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ニクズク科モノグラフチェック [日常]

今朝も雨。昨日は小雨の中をジョギングしたけど、今日はお休みにして、おとなしくストレッチで体をほぐす。明日は少し長めに走りたいところだけど、天候が回復してくれるだろうか。

レフリーコメントに対応するためにTree Flora of Malaya、Tree Flora of Sabah & Sarawak、Flora of Thailand、Flora of China、Flora Malesianaのニクズク科のリスト作成と果実サイズと種子サイズのデータをまとめる作業を行う。自分の手持ち(前者3つ)と図書室(後者2つ)でこれらすべてに目を通すことができるのは、この職場の良いところ。

以前にも同じような作業を検討したのだけど、Flora of ThailandやTree Flora of Malayaには、果実サイズしか掲載されていなかったので、使えないと思っていた。Flora MalesianaもFlora of Thailandと同じ著者が書いていたので、個々の種の記載内容まで読んでいなかったのだけど、結構、種子サイズまで記載されている!裂開するニクズク科の果実サイズはあまり意味がないけど、種子サイズは使えそう。アジアのニクズク科はほとんどFlora Malesianaでカバーできるので、こちらに準拠して整理する。でもこれって乾燥標本のデータだから、生と比べるとかなり果実は縮んでいるよなあ。

多くの場合、果実や種子サイズの最小値と最大値が記載されているので、そのデータをどのように活用するかが問題。カオヤイのニクズク科では100個程度の果実を計測していたので最小値と最大値を足して割った値と平均値と比較してみたところ、2種とも誤差は1ミリ以下。同種の文献情報から計算した値との差も10%程度。ニクズク科並みの大型種子でこの誤差が動物による果実選択に影響するとは思えないので、これでいけそう。

Flora Malesianaに掲載されていた6属335種のうち、種子の長径データが得られたのは122種。これで大まかな種子サイズのイメージをつかむことはできても、果実食の記録がある種が少ないのと古い研究では果実の未同定種が多いので、結局、あまり役に立たないかな?まあ、言い訳するにしてもこれだけのデータセットに基づいていれば、文句は言われまい。Myristicaってこんなにたくさん種があるとは知りませんでした。ニューギニアに多いのね。

その間に未発表データが論文化されていないかどうかの確認。残念ながらまだでしたか。貴重なデータを含んでいるので引用できないのが残念。
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