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調整池の植物図鑑作り [日常]

午前中は植物生態学の講義。講義の振替えで2週間間隔があいたので、さすがに前回の内容は忘れているだろうと思いながらも植物の性について紹介。トベラは大学構内にオスがあるので、花を見せるけど、メスも一緒に見せないといまいち違いがわからないだろうなあ。自宅付近から採集してきたハマワスレナグサと大学の駐車場の脇に生えていたキュウリグサも一緒に観察してもらう。講義内容は忘れても、キュウリグサくらい覚えておいてもらえるとうれしいのだけど。

午後の実習では、来週以降に植生調査を行う調整池内の植物図鑑作成と称して、標本採集とスケッチ。今年は実習参加者が例年よりも少なく1班3-4名の構成。調整池内の主要な植物20種程度を図鑑にまとめるには、一人当たりの5-7枚のスケッチになりそう。例年は一人3-4枚だから、時間的に難しそうだけど、とりあえず取り組んでもらうことにする。

学生たちは班毎に調整池内の植物を集めてもらい、その間にわたしは今日の植物種リスト作成。昨年度、ポケゼミで2週間に一度、フェノロジー調査をしていたことが役に立ちそう。去年までなかった植物としては、オトギリソウが出現していた。近くの道路際に生えているものが飛んできたのだろうか?あといつの間にかミズキも生えていたけど、去年はなかったような…。草に埋もれていただけだろうか?クワも生えているけど、これってどこから来たわけ?前日に下見したときにわからなかったスゲは、アオスゲでよさそう。

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どこからかやってきたオトギリソウ

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ツチガエルが抱きついていた

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調査中

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コウボウシバ

しばらく好天が続いていたので、学生に植物採集用に渡したスコップでは、根を掘り取るのが難しかった様子。実習ではそれほど出番がないだろうから、研究室用にいくつか根掘りを購入しておこう。採集後は実験室内で、採集品のスケッチ。結局、3時間ほどで4-5枚のスケッチを完成させた様子。毎年、1-2名、比較的上手なスケッチ(ぱっと見で植物種が同定できるレベル)に仕上げる学生がいるけど、今年も一人、抜群にうまく描けている学生がいた。本人も楽しんで描いていたようなので、卒業研究とかで調整池の植物の繁殖フェノロジーと図鑑作成とかに取り組んでもらえるといいかも?

金曜日の講義でアブラムシの話をするのに今年はセイタカアワダチソウにまだ赤いアブラムシがついていない。仕方がないのでハギについている緑のアブラムシを持っていくか。
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