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カタツムリを捕まえてきた [日常]

今朝はまだ雨が降っていたこともあり、卒研用サンプルを追加するために角間へでかける。雨の日に出かけるのは久しぶり。スギ花粉はほとんど飛んでいないのか、晴れている日でも対策なしで野外活動できるようになってきた。角間もタケノコシーズン真っ盛りで、タケノコ堀りの人たちを見かけた。今日も先週と同様に開花・結実していた植物種はすべて写真撮影して、簡易フェノロジー調査。本当は4年生を一緒に連れて歩きたいところだけど、就活が終わらないとなかなか集中できない。

先週、歩いたときにはシュンランを見逃した可能性が高いので、昨年、開花していた場所を中心に注意して歩くと何株か咲いていた。途中、講義用の写真を撮るためにオスのマムシグサを破壊して、中身を撮影。少し大型のハエの仲間が隙間から脱出できずに死亡していた。メスの開花はまだ少なそう。昨年、自動撮影カメラで果実持ち去りを調査していた個体はほとんどがオスに戻っている様子。ミヤマガマズミ、コバノガマズミ、ウワミズザクラも開花してきた。

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倒木のアベマキの樹皮をめくるとオサムシを発見。こんなところで越冬しているのか?続けて3個体も起こしてしまったので、そっと樹皮を戻しておく。ギンリョウソウも例年よりは開花が早くなるかも。山菜採りの人が採集していくのか、タラノメはほとんどとられていた。

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大学に戻ってからは、ひたすらデータ入力と学生対応。ようやく終わりが見えてきた。2年前のデータなので、今年のシーズンが始まる前には終わらせてしまいたい。研究室訪問に来た3年生とちょっと雑談。大学院への進学を考えているなら、全国にどういった研究室があるのか調べてみるだけではなく、関連学会に行ってみるのがいいと思う。わたしも学部生のころに参加した動物行動学会、哺乳類学会、生態学会は結構、印象に残っているものが多い。

夕方、早めに帰宅して、子供を連れて近所で大型のカタツムリが確実に生息している数少ない場所へでかけてみた。先日、別の目的で訪問した際に確認していたので、この場所にある程度、生き残っているのは知っていたけど、雨上がりにはこんなにウロウロしているのか!50坪ほどの畑の隅の草むらと隣接する住宅の庭で個体群が維持されているらしい。野菜くずと肥料として捨てられる卵の殻などもあるので、餌は豊富だし、畑の隅の草は刈り取られずに残されているので、隠れる場所もあるのだろう。

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水路は泥水

雨上がりということもあり、ブロック塀をはいまわっている個体も複数見かけた。こんな風に大型のカタツムリたちを見たのは久しぶり。いいなあ。殻のバリエーションはそこそこあるけど、さすがに右巻き個体ばかり。そんな簡単に左巻き個体はいないか。

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帰宅後に写真を確認してみると頭瘤をだしていた個体もいた。数個体を持ち帰り、キッチンペーパーを敷いた飼育ケージに野菜くずとイカの甲を入れて観察する。保育所でニンジンを食べさせるとオレンジ色の糞をすることを聞いたらしく、ニンジンもいれておく。ちゃんと毎朝、世話してもらいましょう。大学で飼育しているヤマナメクジはイカの甲には全く興味を示さないけど、このカタツムリたちはさっそくなめまわしている。

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できたら講義用に交尾している写真を撮影したいけど、その気になるかな?えーと、こいつらノトマイマイかな?
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