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ため糞を見つけた [日常]

日中は金沢大学の角間キャンパスへ出かけて、マムシグサの自動撮影カメラの確認。一番大きな果実をつけている個体は半分以上、果実がなくなっていた。く、光条件が良すぎるから、撮影エラーになりそうだからカメラを設置しなかったのが裏目に出たか。ただ、えらくたくさん林床にも果実が散らかっているので、人間が遊んで触った可能性もありそう。設置しておけば良かった…。

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2013年10月29日の午後のようす

少しトレイルを歩いたところに設置してあるカメラには何も撮影されていなかった。随分と果実が小さいし、あんまり目立たないところにある果実だからなあ。その周辺で他に結実している3個体から撮影しやすそうな個体を選んでカメラを追加で設置。林業試験場と角間で4個体ずつ継続観察する体制には持ち込めたけど、雪が降るまでの残り1ヶ月ほどの期間で、どの程度が持ち去られるのだろうか?林業試験場よりはアクセスしやすいけど、雪が降ってからまで調査するのは大変だしなあ。

竹林の中で大量のカキの種子を発見。タヌキかアナグマかどちらかわからないけど、どう見てもため糞。非常に新しい糞もあるので定期的に観察しても良いかも。目印にペグを立てて、メモしておく。残念ながらギンナンは入っていない。角間でもイチョウは結実しているそうなので、カメラを置けないか、一度見に行ってみよう。

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ため糞

共著論文が出版されました。これで私も霊長類学者の仲間入りか?本当は10年くらい前にカオヤイのデータで霊長類学者の仲間入りをしていてもおかしくないのだけど…。

Tsuji, Y., Nguyen Van Minh, Kitamura, S., Nguyen Huu Van & Hamada, Y. (2013) Seed dispersal by wild rhesus macaque (Macaca mulatta) in Son Tra Nature Reserve, central Vietnam: a preliminary report. Vietnamese Journal of Primatology 2:65-73.

私がお手伝いしたのは、糞内容分析で回収された種子の同定。と言っても見つかった種子の半分くらいしか同定できていません。行ったこともない場所の種子だけ見ても、ある程度の自信を持って同定できるのは属レベルまで。同時に採集された標本がないと種まで落とすのは無理。ただ、追加情報を集めるのが難しいからと情報を野帳に埋もれたままにしておかず、論文化してしまうのは素晴らしい。

しかし、もう10月も終わってしまうのか。想定よりも昨年度の卒論を修正する作業に時間がかかりすぎているなあ。明日は種子トラップの種子データをもう一度全部見なおして、同定の確認とデータの入力ミスがないかチェックしたい。でも土曜日の出張講義の準備もしておかねば。
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KOH

こういう感じの場所では、カキノミタケが出そうですね。

by KOH (2013-11-16 04:53) 

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