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ESJ65四日目 [学会]

今朝はバイキングではなく、和食のお店へ行ってみる。窓際の席で非常に眺めがよい席だったけど、料理はバイキングのほうが良かったかな。明日はまたバイキングに戻ることにしよう。

朝一番にポスターを張っておいて、あとは総会に参加。懇親会の次の日が総会だったので、参加者数が少ないことが心配されたけど、理事の皆さんは欠席することなく、みなさん参加。すばらしい。ただ、総会会場は100名ほどのスペースで十分だよなあ。例年とはちょっと違って、会計の部分はわたしが説明。科研費がとれないと大幅な赤字になるんだけど、みなさん意義なさそう。まあ、1年くらいならこの赤字になっても問題はないかという判断なんだろうけど。

表彰式後は第二総会に参加し、その後は第一回理事会に参加しながら、お弁当を食べる。コアタイムの終わりかけになって、ポスター会場に出現してみると、縮小版はすでになくなっていた。午前中とかコアタイムに来ていただいた人には申し訳ないけど、すでに論文が出ているので、そちらを読んでもらうことにしよう。2時間ほどポスター会場でぱらぱらとやってくる人に簡単に解説。イチョウの話をしたときもそうだけど、タイのサイチョウの話をする時よりも圧倒的に聴衆が多い。まあ、身近な生きものの方が話題として興味をひくんだろうなあ。来年は○○の種子散布の話題提供できるように論文化してしまおう。

夕方は実行委員会の引継ぎ会議、途中からシステム改修の会議に参加。来年度は神戸大会、その次は中部大会。神戸大会はいろいろな意味で実験場的な意味合いがあるので、なかなか大変そう。その後は執行部の打ち上げでジンギスカンをいただく。今回の初ジンギスカン。結構わかりにくい場所だったらしく、みなさん到着までに苦労した様子。食べ放題といわれても一番若いのが私なので、それほどみなさん食べられません。2時間ほどおいしくいただいてすでに23時。

ここからさらにセンター飲み会に合流。歩いて出かけたけど、途中、電話で呼び出され、合流。すでにみなさんできあがっていますな。ほぼ20年前と変わらんような感じの飲み会メンバーで、教授になったメンバーをお祝いする会らしい。○○なくても教授になれるんだ!との名言(迷言?)があったらしい。閉店まで飲み明かし、その後、ホテルでの見続けるグループとはお別れして、宿に戻る。25時ですがな…。まあ、明日は朝の打ち合わせがないので、のんびりしよう。
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ESJ65三日目 [学会]

昨夜は早めに宿に戻って寝たこともあり、今朝も早くに目覚める。朝からおいしい朝食をいただいたけど、バイキング形式の料理を一通り食べたので、明日は別のお店に行ってみよう。

今日は大会本部で明日の総会資料の作成作業。初日の委員会から送られてきた資料の確認やいろいろな表彰式のスライドとか、執行部で作っているんですな。午前中は資料作成でほぼ終了。昼は歴代会長・幹事長会食なるものに参加して、午後は資料作成の続きで、途中から口頭発表で種子散布関係の発表を聞いたり、ポスター発表で面白そうなものをちょこっとだけ聞く。

夕方からは懇親会に参加するためタクシーで移動。あまり参加者は多くなさそうだったけど、料理はまあまあのスピードで消えていった。懇親会中に雪が降りだしていて、帰るころには結構な降り方だった。ホテルが近くてよかった。今日も査読しようと思って居た論文を読み終わることなく寝てしまった。

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ESJ65二日目 [学会]

6時過ぎに起床。さすがに眠い。今日もおいしい朝ごはんをいただく。朝食後は眠気覚ましにシャワーを浴びて、すっきり目を覚ましてから、会場へ向かう。昨日よりは早めに出てきたつもりだったけど、地下鉄を乗り継いで会場に到着したのは8時15分だった。

今日はポスター会場での仕事がメインなので、午前中はポスター会場をウロウロする。いろいろとポスター作成のノウハウが伝わっているので、わかりやすいポスターが増えている。種子散布の研究は少ないけど、送粉はなかなか面白そうなネタが含まれている。コシノコバイモとか、身近な植物でも結構面白いことが見つかっている。なるほど、そんなメカニズムがあったのか。よく観察しているなあ。

午後はエコリサのフォーラムに参加。以前のアンケート結果のまとめなどを聞く。査読にまわった論文は結果的に受理されようが、リバイスだろうが、リジェクトだろうが、審査にかかる日数は同じくらい。やはり査読者が見つからないというのが大変そう。わたしもちょっと分野が違うと査読者探しは結構苦労するし、著者が指定してきた査読者が怪しい人ではないかは簡単に調べてはみる。ただ、査読結果が割れると悩む。

フォーラム後はポスター会場をさらにウロウロして、いろいろと雑談などして過ごす。マムシグサの発表もそれなりに人が来ていた様子だけど、来年はタイトルから工夫する必要はある。面白いと思ったモズのはやにえの研究は最優秀賞を受賞していた。そりゃそうだよな。昨日のナメクジの研究も優秀賞をもらっていてめでたい。

今日は早めにホテルに戻って休む。
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ESJ65初日 [学会]

6時15分に起床して、6時半からの朝食に移動。朝食がおいしいことが売りのホテルだったらしく、たいへん満足。これは食べ過ぎてしまいそう。ネットで札幌の花粉状況を確認してみるとマスクは必要なさそう。ただ、足元はかなり雪が解け残っており、ツルツルの路面になっているところもある。最初は会場までバスで移動するつもりだったけど、適当な時間に到着することができないので、地下鉄を乗り継いで移動。8時半の集合時間の少し前に大会本部に到着。

午前中は大会本部で留守番なので、今日の夕方の自由集会のプレゼンファイルの確認。これまでは企画委員会に参加している時期が続いたので、初日の朝に委員会がないのは久しぶり。時々、くる事務仕事を適宜こなす。次は保全誌の編集委員会にオブザーバー参加。こちらもそのうちPDFファイルを即時公開する形になる方向で話を進めるのだろうなあ。会議終了後、小池さんと種子散布の本に関する打ち合わせ。確かに赤緑本がでてから20年近く経過するので、新しい教科書を出す時期なのかもしれない。次は野外安全管理委員会に参加し、長年の懸念事項になっている野外安全マニュアルの完成に向けての打ち合わせ。今年度中に和文誌に掲載する方向で作業を進める。

その後は大会本部で夕方からの代議員会の資料作成のお手伝い。その後は代議員会に参加。途中で中抜けして、きのこる5に参加。最初の講演者の宇高さんの発表をちょっとだけ聞いて、あとは20分だけ、自分の発表をこなして、代議員会に復帰。自由集会の発表は、ちょっとスライドを詰め込みすぎて、時間ぎりぎりまでしゃべってしまったので、反省。70名ほど参加していて、ちょっとびっくり。理事会はほぼ時間通りで終了したので、再び自由集会にもどり、最後の時間もちょっとだけ参加して、そのまま札幌駅近くの飲み会へ移動。17名が参加して、飲み屋で2時間ほどナメクジやキノコ談議。サインもらおうとを持っていたのに宇高さんの本を持ってくるのを忘れたのは失敗だった。

懇親会に参加したのち、ナメクジのUさんと胞子散布のKさんと一緒にヤマナメクジ談義。どうもヤマナメクジの生活史は基本的なところもわかっていないことが多い様子。まだまだ調べることがありそう。いろいろ話しこんでしまって、結局、夜中になってしまった。12時過ぎにホテルに戻り就寝。

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JASTE27二日日 [学会]

さすがに昨夜遅くまで飲んでいたので、今朝はのんびりと起床。ホテル周辺をウロウロして、港の道沿いでアシヒダナメクジを多数確認。なんだこんなところに普通にいるものなのか。長く伸びているとナメクジ感があるけど、ひっくり返すと違う生物だよなあ。

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チェックアウトしないといけないので、朝食後に荷造りして、その後はスーパーでお土産を追加して、ついでにお昼ご飯も購入しておく。荷物はホテルに預けておいて、空港バスの始発までの送迎バスを予約する。午後のシンポジウムを聞いている時間はなさそうなので、今回もNLの原稿で中身を知ることになる。

今日は朝から生態の部屋で話を聞く。キバアマガイの殻の色彩多型は白っぽいものと黒っぽいものの割合が異なるのは、場所によって捕食者が異なるからだろうか?黒っぽい殻でも干潮時に乾燥すると白っぽくなるからだろうか?DNAバーコーディングしてみるとフタバガキの種子捕食者のキクイムシはどうもかなり広食性らしい。キクイムシがよく入っていそうなのは、バンレイシ科のPolyalthiaとかカンラン科のCanariumとか、あと結実頻度で考えるとニクズク科などが非一斉開花期の候補かも知れんな。サイチョウの営巣木みたいにたくさんの種子が落ちてくる場所で生活しているのかもしれない。

お昼は喫茶店でガトーショコラをいただき、ホテルに移動して、バス停に移動する。その後は空港まで1時間の移動で、バスから奄美大島の風景を楽しむ。さすがに疲れてきたので、途中はうとうとしてしまった。羽田までのフライトはちょっと揺れたけど、無事に羽田に到着。乗り継ぎ時間が心配だったけど、乗る予定の飛行機が遅れているらしく、500円クーポンがもらえたので、先に夕食を済ませる。1時間ほど遅れて、小松空港に到着。帰りは急ぐこともないので、下道を移動して21時前に自宅到着。さすがに疲れた。

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JASTE27初日 [学会]

朝は小雨。宿泊しているホテルは陸上チームが合宿などでよく利用するらしく壁一面に色紙が並んでいた。朝食後にポスターを持って大会会場に出かけて、さっさとポスターを掲示してもらって、写真撮影。まあ、証拠写真を撮る必要はないのだけど、自分用のメモとして記録。しかし、でっかいポスター掲示板だな。普通にA0で印刷してきたけど、まだまだスペースが余っていた。今年もさぼってしまって、生態学会と同じネタにしてしまったけど、来年度は別のネタにしたい。でも時間あるかしらん。

午前は人文、午後は生態の発表を聞いていた。人文の会場のトイレの発表のインパクトが強すぎた。普段、生態学会では、まったく聞く機会のない発表を楽しめるのが熱帯生態学会のよいところ。ただ、研究発表のスライドは見にくいものが多いので、前のほうに座らないとよく見えないものも多いのは残念。この点、生態学会の方がずっとわかりやすいし、熱帯生態学会でも大学院生はきれいなスライドを作っている人が多くてちょっと安心。昨年末、大学院の集中講義でお世話になった大阪市大のグループの発表も一通り聞くことができた。ランビルのデータもずいぶん系統関係が明らかになってきた様子。今年は吉良賞奨励賞の受賞講演は1名のみだったので、のんびりと話を聞くことができた。ランビルでみた多様なオオバギたちが懐かしい。

懇親会会場は宿泊先のホテルなので、部屋にいったん戻って、着替えてから屋上のビアガーデンへ移動。でも今日は天気が悪く、雨が吹き込んで寒いくらい。会場ではランビルグループのメンバーと世間話など。奨励賞の受賞者にNLの原稿を依頼する仕事も忘れずに行っておく。自己紹介すると、1996年の一斉開花の標本を採集した北村さんですかと確認される。あの時の標本がまだ活用されているようで何より。今度、ランビルに行く機会があれば、当時の標本の写真を撮影しておこう。

懇親会を終えて、ホテルのロビーでネット接続していると、これから夜の街に駆り出されるAさんに声をかけられて、一緒にでかけることになる。大会実行委員会メンバーを中心に呑みなおしているらしい。わたしが座った机は明日のシンポジウムの関係者で、しっかりと打ち合わせ中だった。どこかで見たことがあるような人と思っていたのは先日のテレビで奄美大島関係の映像を見た際に案内していた人でしたか。以前、NLにトウガラシの記事が掲載されていたのだけど、その記事を書いたのが現会計担当の方だったとは知りませんでした。なるほど、当時はいろいろとNLの記事がふられていたのですね。さすがに疲れていたので、ビール一杯とあとはジンジャーエールで話に加わる。NLの編集後記を読んでいる人は意外と多いようなので、これからも小ネタを提供していこうと思います。

JASTE27前日 [学会]

朝はまだ晴れていたので、昨日の夕方に歩いたところをもう一度散歩してみる。大会会場の裏山のところでシリケンイモリを発見。複数個体見かけたので、林床を歩いているのが普通なのだろうか。近くの水路を泳いでいるガラスヒバァを発見。それほど大きくないけど派手なヘビ。ホテルの朝食バイキングで朝ご飯を済ませて、しばらくはメールに返信して時間をつぶす。

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9時に部屋を出て奄美野生生物保護センターへ向かう。タクシー30分ほどで、4000円を超えるくらいの出費。レンタカー借りたほうが安かったけど、当初は予定していなかったので仕方がない。もうちょっとアクセスが良いと便利かもしれない。会館直後に入ったこともあり、私の他には生き物好きの大学生らしき人が二人いただけで、ゆっくりと展示を見学することができた。ケナガネズミ大きい。1996年にランビルいかなかったら、奄美大島でケナガネズミを研究するという話もあったのだけどなあ。アマミトゲネズミとかも東南アジア熱帯で見かけるネズミによく似ている。「オオトラツグミ」本は3冊も並んでいた。これの書評も早く仕上げてしまいたい。1時間ほど館内を見学して、その後、館外を散歩してから、ホテルに戻る。昼食は近くのスーパーでお弁当を購入して済ませる。

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午後は編集委員会の開催される会場へ移動。雨がやまないなあ。TROPICSは原稿が足りていない様子なので、カオヤイの眠っているデータとか投稿して欲しいなあ。熱帯生態学会はここ数年の会計は比較的健全らしいけど、会員は減少傾向だし、TROPICSの印刷費が増えることもあるから、対策は考えておかないといけないんだろうな。吉良賞の賞金もしばらくは問題なさそうだけど、なくなった時にどうするのかも早めに考えておく必要がありそう。

予定の時間で評議会が終了したけど、夜の懇親会まで時間があるので、一部のメンバーでプレ懇親会。その後、本当の懇親会では奄美大島のおいしいものをいただいて解散。今日も早く寝る。

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奄美大島への移動日 [学会]

JASTE27に参加するために奄美大島に移動するのだけど、羽田経由なので一日がかり。小松空港まで車で移動して、チェックイン。今日はラウンジ使える便だけど、あまり時間がないので、おとなしく出発を待つ。新幹線の影響なのか、羽田までのフライトはガラガラ。羽田には予定通り到着し、空港内でお弁当を購入して、奄美行きのフライトを待つ。編集委員会に参加する人は例年よりもかなり少ないし、成田や関空からのバニラを利用している人も多いのか、わたしと同じ便で移動する学会参加者は少なそう。2時間ほどで奄美大島に到着。さいわい、激しい雨は通り過ぎており、曇り空。空港の通路にはいたるところでバードストライクよけのシールを見かけた。

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残念ながらバスはちょうど出発した後で、しばらくバス停で時間をつぶす。さすがに暑い。アダン、ソテツ、ゲットウなど南国らしい植物たちが至る所に見られる。ソテツやゲットウは花が咲いている。空港から名瀬までは1時間ほど。途中の山の中は枯れたリュウキュウマツが目についた。ほとんど全滅に近いのではないだろうか?しかし、道端の植生はタイの道端の植生の雰囲気と非常に良く似ている。さすが亜熱帯。バス停の終点まで移動して、そこから宿泊先のホテルまではタクシーで移動。大会会場に近いところを宿にしたけど、街中に宿泊しておいたほうが良かったかも。

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明日以降は天気が崩れる予報だったので、明るいうちにホテル周辺をウロウロしてみる。干潮でちょうど潮がひいていたので、海の生物を観察してみる。フジツボ、ヒザラガイ、フナムシなどがウロウロしている。その後は大会会場のある奄美文化センターの方へ行ってみる。その裏山からリュウキュウアカショウビンの鳴き声が響いてくる。人が澄んでいる場所のすぐ近くにいるんだなあ。こちらのソテツは実がなっていた。これも種子散布調べてみたい植物の一つ。何かげっ歯類かな。チシャノキは初めて結実しているのを見た気がする。クサトベラの花は咲いていたけど、実は見つからず。果実の写真が欲しかったなあ。

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帰りに近くのスーパーで夕食を購入してホテルに戻る。今日は早めに休んで、明日にそなえる。ネットはつながるけど、部屋からだと接続速度がいまいち。

IHC2017三日目 [学会]

今朝は少し早起きして、ざっと荷造りしてしまう。今日のクチンからのフライトは夕方なので、ホテルと交渉してみたら14時までOKになった。これで昼食後に安心して荷物を確認できそう。

今日は二日間のセッションのまとめ。次回のIHC2021はブータンで開催予定。ブータンはなかなか行く機会がないから、今年度からの科研費の成果をまとめて発表できるように準備したい。マレーシアでの今後の取り組みなどの発表があり、IHC2017は終了。午後は近くの保護区へエクスカーションに出かける人がほとんどだけど、わたしは参加すると帰りのフライトが間に合わないので、今回はあきらめた。熱帯に来たのに森に行かずに帰る出張が2回も続くとへこむなあ。ただ、荷物が少なくて済むのは間違いない。今回も預けた荷物は7kgしかなかった。

昼食時にキナバタンガンでサイチョウを研究している方に訪問する可能性があることを伝える。彼女はもともと半島マレーシアでサイチョウ類の調査をしていた時に種子の同定を依頼されたのがきっかけ。その後は部屋に戻って、汗を流して、急ぎのメールをチェックして返信。オナガサイチョウの保全に関するワーキンググループメンバーはエクスカーションには参加せず、事前打ち合わせをするとのこと。それまでの時間、ホテルのロビーでピライさんの近況と愚痴を聞いて、16時ごろにタクシーで空港まで移動。昨日、タイチームが発表した内容と私がこれからの数年間で計画している内容を組み合わせれば、面白いことができそう。今回は学会に参加するだけではなく、ピライチームとの打ち合わせも大切だったので、実り多き出張となった。空港はガラガラだったので、荷物の預けいれから、出国まではスムーズに進んだ。待ち時間にできるだけ学会中に仕入れた情報のメモを残しておく。

クチンからのフライトでは日本語の映画を見たけど、時間的に足りず、最後の結末が見られなかった。クアラルンプールからのフライトで続きを見ようと思っていたら、国際線にはなかった…。

IHC2017二日目 [学会]

昨夜は遅くまでPC仕事をしていたこともあり、7時前まで寝てしまった。朝食を食べに行くと半島マレーシアで研究している方と一緒になったので、最近の研究テーマについて教えてもらう。Facebook経由できれいな写真をよく見ていたけど、カメラを購入するために寄付金を募ったので、その方たちへのアピールもあるらしい。レンズを含めると数キロで手持ちでは無理なので、立派な三脚を使って撮影しているとのこと。日本の大学院生が半島マレーシアでマレーバクを研究しているという話だった。アイムサさんとやっているのかな?

朝食後は朝のセッションに参加。今日は8時15分から夕方までびっちりと講演が詰まっている。昨夜はお酒を飲んでいないので、それほど起きるのはつらくはない。一日英語漬けだったおかげで、多少、耳が慣れてきたけど、それでも癖のある英語はさっぱりわからないこともある。マレーシアの人はみなさん英語上手だものなあ。最初はピライさんがチェアーのはずだったけど、朝、起きられないのでルーシーさんに代わってもらったらしい。学位も取得して、すっかりジサイチョウ研究者としての地位を確立しつつある。

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オオサイチョウのカスクの放熱機能についての発表はピライさんの最後の指導学生。サンプル数が少ないけどカスクに放熱機能があるのは間違いなさそう。ただ、オニオオハシは嘴全体の機能だけど、オオサイチョウやツノサイチョウのような一部のサイチョウだけがあれだけ大きなカスクになっているのは別の理由だろう。サイチョウ類の系統樹を明らかにしたフィリピンのゴンザレスさんはそれを利用したハジラミの発表。ハジラミ側の情報が圧倒的に不足しているので、これから野生個体などを捕獲した際には注意してみて欲しい様子。オオサイチョウの遺伝マーカーを利用した研究では、カオヤイの東側で使えなくなった巣穴を改善することで、繁殖個体数が増え、遺伝的な多様性も増加しているらしい。オオサイチョウが一夫一妻なら単純にペア数が増えたことの効果か。

昼食後のセッションでは、タイチームがここ数年取り組んできたムジサイチョウやシワコブサイチョウの移動をアルゴスシステムで追跡した事例やカオヤイのサイチョウ類の繁殖フェノロジーと結実フェノロジーの関係などのデータが紹介された。2008年から2016年のフェノロジーデータをうまくまとめて欲しいところだけど、解析をちょっと手伝ったほうが良いのだろうな。カオヤイでは11-1月ぐらいに果実が少ない時期があるのは長期傾向としても間違いなさそう。

夕飯はもう一人の日本人参加者のG大Yさんと近くのフードコートで海鮮料理をいただく。次回、クチンで別の学会を開催する際の下見で参加したらし。お店に行くまで気が付かなかったけど、ここ2008年のATBC Asian Chapterの時にランビル組と一緒にご飯食べたとこだ。タイガービールと海鮮料理をおいしくいただきました。

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ホテルに戻るとネットが不調。夜になって利用者が増えるとダメなんだろな。おとなしく早く就寝して、明日の朝に必要なメールには返信しよう。