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白山高山植物園での訪花昆虫観察 [日常]

朝からよい天気。今日はポケゼミで大学キャンパス内の身近なところに生息する哺乳類を記録するべく、自動撮影カメラを設置。簡単に仕組みを説明して、あとは参加者に適当な場所を選んで設置してもらう。ま、そんな簡単には動物の通過しそうな場所はわからないかもしれないけど、キャンパス内ならカメラの確認は頻繁にできるので、適宜場所を変更すればよいだろう。

1コマ目の時間帯に午後の実習で観察されそうな訪花昆虫の写真をピックアップ。マルハナバチ、ミツバチ、ハナアブ、ハエ、甲虫くらいのグループで記録してもらうことにして、代表的な種の写真を掲載しておこう。今年は開花時期が去年とはかなりずれているし、去年は肌寒い天気だったので、今年とは全く違うので、何が見られるよくわからない。やっぱり先週末に下見しておくべきだった。

午後の実習時は暑いくらいの天気。ブナ林調査と同様に白峰内でトイレ休憩を済ませて、白山高山植物園へ。こちらにも途中にトイレはあるのだけど、大型バスでは移動が大変なので、先に済ませておいたほうが時間のロスは少ない。予定通り2時過ぎに駐車場に到着。多少、車が止まっている程度で、お客は多くはなさそう。私たちが登り始めるとちょうど降りてきたグループとすれちがう。ここは植物園への途中の道でも植物に名札が付いているので、できるだけ解説。モウセンゴケも紹介しておく。

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14時半から15時10分までは園内を自由に散策して、あとで観察対象にする植物を選んでもらう。その間、わたしは来年の実習用に観察できそうな訪花昆虫をできるだけ写真記録に残しておく。去年は同時期だけど、開花がずいぶんと早かったので、ニッコウキスゲがほとんど咲いていなかったけど、今日はニッコウキスゲが満開。去年と3週間くらい違うのかな。

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タカネマツムシソウなどはほとんど咲いていない。ニッコウキスゲ、タカネナデシコ、ヤマホタルブクロはトラマルハナバチのクイーン、イブキジャコウソウはトラマルハナバチのワーカーが多い。学生たちもそれぞれ興味のある対象を2種選択して、10分間の観察を2-3セット行ってもらう。観察する様子を見ているともうちょっとデータの記録手法を固定して、観察対象種を限定して、学生間またはグループ間で比較可能なデータを収集できるようにした方がよさそう。10分待つとそこそこ虫は来るようなのと、今日は暑いくらいのよい天気なので、学生たちも楽しそう。

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15時以降はほとんどの訪問客は帰ってしまうので、実習にもちょうど良い。イブキジャコウソウでトラマルハナバチを撮影していると、背中に花粉塊をつけた個体を発見。植物園内に植えてあるカキランかと思ったけど、あとでSさんに見てもらったら、別のランの仲間である可能性が高いと教えていただいた。園内では見かけなかったけど、周辺の林の中で咲いているのかもしれない。
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ハクサンフウロを訪れたトラマルハナバチ

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ただ、雨の日の予備日という扱いなので、来年、同じような観察ができるかどうかは天気次第というところ。