハナバチも来ていた。現地では、何ショウマか忘れていたけど、ルイヨウショウマが結実していた。これも自動撮影カメラで狙ってみたい植物の一つ。果実サイズが小さいから、どんな鳥でも食べられそう。途中で折り返して、帰り道は登山道を歩いたり、少し違うコースも歩きながら、ビジターセンターに戻る。途中、クロバナヒキオコシに細長いアブが来ていたので、写真を撮るためにしばらく粘る。意外と短時間しか花にいないけど、交尾中のペアは比較的動作が鈍いので、そちらを狙って、何枚か撮影できた。もうちょっと近寄りたかったけど仕方がない。

DSCN0968.jpg

DSCN0983.jpg

P9010616.jpg

P9010649.jpg

9時から15時までのんびりと植物観察を楽しむことができた一日だった。
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。