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インドネシア調査九日目~ボゴール編 [研究]

今朝も早めに朝食を済ませて、7時からボゴール植物園内を散策。まずはジャワオオコウモリのねぐらを探そうということになり、ゲストハウス内の書籍情報に従って、そちらの方向を眺めると黒い影が飛ぶ姿が見える。おお、明るい時間に飛んでいるのはかっこいい。かなり大きく見える。

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わたしのデジカメではこれが限界

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園内の地図

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サソリの死体を撮影

まずは前回の滞在時に見ることができなかったポイントを重点的に回ることにする。最初に園内の地図をデジカメで撮影して、抑えるべきポイントを確認。正門から反時計回りに外側をぐるっと回っていく。タコノキの仲間がたくさん植えられているところでは、巨大な果実も落ちていた。オオトカゲとかが散布するのだろうか?

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巨大なPandanusの果実

針葉樹ゾーンなどを通過して、園内を流れる川を渡り、ランの展示を目指す。巨大な果実がなっていてなんだかわからなかったのだけど、後でボルネオテツボクだったと気がついた。巨大なアボガトみたいですな。オニバスの花もたくさん咲いていた。

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大人はのれません

途中の植物園で展示されている巨大な種子を見学。フタゴヤシの種子は初めて見たな。講義でも使えるので、1枚だけ別に撮影。ハネフクベAlsomitra macrocarpaも植物園内にたくさんあるのだけど、種子を見なかったので、こちらも撮影しておく。

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展示品の種子

ガイドがいなくてもはいることはできるみたいだけど、ラン園をガイドさんに案内していただく。今咲いている個体を一通り案内してもらえて便利。今の時期、巨大な着生ランが目玉らしい。バナナも何種か花が咲いていて、とても面白い花序のものやピンクの果実が裂開している種などがあった。これ、鳥が散布するのだろうか?ラン園をわざわざ囲い込んでいるのはドリアンがあるからだろうか?こちらもたくさんの果実が結実していた。

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巨大な着生ラン

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裂開したバナナ

9月にフタバガキの若い果実が落ちていたところでは、すっかり結実したものや林床で発芽しているものもあった。その後は、正門の方へ戻りながら、9月に歩いたところをもう一度歩いて開花していた種の果実を確認するなどする。オオミツバチが営巣している木もあったが、普段からボゴール植物園内に暮らしているのだろうか?途中、前回の滞在時に見逃したホウガンノキCouroupita guianensisも見ることができたがちょうど開花中で、特徴的な果実を見ることはできなかった。それにしてもおかしな花だ。ここでもコウモリが媒介するのだろうか?

昼食は園内の食堂で簡単に済ませて、午後も1時間ほどメキシコ園の乾燥地耐性のある植物などを見てゲストハウスに戻る。サボテンやトウダイグサ科の植物などいろいろ植えられていたけど、地面をガラガラの石に置き換えるなど、色々と工夫してあった。

ゲストハウスに戻って荷物を整理して、予定よりも早めにボゴール植物園を出発して、バス乗り場へタクシーで移動。3人で3万ルピー。空港までは1人3.5万ルピー。1時間半ほどで空港近くまで来たけど、最後のターミナル2まで移動するのに結構時間がかかる。空港までのバスは空調が効きまくりで、ほとんど眠ることができなかった。

空港ではすぐにチェックインを済ませて、17時にイミグレを通過。無事にインドネシアを出国することができてほっとする。さすがに夜のフライトまで夕食を待つのはつらいので、まずはカフェで軽食。ラクサはサラワクとはずいぶんと形式が異なる。フリーインタネットアクセスの店だったので、メールのチェックを終わらせておく。さすがにこの数日で送付されたメールすべてに変身することはできなかった。後は帰国後だな。

コーヒーとドライフルーツを職場のお土産として購入後の残金は日本円に両替してしまう。しばらくインドネシアに来る予定はないし、数年経つと紙くずになりかねないということが今回の滞在でよくわかった(笑)。まさか古いお札が使えないとは…。20時に機内に移動して、20時40分にジャカルタから離陸。こんなにガラガラのフライトに乗ったのは初めてではないかな。余裕で3列使って眠ることができるくらいだった。さすがに年末に動く人はあまりいないということか?1時間ほどのフライトの間に機内映画でReal Steelを見る。さすがに前半の半分しか見られなかったので、続きは次のフライトで見ることにする。

シンガポール到着後の待ち時間の2時間がなかなか辛かった。さらにシンガポールで語学研修をしてきた高校生の集団が同じ便でかなり騒がしい。こりゃ引率の先生も大変だな。そういえば、前回の帰国時も修学旅行帰りの高校生が一緒だったか。機内はさすがに疲れていたので、意外とすっと眠れた。
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