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クマ・ギンナンを拾ってきた [日常]

午前中に大学業務を終えたので、雨雲レーダーをにらみながら昼食をとる。午後2時間は大丈夫と判断して、霧雨の中、林業試験場の自動撮影カメラの交換に出かける。山は雨雲がかかっているようだったけど、傘をさすくらいで十分そうだったので、トレイル沿いの自動撮影カメラを交換していく。例年、12月上旬まで哺乳類のモニタリング調査を継続しているけど、今年も同時期までは調査を継続しておきたい。コナラ林では、すでに落葉しているので、天気が良いとセンサーが誤作動してしまって、あまり効率よく撮影できないが、ここしばらくは晴れることはなさそう。

カメラを確認してみると週末の晴れた日には、山登りの人がそこそこいたらしい。確かに比較的暖かかったから、山登りにはちょうど良かったのかもな。例年と違って、この秋は林業試験場内に設置したカメラで何度かニホンザルの群れが撮影されている。たまたま、別の研究室の卒業研究で追跡している群れだったので、いろいろと情報が入って面白い。今年はどうしてここまで移動範囲を拡大してきたのだろうか?過去3年間にまったく撮影されていないので、今後の行動パターンの変化が気になる。

イチョウのカメラが一台倒されていたのはやはりツキノワグマの仕業だった。しっかり犯人の横顔が撮影されていた。三脚の足をへし折って、グリップのところをかみ割ってあった。ただ、カメラ本体には損傷はなかったので、あまり被害は大きくはなかった。ここ数日、林業試験場内のイチョウの周辺をウロウロしているらしく、別のイチョウでもクマ糞を発見。種子数を数えるためにビニール袋に回収する。ほとんどイチョウ臭はしないし、何だけ不思議な物体。

後で自動撮影カメラの写真を確認したら、ほぼ同じ位置に2回糞をしてあったので、ちょっと大きかったらしい。両方合わせて100個以上の種子が含まれていた。先日回収した糞でも数十個含まれていたので、かなりの集中散布になりそう。ただ林業試験場内では、イチョウ周辺でしか糞を見つけたことがないので、あんまり散布には役立っていなさそう。ネット検索すると石川県内の別の場所でもイチョウの周辺でギンナンだらけの糞が見つかっているので、延々と食べ続けているのだろうか?

IMGP2726.jpg
イチョウだらけのクマ糞

IMGP2728.jpg
まだ倒れていないマムシグサ

大学に戻ってカメラを確認してみるとほとんどすべてのカメラ内にクモが侵入していた。毎年、秋が深まると越冬場所としてよいのか、クモが入り込む。時々、アリグモも入っているけど、今日はハエトリグモの仲間が多い様子。越冬の邪魔をして申し訳ないけど、ここから出て行っておくれ。

IMGP2730.jpg
カメラ内で越冬?しようとしていたクモたち

ここ数日、のどが微妙に痛くて風邪気味みたいなので、早めに就寝。
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