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ESJ61三日日 [学会]

朝一番で早めに朝食を済ませて、その後はプログラムを見ながら、今日の予定を検討。いくつかポスターを見に行く必要があるので、その辺を忘れないうちにメモしておく。今日はポスター会場が分かれているので、間違えないように気をつけないと。朝一番はT07の農業環境と線虫の生態学の話と迷った挙句、微量DNA技術のシンポジウムへ。それなりの参加者はいたと思うけど、この会場は広すぎて、発表する側はちょっとさびしい感じを受けるだろう。昨日の森林群集のシンポジウムもがらがらだったし。

最初は鏡味さんがイントロで簡単に微量DNAを利用した研究の潜在能力のようなことの紹介。ツボカビって見た目一緒に見えるもんなあ。最初は阿部さんの花粉一粒を利用した植物の繁殖生態学に関する研究の紹介。自分のヤブツバキの研究だけではなく、ホオノキやShorea acuminataの研究事例を紹介。コンタミに気をつければ、意外と使えるのか?まあ、わたしが自分ですぐに手を出そうとは思わないけど、阿部さんの論文は二つとも読み直しておこう。ヤブツバキに訪花していたのは、メジロだけではなく、ヒヨドリ、シジュウカラ、ウグイスだっけか?読み直して正確な情報を引用しておかねば。

次のOne Cell PCRは原生生物の話がメインだったけど、生態学的な意義がいまいちよくわからなかった。ただ、よくわからん生き物だとい言うことがはっきりして、未知の世界がさらに広がっていることはわかるのかな?最後に石田さんがミジンコの休眠卵の微量DNAやツボカビから採集した微量DNAの話。

シンポジウム後はポスター会場をうろちょろ。種子散布の話をいくつか聞く。タヌキはかなりしっかりと行動圏データが集められつつあるようす。体内滞留時間はかなり長いなあ。でも結局は行動圏データでほとんど決まってしまうので、あまり行動圏が広くない動物の場合や移動能力の高い動物の場合では、体内滞留時間のデータはあんまり関係してこないのか。タヌキのため糞は人海戦術で探すしかないのか。春先に一度、時間をかけて林業試験場内を探してみるか?動物をメインにすると勝負にならないので、わたしは植物側からのアプローチを継続するのがよいかな。あと、将来的には、アナグマの種子散布の可能性をもうちょっと探って欲しい。

ミズキの哺乳類散布のデータはサンプル数が少ないとはいえ、かなり現実的な結果ではないのかなあ。まあ、鳥類による散布距離を過小評価しすぎている可能性はあるけど、あんなものじゃないだろうか?結実木下以外でそれなりの数のサンプルを集めようとすると普通の森林を対象とする限りは難しいのではないだろうか?

その後はいくつか時間帯をずらして、ポスター発表を聞いてまわる。夕方はT13の状態空間モデルに参加。サイチョウの移動距離のデータを解析すると明らかにおかしい位置データが出てくるのは、こういったモデリングで位置情報を補正する必要があるのだろう。有本君の話はまた別の機会にでもしっかり聞かせてもらうことにしよう。基本的な仕組みと具体例を2題続けてきいたことで、なんとなくはやっていることのイメージはつかめた気がする。ただ、査読依頼が来たら、うーんと考えてしまうかも。まあ、そんな依頼は来ないか。

明日は総会前に記念公園を見学して、総会後は忘れずにカタツムリの個体追跡データのポスターを聞きにいかねば。
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