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いろいろと原稿を仕上げた [日常]

編集担当をしているニューズレターに会議の参加報告原稿が届いたので早急に編集対応。次号は依頼済みの原稿がいくつかあるけど、編集作業が卒論対応で忙しい時期になるので、すぐに校正用ファイルを仕上げて著者に送付。いくつか読みにくいところもコメントしておく。その後は昨夜、作図したデータをきれいに並べてみる。あんまり気にしていなかったけど、大型のスズメガは同じような時間帯に活動している様子。真夜中よりも少し遅い時間帯にピークがあるかな?あとは大学農場のデータと実家の庭のデータで比較してもらおう。

午後は学生の卒論対応。例年は自動撮影カメラで果実消費者を観察するようなネタは1種しか対象にしていなかったけど、今年はちょっと頑張ってキイチゴ属3種を比較してみた。モミジイチゴのデータを見せてもらう。サンプル数は樹上で消費された数よりは少ないけど、落果を食べる動物相はアナグマなどの哺乳類がメインになる。地表のクサイチゴと同じような動物になるようなので、話はわかりやすい。もう少し落果のデータがあると面白かったかもしれないけど、ないものは仕方がない。この辺はデータをとってすぐに中身を確認しておくだけの余裕がないところが悩ましい。まあ、来年、誰かがやるなら、落果にもう少し注目したアプローチをとってもよさそう。

その後、昨日、日本鳥学会誌に投稿した書評の確認メールが来たので、早急に対応。おっとそんなところに入力ミスが残っていましたか。何度も読んだけど、気が付きませんでした。対応していただいた編集委員の方に感謝。来年の日本鳥学会誌に掲載される予定です。

北村俊平. (2020) 書評:吉川徹郎 (2019) 『フィールドの生物学㉕ 揺れうごく鳥と樹々のつながり 裏庭と書庫からはじめる生態学 』 東海大学出版部. 日本鳥学会誌.

続いて石川県立自然史資料館の研究報告の再校ファイルが戻ってきたので、もう一度しっかり確認。大きなモニターで写すと印刷しなくてもフォントの違いとか気が付きやすい。バージョンの古いパブリッシャーで編集しているせいか、それともソフトを使いこなせていないのか、本文中のカッコが全角だったり半角だったりするので、細かく確認しておく。図の位置を変更して拡大してもらったり、キャプションの太字をやめてもらったり、何度かやり取りして、ようやく校正終了。ノトマイマイの論文はデータが薄いけど、先行研究は一通りレビューする形でまとめたので、公開しておけば文献情報は誰かがナメクジとかカタツムリの種子散布とか胞子散布を研究するときの参考になるだろう。

松山佑希子, 北村俊平(2019)日本産キジムシロ属の種子散布者としてのノトマイマイの有効性:種子散布距離と発芽への影響. 石川県立自然史資料館研究報告 9:1-12.

任静怡, 北村俊平(2019)セイタカアワダチソウの開花フェノロジーがハナグモの空間分布に与える影響. 石川県立自然史資料館研究報告 9:13-24.

石川県立自然史資料館の出版物のページでPDFファイルが公開される予定。
https://www.n-muse-ishikawa.or.jp/?page_id=152

次は去年の石川県の海浜のオニハマダイコンの分布を調べた論文を早めに公表しておきたい。このネタこそ、石川県立自然史資料館の研究報告ネタだし。一方で、今コメントを書いている今年の卒論はどれも英語で公開したいなあ。
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