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カラスザンショウを採集した [日常]

朝は昨日のキカラスウリ情報の確認。研究室には日本の野生植物しかもっていないので、大学図書館で他の図鑑の記載内容を確かめてみる。意外と古い図鑑とかに情報が書かれていないかと思って、大型の図鑑をぺらぺら眺めて、キカラスウリの情報を確認してみたけど、開花時間は触れられていない。カラスウリについては書いてあるんだけどねえ。と、あきらめ半分で手にしたハンディタイプのつる植物図鑑に必要な情報が書かれていた。おお、この記載内容はかなり正確。これがWikipediaの元ネタだったのだろうか?ただ、スズメガが訪花していると書いているものは見つからず。まあ、これは花形質から、スズメガ媒介と予想されるとかいてもよいだろう。

次は昨日の夜に受け取った卒論にコメントをつける。イントロはかなり固まってきたけど、今までと違う文章表現だと思ったら、別の論文で引用している内容とほぼ同じだった…。同じ文献を引用するのは構わんけど、必要な情報を自分の表現で書いておくれ。次は締め切りが迫ってきた修論データを見せてもらう。周辺の果実資源量はいろいろ先行研究の栄養分析情報を集め、果実数を計数していたんだけど、どうもカラスザンショウのデータが過大評価になっている感じ。

急遽、金沢大学の調査地に出かけて、カラスザンショウウの残存種子数の確認することにする。樹上の残存果序数をカウントして、果実資源量の指標にしていたけど、中身がないのに樹上に残っている可能性がある。今日、樹上の果序を採集して、中身がどのくらい残っているのかをカウントしてみることにする。小雨の中、久しぶりに角間を訪問したけど、雪がなくて暖かいせいか、すでにオウレンが咲いているのを見かけた。カラタチバナやジャノヒゲはまだ果実が残っていた。カントウマムシグサもまだ食べられていなさそう。雪積もっていないからなあ。カマを伸ばして、必要な数を確保。ついでに林床に落ちているものも拾ったけど、ほとんど中身は残っていなさそう。

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大学に戻ってすぐにカウントしてみたけど、1%程度しか種子は残っていないので、かなり過大評価している。12月中に回収した果序の残存種子もカウントしてみたけど、こちらも10%程度しか残っていなさそう。本格的に調査を始めたころにはほとんど食べつくされていた様子。まあ、他の高木の果実がなくなっているのにカラスザンショウだけがいつまでも残っていることはないだろうから、このくらいの数値が正しいんだろう。幸い、大まかな傾向は変わらないようなので、そのまま書き進めてもらおう。

インドとの二国間共同研究の最初の成果がScientific Reportsで公開されたようで何より。
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