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タイ調査3日日 [研究]

昨夜は隣のお店のカラオケが結構うるさかったけど、10時前には終わったので、比較的早くに眠ることができた。ただ、ニワトリと野良犬の鳴き声で5時ごろには目が覚めてしまった。さすがに明け方は涼しい。6時に起床して、朝のメールチェックで、急ぎのものにだけ返信する。今回は3Gの大容量というWifiを借りてきた。前回はWindowsのアップデートやDropboxの同期作業でかなり使ってしまったので、今回はその辺を立ち上げないようにして置いたら、それほどたくさんは使っていない。

昨夜送られてきた学生の卒論資料のやり取りも写真がなければ全く問題なし。卒研のフェノロジーのデータ解析はエクセルのマクロで処理している。フェノロジーデータのような単純データを手作業でなく、プログラム処理で解析しているのは、今年の学生が初めて。最終的にRで処理することも考えていたけど、その必要はなさそうでよかった。まあ、200種の開花・結実フェノロジーを図示するのはどう考えても手作業でやる気はしない。

7時に移動して、朝食を済ませて、昼食をもって山に向かう。去年もずいぶんとリゾート施設が増えたと思ったけど、この1年間でさらに増えた様子。今日は平日だけど、展望台では朝からかなりの数の人がウロウロしていた。ドローンを使った写真撮影がはやっているらしく、展望台にいる人を上から撮影しているらしい。サイチョウプロジェクトでも調査に使えないかと相談があったそうな。巣穴の調査とか、木登りの際の最初の糸通しとかには使えるかもしれないけど、森の中では障害物が多いので、どれほどうまく使えるのかは微妙だろうなあ。

3日間しかないので、昨夜のうちに集中的に歩くところをチェックしておいたのだけど、まさか元データの位置情報を修正していなかったとは…。去年と同じミスを繰り返してしまった。いや、同じではなく、去年、修正しておいたものを先週末に再修正して元に戻しておいてしまったんですな。きちんと修正メモを残していなかったのが問題。目的の場所を歩いているはずなのに探している個体が見つからないわけだ。南北方向のデータが完全に入れ替わっていた。

1か所でも元の調査プロットの杭が見つかると比較的スムーズに再調査は進むし、その位置を中心として、周辺の調査区を効率よく歩けばどうにか前回の調査で見逃した可能性が高い個体をすべてチェックできるだろう。ほぼ全滅している場所は、倒木などで環境条件が大きく変わっているところだし、ほぼすべての個体が生存している場所は、15年前と同じような環境条件の場所が多い様子。ギャップができるまでは、一年に新しい葉を1枚増やす程度で頑張っているみたい。

15時過ぎまでしっかり森の中をはいずりまわって、今日の調査は終了。今日は一度だけ、シワコブサイチョウのペアが上空を通過するのを見ることができた。車に乗る前に徹底的にダニを探して、叩き落とす。何かにおうと思ったら、ブタオザルの糞が落ちていた。確かにブタオザルのクーコールが近くで聞こえている。さすがに日中は暑い。森から帰る途中に冷たいライムティーでのどを潤す。調査終わりの冷たく甘い飲み物は良いですなあ。

宿舎に戻ってから、水浴びして、調査用具をチェック。ホチキスはタイで購入したものに変更する。日本から持ち込んだホチキスは開いて使えないので、去年、わざわざタイで購入しなおしたんだった。GPSはスタッフが持っている機種の方が新しいし、地図も入っていて便利。これくらい高精度なら、1台購入しておいてもよいなあ。雨も降らないみたいだし、カッパはおいていき、折り畳み傘だけにしよう。ほとんど林床をはいずりまわっているので、荷物はできるだけ少なくしたい。

1か月以上も指の中に刺さったままになっていたトゲがようやく抜けた。何のトゲだろう。福井に行ったときに刺さったのは間違いないのだけど、サルトリイバラとかかな。
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