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IHC2017二日目 [学会]

昨夜は遅くまでPC仕事をしていたこともあり、7時前まで寝てしまった。朝食を食べに行くと半島マレーシアで研究している方と一緒になったので、最近の研究テーマについて教えてもらう。Facebook経由できれいな写真をよく見ていたけど、カメラを購入するために寄付金を募ったので、その方たちへのアピールもあるらしい。レンズを含めると数キロで手持ちでは無理なので、立派な三脚を使って撮影しているとのこと。日本の大学院生が半島マレーシアでマレーバクを研究しているという話だった。アイムサさんとやっているのかな?

朝食後は朝のセッションに参加。今日は8時15分から夕方までびっちりと講演が詰まっている。昨夜はお酒を飲んでいないので、それほど起きるのはつらくはない。一日英語漬けだったおかげで、多少、耳が慣れてきたけど、それでも癖のある英語はさっぱりわからないこともある。マレーシアの人はみなさん英語上手だものなあ。最初はピライさんがチェアーのはずだったけど、朝、起きられないのでルーシーさんに代わってもらったらしい。学位も取得して、すっかりジサイチョウ研究者としての地位を確立しつつある。

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オオサイチョウのカスクの放熱機能についての発表はピライさんの最後の指導学生。サンプル数が少ないけどカスクに放熱機能があるのは間違いなさそう。ただ、オニオオハシは嘴全体の機能だけど、オオサイチョウやツノサイチョウのような一部のサイチョウだけがあれだけ大きなカスクになっているのは別の理由だろう。サイチョウ類の系統樹を明らかにしたフィリピンのゴンザレスさんはそれを利用したハジラミの発表。ハジラミ側の情報が圧倒的に不足しているので、これから野生個体などを捕獲した際には注意してみて欲しい様子。オオサイチョウの遺伝マーカーを利用した研究では、カオヤイの東側で使えなくなった巣穴を改善することで、繁殖個体数が増え、遺伝的な多様性も増加しているらしい。オオサイチョウが一夫一妻なら単純にペア数が増えたことの効果か。

昼食後のセッションでは、タイチームがここ数年取り組んできたムジサイチョウやシワコブサイチョウの移動をアルゴスシステムで追跡した事例やカオヤイのサイチョウ類の繁殖フェノロジーと結実フェノロジーの関係などのデータが紹介された。2008年から2016年のフェノロジーデータをうまくまとめて欲しいところだけど、解析をちょっと手伝ったほうが良いのだろうな。カオヤイでは11-1月ぐらいに果実が少ない時期があるのは長期傾向としても間違いなさそう。

夕飯はもう一人の日本人参加者のG大Yさんと近くのフードコートで海鮮料理をいただく。次回、クチンで別の学会を開催する際の下見で参加したらし。お店に行くまで気が付かなかったけど、ここ2008年のATBC Asian Chapterの時にランビル組と一緒にご飯食べたとこだ。タイガービールと海鮮料理をおいしくいただきました。

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ホテルに戻るとネットが不調。夜になって利用者が増えるとダメなんだろな。おとなしく早く就寝して、明日の朝に必要なメールには返信しよう。